読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第139回 百年企業研究会内容(2020/09/10)

第139回例会は、ズーム併用で開催されました。
ズームでの参加は、紺野さん、白石さんです。

司会の緑山さんが、スタートを切ります。
「それでは百年企業研究会第139回例会、開催いたします。
今日は、ズームのお二方を含めて全員参加、ということで、早速、蒼天先生から、ご挨拶いただきます」

蒼天先生
「皆さんこんにちは。今月は議事録が非常に遅くなって。41ページ36000字を超えてました。読むだけで半日かかりました。
実を言えばみんなね、方言がきつい。(会場失笑)
それからね、ワンセンテンスが、言いかけて、終わるまでが長すぎる。
特に黄金さんと墨田さん。長い長い~。
みんなね、しゃべってるときは意識しないんだけど、それを文字に落としたらね、まあすごい文章になる。自分では、そういうことに気づかないでしゃべっているのがおもしろいんだけど。
それから、途中で、言いたいことが変わってくる。最初Aを言いかけたけれども、途中でひらめいて、いつの間にかBに変わってる。だからますます長くなる。
せっかくの議事録ですからね、ぜひ、読んどいてください」

8月例会の議事録は、「ほぼ全文文字起こし」を試みました。
正式な議事録は、蒼天先生により、読みやすく編集されています。
「いかに長い長いセンテンスで話しているか」ということを各自認識?するために、メンバーには、2種類の議事録が届けられています。

蒼天先生
「全部この2種類を読むのは大変やから、自分の発言のところだけでも、読み比べてみてください。
まあね、僕も偉そうなことは言えませんが、ひどいもんです。
菖蒲さんのようにね、講演調で話されたのはね、あれはいいです。会話調というのがね、どうしても長くなるんですよ。
さて、そこでね、先月、リモートで例会をやりましたね。皆さん、何か感想はありませんか?
どうです?紺野さん?」

紺野
「特にはやりにくいとは感じなかったんですが、まだ慣れてないかなぁという気がします」

蒼天先生
「白石さんどうです?」

白石
「参加できないということが避けられるので、数をこなしていくにつれて、質があがっていけるのであれば、これはアリだなと思います」

蒼天先生
「やっぱり違いました。慣れるのはすぐ慣れるかもしれないけど、ただね、早く忘れる。とにかく、早く忘れる。
それから、発言するのが、舌足らずになる。これはもう、確かですわ。画面を見てるから、リズムに乗れないというか。
そういう面でちょっと、違うな、ということを感じました。
こういう形(リモートと併用)で継続してもいいと思うけれども、要は、できるだけ参加してもらうという前提でね。

白石さんの短冊の発表、まだでしたね。今月やっていただけますか?」

白石
「はい。やります。
去年は、『実直である為に、姿勢を省(正)す』でした。
いつもは、前年の短冊は、処理するんですけれど、これに関しては、生涯にわたってしていかなあかん、ということで、今年は残してます。
来年これがあるかどうか、っていうのは、わからへんですが、たぶん残すと思います。
で、これをふまえて、今年は、『きっかけを繋ぐ』ことをしたいと思っています。

『きっかけを繋ぐ』
去年の京都例会(2019年2月)のあとに入院させていただいて、今回も入院、今年の年明けも新年例会のときに入院させていただきました。自分がいない間、会社は機能しないかな、と思っていたんですが、機能することが多くなりました。
それに伴って、若い彼らが、実働とは違う一面の仕事が増えてきました。その仕事がいいきっかけになって、実働以外でも彼らの精神面、モチベーションが上がったり、せなあかんということの認識がすごく高くなってきています。
このきっかけを機に、そういうことをしながら会社全体が上がっていく、という方向でやっていこうと決めました。

先々月だったかな、紺野さんが、ベテランさんがチョンボして、なんかあった、という話をされていました。それはうちの会社も同じで、日常の中で小さなチョンボっていうのはすごいあります。
それをなくしていくにはどうすればいいか? 常に話をしていく中で、うちらもま、中途半端なんですけど、少し出来上がった組織になってきてるんで、社内だけで通用するマイナールールがすごくある。それをもう、オープンにしていこうと。
『お前1から10まで全部言わなあかんのか?』という叱責の言葉があるんですけど、それをなくすと。1から10まで言って、みんなでわかって、いろんな問題を共有しながら、今年に限っては、会社で進んで行こうと。
今年は、コロナで、かなりうちらも、ボディブローのような、ちょっとしんどくなってきてる時期もありました。なので、新しい仕事を取るんではなくて、今ある仕事とか、今ある体制を見つめなおして、僕が今、例会をズームで参加させてもらっているように、新しいやり方に特化して、今までやってたやり方というのもやりつつ、これからの変化や、いろんなことに対応できるような組織づくりを目指します。
そういう意味で、『きっかけ』ですよね、『きっかけ』を、その場しのぎでやるんじゃなくて、繋いでいくというふうに心がける。
自分の会社の中にある、強み、っていうのは残しつつも、新たに会社が変化しながら進んでいって、そこに勤めてくれている人たちも、当然ぼくらもこういう会議に出ながら、いろんなきっかけでいろんな成長ができる。常に『きっかけを繋ぐ』っていうことをテーマにして今年はやって行きたい。以上です」

蒼天先生
「『1から10まで言う』、というやつね。
それね、ものすごく大事なんですよ。
ツーカーでわかるやろ、という時代じゃない。1から10まで言う、ということが大事なんですよ。
なぜかというとね、みんな1から10まで理解して仕事を進める、ということですわ。もっと言えば、100%理解をしたうえで、仕事を進める。みんな同じ認識で仕事ができるということですわ。だからね、『これくらいのことは言わなくてもわかるやろう』というのは古い経営だと私は思います。これは僕は非常に大賛成ですわ。『非常に僕は大賛成』こりゃ日本語になってないな。ハッハッハッ!

社員のモチベーションの話が出ましたけどね。
モチベーションや、やる気というのは、今までよりもスピードアップしてくると思います。理解するということは、本人にとって気分がよいということなんですよ。みんな、僕も、社長と同じ内容のことがわかってるということであればね、やっぱり気分がいい。
だから、コミュニケーションには時間をかけるということですな。僕は賛成です。

『きっかけを繋ぐ』、これもいいキーワードと思いました」

白石
「ありがとうございます」


言葉の選び方がなんと素敵で的確なのでしょう。ありたい姿、伝えたい内容を的確な言葉に変換するとき、いつも悩みます。なのでこういう、しっくりとくる表現を目にしたとき、ドキドキと少し鼓動が早くなるような感覚になります。研ぎ澄まされた白石さんの感覚を、感じました。


蒼天先生
「『何が起こっても対応できる体制にする』というやつね。
これは非常に難しいです。口では簡単に言えても、本当に難しい。だからこれは、時間をかけて取り組まれたほうが良いと思います。これも非常にいいことですね」

司会の緑山さんの発言です。
「私も、財務の勉強会に行っているときに、今回コロナで売り上げが半減している、とか、倒産した企業とか、たくさんあるという話がありまして。
売り上げが半減しても、会社が残るようにするにはどうすればいいのかというテーマで、先月から勉強会に出ています。
答えは、いろいろなやり方があって、そう単純ではないんですけど、今先生がおっしゃった、『何が起こっても大丈夫なように、準備をしておく』っていうのは、売り上げがコロナで、とか、リーマンで、とか、過去に強烈なものがあったとしても、売り上げが半分になってもちゃんと会社を継続していくし、雇用も守れるっていうのは、経営者としてはやっていかないといけない。そのために、何をすべきか、っていうのは、それぞれ業態があって、いろんなやり方があります。けっこうあっちゃこっちゃでいろんなそういう勉強会とかね、セミナーとか…」

蒼天先生
「そんなもんね、そんな勉強する必要ないんですわ」

会場笑

「なぜかというとね、自社が悪くなったのは外部環境のせいにしはるでしょ。コロナのせいで倒産した。コロナのせいで売り上げが半分になった。自分は反省するところないんですか? と言いたい。
今までの経営が悪かったから、コロナが来て、大きなダメージを受けた。それやったらわかる。自己反省なしにね、全部外部環境のせいにしてしまう、これはね、経営者として成長がないんですよ。
だから、そういう経営者は、僕は全部失格だ思います」

緑山
「同じこと言ったはります。
そういうことが起きても、大丈夫なように、ちゃんと、経営体制を作っておかないといけない、とかですね」

蒼天先生
「それはね、口では言えるんですよ。具体的に何をするかということです」

緑山
「いろんな手法はあるんですけれどもね」

蒼天先生
「けれどもね、そんなもんはね、だいたいはっきりしていることはあるんですよ。みんな力量以上にね、規模を拡大してきたということですよ。それが最大の理由ですわ。資本(お金)の問題ではない。
前も話しましたが、ライブハウスのことね。家賃が払えない。一人のオーナーが、10軒も持ってる。持ちすぎ。そりゃ払えへんわ。ぼろ儲けしようと思って規模ばっかり大きくしてるということですよ。己の器に合わせた経営をしといたら。一番それが大事なことなんですよ。
自分の器を理解しておかないと。そこが問題なんですよ。資本もくそもないんです。みんな、儲けよう儲けようと思うからいけない」

緑山
「現実にそうなってるところがあるので、そこに介入して、なんとかつぶれないようにしようという…」

蒼天先生
「いや僕は、つぶした方がええと思いますよ。だって、企業の絶対数が多いんやから」

緑山
「いやこれ、先生ね、反対じゃないんですよ。先生の意見に反対じゃなくて、現実にそうなって、『俺死んだら保険なんぼ入るねん?』『2億入りますよ』そんなやりとりがあって、ほんまに亡くなろうとされた人もおられます。やっぱりそれは防がなあかん部分でもあるんですね。にっちもさっちもいかなくなったときに、最後に自らの保険を使おうとしはる、『所長、それだけはやめてください』と言わなあかんときがあるんで、そうならへんために、こういうコロナのね…」

蒼天先生
「それはね、緑山さん、言葉を返すようですがね、僕はおせっかいやと思うんですよ。死にたかったら死んだらええんですよ。人間というのはね、追い込まれないと、意識が変わらないんですよ。だからね、そこまで追い込まれたときにね、口で死ぬと言ってるときはまだあきまへんわ。具体的にね、とことん追い込まれてね、初めて、自分のやり方がまずかった。これからどうしたらいいか。追い込まれないと意識変わりませんわ。だから、そこでおせっかい焼かんほうがいいんです。と僕は思いますが。
緑山さんとは立場が違いますから、わかりませんけれども」

緑山
「わかりますけれど。
これまで私、死亡保険金10軒近くお支払いしてるんですけど、半分近い方が自殺です。自殺多いです。やっぱり。
昔自殺免責は1年で保険おりてたんですけども、今3年になってますんでね。それだけ支払いが多くなってるんです。自殺の」

蒼天先生
「あのう、おいくつくらいの方が、自殺されているんですか?」

緑山
「いろいろです。僕の第一号契約者、僕が保険販売で初めてハンコもらった人が自殺したのは40代とかですね」

蒼天先生
「それは経営者ですか?」

緑山
「二代目。もうすぐ二代目になる前、でした。
そうならないために何が起こっても対応できますように!」

もしかして、もう少し緑山さんには続きがあったのかも…という雰囲気でしたが…

蒼天先生
「でね、白石さん、僕もう一言言わせていただくと、何が起こっても、対応できるやり方をしようやないかと。コミュニケーション1から10まで言おうやないかと。それから、『きっかけを繋ぐ』というキーワードを考えた。このおおもとというか、根源になってるのは何やと思います?」

白石
「なんでしょ…。僕がおらへんときに、社員が打合せとか、それまで僕がやっていたことをやってくれるようになって、僕がそういうことをやらなくていいようになって、ほかのことに時間が費やせるようになって、違う目線で彼らを見ることができた。で、このことは繋いでいこう。新たな再発見というか、いろんなことができるやろうな、っていうことなんですけど」

蒼天先生
「僕が一番感じるのは、白石さんのことを、この研究会のメンバーのなかで、生活の精度が高いというかね、生活精度の高さにおいてはトップクラスだと思ってるんですよ。
緻密なところにまでちゃんと気配りができて、日常の中で自分の生活の100%が理解できている。
やっぱり人間って、日常の生活の精度が高くなかったらね、仕事の精度も高くならないと思うんです。
白石さんの今一番いい感じなのは、あなた自身が自分で精度を高め続けてきた。それが今こういう結果につながっているんじゃないかな。僕は率直なところ、そう思っています。
長い間かけて、徐々に精度アップしてきたことが具体的な形になって表れてきたんちゃうかな。
それが、社員の方が打合せをしてもね、安心して任しておけるとかね、そういうことにつながっている。精度が高いから、別の仕事をしようという発想になるわけです。
精度が荒かったら、時間あまったから何しよう? ということになる。そこで決定的な違いが出てくる。
よろしいなあ、これ」

緑山
「じゃ、水島さん、どうですか?」

水島
「この後めっちゃ言いにくいですけど(笑)…。
『きっかけ繋ぐ』というのは、コロナ前?コロナ後?いつ考えられたのでしょうか?」

白石
「完全に確定したのは、コロナありきですね。
去年の夏と、お正月に手術してるんで、コロナがちらほらゆうてきてるときですよね、一番実感できたのは、去年の夏1ヶ月入院して休ませてもらったときに、ほんとに会社どうなるかな、と思ってたんですけど、ほとんど会社がまわってたんです。
業者の皆さんの気遣いもあり、それでまわり始めたんで、きっかけというのは結局コロナ前ですね、で、これをほんとに大事にしようと思ったのは、コロナがあってからですね」

水島
「社員さんも、同じ意識でやってるということですか?」

白石
「そうですね。普段自分の持ち場だけやってたらいいと思ってたんだけど、そうじゃなくて、若い子の打合せには先輩が一緒に立ち会って、若い子が主体の話になるようにしてあげたりとか、そういうのは、よく見ますね」

水島
「1から10まで言う、ということで、甘えがあったりとかいう悪影響みたいなことはないですか?」

白石
「逆にないですね。おまえこういう時に存在アピールしとかへんかったら、とか言って、結構若い子を前におしてくれている感じですね。若い子を自分らが育てなあかんということになってますね」

水島
「なんか今日、うちの会社の中では、思いやりを持ってやろうということで、相手が、『こうだったらいいよね』ということを先回りしてやりましょうね、みたいな話をしてました。逆ですよね。逆でもないんですけど、そこはもう、1から10まで言ってあげる、察するんじゃなくて、言わないといけないということだったですよね。それって結構手間とかがかかって大変かなと思うんですけど」

白石
「そういうのは、あまり感じないですね」

蒼天先生
「あのね、水島さん。何でも日常化したらね、手間暇を感じなくなるんや。普段やってないことを急にやり出すから、非常に大変ということになるという思いになるんであって、それが習慣になって日常化してしまったら、何にも感じない。思いつきでやったら大変や。すぐ頓挫する。
言葉だけというのは、絶対にあかん。だから、経営者は大切やといういことや。従業員は背中を見とるんやから。そんなもん、手間暇かかるという発想は全然だめです」

白石
「スイマセン…」

緑山
「質問しても怒られる…ありがとうございました」

会場、笑いに包まれます。
水島さんは本当によき勉強の場を持っていらっしゃると思います。何も恐れず素直な発言をこれからも期待します。

緑山
「桜庭さん、どうですか?」

桜庭
「私もいつも心がけてはいるんですけど、『生活の精度』。
私の読んでいる教えの中に、『日常のルーチンができる人が如何に少ないか』ということを、その教えでは説いてるんですね。自分もいつもその通りだと思うんです。
同じ時間に同じことをしようと思っても、例えば同じ時間に起きる、でもいいし、この時間にこれをするって決めても、なかなかそれって普通の人はできないもの、みたいなんです。
私もやっぱりできないんです。それができるというのは、非常にうらやましいです。
実はこれ、今朝も考えてたことなんですよ。なんでできないのかな、と思うんです。
言い訳しようとするときりがないんですけれどもね、やっぱりそれくらい、自己を律して、時間を割く、ということが難しいことなんだなっていうことが。それができたら英雄だとも言われているんですね。
それができるだけでもすごいなって思うんですけれども、白石さんに、聴きたいことって言いますか、それに対して心がけてることは何かありますか?
もひとつ言えば、たぶんね、そういう素養はもともとお持ちだったと思うんですけれど、この研究会が始まる前から、何かしらそういうことを心がけてやっていたのか?ここにきてそういうことをルーチンとしてされるようになったのか?それを教えていただきたいです」

白石
「決めたことをやらなかったら、ものすごく損した感覚が、自分の中に走るんですよ。
6時に起きようと思って起きれへんかったら、ああ1日の始まりを損した、とか、仕事5時で終わろうと思ってたのに終わらへんかったら損した、って思う。
自分の決めて枠の中に、絶対入れたいって、動くんですね。

この教えがいいかどうかわかりませんが、もともと仕事し始めたときに、手作業みたいな仕事、始めはクロス屋なんで、クロス屋の親方に、ちょっと言葉わるいんですけども、『貧乏人も金持ちも、頭いい奴も、悪い奴も、24時間しかないんや』と。
『お前その24時間をどう過ごすんや?』と、1年くらい毎日のように言われてたんで、時間ってみんな平等だから、平等の中で自分は何ができるか、というのは、自分の中で磨かな仕方ないな、と。仕事してるときにもよく言われてたんは、『見える努力は会社のため、見えない努力は自分のため』っていうこと。これもずっと言われてたんで、そのことが頭にずっと残ってる中で、今のこう成り立ちがあるのかな、としか思えないですね」

桜庭
「素晴らしいですね。そういうのが根にあったっていうのと、限られた時間の中で、一瞬も無駄にしてはいけないということを、すごく大事にされてるのを、今日もお話をお聴きして感じました」

白石
「『1日を大事にせえへん奴に先はない』それも頭の中にあるんで。
それと、後それ以外することがないんですよ。家でも。ま、女性の方は一杯せなあかんから。僕は単純な、一系統でしか動けへんので、それをひとつ遂行しようと思ったら、早く終わらせるとかそんなんばっかり考えますね」


ものすごい説得力のある言葉たちが並びました
「貧乏人にも金持ちにも、1日は24時間しかない」
「見える努力は会社のため、見えない努力は自分のため」
「一日を大事にせえへん奴に先はない」
シンプルな言葉、覚えやすく、ひろがりと奥行きがある。私にも、使わせてくださいね!


緑山
「ありがとうございます。ほかにしゃべりたい方…
紺野さん、どうですか?」

画面から紺野さん
「今お客さんのほうなんですけれども、白石さんとおなじような、一歩手前みたいなことが起こってまして、1から10まで言わないといけないのか、ということです。1から10まで教えることに、くたくたになって、もういやだ、どうすればいいのか?という状態になっています。でも1から10、1から100まで教える、ということが当たり前になってきてるのかなあと思いますね」

緑山
「ありがとうございます。黄金さん、そろそろ、どうですか?」

蒼天先生
「できるだけ、短いセンテンスで」

(会場笑)

黄金
「対極にある人!」

蒼天先生
「要はね、時間の使い方について、優先順位を持ってるかどうかということ。
これだけは絶対に外せない。だって、いろんなことがあるから、突然行かなきゃならないところができるかもしれないし。
ただ、何が起こってもこれだけはやる、最優先すべきことはきちっと決めてある。それは絶対に外さない。それがいろんな理由でできなかったら、睡眠時間をカットしてでも、それはやりとげる。そこが僕は大事だと思う。
多くの人が、なかなかできないのは、優先順位を持ってないから。
あれもしなきゃならない、これもしなきゃならない、とついつい思ってしまうから、そこが問題であって。
精度をあげるというのは、自分の中で一番大事にしてる生活のコアの部分を明確にして、大切にする、ということですね。
それさえちゃんとしていたらね、僕はできると思う。できないというのは弁解ですわ。

僕ね、毎日したいことがあるわけですよ。時間がなくてできなかったとしても、
いつも2時間かけてやるところは、たとえ30分でも1時間でもいいから、その時間にあてて、毎日継続する。それは絶対に僕は守ってます。
それがひとつの形、習慣となり、日常化してくれば、勝手に流れていくから。なんの苦労もしなくても、そういう生活スタイルというのができるから」

緑山
「私はそういうのが思いきり苦手で、今先生がずっとこっち向いてしゃべってはる…『お前が全然一番できてへんのやぞ』というのが見抜かれているんだろうかとおもうんですけれども」

(会場笑)
黄金さんが続けます。
「白石さんの話をね、僕らはサービス業でしょ。お客さん第一主義ってありましたやんか。CSね。顧客満足度ね。顧客の要求にできるだけ答えようとする。時間がずれたり、言ってたことが変わることもある。常に合わさなくちゃならない。こっちのペースでは仕事ができない。お客様の都合に合わせていくのが仕事、みたいなことがある」

蒼天先生
「今もそう思ってる?」

黄金
「今はそう思ってない」

会場爆笑。書いてしまうと、まったりしますが、「今もそう思ってる?」「今はそう思ってない」というやりとりは、秒でおこなわれております。

黄金さん、主導権を取り戻します。
「今はそう思ってない。今までは、ぼくらがそういう土壌で、高度成長の時代に、それが植え付けられて、身体のDNAの中にあって、コロナのことでいろんな価値観が大きく変わった。コロナの前に、CSからESって言われだしたじゃないですか。やっぱりお客さんより社員やで。仲間やで。高度成長、拡大ばっかり追いかけていた時代、世の中に、それが正しいみたいな雰囲気があったじゃないですか。昔はね。事業するなら上場を目指せ、みたいな世の中の雰囲気があったんですね。
こうなったんやけど、リーマンくらいかね…」

蒼天先生
「いやいや、それは1993年ですわ」

黄金
「バブルですね。うん…国だって、そっちの方に行ってたし、今白石さんの話を聴いててね…」

黄金さん、はたと止まりました。
「僕、すみません、長くなりました」

会場大爆笑
ここまで来たら、きっちり1セット先取していただかないと!
再び黄金さん
「白石さんが生きてきはった世界、ひとつひとつ積み上げて、クロス張りから始めて、自分で仕事をして、汗を流してこられた、積み上げてこられた世界と、僕らみたいに、いろんな人と知り合って、いろんな会社に出入りして、いろんな物買ってもらって、という世界の中での価値観が違ってたんだろう。
だからね、白石さんが言わはったことがね、今は、無茶苦茶入りますよ。入るけど、なんで、今思ったら、あかんなぁ、と思える、なんでそんな考え方になったんかな、と考えると…」

再び蒼天先生の飛び込み
「ごめん、申し訳ないけど、それは全部弁解ですわ」

黄金
「弁解ですけど。弁解ですけどね」

蒼天先生
「それは、業種業態、関係ありまへんわ」

黄金
「だからね、関係ないんです。ないんだけど、僕が言いたいのは、そういうのを、植え付けられてきた、っていうのを…」

蒼天先生
「時代に流されてきたということや」

黄金
「そういうこと!」

(会場笑)
はらはらするラリーでしたね。最後にスマッシュが決まってよかった!

緑山
「流されております。いまだに」

黄金
「白石さんは、時代に流されずに、自分の足できちっと歩んできはった」

蒼天先生
「時代に流されてなかった人間は、異端児と言われてたんです。私がその見本ですわ」

黄金さん
「白石さんの生き方って、僕はうらやましいって思いますよ。自分の人生を否定するわけじゃなくてね。今はいいなあと。そういう考え方いいなあと。僕も遅ればせながら、そっちやな、って思ってるから」


黄金さんが、昔と少し違うなと思うところは、前よりも、黄金さんの言葉がずんと心に届いてくることです。嬉しい気持ちです。
若い人をうらやましいと思う。そっちの考え方がいいな、って思う。だからといって、自分を否定するわけではない。自分には今まで培ってきた理念に沿ってやってきた自負がある。そういう、ありのままの自分を見つめられる大人に、私もなりたいと思います。

「異端児」という言葉に笑いがとまらなかった、異端児菖蒲さん
「白石さんのお話ね。『見える努力は会社のために、見えない努力は自分のために』
シンプルなお言葉ですけど、すごいかっこいいなと」

(白石さん、ズームの画面で大きな笑顔と小さなガッツポーズ!)

菖蒲
「こういう状況の中で、どうやったら死なないで済むのか、とかね、どうやって生き延びるんだみたいなことを、みんな集まって、セミナー聴いて、そこに来た人たちは、何をするんかなと想像してしまったんですけれども。
やっぱり私たちの時代って、要するに何か成功事例があれば、モデルであるとか、マニュアル化されて、一つの成功した形をまねる、みたいなね、イメージで、型をまねるみたいなことで、学習させられてきたというか、そういう流れがあったんかな、っていうのをつくづく思うんです。
愛のドーナツ化現象も、ですよ。すべての中心にあるものが、空洞化してしまった。そんな気がする中で、白石さんのお話っていうのは、まさにその中心がしっかりあるんですね。あんこがちゃんとある。私と真逆やなと思いながら。

私はこの会に入ってからだと思うんですけど、先生のひとことひとことは、その時に理解できなくても、回を重ねてきてなるほどな、と思うことが多々ありましてね。
結局、自分が自分に約束したことを、自分で破るな、ということを、人はなかなかできん。という現実があるんかな、と思うんです。
でも、それをしないと、例えば身体でいうと体幹、心でいうと中心、真ん中を鍛えるにはどうしたらいいんかな、というの考えたら、自分で決めたことを、自分で破らん、ということ、を繰り返すしかないんかな、というふうに私が気づいたのでした。
白石さんはそれをもう先に、コツコツ実行されてきて、そもそももちろん『決めたことはやらないと損した気がする』という素養があったのだと思いますが、非常に大事なことだと思います。

そして『きっかけを繋ぐ』という言葉は、メッセージとして、受け止めますね。いい短冊、いい発表だったな、と感心しました」

緑山
「非常によいまとめをしてくださいました」


「先生の言葉が、そのときには理解できなくても、回を重ねてきて、なるほどな、と思う」という菖蒲さんの言葉は、私も深くうなずくところです。なので、しっかり記録と記憶、反復することが大事だと思います。

桜庭
「黄金さんも、緑山さんも、ずっと積み上げてこられたものがあると思うんですよね。今話題の中には出なかったようなことに対して、もっと私が学ばせていただきたいなと思うようなことがあるんだろうなって思うんですけれども」

蒼天先生
「黄金さん、緑山さんの共通点は何かといえばね、言葉は悪いですけど、時代の流れに流されてきたんですよ。流されて、経営者はこうあらなければならない、という鎧を着てしまったんや。
それが脱げなかった。脱ぐのが怖かった。だから客に合わさなければならない。
この際、鎧脱いだらええんや。
脱いだら、おんなじ感じでお互いに気持ちが分かり合えると思う。そこにね、いろんな抵抗が出てくるかもしれんよ。客に背中を向けられるとかね、しかし長い目で見たらそれがすごく大事なこと。目先の売り上げが減っても。
そろそろ、少しずつ鎧を脱ぎだしたね。と僕は思う」

黄金
「コロナのとどめの一発やないけどね、もう価値観変わったじゃない。さっき白石さんも言わはったけど、確信したというかね、そうちゃうかな~と思いながら、もう一歩踏み出せるような状況になったのかな。という感じはしますよ」

蒼天先生
「覚悟を持ったらいいんや。ここまで落ちぶれてもいい、という覚悟をね。最低限度ね。社員がいるから、そういうわけにもいかないと思うけど」

黄金
「そこはちゃんと担保しとかんとあかんところだと思うんでね。
社員にいろいろオープンにして、いろいろ話そうと思う。もう60でしょ。後継者、息子といってもちょっと遠いところ行ってるし、後継者って考えたときにね、どうしようか。別に社員でもいいんです。僕は。田中家のものである必要はないので。いい仕事をしっかりしていけたら、残れるかな、そういう発想で、いろんなこと考えています。
役員には自分の会社だと思ってほしい。
1から10までというのは、目からうろこでした。その通りですね」

蒼天先生
「いうだけではあかんで。一方通行ではあかんで。1から10までというのは、お互いに分かり合うということやから。双方向やなかったらあかんからね」

ひとつだけ話をしますとね。
例えば、墨田さんと緑山さんが、老人施設にね、物を売りにいかはったら、
1回で買ってもらえるのは緑山さん、老人に気に入ってもらってね。
4,5回通ったら、墨田さんのほうに、買いに行かはると思う。その違い、わかりますか?
1回考えといてください。僕はいつもそう思うんや。
緑山さんは1回目絶対OK。墨田さんは1回目はあかん。何回か足を運ばないと。
それはそれでね、人間の持ち味。1回がいい、4,5回がいい、そういうことではなくて、各々の持ち味を活かしてやっていくということ。」

緑山
「めちゃくちゃ考えちゃって、司会業忘れます…」

(会場大爆笑)
ですよね。忘れますよね!私も色々考えちゃって、タイピングが非常におろそかになっていました。「蒼天先生」っていうのを「蒼天戦士」とか打っちゃってました。

緑山
「言葉がないんですけれどもね。
司会できません」

議事録ができたときに、じっくり読んでください、と蒼天先生。
そうします、と緑山さん。議事録、がんばろっと!

自分の滑舌の悪さにびっくりしながら。
銀河
「先月のズームだと、一人の発言が終わって、はい、次の方、次の方、と順番に話が進んでいきます。リアルな例会だと、一人の発言を拾って次々といろんな人がそこにもつれていくので、出発点がもうわからない、そんなことになりますね。
そういう、違いを感じました
リアルだと、いろんな方向から話ができる」

蒼天先生
「そうやって、議論が繋がっていくんですよ」

銀河
「ズームだと、まるでパネルディスカッション。まるで台本があったかのような。
きょうは。フリートークってめっちゃ大変! と思っています。
・・・ご自由にお願いします」

緑山
「4,5回通って売れる墨田さん、どうですか?」

会場の爆笑が止まらない。
緑山
「そんなことない、即決でいけますよって言ってくださいよ(笑)」

墨田
「質問というよりは、ほんとに、聴かせていただいて、めちゃくちゃ大事やなって思うことばっかりやったんで、何もない。僕の中にも刻まなあかんな、という感想です」

白石さん、高得点で合格されました。全員、拍手。

緑山
「それでは、白石さんの発表は、これにて終了。引き続き墨田さんの追試発表ということでよろしくお願いたします」

藤田
「前回、『共に育つ』ということで安住してるんや。とかだいぶ言っていただきまして。
今回は、これにしました。『信管に当たるまで掘る』としました」

会場どよめき
「難しいなあ…」「前と全然違うなあ…」

「前回から、いろいろアドバイスいただいて、僕の中では、『安住してるからそういう言葉がでてくるんや』、という発言とか、皆さんからも『チャレンジもっとしたほうがいいんちがうか』とか、『ほんまの墨田くんはもっとできる可能性がある』ということをいろいろ言っていただいて、そのときは、全部受け入れて、そうかな、と思う部分はすごくありました。
それから1ヶ月、考え続けました。
ただ、どうしても僕の中で、会社として安心を追求するとか、共に育つということは、まだまだそれに対してすごく熱入れてやってるしなぁっていうのがあって、
正直、皆さんのそれを受けて、じゃ僕これにチャレンジしますわ、という風に、簡単に変える気持ちに全くなれませんでした。さんざん自分も考えていきました。
『安心を追求する』『共に育つ』ということは、僕の中で大事にしてるし、そういう火というのは消さないんですけど。
ただ、僕がずっと考えていったときに、銀河さんの議事録、が届いたのを読ませてもらったときに、銀河さんのコメントを読んで、あ、それそれ、という感じ、すごく思いました。
自分の、できてない部分の目標というのを、書いてた、というのは間違いない。決して安住ではない、緊張感を持ってるし、というところはあります。
ただ、皆さんの発言とか、ほかの方へのアドバイスとか、ずっと読んでたら、その発言それぞれ、みんな深いなと思ったんです。
自分は何やろ、と思ったときに、ワンセンテンスが長いって言われたことも、たいがい、そうやったんや~と気がついたこともあったし、あんまり大したこと言ってないし、浅いな~とすごく思いました。
それがなんでなんかな、と考えていくと、前々から先生にも言われているんですけど、自分の時間をしっかりとってない、自分を掘り下げてない、という、そこに行きついた、というのがあります。
なので、『信管に当たるまで掘る』というのは、爆弾に例えれば、信管が刺激を受けたときに、爆発します。それを自分と捉えたら、自分をもっと掘っていかなあかんな、というのは、すごく思いました。自分がかかりつけ工務店なんだとか、この会で、いろいろ言っていただいて、自分のその価値みたいなんを見つけたところは、第一層とか二層とかを結構いい感じで掘らせてもらったと思うんですけど、そこで止まってるし、もっと僕何なんやろかとか、自分がどういうときにどう思ってどういうことをしてるんかとか、深層心理みたいなところまでは、正直深く見つめてないっていうか。深堀してない。というのは、ずっと思ってます。なので、自分を深めようと思って、ようやく日記も書きだしたんですけど。ということが大きくきて、今何かしらすぐ大きいこと、今僕はこんなふうになりますとか、明確にチャレンジという風な発表はないですけど、自分を掘り下げていくということ、これを機にやって行こう、というのが、この短冊です。
自分のチャレンジとしては、会社をもう少し、みんな働く環境を改善したいとか、いうので具体的に動いている部分とかありますけど、そんなこまごましたことというのは置いといて、自分自身のこの1年が、とか、いうのを考えた時に、大事やなとすごく思うんで、こういうことにしました。以上です」

緑山
「ありがとうございます。
山吹さん、今の聴かれていかがですか?」

山吹
「すみません。もう一つ手前の話に戻らせていただきたいのですが。
先ほどの白石さんと、先生のお話。『1から10まで』ということ。
主人の考え方と全くおんなじなんですが、主人に言われると腹が立つ。でも、ここで聴くと、同じことでもものすごく納得する。今日ばっかりは、主人が言いたかったのはこういうことだったのかと、ものすごく腑に落ちました。今日は帰ったら下手にでますわ。今日は、主人のこと、相当の理解ができましたわ」

蒼天先生
「ご主人は、仕事はおれがやってると思ってはるんですよ。ところが、自分が生活する基盤はできてないわけですよ。だから生活も含めたね、トータルで考えたらフィフティフィフティじゃないですか。そういうことだと思いますよ。お金を稼ぐことだけがすべてじゃないでしょ」

山吹さんとご主人の「コミカルな確執」をめぐり、大いに盛り上がりました。
こういうシーンは、リアルな例会ならではの面白さだと思いました。

墨田さんに戻りましょう。
蒼天先生
「問題は、どうしてその時間をとるのよ?」

墨田
「それは、日記を書く時間ですか?」

蒼天先生
「時間どれだけとるのよ?毎日」

墨田
「1時間」

蒼天先生
「1時間では足らんな。
だって、1時間やったら、年間で365時間やで。しれとるやん。信管まで行こうと思ったらね、2,3時間とらんとあかんのと違うか?
最低でも、朝1時間、夕方1時間、とらなあかんのと違うか?」
仕事減らしたらええやん」

墨田
「はい」

蒼天先生
「納期をだんだん遅らせていったらええやん。
今日の白石さんの話、墨田さんの話ね、聴いてね、僕思うのは、ようやくね、
仕事が、会社が大事か、自分が大事か、どっちを優先するかということ、ようやくみなさんわかってきた。今までは、会社、会社、やった。
でも、自分のほうが大事なんや。ということは、自分の時間をとらないとあかんわけや。
だから、24時間あって、そのうちね、少なくとも、朝と夕方くらいは、最低でも1時間ずつくらいは、自分の時間をとらないといけない。朝と夕方で、全然気分が違う。考えることが変わるわけや。
例えばね、夕方やったら今日1日を振り返るやん。朝やったら、これからの自分の人生どう生きていくかということを考えるやん。違った視点で考えられるわけやん。ポイントは最低ふたつ持たなあかん。
日記だけではそんなに簡単にいきまへんわ。と思いますが。

だから、これから、墨田さん、ちょっと悪いな、毎月例会で、経過報告してもらいまひょ。ここまでできました。ここまで進んでいます。」

墨田
「はい。それは、なんとでもします。

ま、結構日記書きだしても、できごと書いたりとかそのときの感情とか書いたりするのは、そこそこできるんですよ。
ほな、なんでそう思ったとか、深堀して行こうと思ったら、めちゃくちゃしんどくって、全然筆も進まないし、と言って、1日のできごと書いたって、なんの意味もないなあと思って、それはカレンダーについてるし。じゃないな、と思って、今、もがきながら書いてる感じです」

銀河
「その苦しさを乗り越えるのは、いろんなやり方があると思うんですけど、私も2,3年は苦しかった。自分のことが見えてないので、何書いても、後で読んだら嘘っぽいんです。むしろ後で読みたくないんです。なんで自分にカッコつけてるんやろうと…」

あまりにもちんたらいつまでも話している自分に怒りが。いらっとしますね。時間を大切にしろ。
執筆者の権限で、のこりは伝えたかったことを箇条書きにします。

銀河要点
「〇自分の本当の気持ち、感情にアクセスして、言葉で表現するルートは、人それぞれ、必ずあると思う。一度そのルートを通ることができると、ずっと使える。
〇そのルートを見つけることが、信管に近づくひとつのみちではないだろうか。
〇ムーンショットは、外に向かうイメージがあったが、自分は、内側に向かっていくような気がしている。まだ、知らない自分がいる。
〇心にアクセスするツールとして、万年筆がおすすめ」

黄金
「万年筆はええのこうたほうがええで。圧力かからへん。流れるようにスーと書ける」

墨田
「妻から、ネーム入りでもらったセーラーの万年筆があるので、それ使います」

よき!
黄金
「さっき墨田くんがゆうてたこと、俺ようわかる。『朝何時に起きて』、てね、しゃあないわ」

銀河
「でも、それもね、大事だと思うんですよ」

黄金
「大事なん?」

銀河
「だってそのしょうもないこと思いついたん誰?自分、やから。
そのしょうもない自分を見つめるきっかけが、『こんなことを日記に書く俺』みたいな。そこからやと思うんですよ。」

黄金
「これ書いたらダメ、じゃないんやな。
やったら、だんだんわかってくるんやな?」

銀河
「やって、ほんまにしょうもなかったら、いつの日か、書かなくなっちゃう」

日記トーク、あちこちでしばし続きました。
久々のフリートークに、若干はしゃぎすぎました。反省。
桜庭さんが「ずれてるよ~」と現実へと戻してくださいました。感謝。

緑山
「『信管に当たるまで掘る』という短冊ですが、毎月信管は見つかりましたか、とか、どこまで掘れましたか、とか、ご報告をしたい、ということで…」

墨田
「させてもらいます」

蒼天先生
「いや、どこまで掘れたかは、たぶんわからへんと思う」

黄金
「最後は、爆発するわけ?」

墨田
「そうです」

会場驚き
桜庭
「でもなんかね、ちょっとなんとなく、さっきおっしゃったこと聴いてると、簡単に言えば、今まで人に指摘してもらった自分の長所が、なんとなくそれを目標として乗っかっていたけど、今度は自分で掘り当ててみようっていうことなんですかね?
そういうふうに、私はなんとなく聞こえたんですけどね。
でも私、墨田さんて、人に掘り当ててもらうタイプだと思うんですよね。
みんながこう、墨田さんの良さを、いろんな角度から、指摘してくれて、そのみんなが喜んでくれてる姿を見て、墨田さんも嬉しい、っていう。そういう人って、いるじゃないですか。すごくそれって、大事だと思うんですよね。我も我もじゃなく、周りの人の幸せを、自分の喜びと感じられるって、なかなかないことだし、できないことなので、自分の内から湧き出るものも、もちろん大事だし、そういうパッションみたいのが、私はそういうタイプだと思うんですけれども、そうじゃなくて、その人の持ち味を、周りがちゃんと認めて、もうすでにちゃんと認めてくれてるっていうのは、なかなかない存在だと思うんですよね。
だから私は、無理に一生懸命掘らなくても、もういいものがあるんだから、絶やさずにそれを磨き続けるみたいなものでもいいんちがうかな、と思ったりもしちゃうんですよね」

蒼天先生
「ただ、あの、どやろ。信管がね、彼が気づいているかどうか」

桜庭
「きづいてないと、何か支障でも?」

蒼天先生
「主体性がない」

桜庭
「いや、主体性がなくても、その存在が貴重だということって、いっぱいあるじゃないですか。そういう人って、やっぱりなかなか、ね、」

蒼天先生
「それは人から客観的にそうだけれども、本人から見たらね、」

桜庭
「いや本人が幸せだったら、私それでいいと思うんです」

蒼天先生
「いやだから、それで幸せと感じないと思う」

桜庭
「でも周りが不幸だったらたぶん、自分のやりたいことを見つけても、たぶん幸せって思わないタイプだと思う」

蒼天先生
「どうですか?」

ようやく当事者墨田さん登場です。
墨田
「そこのご指摘で言ったら、先生のおっしゃる方なとこあります。別に僕が主体的ではないわけではないけれど、いろいろいいとこ言っていただいて、そやな、と納得できる部分もあるんで、それは自分の強みとして、認識してるんですけど、もっとなんかたぶん、皆さんも知らない部分、わかってもらえてない僕の持ってるとこというのは、ちょっと自分で気づいているところもあるし。
僕はどっちかというと、自分からあまり提案とかをしていってないし、こんなんしましょか、と言ってやることも少ないから、ただ、どっかで、『俺、これできるのにな』とか、結構あるのはあります。けれどもそれをどう形にしていったいいのかとか、表現したらいいんかとか、というのも、あまり兼ね備えてないというか、研究もしてないし、何かどっかで、その見た感じっていうので言っていただく評価でとどまっている、というのは僕の中で思っています。主体的にというのか…」

桜庭
「もっと厚かましくなるということですか?」

墨田
「いやまあ、うん、その、僕は厚かましい人嫌いなんで…」

蒼天先生
「もっともっとポテンシャルあると思う。そこがね、まだね、自分が気づいていないようなこともあるし、把握できてないところもあるから、僕は、この『信管に当たるまで掘る』これはね、ちょっと、驚きながら、僕は短冊としては気に入りました。
気に入ったんですが、これは言葉だけですんだらいかんので、信管をどういう具合に解釈するか。やっぱり何かあるよ。もってるもんが。あなた出ないんや。なかなか。ずうっと奥の奥にあるんやわ。だから、そこまで掘るのはね、やっぱり自分しか掘れないと思うから、僕はこの短冊はよく考えた結果やなと思ってる」

桜庭
「それは日記を書き続けることで、出せるものなんですか?」

蒼天先生
「いや、あのね、出せるものなんか僕は知らないよ。
しかしね、日記とは何かといえば、様々な自分の側面に気づくこと。日常のこと、仕事のことから離れてね、こんな自分がいたんだなということが書いている間に芋づる式に出てくる、ということが1ヶ月に1回くらいあるんや。そこを時間関係なくぶわーっと書きまくっていったら、そこでなんか、自分の今までもやもやしていてつかめなかったものが、ひとつ出てくる。
これはひとつやな、まだあるはずや、ということでね、とにかく書き続けるということに慣れていくということやね。それは書き続けないと、最初から成果を考えてたら、何もできひんから。
ただ、僕が言いたいのは、書くのは結構だけれど、朝と晩で、視点を変えて、書いたら面白いなと思います。
例えば、夕方は、『今日はどんな1日だったか』。おもろい1日やったか、おもろない1にちやったか。つらい1日やったか、その原因は何か。そういうことをずっと、今日のことを書きまくったらいい。
例えば、朝何書くかというと、『自分は幸せか?不幸せか?』。長い視点でね。要は長い視点で、人生を俯瞰しながら書く。
だからそこでね、全然違うことをずっと書いていけば、結構ね、違う視点でいろんなことが考えれられるし、僕式に言わせてもらったら、化学反応、化学変化が起こって、新しいものが生み出されるというかね。それが起こるから、書くということは、とんでもないことを引き出せる。予想だにしなかったことがね。
これは、本を読むということとは、全然違うこと。しかしそれもね、やっぱり書きまくらないと。書きまくるには、きちっとした問題意識、目的意識を持って書かないと。
ただ単にだらだら書けばいいというものではないし。
書くことは、自分にプラスになるし、勉強になるしね。賢くなるしね。新しい発想との出合いもあるしね。
別に本読まなくても、書いた方が、新しい発想との出会いがあるかもしれない。
それとね、第六感との出合いもある。インスピレーションとかね。そこでまた、いろんな可能性というか、そういうものとの出合いが出てくる。
そうなったらもう、書きまくることになる。
ま、一回やってみたら?」

墨田
「はい」

蒼天先生
「そのためにはね、やっぱり優先して、時間とらないとあかん。1時間なんて甘い」

墨田
「はい」

黄金
「これあの、『信管』って。話聴いてて思ったんやけど、『信管』じゃなくて、『核』に当たるまで、じゃない? 『信管』って、爆弾、爆発するものやし、自分の奥底にある、本当に目指したいもの。『核』とか『コア』とかいうものに当たるまで、掘る、ということやと思う。『信管』って、爆発するというイメージあるけど、そこに行く場所のことを指すんやったら、『信管』ってええかっこしてるなって(笑)。 爆発したいと思ってるのかもしれんけど」

墨田
「ある意味、『核』とか、『核心』とか、そんなんも思ったりはしたんですけど、敢えて、地味に見えて、にじみ出るような感じで、とかいうイメージでもあるやろうし、僕もそんな感じもあるから、それでもなんか、ほんまのとこに当たったとき、あれ、俺、こんなん、なん?みたいな…」

黄金
「ピンポイントのそこ、やろ? 痒い所に手が届くじゃないけど、ここ、っていうとこの、ほんまに掘り下げたいとこやろ?」

墨田
「それを単純に爆発みたいなイメージで言ってるだけなんで、すっと入っていくみたいな『核』みたいな言葉を書いてしまうと、逆にね…」

黄金
「あーわかる。わかるわかる。おもろくないもんね」

墨田
「…というところです」
緑山
「紺野さん、どうですか?」

紺野
「『信管を掘る』っていう目標をたてられたんですけれども、さっきもう、答え出たと思うんですよ。
『私は、表現ができない。厚かましいのが嫌だ』、だったらそれをやればいいんですよ。
それをやらないから、いつまでたってもそうなんですよ。
だったらそれをやればいいんですよ。ぼくはそう思いますけれどもね」

墨田
「じゃ、例えば厚かましくなれ、とか、一回やってみろや、ということ?」

紺野
「そうです。
表現ができないなら表現すればいいんです。それだけです。
ぜひ実行してください」

(会場笑)
紺野
「自分で答え出しちゃってるもん」

蒼天先生
「僕は反対です。
ええとこは残しとかないと。守らないと。ええとこを出して、それで、自分の目的を達成する。だって苦手なことしてもね、できないと思うよ。ま、彼の意思だけどね」

墨田
「紺野さんスミマセン、『厚かましい』はやめときます!」

会場爆笑
紺野
「同じことを繰り返さんようにしてくださいね。いつまでも、人がいいだけで終わっちゃいますよ。
だったら、表現とか、提案とか、してみたらどうです?
そうしないと、また同じ1年になりますよ。
以上です」

緑山
「ず、ズームになると、人格が変わる? いや、さすがです

 墨田さんの追試は、合格ということで、よろしいでしょうか。以上になります。
1ヶ月ごとに、報告したくなれば、自ら手を挙げて、報告、ご自身でご発言ください」

墨田
「はい。わかりました」

墨田さんの声は、いつもより、芯が太くて、いつもより、自信あふれる声でした。何かがふっきれたような。そんなふうに聴こえました。
そしてさくっと竹刀を振り下ろした紺野さん。まさに「竹を割ったような」発言、笑うところではなかったかもと反省していますが、割れた音、気持ちよかったです。

15:45~15:55―休憩―

緑山
「それでは、短冊経過報告ということで」

黄金さんが手を上げます
「『本当にやりたいことをやる』ということで、正直、墨田さんの発表と重なるところあるのですが、本当に、自分のやりたいことを、真剣に考えたことがなかった。
コロナのときに時間ができましたので、そういうことをしっかり考えることが、現在できています。
それと、本当に大事なことは何か、ということを考えた時に、僕はいつも会社を成長させるとか言ってました。
でも、その前があるよね、ということ。毎日家でご飯を食べる。家族での会話があります。沈黙もあります。ま、しゃべってくれるのでしゃべり返さないかんですし。
生活のリズムが変わると、脳みその回転も変わってきて、こんなんもええやんかと思って、
少し思考がゆっくりというか、回り方が変わったなあ、っていう感じは受けてます。

ただ、
本当に何がしたいのか
会社のビジネスの方はやめることを考えてます。
やめるんですけど、プラス、やめるだけではだめで、お客様たくさんいらっしゃるので、
お客様の役に立てることを考えて、新しいやり方をやる。それも、社員としっかりコミュニケーション取れてないとダメよね、ということで、社員との時間を積極的に取るようにしています。
それと、社長室、僕の部屋があるんですけど、物があふれてたんですけど、どんどん捨ててます。
僕の本棚に並んでる本ってね、ハウツー本とかね、そういうのやっぱり多いんですわ。それもね、捨てます、捨てました。

(紺野さん、画面から拍手)

本も、絵本とかね、大人の絵本もあるじゃないですか。最近買いました「モモ」。
今ビジネスマンが読むべき本として、ちょっと話題になってるじゃないですか。
娘がね、偶然同じ本を持ってたんですけどね(笑)
そういう本も読んでみたいな、って思うようになってきてます。

自分自身では、自分を変えなきゃいけない、と思ってたわけじゃない。
時間ができる中で、その過ごし方とか、思い切って捨てたりとか、自然に変わってきてるというか、自分の中では変わった印象はないんですけど。
時間の過ごし方は変わった気がしてるけど。

日記についても、挑戦するんですけど、つい忘れたりするんですが。
こんでいいのかな、こんな書き方でいいんかな、意味があるのかな、と思ってたんだけど、
銀河さんが、それは超えなあきまへんということやったので、あ、よかったんや。あかんのじゃなくて、別にええんやなと思ったので、また挑戦します。

時間があることによって、自分に向き合える時間が増えた
ビジネス自体は、やはりコロナの影響でよくないです。
そういう中で、社員が16人いますので、生活もありますから、しっかりと舵取りをしていかなくてはなりません。
しかし、前みたいに、どうやったら儲かるか、ということじゃなくて、どうやったらお客様の役にたてるかどうか、という思想にはなってるので、何が具体的にどう、ということは言えませんけれど、ま、いろんなネタもあるんで、しっかりやっていきたいとを考えています。
そんな中で、本当に自分のやりたいことにも近づいてきているんやろうな、ということは実感してるので、「これ!」とは言えないですけど、ま、そんな状況が今ありますので、時間の過ごし方から考えると、悪くはないのかなと思っています。
黄金さん、小声で確認。
「短かったやろ?」はい。短くて、わかりやすい発言でした!タイプしやすかったです。

蒼天先生
「客に喜んでもらう、それ古いねん。
客の方からこちらの方にやって来てもらうのがほんまもんや。だから、要は、自分のやり方をやって、客の方から来なかったら、それで終わりと。
しかし急にね、みんなが打ち合わせたように来なくなることは絶対にないから、必ず兆候が出るから、自分の方から行かない。
客のほうからすり寄ってくる。そのためにはどうすればいいか。当社に欠けているものは何か。何をすれば、来てくれるのか。自分のどこを活かせば、そういう方向に展開できるか。

日記でそういうことを考えてみたら?」

黄金
「はい」

蒼天先生
「客のことばっかり考えてたらあかん。
本当にやりたいことをやる。これを貫いたらいい。相手のことを考えずに」

菖蒲
「卓球台はどうなりました?」

黄金
「倉庫の中に、しまったままですわ。
結局ね、置く場所、そこを子どもたち向けの絵本のコーナーにしたい、開放したいと考えてるお店の子たちが考えてくれてて、そういう場所にしたい。
売上を上げると、何冊売れると、そういうためじゃなくてね。
前に保育園がある。そこの子たちが来てくれるように、考えてくれてる。
なので(卓球台を)置く場所がなくなったというのがあって」

菖蒲
「ちょっと話してもいいですかね。
ご縁があって、大阪のある会社に行かせていただいたんですよ。
その街を、卓球の街にしようという話があって。そこに、企業として、5,6年前に会社の会長さんがビルを買ってそこに移って来られた。4階まで全部卓球場なんですよ。本業は、ワンちゃんのアクセサリのお店で、全国シェア80パーセントを超える企業。
会長さんは、卓球がお好きやったそうです。会社の製造工場がベトナムにあり、卓球が盛んなベトナムで、卓球選手と試合して敗北。小学生と試合をして敗北。それが悔しくて、卓球選手に指導してもらって、勝てるようになられた。選手たちは、寝食を忘れて熱心に教えてくれたそうです。会長さんは、そのことに感謝して、日本に、その人たちを呼んであげようということで、交流がどんどん始まって、卓球づいてしまって、ベトナムとの交流になって、とにかく自分ところの社員だけではなくて、卓球をやる人との交流も始まって、地域まで巻き添えにして。結局自分が好きだから、卓球場も作ったっていうすごい人がいるんですよ。
もう卓球愛がすごいんですよ。
社員も、ある時からすごくよくなったらしいんですよ。卓球台のことから、そんな話を。

蒼天先生
「卓球台のことにはね、僕は触れないことにした。
理由は何かというと、そういうことに気づいて、自発的に卓球台を置いたときに、初めて彼はほんまもんになる。と僕はそう思って、と本人の前で言ったらあきまへんけど」

菖蒲
「そこまで熱中して何かやってる社長の後ろ姿を社員が見てるんだろうなと思って」

蒼天先生
「その前にね、シェア80%までね、そこまでいかれたことがすごい。だからそういう人であるから、すごい」

白石さん画面から登場です。
「先ほどからハーレーとか、卓球台とかの話をされたんですけど。
ここ、社長室、じゃなくて『僕の部屋』って呼んでるんですけど、無茶苦茶おかしいんですよ…」

白石さんは、部屋を撮影しながら、いろいろ説明してくださいます。
「アンパンマンがいたりします」
「ここにもフィギュアがいっぱいあって」
壁に置かれた棚にはフィギュアが行儀よく並べられています。
その横には、奇抜な壁紙がはられています。
「元クロス屋なんで、『竹の柄に青空』という壁紙で、遊べるようにしてます」
「黄金さんも、こういうふざけた部屋にしてほしいなと思いまして」
黄金さん答えます。
「僕の部屋にもね、スナフキンいます!」

白石さん続けます。白い壁もあります。
「従業員がプロジェクターでゲーム映して、ようやってるんですけれど。100インチくらいの画面で」
「部屋としたら30畳くらいあります。会議も15人くらい座れるようなテーブルもおいてるんで」
蒼天先生は白石さんの『僕の部屋』で、例会をされたいご様子。
次、白石さんのデスク後ろの壁紙が映されます。
「僕がデザインした壁紙を張ってるんです。帯の柄なんですけど。ピンク色の方は、女の子が成人式に着る帯の柄ですわ。緑の方は、冠婚葬祭で親族の着る帯の柄」
デスクの後ろには赤い箱が。
「この赤い道具箱、このまわりにバイク入れてバイクさわれるように、ひととおりバイク屋にあるくらいの道具は全部あります」
「これが、カレーパンマンとドキンちゃん」
「菖蒲さんが、卓球とかそんなんをやってはる社長さんがいるっていうので、僕も負けずにアンパンマンいますよ、って」
「僕座ってる椅子が、車のシートですわ、これ。自分らで足作って」
「卓球台ですよ、黄金さん!」

緑山
「では黄金さん、もし何か発表したくなるようなことがありましたら、手を挙げて、ご報告お願いいたします」

白石さんの「僕の部屋」。
白石さんのクレイジーライフを垣間見た気がしました。
沢山の色、形、硬さ、白石さんそのものがあふれ出る白石ワールドに、「これって、自由でやさしいやん」と感じました。白石さん、ありがとうございました。
ズーム参加ならではの楽しい場面でした。よき!

最後は銀河の経過報告です。
「自分は『それは自由でやさしいか?』という自分への問いかけの短冊を発表しました」
日々の小さな決断、決断して行動するときに、常に『それは自由でやさしいか?』と、問いかけながら生活しています。その言葉が自分を見ている。照らす。
『その先に何があるのか?』とよく議論されているところですが、そこは見えていない。
日日の暮らし、仕事、人とのかかわりが、濃くなったり、スムーズになったりしている。
下宿している高校生、夫の両親など『身近な他人』に対しても、『それは自由でやさしいか?』という問いかけと共に接すると、立場にとらわれることなく、気楽にやさしくたのしく、関係を築くことができるようになってきた。
具体的にどこまでどう成長したとか、ここまでビル建てましたとか、そういう成長はない。

仕事は一生懸命やっている。
体力、集中力を持続するために、体調の改善につとめている。よい整体院との出会いがあり、外反母趾をはじめ、全体の調整をしてもらって、身体の機嫌がよい、という状態が続いている。身体の機嫌がよいと、思考や行動も、機嫌よくできる気がしている。
大きな事業の取り組みなどはないですが、毎日きちっと過ごせてきている、という感じです」

蒼天先生
「睡眠時間は?」

銀河
「そこ、ですよね…。お昼寝2時間半、夜に2時間、トータルで4時間半の睡眠をキープしています。本当は一気に4時間半とらないといけないのですが…」

緑山
「銀河さんは、そういう生活は、自分自身に、自由でやさしいの?」

銀河
「『半沢直樹』とか見ていたらそれで癒されてしまって。全然大丈夫なんですね」

残念ながら、緑山さんの質問の答えになっていなかったような気がしています。
自分はそれだけの睡眠でいろいろ頑張って、それで本当に自分自身に、自由でやさしいと言えるのか? ということですよね。
よく考えると、仏教にすがっている部分が大きいです。仏教における幸福の定義、生きていく視点、他者との関係性について、日々「唯識(ゆいしき)に自己を学ぶ」というFacebookページを読んでいます。私たちの日常に近い視点で、わかりやすく説かれています。
「お釈迦様のおっしゃっているとおりに行動したら、間違いない」と、そこは既に洗脳されているので、そこで、自分の在り方を確認したり、うまくいかなかったことを、どう解釈し、次の行動に変換していくのかとか、思考と行動の基盤にしようとしています。
なので、きっと、自分に対しても、自由でやさしいのではないだろうかと思っています。

とはいいながら、毎日がきれいごとで終わるはずもなく、思いがけないできごとや、心が乱されていくことは、常にあります。悩み事がなくなったわけではなく、むしろ次々にやってきます。そんな中で、「いかに速やかに平常心に戻るか」という平常心へのルートをいっぱい持つことが、私にとって「自由でやさしく」あることであり、仏教に触れ続けることなのかもしれません。日記を書くことも。

「大事な人と、自分が思う言葉で接するって、こんなにうれしいことなんだ、という感じです」
これは本当ですね。本音と建て前。これをほぼなくすことが、大きな目標のひとつでもあります。本音をきれいに磨く。本性をきれいにする。まるごとお釈迦様の教えですが、自分を一元化することは、あっちでこの顔、こっちでこの顔、という区別をしなくて済むので、最終的に気が楽だろうと思います。「気楽な自分」そこを目指している途中です。


蒼天先生
「山吹さんは、ダークホース」

「最初にお会いしたときと、今とでは全然変わった。
それはね、変わったんじゃなくて、もともとポテンシャルとして持ってたんだと。それはご主人の影響だと思う」

山吹
「今日先生のおっしゃった『1から10まで』のお話で、帰ったら相当また『あんたの言う通りやったわ』と。このひとことで主人は全然違いますのでね」


そのあと、議事録の在り方についても、いろいろご発言いただきました。
蒼天先生
「僕は、責任者として、この形はしばらく続けさせてもらおうと思ってる。
議事録書くっていうのは、結構勉強になるやろ?
その勉強になることを銀河さんの場合は、全部それを吸収してくれてるから、そこで、勝手やけど、しばらくそれで、やれる範囲で、いつまでかわからないけれども、しばらく続けさせてもらおうと思っています

きっとね、時期が来たら、誰か手を挙げてくれる人が出てくるかもしれない」

銀河
「そうですね。これはぜひみんな、経験してほしいと思います。例えば黄金さんの発言がありますよね。何度も再生して、文字に起こしていると、ものすごく黄金さんと深い知り合いになった気持ちになるんです。すべてのメンバーに対して。
何回も聴く、ズームなので顔も見ながらやる、勝手に自分の中で皆さんとの距離を縮めてる。
その人のことを深く知る、勉強になる。
この体験を私だけじゃなくて、皆さんにしていただくことは大事だと思う」

蒼天先生
「もうちょっと言うとね。最初の議事録。2つ出してくれたでしょ。1つは客観的に再現したもの。2つ目は、自分の考え方、主観を入れたもの。
僕は、主観を入れたものにしてくれと頼んだ。これね、ものすごく大事なことはね、仕事でもなんでもそうやけどね、自分が主役になればね、能力を発揮できるんや。脇役ではね、主役の顔色伺ってやらなきゃならないから、能力を発揮できない。だから、あくまでも、銀河さんの考え方で、どんどん書いてくれと。
そういったのは、それによって、仕事も楽しくなるし、自分の考え方も述べられるし、議事録の中身としても、いいものになるから。
だから経営者っていうのは、基本的に主役じゃなかったらいけないから、どんな場合でも。
そういう面で、弁解するようだけれども、主役でとことんやってもらって、能力を伸ばしてもらったらどうかな、と思って
客観的なんかどうでもいい。自分の考え方どんどん入れなさいと。責任は僕がとるから。それでいこうや。必ず僕が目を通すから、変なところがあったら、そこで指摘するから。ひとりだけの主観じゃなくて、ね。

でもこれは、ある意味貴重な経験だと思う。やった者しかわからんと思う。」

銀河
「本当に貴重で、自分が一参加者として、メモっているだけでは、絶対にもらしていることがあるんです」

蒼天先生
「それと、言葉の奥にある考え方とかね。結構深層の部分まで理解できることがでてくるだろうし」

銀河
「メンバーに対する『尊敬の念』という気持ちが、書きながらものすごく出てきますね。
水島さんもいつも、今一生懸命打ってくださってるやつを、ごっそり送っていただいていて、答え合わせさせていただきつつ、あ、水島さんにはこう聴こえたんや。とかあるんです。それもまた、私にとっては勉強、というか、同じ場面を同じ時間に体験してても、とりかたって、それぞれなんだということに気づかされます」

緑山
「今回は司会で、前回の議事録がなかったら、進められなかったと思ってほっとしてます。前日!あー間に合った!という感じで。
前回何言ったっけ?とか、全然覚えてない。自分が言ったことも覚えてないし、人のことも、ほんとに断片の、ほんの一部しか残ってない。イメージはなんとなくあるかもわからないけど、言葉が全然残ってない」

本当に申し訳なく思っております。もうちょっと、早くお届けできるよう、励みます!

桜庭
「私からすると気の毒で。ほんとに申し訳ないんですけど、正直読めないんですよ。あんまりボリュームあって長すぎると。なんのためにこれをするんだろうと、さっきからそれを聴きとろうとしてたんですけど」

蒼天先生
「それは優先順位の問題やね」

桜庭
「ぎりぎりにこんな長いのが来て、読みなさいと言われても、私には無理ですわ」

蒼天先生
「じゃ、読まなくてもいいよ」
桜庭
「読むんですよ。パーっと読むんですけど、パーって読むのはすごく失礼だよなと思いながら。労力を考えたらちょっとこれ大丈夫かなと」

皆様からいろんなご配慮やお気遣いをいただきつつ、「作業が遅い」という自覚症状はあります。しばし、成長を見守っていただけたら幸いです。

桜庭
「もうひとつ、感想じゃないんですけど。歌舞伎の市川猿之助。
比叡山がやってる番組で、「比叡の光」っていう番組があるんですけど、猿之助が出ててね、言葉のことおっしゃってて、
言葉っていうのは、人に浸透するんですって。単に発するんじゃなくて、細胞の中に入っていくらしいんですね、言葉が。だから、言葉によって傷つくっていうのは、本当に心も傷つくけれども、悪い言葉を投げかけられたとき、本当に身体が傷つくらしいんですよね。それで病んでしまうっていうのは本当にあるんだ、ということをおっしゃってたんですね。それは悪い例をおっしゃってたんですけれども、いいことも、逆に同じであって、いいことを投げかけたときに、癒したり、慰めになったりとか、身体を修正したりする力もあると思うんですよね。単純に自分が発した一言が、人の身体を突き抜けていくようなことがあるんだよ、と、へえー!と思うようなことを聴いたんですけど、だから悪い言葉は発しちゃいけないんだと。ほんとに人が傷つくから。それは暴力なんだってことをおっしゃってて。
銀河さんのを聴いたときに、自分が大切な人と、自分の思う言葉で語りあえるのが嬉しいとおっしゃってたのをおーって思いながら書いてたんですけど、たぶんそれは言葉がその人の細胞に入って言ってるんだと思うんですよね。それは素晴らしいことだなと思います。
何か目に見える進歩があったかどうだか、という話だったんですけれども、十分に、いろんな人にいい影響を与えていらっしゃるんじゃないのかな、というふうに、私は思いました」

もったいなきお言葉をありがとうございます。
言葉が人の細胞に浸透する、よい言葉も悪い言葉も。というお話、初めて聴きましたが、とても説得力のあるお話でした。発した言葉は、発した瞬間に、相手のものになる。
言葉を発する自分自身が、まず誠実な人間でありたいと、改めて思わせていただきました。

緑山
「ありがとうございました。次回は10月8日ですね。14時から17時、よろしくお願いいたします」

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