読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第161回 百年企業研究会内容(2022/08/18)

【次第】

テーマ:「10年後の自分」
14:00~14:10 開会・挨拶
14:10~14:40 3分以内トピックス(近況や1ヶ月の中で印象的な出来事など)
14;40~16:55 「10年後の自分」の議論(休憩をはさみつつ)
16:55~17:00 事務局からの連絡・閉会

 

コロナの勢いがおさまらない中、8月はリモート例会となりました。
2か月ぶりに緑山さん登場です。

【開会あいさつ】

●蒼天先生
出席が少なく、寂しいですが、皆さんのご意見も聞きつつ、来月からは、基本的にリアルで開催しましょう。甲子園球場にも非常に多くの人が入っていますし、コロナに関係なく、自発的にリアルで開催したい。今日が最後のリモート例会だと思っていますので、よろしく。

今日は、お手元にレジュメをお届けしています。
8月上旬、たまたま、ですが、NHKスペシャルという番組を見ていました。
僕の考えていた以上に、世の中は大きく変わろうとしている。このまま、知らん顔して、見過ごすわけにはいかないな、と感じました。

「10年後の自分」なんていう、毎回同じようなテーマですが、外部の環境変化を十分認識しつつ、時代の流れみたいなものを、みんなで考え、議論してみましょう。
恐らく、皆さんも大きな影響を受けると思っています。

「10年後の自分をイメージする」こんなテーマで、本日もよろしくお願いします。

 

【3分間トピックス】

●黄金
緑山さんは、今日はお久しぶりなので、長いめでお願いしますね。

●蒼天先生
最近みんな、トピックス長いからね。放っておいたらどこまでものびるから、3分で切りましょう。緑山さんは、特別な事情があるから、今日は長いめで大丈夫ですよ。

●黄金
先月の分とあわせて、2倍の6分でお願いしますね。

●緑山
皆さん、パルスオキシメーターってご存じですか? 動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を指先に光をあてて測定する装置なんですけど。
僕、6月の半ば過ぎに、血圧の薬をもらいに行ったとき、内科のドクターに、左の肺で、息してませんよ、って言われまして。レントゲン撮って、このメーターをつけたら、90ぐらいやったんですね。正常値はだいたい96か、97は、あるそうなんです。それが90くらいに下がっていて。

すぐ救急でタクシーに乗ってあそこの病院に行って、心臓のエコーから何から全部検査を受けて、翌日呼吸器科で診察受けて、いろんな検査をして、ああもう、入院ですね、って言われました。結局は、特発性(特発性というのは、原因不明という意味なんですけども)、特発性間質性肺炎ということでした。
要は肺で酸素と二酸化炭素のガス交換の能力が極端に落ちる、というような症状です。肺はいったん悪くなると、よくなる臓器ではない、ので、このまま、維持をするしか方法はないと。で、悪くならなくするために、通常人間は副腎皮質ホルモン、ステロイドを2.5ミリから5ミリは自分で分泌してるんですけれども、私の場合は、炎症を起こしている肺を鎮めるために、初日から125ミリという、何10倍か、50倍くらいのステロイドをドバっと入れて、それを1週間10日続けて、今入れる量が40ミリくらいまで減ったので、退院してきた、というところです。
ま、鎮火してきたような感じで、肺のくもりはだいぶ消えてきているようです。ということです。ただ、ステロイドを大量に入れると、免疫力が低下するということなので、このコロナの状況で、外に出て、コロナの人と接触すると重症化しますよ、ということで、あまり外には出られなくて、デスクワークをしています。

それと、ステロイドの副作用で、効果プラスかもわかんないですけど、夜11時に寝ても、4時に目が覚めるようになりまして。睡眠導入剤のきついのを3種類4錠飲んでも、5時間しか眠れなくて、毎朝4時に起きて、コーヒーを飲んで、ウォーキングをして、家を6時半には出て、会社には7時過ぎに着いて、というような生活をしています。

生活リズムが、入院前とすごく変わりまして、いい傾向かな、と思います。
入院前から、入院した初日から、日記も書き出しまして、一応続けております。要は、いつもしょうもない日記になっているんですけど、ま、ちょっと続けてみようしています。

今月が最終リモート例会ということですが、9月になれば、さらにステロイドの量も20ミリとかに減っているだろうし、マスクをホッチキスで2枚とめて、2重にしてはめたりして、防衛策をしながら、やっておりますんで、リアルの例会にも出席できると思っています。

あと、至福のビールを飲みたいと思いますので、その時はぜひお付き合いくださればありがたいな、と、思っております。

皆さんご心配ご不安いろいろおかけして、申し訳ございませんでした。いたって健康になって帰ってきております。以上です。

5分15秒でした。だいたいこんな感じです。ありがとうございました。


●黄金
緑山さん、自覚症状は、ありましたか?

●緑山
ありましたよ。咳が出てたんです。タバコはそのころに止めてたんですがね。咳が出てたからやめて、なんか息が切れるな、このね、階段を1階から2階まで上がるとね、87まで落ちるんですよ。今日阪急西院駅で階段30段上がったら、やっぱり87まで落ちました。
このパルスオキシメーター、安いのだったら、2、3千円、普通のだったら5、6千円、日本製2万円くらいで売っています。1個あると便利です。


●藤崎
今私、車の中です。移動中です。今回、滋賀に行く予定にしていたんですが、リモートに変わったということで、すぐ予定を入れて行動してしまう、というところが、私相変わらずだな、と。

私、リアル開催賛成ですので、また来月からおじゃまさせていただきます。

緑山さんが、日記を書き始めたということで。
僕自身、毎日幹部5人とミーティングしてるんですが、そんなことをしているうちに、自分の日記を書かなくなってしまった。すっかり日記のことを忘れていたんですが、今改めて思い出させてもらって、もう一度書きなおそうかな、と思っています。いいお話ありがとうございました!


●墨田
お盆にはいったところで、自宅のエアコンが水漏れをしはじめて、気が付いたら下の床に水たまりができていて、ということがありました。
ドレン、という結露した水を排水しているところが詰まっていて、全部外に出る水が逆流してて、部屋の中にぼたぼたこぼれていた、ということでした。

色々直し方を調べてやってみたのは、排水のドレンのホースにタオルをちょっと巻いて、掃除機を突っ込む。すると、詰まっていたものが外の方へ引っ張られる。水がどばっとでてきたので、それで解決しました。ひとつ勉強になりました。

この時期、本当に暑いんで、エアコンを切るわけにもいかないし、水漏れしていても、つけっぱなしにしておかないといけなかったんです。エアコンなしでは、生活できない世の中になってるな、ということを痛感しました。

蒼天先生がさっき、エアコンが故障した、とおっしゃっていたので、うち、実は大事なお客様用に、ということでいくつかエアコンの在庫をしていて、それも加湿のできるいいエアコンなんで、10畳用のサイズですけど、まったく押し売りとかじゃないんですけど、いいものを厳選して、在庫していますので、何かお力になれたら、と思いました。また、直接ご案内させていただきます。


●菖蒲
前回墨田さんのところにおじゃましてから、今日にいたるまでの間に、色んなことがありました。

まず、母が2回ほど大変なことになりまして。母の生命力なんでしょうね。ひん死の状態になったのに、よみがえっております。

嚥下ができない、いわゆる脱水症状でですね、大変なのに、入院できないという状況でした。
24時間点滴が必要なのに、入院ができない。で、病院の「処置室」というところで点滴をすることになり、おかげさまで、ずっと付き添うことができました。

すると、なんと2日後に回復したんですよ。点滴をしているるあいだに、急に嚥下ができるようになって、その翌日にはおかゆが食べれるようになっていたという、驚異の生命力を見せてくれて、今では歩いて普通に生活できるくらいまで回復しております。

実はその間、8月5日から7日まで、堺市で九十九伸一のミスターバケツ展と、息子さんの九十九太一さんのエレキチェロコンサートというのをやらせていただきました。
結果的には大成功に終わったんですけれども、その2、3週間前に母のことがあったので、めちゃくちゃ大変でした。死ぬかと思いました。

前日にパーティも催しました。3つのことを同時に、私がほぼひとりで準備したんで、本当に大変でした。自分の体力および、能力、老化も感じました。
ちょうど3分でございます。


●蒼天先生
実を言いますと、緑山さんが入院される前後にね、エアコンが動かなくなりましてね、15年使ってるんですよ。電機屋さんに問い合わせると、1ヶ月以上待たないといけないと。
今墨田さんによい情報を入れていただいてですね、ありがとうございます。うち3階10畳くらいでいいですかね?また、よろしくお願いいたします。いい話を聞きました。

ということで、今年の夏は、1階か2階で仕事をすることにしています。
今2階にいます。しかしやっぱり自分の机に座った方がいい。
非常に暑い夏の暑さを感じながら、僕らの小さい頃の暑さと比べると、質が変わりました。これも温暖化の影響だと思いますが、完全に変わりました。毎日36度とか37度でしょ。僕らの小さいとき、若いときは、せいぜい高くても30度を超えるかどうか、そんな温度でしたから、時代も変わったな、ということを実感しています。

ますます元気で、ちゃんと規則正しい生活ができていることに、感謝しています。
1日4000歩から5000歩のウォーキングを、夕立が降らない限り継続していますし、ちょっとスタミナがついてきました。
なんといっても坂ばっかりですからね、名神高速のすぐ近く大津のインターチェンジの。あのすぐ近くまで行くんですが、それはもうすごい上り坂です。
帰りは下りばっかり。今度は膝が痛くなってきましてね、最近は膝にあてるサポーターみたいなやつあてて、汗をかきながら、まあまあいい夏を過ごしています。
ただまあ、ちょっと、外に出るのがこわくなって、緑山さんの話も聴いたし、病院はできるだけ避けた方がいい。おとなしくしています。


●黄金
この前墨田さんのところでの例会、娘の誕生日やったんで、途中で抜けさせていただいて。ケーキを切るのに間に合うかどうか、ぎりぎり間に合いました。私の存在が確保されました。

夏は暑い。自分が夏は強いと思ってたんですけど、最近夏に弱くなってきまして、特にお酒を飲んだら翌日がむちゃくちゃしんどいんですね。なので、今年の夏は、お酒をセーブしています。特にビールがダメになりまして、好みとか、体質の変化を実感しています。
年相応に、自分自身しっかり見ながら、昔の栄光は置いておいて、今に合わせた生活をしないといかんな、ということをつくづく感じてます。

それと、ここ最近、色んな人がコンタクトを取ってくるようになり、人に会う機会が多くなりました。
以前なら、だれでもかれでも、言われたら会う、ということが多かったんですけど、最近は会う人を選んでいます。慈善事業から、自分の好き嫌いを表に出そうということで、そんなことを考えながら、日々過ごしています。

ビールが美味しくなくなったことがショックでして、今の悩みはそれですね。

●蒼天先生
じゃ、何がおいしいの?

●黄金
日本酒が好きなんですよ。僕はあったかい方が好きで、3合くらいまでですけどね。日本酒やったら翌日には残らへんのですよ。ビールが残るんですわ。なんでかな。

●蒼天先生
日本酒3合、飲みすぎですわ。

●黄金
緑山さんのことも、ぼくめちゃめちゃショックやったんですよ。得体の知れへん病気なのでは? とか、同級生やから、本当に人ごとじゃなくて、心配やったですが、でも、元気そうで、やっぱりなかなかしぶといな、僕らの年代、大丈夫ですな、これは。

 

【「10年後の自分」を考える】

●蒼天先生
お話させていただきます。

資料手元にありますか?

8月7日NHKスペシャル。テーマは、「プーチン戦争」というテーマでした。
プーチンの話かなと思ったら、そうではなくて、色んな話が出てきましてね。
今まで我々が過ごして来た10年と、これからの10年は全く違うな、と強く感じた。

現状延長線上に未来はあるとは限らないといつも言っていましたが、そんなレベルじゃなくて、これからの10年は、まったく違う世界が開けていく、そんな印象を受けた。
個人的にも、仕事の上でも。

じゃ、なにが変わるか、ということです。
テレビ番組から、3つ感じた。

1つは、パンは高級品になる。
5年から10年の間に、穀物の価格が上がり続ける。
後から調べたことですが、穀物生産のランキング、世界1位は中国、2位はアメリカ、3位はインド、4位はロシア。
インドは、自国のために、穀物は輸出していない。
アフリカを中心に、これから餓死する国がいっぱい出てくるだろう。

その前に、とにかく穀物の値段が上がり続ける。食料品、主食ですから。大変なこと。

2つめ。
民主主義の失速。
ベルリンの壁が崩壊したとき。
僕の友人がその時ドイツにいて、その話を聞いた。これから民主主義の世の中になると思った印象がある。
これから、民主主義が失速して、専制国家が主流になる。現在も、そうらしいです。民主国家というのは、世界で60か国。

専制国家というのは、100を超えてる。これからどんどん増えるだろう。なぜか。
自由がなくなってもいい、言論統制されてもいい、それよりも、生存することを優先する。日々の食べ物のほうを優先する、そういう発想。
アフリカなんかには、食べられない国がいっぱいある。人口は世界的には増えているし、政治体制とか、住環境なんか、どうでもいいというわけですよ。まず、食料品を確保したい、食べるものを確保したい、という国がどんどん増えていくだろう。

その流れに、中国が乗っている。
中国の土地は我々は購入することはできないけれども、中国人は海外で土地を買うことができる。日本もだいぶ、いい土地を買われているらしい。オーストラリアでは、一部の地域は中国人が買い上げて、住んでいるらしい。だいぶ前だが、市会議員なんかも中国の人が出馬したりして、一定のゾーンを中国人が支配する、中国村ですな。そういうものを作ろうという画策があって、具体的に進んでいる。
専制国家が勢力を広め、かためていく。

アメリカは、世界の警察ではなくなった。トランプが出て来てから、世界をリードするパワーはなくなった。ますます、中国を中心に、中国が世界を引っ張る時代がくるということ。

3つめ。
経済のブロック化が進むということ。
第二次冷戦時代がくる。資源を持つ国と、持たざる国との鉄のカーテン。そういうものができるということ。

そんなことで、そう遠くない未来に、こんな時代がやってくる。

昔、人工衛星の技術開発で、アメリカとソ連が競争していた時代があった。
完全にソ連が勝利を収め、その後アメリカからケネディ大統領が出て、月面着陸に挑戦して、成功した。そんな流れがあった。
その時の僕らの印象では、ソ連という国は、アメリカをしのぐ技術を持っているのだから、国民生活も、さぞかし豊かなものだろうと想像していた。が、実はそうではなかった。

具体的にいうと、ソ連の経済力は、資源であり、それで得た利益が国防費になった。
国民生活に回す割合が減るので、それによって、見せかけの国の力は非常に強くなり、国民生活はあまり豊かでなかった、ということが露呈した。

スウェーデンは、永世中立国で、国防費はゼロ。GDPを福祉にまわした。20年30年経って、福祉国家になった。国民が住みやすい住環境になった。

ソ連とスウェーデンを比べて、どちらがいいか。いつも覇権を考えている国は、国防費支出が多い。結局資源の豊富な国、いっぱい持っている国が勝つ。1番強いのはロシアですね。天然ガスとかね。

昔のものさし、GDP国内総生産のランキングなんかで世界を見たら、日本は完全に三流国になるだろう。なぜか。要因はいろいろあるが、ひとつは、エネルギーを持ってない。ということ。
食料自給率の低さというのは、50年以上前から言われていた。会社に勤めていたときに、食糧危機についての事業化について話し合ったことがある。バッテリーがメインの会社でしたけどね。食糧自給について50年間、政治家は対策を何も講じてこなかったわけです。今となって慌ててやっても、どうしようもない。という事態に追い込まれている。

もうひとつは、国の借金です。先日ニュースで、国民ひとり当たり1000万円を超えた。
これ、これからもどんどん増える。人口はどんどん減る。今、1億2300万とか400万とかの人口になってきている。

借金どんどん増えていく。何をするにしても、国債。
日銀が国債の保有率をめちゃくちゃ高めている。
国債を発行して日銀がそれを買い取れば、市場に出回るお金がどんどん増えて、貨幣価値が下がる。
こんな状態が今後の延々と続いていく。
新しい施策で金が必要になったら、日銀が札束を印刷すればいいということ。
コロナのときかな、1所帯10万円の給付があった。あれも全部国債。
国債残高が増えてきたら、この先日本はどうなる?
海外利上げ。インフレ。日本もインフレが進んでいる。物価上昇率2%ですが、あれには生鮮食品が入っていないから、実際は日本も物価上昇がかなり進んでいる。いわゆるスタグフレーションというやつです。どんどん進んで、これからも進んでいくと思う。

そんな状況の中、日本という国が、どのように舵取りしていくのか、また舵取りする人がいるのか、そういう問題がある。
今後、日本はどうなるのか。ということですわ。

さらに加えていうと、自然破壊。温暖化や南海トラフなどの天変地異。格差拡大。分断。色々ある。これらの諸問題とどのように向き合い解決していくか。その糸口さえ見つかっていないというのが日本の現状だと思います。
小松左京が書いた「日本沈没」かな、ま、ほんとにああいうことが現実に起こるんじゃないかな、そういう気もする。

もうひとつね、最近特に感じるのは、国土の補修とメンテナンス問題。
ちょっと雨が降ったら、すぐ河川が氾濫して、土石流とか、土砂崩れとか、起こる。
これが、国土の老朽化が進んでいるからです。
国土の補修が十分できていないのに、新しいものばかり作っている。
コロナの前、福井に出張したとき、大きな工事をしていたから、何かと尋ねたら、「北陸新幹線です」という。え? 今さら誰が乗るの? びっくりした。
それから、リニアモーターカー。飯田駅(長野県)ができるそうですけど。名古屋と東京間40分。人口が減少していく状況の中で、黒字は確保できるの?
今もめてますね。静岡で。土地が軟弱で。トンネルが作れないとか。また、名古屋から大阪までは、京都を通すか、奈良を通すかとか。
ちょっと理解できない。お金の使い方が違うやんか。もっとメンテナンスの方にお金を使わないと、国土がますます老朽化する。
次、北山杉。だいぶ前の話ですが、もう、めちゃめちゃですやん。京北へ行く国道沿い。台風や雨の被害を受けたまま、放ったらかしで、ひどいことになっていた。
とにかく国土はそんな状況。こんなちゃらんぽらんの状態で、政府を責めてるとかそういう意味ではないですよ。われわれを取りまく環境を客観的に見たとき、これからの日本がどんな方向に向かって進むのか、さっぱり分からない。

やはりね、最近ショックだったのは、統一教会の話です。「票を分けてもらう」という話。民主主義の根幹にかかわる問題でね、そんなん分けてもらって、国会議員して、われわれの命と財産を守り、10年後の日本をどういうカタチでイメージして、国づくりをしていってくれるのか、非常に心配です。
これからね、皆さんの息子さん娘さんの時代になったら、いろんな問題がでてきますよ。
自分の人生に直接かかわってくることですからね。もちろんビジネスにも。
今日は1回限りのテーマとして、こういったことを取り上げて、皆さんが日ごろ考えておられることを、議論したり、今まであまり関心がなかった人は、ちょっと関心を持ってもらったほうがいいのではないか、という思いもあって、ちょっと取り上げさせてもらった。そういうことです。


●黄金
ちょっと暗い話が多いですが、皆さんの率直なお話をお聞かせいただきたい。
「10年後の自分」がテーマ。なかなか明確に示すことが難しいと思いますが、どなたか、積極的に発言お願いします。

●藤崎
はい。私のほうから。
単純に今のお話を聞いて感じたことなんですが、
先生が今いまおっしゃったこと、マイナスイメージのことばっかりなんですけど、淡い希望をもって、何とかなるだろう、と考えています。

そういう先のことを考えている人のほうが、世間では非常に少ないだろう。

僕の経験では、自分で心底痛みを感じない限り、改めて自分を変えるということは、なかなか難しい。
なので、緑山さんが今回、痛い思いをされて、入院もされて、そして生活のサイクルが変わっていった、という変化。いろいろ感じられたことを多いんじゃないかと思う。

なので、今の話を聞いて、1回ダメにならないと、再生できないんじゃないか、と思った。1回ダメになった方がいいだろうと。めちゃめちゃ痛い思いはするけれども、みんな気が付くためには、仕方がないかもしれない。

先日の終戦記念日の周りで、終戦、戦争の番組なんかをやられていて、戦時中戦っていた人たちの国や家族に対する使命感とか、いろんなことを真剣に考えながら戦っていた人たちがいなくなり、今平和な、モノがあふれている時代に生まれ育った人間にとって、そういう強い使命感みたいなものはないだろうし、持つことは難しいだろうなと考えていました。

日本の鉱物資源、以前にレアメタル、メタンハイドレートだとかという表現で、日本にどこかに資源があるという話もあったんですが、今はあんまり聞かないし。

1回だめになるというほうが、てっとりばやいだろう、と思いました。

議論の切り口として第一声を発しました。


●蒼天先生
僕もね、あまり暗い話はしたくない。
1回ダメになったらいいじゃないか、それではもう、手遅れになってる。今まで誰かがなんとなく、何とかしてくれた。今これから、たぶん、もとに戻らないですよ。気が付いてからやる、具体的に効果が出てくる方法はないわけです。
事前に何らかの形で手を打っておかないと、傷んでから痛みを感じてから、さあこれからなんとかしよう、ではどうしようもないし、今、日本にいろんな人がいるけれど、そういう人たちが何かしてくれるか、というと、そんなことできる人物もあまりおられるような感じはしない。
さてそこで、どうする? ということ。だからあえてこういう提案をした。できるだけ早く知っておいたほうがいいんじゃないか、ということでね。

●藤崎
それはそう思いますね。

●菖蒲
先生のお話は、暗い、というレベルでは感じてなくて、深刻だと思う。おっしゃるとおり、このままいくと滅びるしかないと思いますね。危機感を感じる。
じゃ、自分がどうするか、というと、1番いいのは逃げたらいい、というのが1個。それか、こもるか。こもるか逃げるか、しかない。逃げるというのは、人口が多い方に逃げる、ということ。インドネシアとか、インドとか。
人は、人の中でしか磨かれないと思っているから、それは、今日より明日、その先もっとよくなるというふうに思考を持っている人は、そうしたほうがいい。

そうではなくて、もっと自分の中に、自分自身を突き詰めていくということになると、仙人みたいな生活をするしかないと。自給自足をして、そうなると、こもる条件、食べていける条件があれば、それを追求したらいいんじゃないかな、という極端な考えを私は持っています。

私は、自分が住んでいた九州、福岡をすて、京都にやってきました。
先日堺市でイベントをやりました。堺って田舎で、私のいた北九州と似てるな、と感じました。京都、という賑わいのなかで、その賑わいをみていると、堺って廃れている、北九州のにおいがする、だけど、堺の人は、愛郷心を深くお持ちであるということも同時に感じさせていただきました。

自分のいる場所に、愛郷心を持てない、ということは、すごく不幸です。持てない理由は、親や祖父母が愛郷心を持っていなくて、そういう続く土地の人たちが、自分たちのいる場所に対して、何をなしてきたか、ということを背中で見せてくれない場所っていうのは、愛郷心を持てないと思うんです。

私は地域のことに関わりながら、いろんな地域の特性を見てきた経験から申しますと、はっきり言って、統一教会の問題が出てきたときに、決定的に「あ、やっぱりそうだった」というのを改めて思いました。
中心市街地の活性化をどうする? ということを30年以上前から言ってきましたが、いまだに解決できてない。それは、ドーナツ化現象という問題を解決しきれていない。
そのことと、私たちの心の中の空洞化、というのが、重なって見えました。

要は、心のドーナツ化現象の方が、すごい問題だということ。
日本人の心のなかの、心棒みたいなものが、明治以降不在になってきたのではないかということです。
例えば、普通の会話として、政治、哲学、宗教とか、そういう小難しい話はしてはいけないと。どちらかというと、天気の話をしたほうがいい、というのが常識。昭和を生きてきた私たちというのは、そういうふうに育てられたような気がする。

でも実は、議論したり、思考したり、考え方を鍛錬することで、こころの鍛錬をやっていかなくてはならなかったにもかかわらず、なんかそっちの方向には行かずに、芯棒を抜かれたような感じがして、そのことと、現象として現れた市街地のドーナツ化現象というのが、すごい重なって見えるんですよ。

客観的に遠くから見てる悪い奴らは、この隙に付け込んでやれ、というのか、そういう中に満たされない大事なものがないわけですから、そこに新興宗教とか、要するに自分の心のよりどころを失った日本人の姿があったんじゃないかという気がしてならないというのが、私の確信に近い思いです。

本当に取り戻すというのは、ものすごく大変なことなんじゃないかな、という気がします。スーパーヒーローが出てくるのかもしれない、と思いましたけれども、今は出てこないんじゃないかな、という気もします。


●黄金
「10年後の自分」、という話ですが、
テーマが大きくて、また冒頭先生からのショッキングな話もありましたので、どうかと思うんですが、なんというか難しいですよね!
緑山さんどうですか?

●緑山
10年後、生きてるかどうかというのがまずありますが(笑)。
ドクターの話では、病気が肺がんに移行する確率が非常に高い。10年か15年後には酸素ボンベ引っ張ってるんじゃないか、とドクターが言ってるんですけれども、そうならないように、筋トレをして、ここに、ゴムとか、置きながら、暇があったら、ひっぱりながらやってるんです。

今回1ヶ月間、仕事を一切しないという期間がありました。
そして、今回の先生からのテーマを見て、重たいテーマやなと思いつつも、余裕で70歳くらいまで仕事はしていると思っていますんで、いろいろ考えてるんですけど、10後、ひとり勝ちしてるんじゃないかな、と思っています。保険業界って、ほんまにアホばっかりなんです。
周りにいる同業他社のなかで、うちのチームよりできるやつは、見たことがないです。

いろんな作戦もあります。先生のレジュメ「10年後の自分」の中に、色んな危機、書いてありましたよね。その中で、1番大きな問題は、人口減少だと思う。
人口が減るということは、例えば賃貸マンションを借りる人が減る、家を買う人が減る、料理屋さんでも、食べる人が減る、売上が下がる。
当たり前にわかりきっていることじゃないですか。
毎年100万人生まれてた赤ちゃんが、90万人になり、80万人になり、70万人になったら、そら、パンを食べる人自体、銀河さんとこのパンを食べる人口が減ってくるわけやから、わかりきってることで、難民が毎年100万人くらいずつ受け入れないことには、追っつかなくなるんで、だからそんなことが分かり切ってるのに、何にも手を打たない人はそのまま死んでいったらいいわけで、だから先に手を打たないといけないわけですね。
先に手を打って何をするねん?って言われたら、お客様の期待を上回る仕事を常にしていく、っていうことをやっていかないといけない。

保険業界も、どんどん進化していってるんですね。
例えば、「コロナで、在宅療養になりました」、そういう連絡が、週に10人くらい来ます。最近はもう、お客さんにLINEでですね、「ここにアクセスして、ここに在宅療養の証明書を写メ撮って送ってください。これで30万円、あなたの口座に入りますよ」という、非常に楽なやり方というかですね、
コロナになったら10万円出ます、という特約が100円くらいであったりですね、これが販売停止になったりするんですけど、増えすぎて。ただそれを、出たときにすぐに、きちんと勉強しておくとかですね、いわゆる、ダーウィンの進化論じゃないけど、保険の進化に合わせて、自分のノウハウも適応させていく、っていう必要もあるし、より専門的なことをやっていけば、ほんと同業他社に、負ける気はまったくしませんし、このいろんな危機、この10年で何が起こったかというか、リーマンショックから入れたらもっと20年近くなるんですけど、まあ、まだまだ色んなことは起きるだろうけれども、柳に風というか、フレキシブルにふらふら、右に吹かれたら右に曲がり、左に曲がりーのしながらやっていけばいいかというふうに思っています。
という考え方です。

言い切れる緑山さんがかっこよすぎる!


●黄金
僕も緑山さんとよく似てて。あんまり負ける気がしないという感じしますけどね。

(皆さんと自分を相対的にみると、やっている規模が小さすぎて、そもそも、負けたり勝ったりする土俵に存在していないかもしれないと思いました(笑)。なので、別世界のお話は、本当に勉強と刺激になる! 改めて思いました)

墨田さんどうですか?

●墨田
「日本」とか「世界」とか、そういう大きなテーマで考えてしまうと、正直なところ、全然まったくわからなくて。
先生から送られてきた今日のレジメを見て、すごく興味本位ではあるんですが、「前首相の暗殺」と書かれていて、あれは暗殺だったのか? そこ、お聞きしたいと思いました。

●蒼天先生
要は、不特定多数の人に向かって撃ったんじゃなくて、特定の人を狙って打った、という意味で「暗殺」という言葉を使いました。

あとからぽろぽろと出てきたのが統一教会の話で。それまで僕たちはそんなこと全く知らなかった。
殺そうとした犯人は、そういう背景があったかもしれないが、第三者である僕たちから見たら、要は、目的を持って殺したから、「暗殺」と表現してみた。

結果、根の深い問題があったことがわかった。あの事件があったから、我々が今まで知らなかった日本の恥部を知ることができた。
絶対あってはならないことですわな。

●墨田
今回、たまたま露呈したけれども、隠してることなんか、政治の世界、山ほどあるんだろうなと勝手に思うんですが。

●黄金
この1、2年で、色んな意味で、大きな流れが変わって、今まで隠れてきたものが全部明るみに出てきたりとか、人の欲とか、どろどろしたものが全部オープンになってきちゃって、いったん混乱するかもしれないけれども、そこから時代が大きく変わっていくイメージ。

例えばお金、物欲の世界から、精神的な安定を求める時代、世の中に変わるのが、この1~2年だという話を聞いた。

その中で、今回の色んなことの多くが、コロナを契機として露呈してきた。
実は、ウクライナの戦争も、コロナがあったから起こったと。
コロナになり、みんなが自国に閉じこもる時代になったという状況の下、アメリカからは軍隊はやって来ないという状況があったから、この機にプーチンはウクライナを攻撃したんだという話を聞いた。
グローバル社会で、入り組んだところにコロナが起こって、全部自分の国に閉じこもったときにそれが起こっている、また今回みたいないろんなことが表に出て来ているというのは、やっぱりそういう目に見えない力みたいなものが働いているのかな、と感じたりはするんだけどね。

僕自身は、右往左往する必要はないと思っている。
緑山さんの話じゃないけど、やっぱり自分のクライアントとか、お客さんに対して、何をしたら喜んでもらえる、期待を上回る、とかそういう考え方にならないと。

要するにどんどん高いところから俯瞰して、色んな世界で大変になってきているけれども、自分自身の立ち位置、そういうことをしっかり見つめなおして、自分にできることは何かな、と、不安になる前に、自分はどうしようもないことで不安にならない、みたいなことを思うようにしたほうが、前向きなパワーが生まれてくる。

みんなが後ろ向きだったら、今俺は前向きになって、今やったら勝てるな、とかね。
世の中が変わり、価値観も変わってくるから、違うサービスとか、違うやり方でやろうかな、と思ったりとか。なんか延長線上で考えたらあかんと言いながら、人間必ず延長線上で考えていると僕は思っているから、じゃ、延長線上で考えない、っていうこと自体がどういうことかわからへんのやから、もっともっとフラットにものごとを考えたらいいんちゃうかな、と思うし。

日本では、ネガティブ表現、悪いタイトルの本、「日本はダメになります」みたいな本がよく売れる。新聞の記事も悪い記事は売れるから、大きく載る。日本人は不安が好きな国民やから、不安な要素をぶちまけられると、そっちの方に、引っ張られる。これは、国民性かもわかんないけど、アメリカ人とかは結局人の成功を喜ぶ、というのがあるけれども、日本人はどちらかというと、不安の方が好きですね。

自分にできることをやる。そして惑わされないということ。
東京のど真ん中で生きていたら、いろいろ不安なんかもしれないけれど、僕の住んでいる栗東市みたいな田舎やと、大丈夫かな。しっかりと、高いところ、宇宙空間から自分を見つめたら、蟻以下やし、そんなことで考えたら、いったんぐちゃぐちゃになるけれども、また、よくなるときがくる、ぐらいのことでよいと僕は思ってるけどね。


●蒼天先生
ひとつだけね、
自分でできることをやればいい、という意味がね、今現在のキャパだけでできることでいい、という意味じゃないと思う。

自分でできることを、どれだけ広く深く考えるか。人生1回だけしかないから、自分のやり方、自分の道を歩みたいし、自分の思い描く人生を歩みたいから、だからそういう意味では、とことん努力すべきだと思うし、なるようになる、ケセラセラでは、ジ・エンドの道じゃないかな、と僕は思いますけどね。


●黄金
ちょっと違うんです。
僕は先生が前に、ビジネスモデルなんて意味はない、とおっしゃった、あれが今、その通りだとすごく思うんですよ。あのビジネスモデルなんていう考え方がまさに、過去の延長線上でね、過去の流れの中で、とかかつての自分は言ってましたけど、それ、間違っていたじゃないですか。

まさにそれが今だろうなと。過去やってきた延長線上に未来はない、そういうものの考え方が大事だと。
かつては、人口が増えて、グローバル社会になって、どんどん世の中が膨らんでいく、みたいなことが未来の前提にあったけれども、今のすべての制度、例えば8時間しか働いたらいかんとか、そういうその、今や働きたいと言っても、働いちゃダメ、と国が言う、そんな国がどこにあるのと。だからすべての制度がもう、制度疲労してて、高度成長時代のルールに全部がちがちに縛られているから、結局日本のいいところが全部そがれてしまっている。

だから、流される、ということじゃなくて、今は人のそれぞれが、自分でしっかり勉強をして、自分にできることを増やす、そういう時代かなと、思っていて、ひとりひとりが、僕らが社員を使う、というイメージじゃなくて、社員と共に、社員と一緒になって何かをつくり出す、というような会社づくりにしないとだめやなあ、と。
僕が偉そうに指導することじゃなくて、みんなそれぞれの力を持ち寄って何かしていく、みたいな、学んできたことをいったんゼロにするぐらいの思いでやっていかんとあかんかな、とは思いますけどね。

●蒼天先生
個性とは何か。自分の個性は、自分しか持ってないですな。自分の個性は過去から未来、ずっとこれから、自分しかない。同じ個性の人は誰もいない。自分は唯一無二の存在。これが基本。
緑山さんがおっしゃっていた、「みんなちょろいな」という話。ぼくも昔はそう思ってきたことがあった。中小企業診断士なんてみんなちょろいやつばっかりやなと。それは僕が優秀だったからじゃなくて、僕の考え方が支持されたということ。その考え方は、人が持ってない、僕しか持ってない考え方。そういうものを自分が究めたら、どんな時代になろうとも、寿命がある限り、その道で進めるわけですな。

だから今黄金さんがおっしゃった、社員と一緒に何かを創るとか、一緒にやっていったらいい、という考え方は、正解じゃない。違うと思う。
社員がそれぞれ持っている個性を、それぞれ発揮したそれをトータルでまとめるのが、社長の仕事でね、

みんな違う、やりたいことは1人1人違うんやから。

いつぞや「緑山さんの池を作ろう」という話をしたことがあった。
池の中におる魚は、全部違う魚で、好き放題に泳いでいる。それをまとめて、うまく、さらにみんなが喜ぶような泳ぎ方をさせる、そういう環境を作ってあげる、そしてますます彼らは元気になってくる、それをするのが緑山さんの池じゃないか? という話をしていたと思う。
緑山さんがいろんな人間関係をもって、そういうことができる人だと思ったから言った。

みんなそれぞれみんな違うわけやから。だから、ひとりひとりいろんな環境があっても、その中で自分の立ち位置というか、居場所はなくなるわけじゃない。ただ、自分の居場所、ほとんどの人がわかってない。それを見つけたら、10年後の自分は、こういうあたらしい、ややこしい色々な流れがあるなかで、自分の居場所をどうやって見つけて、自分んの個性をいかに生涯にわたって発揮しまくって、そして社会に役立っていくのか、ということを考える。そういう意味で、あまり枠をはめない方がいいと思う。
だってこのメンバーもみんな違うもん。みんな角があって、ごつごつして、だから面白いんですけどね。

さっき銀河さんが来る前に、パンがめちゃくちゃ値上がりする、っていう話をしてたんですけどね。海外は、自国中心に考え、輸出も減らすから、輸入に頼ってる国の供給量もますます減ってくるから、ますます、小麦の値段も上がってくる。当然パンも上がってくる。
穀物もなくって、今現在で、1日1食しか取れてない国があるらしい。そんな状態に来ている国もあるらしいという話も聴いたんですが、もろにそういうかたちで、外部環境の影響を受けるから、だから、そういう前提で、これから、パン屋をどう切り盛りしていくか、とかね、考えて行かなきゃならない。極端なことを言えば、環境が悪くなればなるほど、腕前を発揮できるから、面白いのとちがうかな、と思ってるんやけどね。

●銀河
パンということでいうと、すごい勢いで、小麦だけじゃなくて、乳製品、包材いろんなものがうそぉという感じで値上がりしている。
わたしんとこの小さなパン屋が、原材料の値上がりに伴って、どんどんパンの値段を上げていく、高級品みたいになっても売っていく、というのはどうかな、と思う。


「半農半X」という考え方。綾部在住の塩見直紀さんという方の著書で、1994年
自分で食べるものは自分で作る。そしてお金をかけない生活をするという価値観。

資本主義社会の中だから、お金が一番大事、という価値観が刷り込まれているから、お金を稼いでなかったら、働いていることにならない、そういう世の中にずっとなってきてるけど、本来は、そうじゃなくて、自分で食べるものくらいは自分で作る、あとは必要な分は何かして稼ぐ。それは1週間のうち、半分でいいんじゃない? 

自分がそっち系だな、と思いましたし、今のこの流れのなかで、父が亡くなったこと、人は急に死ぬ、何もいわず、何も残さず、人は急に死ぬ、そういうことを思うと、自分も生産者でありながら、何か違うことをする、というのが理想かなと思います。

黄金さんのお話。
お金がすべてじゃない、という時代がくるようなきっかけなんじゃない? っておっしゃっていましたけど、私もそう思います。
お金は大事ですけれども!

目先のことではありますが。
父が亡くなり、母がぽきっと折れて、実家のことでやらないといけないとがたくさん出てきた。こちらのほうは、いよいよおじいちゃんが寝たきりに近くなり、公共のサービスを受けながらも、排泄介助だったり、おくすりを飲む介助だったり、いろいろやることが増えて来ている。
いよいよ、うちの老人たちも、次のステージに進んで行っている気がしている。
なので、今日1日ちゃんといいふうに過ごしてなんぼちゃうかな、そういう小さなことの積み重ねを幸せと呼ぶんじゃない? と感じている。
壮大なテーマすぎて、自分のいる小さな世界観、ひとごとじゃないんじゃないけれど、10年後と結びつけるというのは今の自分には半農半X、パン屋なのか、書くことなのか、そのくらいしか考えられない。

今の話とは全然からまないが、
もっと教育にお金をかけてほしいと思います。人口が減ってるからこそ、ひとりひとりのこどもが、ちゃんと自分でものごとを考えて、将来を考えられる頭を持てる子どもを育てる教育費、目に見えないところに投資する、ということにもっとお金ほしいな、とめちゃくちゃ思っています。
そういう人材を育てておかないから、国が困ったときにおかしなことになるんじゃないかな、減りゆく若い人を育てたいと思っています。


●菖蒲
銀河さんおっしゃったように、教育の部分、というのは一番言いたかった部分ですね。人が減るんやから、子どもは少ないんやから、質を高めるべき、だと思います。単純に。
ご存じと思うんですが、今、大学進学のおススメは、農学部です。生命科学、バイオサイエンス、とかもそうですけれども、いわゆる農業、自分たちの生きて行く上で根幹にある部分の勉強をしたほうがよいのではないかと。
実は農学部ってすごい人気で。どんどん増えていってるんですね。

あるとき、何年かまえに、大学の誘致の話が福岡であって、京都の立命館の誘致に手を貸してほしいと言われて。
立命館の関係者の話をお聞きしたら、うちは出遅れた。農学部がない。大学はこれから農学部がないと大変なんです、という話を聞きました。龍谷大学に負けたんですよね。大学も経営は大変だけど、私学なんかは競争にさらされているんだ、という話をお聞きしました。少子化で、全体に学生を確保するのは大変らしく、魅力は農学部があるかないかがポイントだそうです。


●蒼天先生
今の話と関係ないんですが、いや関係あるんですが、ね、大分前の話ですが。
柔道家山下泰裕さんのことばで、ものすごく印象に残っていることがある。

「道場は日常に繋がっている」

日常の中に、日常のいろんなできごとのなかに道場がある。道場は特別な場所ではない。
人間は道場で磨かれるのではなくて、日常で磨かれる、という発想です。

この言葉がものすごく残ってましてね、
あらゆる原点は日常にある。自分の人生をよくするも悪くするも日常、日々どう過ごすか。仕事も、日常あっての仕事。日常の延長が人生。
要は日常の中に仕事も何もかもある。すべての原点は日常。そして日常は芯。

僕は前から日記を書け、書け、と言っています。何故日記を書けというのかというと、日常がベースになっているから。日常が不十分な人は、絶対に何をやってもうまくいかないと思っています。
そこのところは、この先の未来を見る場合でも、今の生活、あるいは自分の人生をよくする場合でも、考えておくことじゃないかなと思ってます。今の山口さんのお話は、非常によくわかります。


一旦10分休憩。


●黄金
今回、話題が大きいので、それぞれの価値観、考え方を披露してもらっているんですけど、発言の少ない方に発言してもらいます。

●墨田
おっしゃったとおり。すべての原点が日常。これを聞いて、10年後のことがちゃんと考えられてないとか、そうならないのは、日常がめちゃくちゃ乱れていて、全然毎日を大事にできていない。大反省やなあ、ということぐらいですね。ほんまにそうですね。

僕のよくないのは、いつものパターン、何か変なループになるのがよくない、ってのがわかっているので、ちょっとなんかここで、いつものパターンにならないようにしないと、とは思います。

●緑山
僕は、墨田さんのところなんか、めちゃくちゃチャンスやと思うんやけどなあ、なんとなく。

今日のおでこの光というか、僕さっき、人口減少の話が、1番大きな問題やと言ったけど、要は買う人が減って、価格が下がったりとか、いった時に、墨田さんのビジネスのスタンスの中では、買う人は減るけど、買い替える人は墨田さんのところにくるとか。
さっきのエアコンをストックしているというのも、先手を打って、専門的にやっている、とか、戦略戦術をちゃんとやっているとか、ということから考えると、墨田さんとこには、チャンスが転がりこんできてるんじゃないの? と僕は思います。

●蒼天先生
なんで日常がめちゃくちゃなんですか? 理由は? 原因は?

●墨田
結局いろいろやることが勝手に増えて、それがまわらない、ということが大きいです。

●蒼天先生
ひとりひとり、キャパは決まっているじゃないですか?
そのキャパを考えずに、色々なことをやりすぎてる、ということですか?

●墨田
そうですね。

●蒼天先生
そんなもんは切り捨てたら終わりですな。
切り捨てる勇気さえ持ったら、終わりですな。優先順位をつけて。

これ、1番悪いパターンやと思うんですわ。キャパ以上の仕事をする、っていうことは。或いはキャパ以上の生活をする、っていうこと。或いは自分の能力を超えた仕事をすること。早急に手を打たれたほうがいいんじゃないかと思いますが。

●墨田
まったく、そこからです。

●蒼天先生
緑山さんが言われたように、墨田さんのところには、いっぱいビジネスのネタは転がっていると思います。

僕毎日walkingしてますが、毎日同じコースじゃないんですが、少なくとも十数件空き家があります。
古いものから新しいもの、築10年そこそこのものまで。いろんな空き家がありますな。ということは、いろんな使い道があるということ。そういうことを具体的に毎日考える時間があれば、面白いですな。そういう時間がなければ、そういうことは見落としてしまいます。いくらでもほかにもあると思います。
いろいろと空き家になるまでのパターンがあるし。
もうひとつは、両親が高齢になって、両親が建てておかれた大きな家は、息子や娘には大きすぎるとかね。継がないとかね。いろんな話が私の家の近くにもあります。
いろんなこと考えたら面白いと思いますけどね。

●黄金
僕、墨田くんは、なかなか変わらへんと思うねん。
いいひとやから。
いい人はね、商売に向く向かへんは別として、断れない、というか、そういうふうに生きてきたと思うので、でもこんな時代になるんやから、そこはもう1歩、もう1段上がらんとあかん、から、考え方を変えないといけないのかもしれないけど、いいひとやめるのはしんどいと思うわ。やっぱり。でも、そこは葛藤があると思うけど、何を大切にするのか、とか。そのへん、最終的にはそこにくる。

さっき先生のお話にあった、山下泰裕さんも、素朴な方で、言葉も上手にはしゃべらはらへんけど、常に正々堂々と、というか、自分を貫く、という意味ではすごい方やと思うし、でも、日常っていうのも、大事だしね。非常に日常も難しいよね。と思うから、頑張ってね。


●蒼天先生
墨田さん、あなたの個性はね、そういうところにあるんやわ。優しいところ、お人好しなところ。
そういうところの個性は、ほかの人は持ってないんやわ。
だから、そこは絶対なくしたらあかん。自分の個性は絶対に無くしたらあかん。個性は日常の中に生きてるわけやから。だから、そこをなくさずに、そこをとことんベースにしながら、自分のビジネスを考えるというかね。

優先順位をつけて、ほかす、というのは、別に優しさをなくすという意味ではない。
ほかすというのは、「優しさ」というものさしで、ほかすほかさないを決めたらいいと思うし。
緑山さんのいうビジネスチャンスと、墨田くんの優しさを組み合わせたら、面白いビジネスができるんじゃないかと思うんですが。


●墨田
今そういうふうに言っていただいたようなことで、空想することはたまにあります。

●蒼天先生
空想した。妄想した、それで終わりですか?
書いとかないですか?
入力していったら、新たなものが出てきませんか?

●墨田
頭の中ではそれはめちゃくちゃ広がるんですけど。
一応ちょろっと、メモはします。

●蒼天先生
ちょろっとじゃなくて、ぶわっとメモしたら、「ちょろ」がね、どんどんどんどん大きなひろがりになるから。
そこが大きなポイントになってくると僕は思いますが。

日記ってそういうもんです。毎日「ちょろ」があって。毎日日記を書くごとに、その「ちょろ」が毎日広がっていく。それが毎日繋がっていったら、相当大きなものになると思います。
そこに日記の意味がある。

ちょっとメモっただけでは、すぐに忘れます。そんなものはどこかいってしまいますし。そこには絶対手間暇をかけたほうがいいですね。で、その、手間暇かける余裕を持っておく必要がある。
これはもう、墨田さん、初めていうことではありませんが、ぜひそれはやられるのとやられないのとでは全然違うと思いますよ。


●黄金
今日はひろがりにくい話題で、誰か積極的に話してくださる方があれば嬉しいんですけど。藤崎さんいかがですか?


●藤崎
先ほどは、全体感、日本世界、のマイナスイメージから来る、マイナスイメージから、全体を立て直すために、みたいな観点から話をしたんですが、改めて自分に立ち返ったときに、

自分はどうなんだ?
僕自身も具体的には、日々最善を尽くすしかない、という生き方考え方なので、基本的には10年後、どんな世界が訪れようとも、日々最善をつくして乗り切っていこうというのがベースの考え方になっています。

ただ、そうはいっても、自分たちの置かれているこれからの将来、うちの社員のみんな、環境、いろんなことを考えていったときに、僕自身が考えていることというのは、あまり大きくぶれない、今の世界情勢の波の中で軌道修正されながら、いくんだろうなというふうに何となく思っています。

それは何か。
日本の人口は減少します。
世界では増えていきます。
日本では労働者が減る、というところで、

僕ができることとしては、働く人が少なくても工場がまわる、とか、モノが作れる、生産できる、そんなような環境を作っていくことが、僕の役割だろうと思っているところはある。
仕事として考えたときにはそういうこと。

後は、自給自足というイメージのお話が何となく聞こえてくる。農業だとか、そういうところの必要性、当然自分で生きて行くために自給自足という考え方もあるんですが、私自身としては、土と戯れてどうだ、という観点は、今のところ全くなくて、自分が農業をやる、っていうことは、ビジネスとして農業をやるという発想はでてくるんですが、生活として、生き様として、農業をやっていくというのはちょっとあんまり考えられなくて、います。

なので、今日の中で、どんな答えが今日の中から導きだされるのかな、というのがあんまり具体的にイメージできてない中で話してるんですが、
自分の生き方と、若い世代、子供世代、下の世代がしっかりと生きて行くのに教育、っていうのがあって、
生き方とか、考え方、哲学的な教育だとか、そういうところを自分も含めて、やっていきたいと思っているところはありますね。
自分がそういう意識を持つことで、周りの人に影響を与えていけたらいいかな、と考えてはいます。
それがその、教育という場面に全体的に広がっていったらいいんじゃないかと思ってる。

視野を自分に持って行ったときに、じゃ、10年後のイメージって何となく持ってるんですが、それが、世界情勢の変化でどう影響されてどう変わっていくのかは、ほんとになんともわからないですが、僕は、時流、変化に誠実に向き合って対処していく、という自信はあると思っていますので、乗り越えていく、あきらめない、というところはあるんですけれども、先を読んで何か手を打つ、とかはヘタクソなので、そういうところにまで意識はまわっていない。先ほど先生からこういうお話を聞いたときに、そこに関しては何となく自分の中では解はない、と思っています。ただ、自分としては、今の流れは自分としては、あ、何を言っているのかわからなくなってきましたね。すんません。ははは!
とりあえず、中途半端で終わっときます。

●黄金
迷路にハマっていただきましたね。

そうですね。銀河さん。


●銀河
繰り返しの話になるから、あんまりなんですが、
「初耳学」とか見てらっしゃるかたはいらっしゃいますか?
イエール大学の准教授の成田悠輔さん、
私大好きで、YouTubeとかも見てるんですが、彼が、日本という国が今、だんだん、高齢化、国自体が衰退してて、インドとか、中国が、成熟期を迎えようとしている、とおっしゃっています。
国も、歳を重ねていくものだ。滅びたり、生まれたり、滅びたり、成長したり、成熟したりして、歴史は作られていくんだよ、という話をされてたのが非常に印象的。

なので、「これをやれば、日本はもう大丈夫」みたいな施策はなくて、それを論理的にわかるようにお話されてました。
一発で効く特効薬的な施策はない、というところに納得しています。

地球の歴史46億年を460mの散歩道にすると、人類が現れてからの長さというのは、1センチとか2センチくらいなんだそうです。
そういう感じでみると、色んな流れに対して、細かく考えるというよりかは、自分自身その他大勢なので、自分と、自分の身近なところが平和であるように、仲良く暮らせるように、1日でも快適に過ごせるように、1日を納得して終われるようにする、くらいしか考えられない。10年後の世界を考えるよりも、どうしたらおじいちゃんがもう少し楽に過ごせるのかな、と考える方に、重きを置いてしまう、
などなど、何を言っているかわからなくなりました。


●黄金
テレビ番組の名前、もう一度!

●銀河
「日曜日の初耳学」ですね。

●黄金
成田教授の話はおもしろいね。本も出してはるし。非常におもしろい。

●菖蒲
自分の10年後、という話の前に……。
朝はBSのNHKワールドニュースを流してて、つくづく思うのが、閣僚の顔ぶれがずらっとひな壇に並んだときに、年寄りばかりなのと、女性がいない。
男女格差の云々とかいう話、世界の中でも後進国。
日本のテレビのアナウンサーとは全然違いますよね。日本人の女子アナの姿というのは、世界の中でも非常に珍しいんじゃないかと思う。選ぶ基準というのも、恐らくそのみなさん聡明で、頭もよくないとなれない、というのはありますけれども、まずその前にかわいい、という前提があると。なぜこんなににこにこして、お人形さんみたいな子ばっかりなん?
日本独特の文化なのかもしれないなと。あの笑顔って、コミュニケーションのための笑顔というよりは、アニメのキャラクター的なかわいさなんじゃない?
日本で変わったな、と思うのは、ニュースで、淡々としゃべるキャスターが出てくる時代になったときに、日本って変わったな、と思えるのかな、そんなことを感じた次第です。

どっちにしても、元総理が銃撃された話もそうですけれども、皆さんが政治に対して期待が持てないという感情を持ってるのは、もうそれはまぎれもない事実なのかもしれない。政治の世界にスーパーヒーローなんかは、もうあのよどんだ環境の中にはもう、生まれにくいだろうなと思っています。

それはさておき。
自分はどうするか。10年後といったら、70歳半ば。どんなばあちゃんになっとるか? まあ、ばあちゃんというイメージはないだろうなと思いながら、10歳若く見えるね、と言われていたいのが1個あります。

それと、日本にいるかどうか? なんですが、日本にいるだろうと思っています。逃げればいいって言いましたが、もっと若ければどこにでも行く覚悟はあるけれども、もうやっぱり、ここで、自分の役目を役割を果たしていけたらいいなと思っているんですけど、私は色んなアイデアも、少なくとも雑談の中から生まれてきたような感覚がございまして、私の事務所も、サロンみたいな形式をとってたんですね。昔。それがやっぱり、いろんなことにつながっていった、という経験がある。今の住居形態では、同じことはできないんですけれども、この半年以内に、形態を変えようと思っています。
アートと、雑談カフェ、サロン、みたいな空間を作れたらいいなと。
今のところを作り変えるのか、新たにそういう場所に移るのか、まだ、考え中ですけれども、そういうふうに、人との交流を断つことはなく、自分が発信するベースを持って、何かやっているだろうなと思っています。

それと、

人の心の空洞化、ドーナツ化現象みたいな話を最初にしましたけれども、それは何か、GHQが…という話もありますけれども、「芯棒をもぎとられた」という被害者的な感覚じゃなくて、そのぽっかり空いたものは、空くと埋めたくなるのが人間の性かなと思いますし。
私たちは、自分ごととして、芯というのをしっかり持っていかないといけない、大人もこどももみんな、そうしていかないといけないというイメージを持っています。

だから、ちょっと話が長くなりますが、

昔、2、3年ほどですかね、「新体道」という武道を、青木宏之先生の弟子から習いました。
毎回最初に身体を揺らすんですよ。揺らす中に、自分の芯をとらえる。儀式みたいな体操がありましてね、その芯は、あなたたちの中にある、それを自分で見つけなさい、っていうんですよ。芯は背骨じゃない。

どういうことかというと、人間の体というのは、80%水分でできている。
だから、その水の中に、揺らめく棒みたいなものがあって、それをすっと立てるような感覚なんだ、と言われました。
その、芯というのは、かちっとしたものではなく、揺らぎながら、一生懸命立とうとする1本の棒のようなイメージです。
たとえばそれが水の中にあるとしたら、水がよどんだら、その棒は立ちにくくなるという感覚があって。10年後も、自分で一生懸命頑張って、よどまないような努力をしよう、というようなイメージを持っています。
揺れながら、いろんなツッコミがあって、折れそうになっても、立てようとする、「自立」という言葉がありますが、自分で立つというイメージを持ちながら、芯の棒を自分の中に保っていけるように、ありたいなと思っています。たぶん、あまり変わらず、キャラクターもあまり変わりませんので、よろしくお願いいたします。
最近ジャズボーカル始めましたんで。もう11月には、人前で歌うようになっとります。そのうちに、皆さんの前で歌えるくらい、うまくなりたいと思っています。以上。

●黄金
いつデビューですか?

●菖蒲
11月。神戸、三宮。2曲歌います。
肺を鍛えようと思ったんです、緑山さん。
楽しく肺を鍛えらえるっていうのは、ありかな、と思って、頑張っております。キーボードも買いました。

●緑山
「世界は日の出を待っている」歌って欲しいですね♪

●菖蒲
いずれまた。
歌手として、地域の中でデビューしとったらええなと思っています。

●黄金
ありがとうございました。
墨田さん、また、菖蒲さんの歌う場所を設定していただくよう、お願いしますね!
12月の忘年会辺りでどうでしょう?

●墨田
わかりました!

●黄金
12月忘年会あたりでいかがでしょ? 場所はどこか、私が段取りしますので~♪

●緑山
びわ湖ホールありますしね。

●黄金
話し足りないひと、いますか?


●蒼天先生
じゃ、ひとことだけ。

今、面白い番組のお話、ちょっと僕は見てなくて残念なんですが。

それと、
気になったのは。藤崎さん。事前に手を打つのがヘタクソ。という話。
どうしてですか?

●藤崎
自分では、打っているつもりなんですが、
たぶん普通にもっとできる人から比べたらできないだろう、という程度のことです。
具体的にこんなことがあった、というわけではないんですが、たぶんできるひとから比べたら、という感じですね。

●蒼天先生
僕は今、面白い番組だとか、成田教授、菖蒲さんのジャズシンガーの話だとか、お聞きして、ちょっと思い出したんですが。

僕の勤めていた会社、超一流の企業ではないですが、一応上場企業でした。
そこの仕事をときどき思い出す。

当時は、パソコンも何もありません。全部手書きの時代でした。
いつもトレーシングペーパーにシャープペンシルで字を書いて、それを青焼きのコピーで焼いて、そういう資料を残してましたけどね。
そんな時代でもね、ものすごくリサーチする量は多かったんですわ。
とにかく、とことん、全体の中で、6割から7割はリサーチをする仕事やったんですよ。リサーチが多ければ多いほど、議論が深まるんですね。色んな事知ってるから。で、それがね、もともとの僕の原点じゃないかな、と思うんですよ。人生の、日常の、仕事の。

おっしゃるように、ひとつの番組を見ることも大事ですし、ときどき羽目をはずして色々見るのも大事ですし、本を読むのもひとつの方法。
ただ、本を読むだけではあきませんな。

銀河さん、さっき話していた面白い番組、それを見たあと、どうしていますか?

●銀河
心にのこる台詞とか、日記に断片的に書いていますね。
「すごいなるほどそうやんね!」共感したところを書いています。
そのことに対する考察とか、感想など、そこまでは書いておりません。

●蒼天先生
そのうち、考察なんかも書くようになると思うけど。

情報って、それを集めるだけでは面白くない。集めるだけ、見るだけではなくて、また、本だったら、読むだけではなくて、そのあとそれをどう処理したか、その処理がすごく大事。その処理をしておくか、しておかないかで、どれだけ体の一部になったか、ということが変わってくると思うから。

かつての職場では、それは、10人ほどの人間が、フィールドは違うけれども、情報を集めて、同じような仕事をしていた。みんなやり方は違うけれども、お互いに刺激されて、情報ってこういうカタチで集めるんや、こういうカタチでストックしていくんや、こういうカタチで応用していったらいい、ということがね、お互いに、ひとつの部屋の中で、近くの席でやってるわけやから、暗黙のうちにお互いに学び合ってるというかな、そういうことができたわけですよ。
中小企業の場合は、それができないです。自分ひとりでやってるわけですな。
もうここでやめておこうと思ったらやめられるし、読んでよかったな、と思っても、それで終わりだし。

で、僕は最近思うのはね、やっぱりね、最近こういう言葉を日記に書くんですわ。
日常生活の中で、実行できたかどうかのひとつのものさしとして。
「読みまくり書きまくり粘りまくる」
本を読む。読みまくる。書きまくる。自分の感想でもいいし、よかった言葉でもいいし。そこから派生した自分の考えでもいいし。とにかくなんでもいいから、読んだことがヒントになって、自分の頭の中に浮かんできたことを書きまくる、入力しまくる。それを飽きずにずっとやる。とことんやる。粘りまくる。途中で放り出さない。そういう時間をできるだけ持つ。そういう姿勢で生活していると、どんなことでも、その姿勢が自分のやっていることに反映されてくるから、そこがね、

たとえば、

今日お話しした8月7日NHKの番組
テレビ番組の話
とことんのめりこんだのは、そういうことをやってなかったら、すっと流してみていたと思う。普段そういう習慣がついているから、ついつい思いながら、見てしまって、書いてしまって、あっという間に時間がたって、日常のそういう蓄積がすごく大事だと。

ジャズの話もでてきましたが、いろんなことをやってみたいという興味を持つことになるから、そこから横に広がってくるということが言える。横の広がりがうまれる。

我々はどちらかといえば、これまで垂直思考といって、いわゆる本を読んで勉強していったら、梯子を1段1段登っていく、その高さで競争してた。高い方が必ず勝つ。
ところがもう、そういう時代ではなくなった。

水平思考の時代になった。
それは何か。水平で暴れまわる。今そのことを書いている。
というか。実は今、ホームページを書きかえようと思って。この8月7日のプーチンのことを見てから。まだまだできあがりませんけどね。だんだん長くなってるから。それができあがったら、皆さんに読んでもらおうと思うんですが。

日常が一番大事、自分流の習慣は大事なことだし。
だから、単に日記を書くだけでは意味がないし。で、そのへんで、いろんなことを書いていると、いろんなことが頭に浮かんでくるから、それも全部かきまくっていると、3時間4時間あっという間に時間もすんでしまうけれども、あとそれを読み返した時に、心が満たされる。そこに新しい自分の考え方が入ってくるから。だから、今日問題提起させていただいたのは、ひとつはやはり、なんでもうそうだけれども、できるだけいろんなフィールドで、いろんなものを本もそうだけれども、番組もそうだけれども、それ以外のところも見て見たら面白いんじゃないかな、と思って、そういう習慣をつければ。仕事に追われていたら、そんな時間はとれません。そこがポイントになってくるんじゃないかな、
お金がどうのこうの、という話。
お金を中心にものごとを考えていたら、お金に束縛されてしまうから。自分の時間とれない、ということになるから。だからもう、お金のことは考えずに、自分のやりたいことをやる、やりたいことをやって、深めて行けば、自分の考え方がきちっとできてくれば、これは結果としてお金に繋がってくると思うし。問題は個性。個性って何かといえば、みんなひとりひとり違うから。じぶんの個性でまとめたら、自分の独自の考え方が述べられることになるし、というカタチでですね、僕は今日は皆さんにぜひお願いしたかったことは、日常を大事にする、ということ。僕の場合は、読みまくり書きまくり粘りまくるということね。ひとつのやりかたで。いつもそれが頭にあると、勝手に身体も動いてしまうから。それで終わらずに、時間がきて終わったら、どうするのか? というのがあります。その場合は酒を飲みながら続きを書くとか、そんなことをやってますがね。

黄金さん。
酒好きでしょ?
あれね、飲めば飲むほど頭冴えますわ。ほんまに。

普段考えてない発想がちょこっと出てきたりするから、時間をかけてお酒を飲むっていうことは非常にええことやと僕は思っていますが。だいたい、今日の言いたいところはそういうことです。

●黄金
確かに、お酒を飲むと頭は冴えます。ただ、際限なく飲んでしまうので……。

皆さん、今日はだいぶ迷路に入っていただいたので、おなかも空いたことだと思います。

総合司会の墨田さんにマイクをお渡しします。

●墨田
皆さんお疲れ様でした。
今日は全く違うテーマで、色んな角度からのお話があったので、大きいこと、小さいこと、大変いろんなきっかけになるな、という感じがしました。

今日は、こんなことなかなかない、というテーマだったので、また次の例会を楽しみにしたいなと思います。

今日はこんなテーマをいただき、先生ありがとうございました。

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