読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第162回 百年企業研究会内容(2022/09/08)

第162回 百年企業研究会内容(2022/09/08)

【次第】

テーマ:「事業承継の是非」
14:00~14:10 開会・挨拶
14:10~14:40 3分以内トピックス
14:40~15:30 今後の例会の日程について
15:30~15:40 休憩
15:40~16:55 「事業承継の是非」~自社の発展計画と最後の見届け~
16:55~17:00 事務連絡・閉会

 

【開会あいさつ】

●蒼天先生
今日のテーマなんですが、どうしようかなと思って考えたんですが、事業承継をテーマにしました。
まぁ事業承継がメインじゃなくて、企業の自社の最後の見届けも考えておかなきゃならないと思うし。
スポットでできるテーマとして、そんなことを考えてました。

 

【3分間トピックス】

●緑山さん
ご無沙汰しております。
その節はいろいろご心配おかけしましたが、実際は7月13日から入院しまして8月14日に退院しました。
その前から若干症状があったんですけども。
田中先生にやめろやめろと言われていたタバコが原因の1つではないかという。
まあ、私も15歳か14歳か忘れましたけど、その頃からタバコは吸ってます。
私、家がタバコ屋やったんです。
毎日2個取って、兄貴も2個取って、父が2個取って。
毎日6個、朝減るんです。6個売り上げ抜かれると60個売らないといけない。
タバコって粗利が10パーセントなんです。
60個売れる店じゃなかった(笑)
ずっと赤字で。
家族が吸うためにやってたおふくろのなりわい。
それを40年以上吸ってたんで。
旅行会社時代は、日本タバコ産業さんの旅行の仕事をたくさんいただいて、保険業界時代には、JT絡みのお客様で、100件以上の保険の契約いただいたり。
だから、日本タバコは縁が切れないなと自覚しつつ、やめたいなと本当は思ってます。
タバコのせいじゃないんですけど、病名は特発性間質性肺炎というやつで。
街歩いてると酸素ボンベ引きずってるおじいさんがいますが、そうならないように今の状態で止めるということで、パルスオキシメーターを常に持ってて。
皆さん言うときます、これあった方がええですよ。
これ3千円ぐらいで売ってますんで。
健康な人は数値が96,97,98ぐらいあるんです。
階段上ろうがランニングしようが、96より下がらないと思います。
私も安静時は98です。
ところが、階段を2階3階と上がると、87ぐらいに下がって動けなくなる。
それが普段から80台になると、酸素吸入をしないといけなくなる。
そうなると肺がんの可能性がかなり高くなって、突然風邪ひいた時に肺が真っ白になって、急性増悪でコテっといっちゃう。
先週、私の同い年の女性が膠原病性の間質性肺炎で8年闘病してた人が亡くなりました。
同い年だったんですけどね。急性増悪で。
皆さんは全然心配ないと思いますけど。
この夏の超暑い1ヶ月間、コロナが蔓延しまくった1ヶ月間、その間ずっと病院に行ってたんで、もうめちゃくちゃ幸せです。
まあ、今後は悪くならないように仲良く付き合っていきたいと思ってます。以上です。

●水島
先月は失礼しました。
急に休ませていただいたんですが、facebookに投稿しました通りコロナでした。
その体験談を話しますと、ちょうど例会当日に熱が38度ぐらい出て、まずいなと思って病院に行って。
抗原検査キットをもらって検査するんですが、当日すぐにはできないということで、次の日の朝にやって、見事陽性でした。
熱自体は2日ぐらいで収まって、3日目ぐらいからは36度、37度ぐらいのところを行き来してるような感じでした。
ただ、ちょっとボーっとするというのはあって、仕事もできるんですけれども、1、2時間やるとしんどいなということで、少し寝て休んで、という繰り返しで。
1週間そんな感じでした。
10日間家で休まないといけないので、10日間ずっと部屋に閉じこもり、家族からバイキン扱いされ、もうドアも開けるなと。
お風呂に入る時とかは、どこを触ったか言ってください、そこを全部後で消毒しますので、みたいな感じで奥さんに言われて(笑)
奥さんや子供と喋る時はLINEで喋るみたいな、そんな生活だったですね。
ただありがたいことにずっと在宅で仕事をしてるので、仕事面ではそんなには影響がなく大丈夫だったので、それはよかったなと思います。
皆さんもお気をつけください。

あと、前に言っていた中学高校の同窓会誌っていうものを作ってまして、それがやっと出来上がったんですが、100ページになりました。相当長いですよ。
元々80ページぐらいの予定やったんですが、それが100ページになってしまって、相当チェックとかが大変でしたが、なんとかスタッフ総出でチェックしながら、完成して。
今から印刷にかけるところなんですが、出来上がるまでまだまだドキドキするなと思いながら、もう印刷出してしまったらどうしようもないんですけどね。
そんな感じの1,2ヶ月でした。

●桜庭さん
前回の例会は欠席ですいません。
例会の2時間ぐらい前まで起きてたんですけれども、もうさすがに向こうも夜中になってしまって、どうしても眠くなったので、水島さんに連絡をしたら、僕もちょっと今日休みです、ということで、あれみたいな感じだったんですけれど。
そのままちょっと就寝させていただきました。
それで、アメリカに17日間行ってきたんですけれども、向こうの環境を見てきて、行かせてもらってよかったと思っています。
向こうはコロナってもう過去の話題になっていて、こっちのように連日感染者が何人とか、そんな話はもうなくて、マスクも普通の人はしていなくて、お店の人とか病院とか、気になる方がしてるっていう感じで。
ほとんどの人は誰もしてない状態で、私と子供はやっぱ怖かったのと、万が一陽性になってしまったら帰ってこれないので、できる限り人混みではマスクしてたんですけれども。
でも、皆さんコロナにかかっても2、3日休んで、あとはもうマスクして、そのまま普通に行くっていう感じで。
自分が気をつけて、人にはうつさないようにするっていう、スタンスが全然こちらと違うので、あ、そんなもんなんだなと思って帰ってきました。
また日本の中に戻ると、ちょっとお互いがギスギスしたような感じの人間関係っていうんですかね、距離の取り方なので、そこはもう早くオープンにしてもいいんじゃないのかな、という風には思っていたところです。
すごいしょうもなエピソードなんですけれども、面白かったことがありました。
飛行機のスチュワーデスさんは、日本人だけがマスクをしてないんですね。
アメリカ人の人たちは、みんなしてました。
多分、日本人を乗せてるから怖いんだろうな、っていう。
行きも帰りもそんな感じでした。
でもびっくりしたのが、東京の上空に差し掛かった時に、「今から検疫法で、日本の国内ではマスクをしなければいけません。全員マスクをしてください。」というアナウンスがあって。あんたしてへんやんとか思うんですけど(笑)
しかも、それをすると、みんながマスクする。
だから、スチュワーデスさんは私らの健康のこと考えてなくて、規則で決まってるからマスクをするっていう、それはどうなんだろうっていう風に思いながらも。
そういう働き方をしてる人もいるんだな、という風に思って。
私たちは、もうずっと2重でマスクをしていて、問題なく、速やかに検査を抜けて帰ってくることができました。
でも、やっぱ今行くのはそんなに得策じゃないですね。
万一かかるとかなりしんどいし、お金もかかると思うので、もうちょっと落ち着いてから行かれた方がいいのかなっていうのは感じました。

●黄金さん
体調はすこぶる健康です。
どこかで大きなのが来るかなと言う不安はありますが、今のところは大丈夫です。
全然関係ない話なんですけど、先週の土曜日、Jリーグのサンガとヴィッセル神戸の試合を見に、亀岡スタジアムに行ってきました。
スタジアムではみんなマスクはしてて声は出せないけど、鳴り物、太鼓叩いたりとかはありでした。
今までサッカー専用スタジアムってなくて、スタンドとサッカーしてる選手の間にめちゃめちゃ距離がありましたよね。
ロンドンで一試合だけ見たことあるんですけれども、選手の蹴ってるボールの音が聞こえる。初めてロンドンで見た時に全然違うわと思って。
今回初めて亀岡スタジアムに行って見たんですけど、距離が近いとスポーツの見方が全然変わっておもしろいなと。
リアルで専用のところでスポーツ見ると、すごくおもしろいなと思って感動したんです。
亀岡スタジアムは駅から歩いて3分ぐらいのところにあるので、行きやすい。
行きも、車で行くのか電車で行くのかどっちがいいのかと思ってたら、JRが臨時電車出してくれてて。電車で行ったらスムーズに行きました。
栗東から亀岡スタジアムまで電車で1時間10分ぐらいで行けたので、気軽に行けるし。
食べ物屋さんもキッチンカーがいっぱい来てて楽しめるし、これはすごいなと。
近くにマンションとか建物もできてるんですけど、町おこしとしてサッカーは面白いなと思ってて。
たまたま今回は稲盛さんが亡くなられてはじめての試合やったので黙祷とかがあって、負けたらあかんと思ったのか、サンガが勝ちましたけど。
上位チームだったらもっと激しい試合になるのかもしれないけど、やっぱり舞台が揃って、プロの選手が一生懸命頑張ってやってるというのは、シンプルにいいなと。
僕が行こうといったんじゃなくて、娘が行こうと言ったんですけどね。
元々、娘と家内が言ったのは、イニエスタが見たかった。
出てなかったけど(笑)
めちゃめちゃいい体験させてもらったなと。
やっぱり現実に行って、自分の目で見ると、本当の楽しみがわかるんやなと。
テレビでもなく、やっぱり現場。
リアルの良さというのをすごく感じたので、いい経験をさせてもらいました。

●藤崎さん
ちょうどスポーツの話されてたんでスポーツの話から。
私のオフィスの隣に、バレーボールのトップリーグの1番最下位にいるVC長野というチームがあって、うちもスポンサードしていて、チケットも毎年もらえるんですね。
2部まではめちゃめちゃ勝ってたんで楽しかったんですけど、トップに行くと強いチームばっかりでいつも負けるんですね。
そうするとね、さすがに、これは……とか思って。
楽しいのは間違いないんですけど、やっぱ勝ってくれると楽しいというのはあるかなと。

私の個人的な話をすると、私、明日から断食道場に3日間行くことにしました。
長野県でやるんですが、九州の断食の師匠みたいな人がいて、その方を呼んで長野県でやるんですが、私の知り合いがその主催をしたって言うんで、じゃあちょっと行ってみようかなと。
3日間だけなんですけど、どんなことが巻き起こるのか全くわからない。楽しみにしていこうかなと思っています。
ちょっと今太りすぎてるんで、痩せるといいなって感じですね。
私の個人的なお話をもう1つすると、実は私、おじいさんになっていて、孫がこの夏生まれたんですね。
うちの娘の子供なんですけど、娘なんで産む時に実家に戻ってきているんですけれども。
最初はなんかおっかなびっくりでこう触るんですけど、そのうち慣れてくると、自分の子供と同じことになってね。
自分の子供が20数年前に生まれて育ててきたのと同じような感覚で、自分の子供かのように。まだ自分の子供で行けるか、というようなね(笑)子供はいいなと。
またそういうこと言うと、うちのカミさんに「また母子家庭で」って言われちゃうので言わないようにしますけど(笑)
自分はおじいさんになったっていう感覚は全くないんですけど、でもそんな変化もまた面白いなということを思った今日この頃です。

●墨田さん
工務店の仲間で、岡山・大阪・奈良・滋賀・京都あたりの仲間がいて毎月勉強会をしています。
社長ばっかりの集まりの時もあれば、社員を中心に、というのも組織してあって、その人達が集まって勉強するというのをやっています。
それを仮想の会社と見立てて、みんなそれぞれ社長とか専務とか課長とか、模擬的にやって、それぞれの数字を持ち寄ってやったりしています。
その中の社長の役目を、私が今年はやらせてもらっていて。
zoomとかで顔を合わせる機会は多いけれども、どうしても他の会社の社員さん同士、なかなか距離が縮まらない。
なんかいい方法ないかなと思って、2週間に1回、zoomで1時間だけ夜の6時~7時、自由参加でなんでもいいからしゃべれるというミーティングの時間を設けるようにしています。
今すでに20回ぐらいやっています。
その中で、私が言い出しっぺなんで、みんなの話を引き出すようにずっと回してやってたんですけど、最近みんなの話もしてもらえるようにしようと思って、いつも研究会でやっているトピックスというのを一回やってみようと思ってやりだしました。
そしたら、えっ!ていうような意外な話する人とか、そういうことがたくさん聞けるようになってきて。
例えば、なんか楽器がやる人いるの?って聞いたら、琴やります、とか。
女性で、まさかそんなって思うような人が、私実は競馬が好きなんです、とか。
馬が好きとかではなくて、博打の競馬が好きとか(笑)
面白いな、と。喋ってみないとなかなかわからない。
十数人なんですけど、そんな話をするとだんだんそれぞれが喋りやすくなってきて。
やっぱり固い話ばっかりじゃなくて、 プライベートな話をするのもすごく距離をち縮めるきっかけになるんだなっていうのを、実感しました。

●銀河さん
最近、感情を大事にしようと思って。
こう言うと、子供にはいつも感情を大事にしてるよって言われたんですけど(笑)
感情的なところを大事にしようと思って。
愛媛県に友人が住んでいて、その子からパン送ってほしいって言われて、いつもヤマトさんで送るんですけれども。
コロナの前に会ったきりで会ってないし、会いたいなと思って。
愛媛やし、遠いし、いろいろ障害もあったんですけど、感情的に行きたいって思って。
なんとかならへんかなって考えました。
その子には「9月1日の午前中に指定で送ってくれるかな」って言われて、いいよって言ってたんですけど。
ということは、京都から夜行バスに乗って、朝に松山に着いて、そこから彼女の家に行って、11時22分の特急に乗って、岡山から新幹線で帰ってきたら、5時に家に帰れるという(笑)
で、やってみようかなと思って、家族に話したら「やれやれ!」という感じになって。
それでちょっと想定外やったのは、パンって意外と重たかったんです(笑)
それは想定外やったんですけど、夜行バスも残り2席でギリギリで取って、そのパンを膝に乗せて、朝5時半に松山駅に着いて、彼女の家を検索して、バスとか乗り継いで。
マンションのエントランスのとこから、「宅配です」と(笑)
ほんでそこからドラマがあって。喋ると長いんで割愛しますが。
ドラマチックな数時間を過ごして、それで、お土産とかも一応買わななと思って、3分ぐらいでバーって目につくもの全部買って。
それで帰ってきて、うまくいきました。
で、何食わぬ顔で晩御飯を作ってました(笑)
感情的になってよかったなって思いました。

●黄金さん
面白い!楽しいな~。すごいな!

●銀河さん
22時間で行って、配達して帰れるっていう。

●菖蒲さん
8月の頭にスペインから来てます親子のコンサートや展覧会とかを堺市でやったっていう話をしたんですけど、コンサートは裏方やったから全然自分が聴けなかったんですよ。
それで、これは困ったなと思って。
神奈川県大和市の会館でやるっていうんで、それでどうしようかなと思って。
さっきの銀河さんじゃないけど、もうやっぱり行こうと思って、日帰りで。
もうそれだけのために新幹線乗って、新横浜からまた乗り換えて40分ぐらいなんですけども。町田方向に行くんですね。
そのコンサートに行って、行って良かったんです、結果的には。
それで、まあ私も頑張って、こういう行動もいいかと思いながら新幹線乗ったら、電話かかってきて。
母がコロナ陽性になりました。って連絡が来てね、またドーンと突き落とされるの。
母2回目なんですよ。
もうかわいそうにですね、2月にコロナに一回なってまして、その時も救急車で運んでもらえなくて。なんとか漢方でよくしたんですよ。
すごい回復力でよくなって。コロナワクチンを3回目も打って。
その1週間後に帯状疱疹になったんですよ。
それが重症化してまた入院になって。
コロナのせいで4人部屋にはすぐに入れないっていうので、その間に母の具合がものすごく悪くなって、瀕死の状態になって。
救い出さなあかんっていうんで、施設の人たちにみんな話して、精神的なものの方が大きいから、こっちでなんとか面倒見ると。
認知症ってやっぱり大変なんですよね。
普段と状況が変わると、パニックっていうか、精神的にもう落ち着かなくなってじっとしてられないんですよ。
そうすると、薬を打たれたりとかミトンされたりとかすごい管理の元に置かれるんです。でも、コロナ禍だから見えないじゃないですか。
だから、こっちも困るけど、想像でしか話ができないっていうのがすごい困るもんやなと思いながら。
結局精神面を重視して救い出そうという話で、施設からなんとか通える状況にしようと。
そうしたんですけど、今度嚥下ができないっていうんで脱水症状になりましてね。
で、また瀕死の状態になって、入院せなあかんっていうんですけど、もうベッドがないって言うんですよ。コロナが蔓延しだして。
でも、むしろそれがかえって良くて、変な話なんですけど、コロナで施設でも面会できないんですよ。
で、病院も、入院の手続き以降はもう一切会えないんですね。もう、お任せになる。
ところが、もう入院できないけど、処置としては点滴を歳が行くと2倍3倍のスピードで落とさなあかんっていうんで、すごい時間かかると。
1500ccぐらいせなあかんと言うんですね。
500cc×3回、1個につき3、4時間でやるから、付き添いがいるっていうんですよ。
看護師の数も足りないからっていうことで、処置室という場所で、私は母の横でべったりついておくことができたんですよ。
だから、もう精一杯っていうか、さすったり抱きしめたりとかできて、逆にこれ入院したり施設に入ったらできへんかったのに、処置室というグレーゾーンでね(笑)
本当はダメやったんやないかと思うんですよ、病院側として。
でも、ちょうど連休になって、本当にもう職員がいなくて。
それで、またうちの母がすごい生命力で。
何日かかるやろって思ってたら、もう翌日の朝おかゆが食べれるようになったんですよ。
みんなもうびっくりしましたね。
そしたら、施設に入れて通うことができるっていうんで、それからみるみるうちにまた良くなって、1ヶ月もしないで回復したんですよ。
喜びも束の間、8月31日にコロナ陽性で、症状は咳が出てました。
うちの母の場合は咳が出たら咳喘息があるんでやばいんですよ。
それで呼吸困難になるんで、施設の方で話し合ったら、今オミクロンの新薬が出てると。
それを病院の方が確保してるから、高齢者の方でなった人たちはかなり良くなった方の事例を見てるから、お母さんも行けるんやないかなと思うけど、そんなことは僕が言ってはいけないんだけど……と言いながら。
「あ、もうそれします。」って言って代理受診して薬もらって。
そしたら昨日の時点で、もう普通にご飯が全部食べれるようになって、皆さんが口々に「お母さんの生命力にはとにかく驚きます。」みたいな感じで、もう今年何回も死にかけてるからですね。
だから、私はもうびっくりしてますけど。
元気になったら、「ひろこはこんのか」っていうのをずっと繰り返し、100回ぐらい言うんですよ。
そんなんで母のことがあって、またこう波がありましたけど、また落ち着きました、っていうのが、私の身近な近況の1つです。

9月に入りましたけれども、仕事の方は忙しくて、どんどんすることが増えてまして。
12月にはまた九十九伸一さんの個展をギャラリーで12月6日~11日までやることも決定したんですが、それとともに、もしかすると引っ越しまでするかもしれないというね。
この引っ越しに関して、今の場所が不満というよりは考えてることがあって。
65を過ぎると、なかなか1人暮らしの審査が通りにくいとかいうお話を聞いてまして。
あ、今がもう最後のチャンスかもしれないと。
で、方位とかいろんなものを見て、やっぱり自分が思うような方向で行こうと思ったら、4月で65になるもんですから、12月か1月にお引っ越ししないと、と。
それ考えたら、もう今のうちかもしれないと思って、もう忙しいついでにやってしまうしかないかなと。
まだ物件決まってないんですけど、今、気になってるものを見に行くというレベルなんですけれども、北へ上がろうかなと思ってます。
出町柳の近くまで上がって、京阪使ってさっと乗って特急で行けるような感じだったら行けるかなと思ってるんで、そういうことを4ヶ月の間にやろうと思ってます。
また水間鉄道さんの仕事をずっとしてるんですが、ここもプロジェクトが2つありまして、それも動き出したんですね。
だから、忙しくなるのはもう目に見えてるんですが、でも暇よりいいかなと思ってます。

●蒼天先生
皆さんドラマチックな話をばかり聞かせていただいて。
私は、この1ヶ月は皆さんと逆に非常にシンプルな日々でございます。
よく考えてみると、コロナが始まってから、本当にシンプルな毎日になってしまった。
でね、さらによく考えてみると、80歳を過ぎると、もうご動くのが邪魔くさくなってね(笑)
いや、邪魔臭くはないけども、もうできるだけ無駄な動きをしたくなくて。
それよりもじっとして、いろんなことを考えると言いますかね、その方がずっと楽しいという、そういう生活のリズムに変わってしまって。
そのじっとして考えまくる楽しさを、この1、2年満喫してます。
それでね、1つ言えることは、自分で言うのもなんですが、非常に賢くなりました。
歳をとるということはこういうことなんやなっていうことをね。
80歳になって、1つの変化が現れた。
その変化は結局なんやっていうたら、体力もそこそこダメになってきましたけども、そういうことよりも、何か新しい楽しみっていうかな。そういうものがわかるようになって。
そういうもので、すごく毎日が楽しくなりました。
ただね、1つだけ困ったことがあって、皆さんにお話したかもしれませんけど、7月に心臓の不正脈が起こって。
循環器の先生に見てもらったら、こんなんもう心臓がくしゃみしたみたいなもんやから全然気にしなくてもいいっていうことやけども。
しかし、田中さんももう80歳になったから、1回ちゃんと見ますって。
前にも1回やってるんですけどね。
で、24時間心電図取るのがあるんですよ。胸につけて。それを9月にしようと。
夏暑いから涼しくなったころにしようっていうことで。
で一昨日がね、その日やったんですよ。
これ取り付けてもらったら、その日は台風一過でフェーン現象でめちゃくちゃ暑い日で。
風呂も入れんしね、地獄。本当に特別暑い日を選んでね(笑)
昨日それを外してもらいに行ったんですけどね。
今、本当にお風呂に入れないっていうのは辛い。適当にシャワーはしたんですけどね。
濡らしたら、また一から24時間やらなきゃならない。
ということで、結果は20日ぐらいにしかわからないんですが。
そういうことがたまにちょこっと起こってくる。
よく考えてみるとね。最初はね、パーツがだんだん悪くなってくるんですよね。
で、だんだんだんだん中心に悪いとこが移動してきて、ついに心臓まできて。
ああ、本丸まで来たなっていうことで、嫌なんですが。
ただまぁ、多分90パーセント以上の確率で全然異常がないと思うんで。
7月に受診した時も、もう薬を飲むほどのことやないからと言って薬もくれなかったし。
念のために、田中さんの精神衛生上のためにやります、という感じやったんで。
まあ、多分大丈夫と思うんですが。
研究会に60歳代の方、3人いらっしゃいます。
今は大丈夫です。今は大丈夫ですが、まずひと山は僕の場合、70歳前後。
だから、仕事もそのつもりでやってくださいね。
70歳前後にひと山がきます。僕、その間に3つ4つ手術しました。
大した手術じゃなくて、一つだけでかい手術があったんですけどね。一気に来ましたね。
それが一気に来て4回手術しましたけど、それ終わったらもう何もない。
ずっと健康で今まで来てるんですけどね。
だから今日の課題とも多少関係あるかもしれませんけども。
とにかくね、60後半までは大丈夫ですが、突然来ます。ほんまにびっくりする。
緑山さんはまぁある意味突然やけど。
もう一つはね、古傷。
緑山さんがタバコ14から吸ってるみたいに。古傷が出てきますね。
僕には2つ古い傷があって。
1つは20歳前後の時にウィスキーばっかりストレートで飲んでたんですよ。
当時は水割りてなかったんですよ。ストレートかハイボールですね。
ストレートに飲んで水を飲むというね。
それで僕ウィスキー大好きやったから飲みまくってたら、その結果、慢性胃炎になって緑山さんに叱られたことがあるんですが。
保険入る時に、3年間は胃の疾患でなんかあっても保険対象になりません、と。
30年前ぐらい、50歳ぐらいの頃ですな。それが1つと。
それからね、30歳ぐらいの時に、椎間板ヘルニアをやってるんですよ。
で、頸椎をだいぶん悪くしたんですが、初めて知ったんですが、鼠径ヘルニアの手術した時に、「脊髄が細いですが、若い時になんか病気されましたか?」って聞かれて。
やっぱ脊髄が人よりも細いというか弱い。
で、どうしたらよろしい?と聞くと、腹筋頑張ってやってくださいと言われて、腹筋もしてますけどね。
ただね、最近歩く姿勢が悪くなってきた。
これはもうそのせいやと思ってますけどね。
だから、若い時にむちゃされた方は、特に緑山さんと黄金さん辺りはだいぶ無茶してたと思うから。顔に書いてあるから。
その辺は注意された方がいいと思います。
ただ、決定的に悪くなるかならないかっていうのは、これまた別の要因やと思います。
またこれは議題の中で話させていただきたいと思いますけどね。
まだまだ僕はいけそうな気がししてますけど、ありがたいことに。頭も健在やからね。
それで、穏やかな、家にいるのが1番楽しみというかね。そういう非常に穏やかな日々を送っておりますという報告です。以上です。

 

【「事業承継の是非」~自社の発展計画と最後の見届け~】

●蒼天先生
テーマについていろいろと考えたんですが、前回もスポットのテーマでした。
今回もスポットにしようかと思っていろいろ考えたんですが。
いずれこの問題は遭遇する問題ですし。
たまたま、僕の小学生の同級生から先月、電話をもらって。
「こんな(事業承継も)仕事にしてるんやな、相談乗ってや」いうことで。
何かと言うと、家が京都の和菓子屋さんで、息子がいるんですが息子が大手の銀行に勤めてて。
今10代目ぐらいなんですね。一人息子で。
息子に店を継いでくれと。両親が一生懸命言ってるけれどもいい答えがもらえない、どうしたもんやろ、という話です。
僕その店全然知りませんので、どんな店なん?って聞いたら、とりあえず10代続いてるんやと。主人は、世間のメンツもあるから今さらこの店閉じられないと。
どう思う? ということで。
本人はどう思ってるんや?って聞いたら、本人はいまのところ返事はもらってないけど、感じとしては嫌がってると思うという話でした。
ほな決まってることやんかと。迷うことないやん、と申し上げました。
どういうことや?と言うから、本人の意志を最優先すべきやと。
本人が嫌や言うんやったら、今まで通り勤めさせたらいいと。
そんなもん、まんじゅう屋のために息子の人生台無しにするわけにいかんわな、と。
閉じたらいいやんと。
そしたら旦那さんに代わらはりましてね。
10代続いた店のことをどう思ってくれる、と。そんな軽いものじゃないで、と。
我々から見たら10代続いてようと11代続いてようと、人の人生とお店と、どっちが大事か、秤にかけたらわかるやろ、と。
僕は京都のお菓子屋やったら大体知ってるけどそんな店聞いたことない、知らん言うて。
どうせ大したことないやんか。って言うたら怒らはりましたけどね(笑)
でも実際そうですやん。プライドばっかり強い。
だから、とにかくもう店閉め、って言いました。
それから一週間ぐらいしてから、同級生(奥さん)から電話がかかってきましてね。
閉めることに決めましたということで。
旦那さんも怒ってたけど、冷静に考えたら、確かに息子の人生大事やと思うと。
「奥さんは僕と同い年やから、あなたも相当歳行ってるやろ。残された人生と息子さんの残された人生、どっちや大事や」て言うたんです。
まんじゅう屋さんの店主の頭の固さにびっくりしましたけどね。
とにかく事業承継というのは昔から言われていることで。
僕は基本的には事業承継はするべきではないと思ってます。
なぜかと言うたら、自分の育て上げた企業かもしれないけど、その企業と息子さんの人生とどっちが大事やと言うことですわ。
おそらく、僕の勝手な想像ですけど、京都に百年企業が山ほどありますけど、そのうちこれから10年のうちに半分ぐらいなくなるんちゃうかなと思ってます。
ある料亭の話です。昔研究会でそこの社長に来てもらって話をしてもらった。
その社長に直接会いに行ったんですよ。
そしたら、「私はなんにも経営のことは知りません。経営の話はできませんが、料理の話ならなんぼでもさせてもらいますけどよろしいですか?」という話になったんです。
あぁ、それでもう十分ですわ、というて、蓋を開けてみたら、本当に料理の話だけ。
経営の「け」の字も出なかった(笑)
しかしね、それが狙いやった。
なぜかといえば、百年企業というのはここまで料理について深く考えて取り組んでる。
百年企業の料理がうまい秘密さえわかってもらったら、百年企業のよさの片鱗だけでも理解してもらえるんじゃないかな、と。
それで話してもらったんですが、支援プラザと共催で一緒にやってますから、たくさん参加者が来られました。しかし、答えは全く2つに分かれました。
なんやしょうもないっていう人、いや面白かったっていう人。
面白かったという人は、その深さがわかった人。
そらすごいですわ。お吸い物作るだけでもね、こんだけのこだわりがあるんやっていうね、素材のこだわりから、料理のこだわりから調味料のこだわりまで。
全然違いました、びっくりしました。
ところがね、しばらく経ってからこんな話を聞きました。
最近は中国人のインバウンドでめちゃくちゃ客が来てるという噂を耳にしました。
このとき、このお店、百年企業の「気骨」が継承されていないと強く感じました。そうか、この程度の哲学しか持っていない百年企業だと思いましてね。
この店の将来に一抹の不安を感じました。
ただ、百年企業っていうのはですね、やはりすごい企業であることは確かなんです。
いっぱいノウハウを持って、そのノウハウを目立たないように、目に見えないところで駆使して、客に驚きを与える。
シンプルな料理にいろんな中身を添えて、料理を提供する。
そういう雰囲気ですので、確かに凄いことは凄いです。
だから事業承継して、ご先祖様から受け継いだお店を守る、まぁそれはよくわかります。

さて、我々に翻って、事業承継。
2代目の方が2人いらっしゃいますね。
みんなそれぞれ、それなりに頑張っておられる。
でも、今は頑張ってるけれども、これから先、いずれ自分がもう仕事ができなくなる。
うまくいけば、僕の歳まで働ける。うまくいかなかったら、70ぐらいで、おそらくもうリタイヤっていうことになると思います。
それまでに何を考えておくか、何をしておくかということですね。
もうぼちぼち考えておかなければならないし、そういうことも含めて1回皆さんでですね、議論してみたらどうだろうかと。
いずれ、企業は終焉を迎える時が来る。
だから、百年企業のように次々バトンタッチして、その間生き延びているか。
それとも潔く終焉するか。
ただ、時代背景を見ると、もうおそらくバトンタッチはできない状況になると思う。
まず無理ですわ。場合によっては今のままでも安泰とは言えない。
今のままで安泰と言えるのは、菖蒲さんとこと銀河さんとこと、桜庭さんとこかな。
全員女性になってしまいましたな。
他の方はね、今の現状だったら、いずれ行きづまる時が来ると思います。
だって、時代がどんどん変わっていきますし、今の時代の変わり方を見ていれば、どこからいつ、どんな実弾が飛んでくるかわからない。
そんな時代になりますよね。
墨田さんのところは頑張ってる。それなりの売上があって、それなりのちゃんとした経営もできてるし、いい事務所もできた。
藤崎さんのところも頑張ってる。いろいろな課題を抱えながらね。
田中さんのところもこれから伸びるかもしれない。
水島さんのところはそのうち、今のままなら危ないかもしれない。
緑山さんのところは保つと思います。
ま、そんなことで、厳いこともはっきり言って申し訳ないんですが、もうぼちぼち会社の最後を見届ける、そういうことも、今のうち考えながら舵取りをしていかなきゃならないんちゃうかと思うので。
皆さんこれからどうするか、何をすべきか、その辺のところですね、議論してみたらどうかなと思います。
まず、2世、3世の方から意見を聞きたい。

●墨田さん
私は祖父、父の跡を継ぎましたけど、それは自分が跡継ぎになりたいと思って、望んでこうなったんですけど、ここから先、今の時点では誰かまた家族に継がせたいとか、違う人に継いでほしいんだとか、そういうことをあんまり考えてないです。
確かに、今までいろいろ支えてもらっているお客さんに対してのいろんな責任とかはすごく考えますけど、自分のとこが続かへんかったとしても、他にいくらでも代わりはあるなっていうのは思うし、代わりがないぐらいの何かをその時持ってるんだったら、勝手に次に続く何らかがあるだろうなとは思うんで。
だから、必ず継続ありきりとか、それを目的にという風には考えてないです。

●蒼天先生
今あなたの話の中で非常に大事なことがありました。
他にはない、自社しか持ってないものを持ってるかどうか。
ここがひとつのポイントになるね。
今のニュアンスからしたら、特にそんなものを持ってないから、もうこのまま……という印象を受けたんやけども、自分でそういうものをこれから構築していくというね。
そういう意識というか、意欲というかね、そういうのはないの?

●墨田さん
それはあります。

●蒼天先生
しかし、意欲だけではどうしようもないわね。具体的にどう動いて何を目指すか。
そういうある程度のプランも必要だし、それについては特にまだ考えてない?

●墨田さん
これからちょうど考えていこうとしているところです。

●蒼天先生
皆さん、この前墨田さんの工務店行ってどう思われましたか?

●水島
あれだけのお金をかけて改装しはるというところに覚悟があるなと思ったんですけど。
もう墨田さんが自分がやりたいようにしたっていう、いい意味でのわがままというか、それを形にしはったので。後に継ぐどうこうというよりかは、自分のやりたいこと、自分カラーを出していってはるのかなと思いましたね。
後を継ぐ人がもしいれば、そしたらその人は自分で好きにやったらええやんみたいな考え方なのかなと思います。

●墨田さん
そうですね、そんな感じです。

●藤崎さん
好きなように、やりたい方向に向けてるんだろうなというのを私も感じましたけど、どこに自分たちの強みを持つのかっていうところが、僕は気にはなっていました。
これから1番何を目指していくのかっていう。
今、これから考えていくところだっていう話もされてたので、そこは素晴らしい自分の事務所を作って、これからなのかもしれませんけど。
誰をターゲットにどうしていくのかっていうところが、これからもっといろいろ出てくると、とてもいいなとはいうのは思いますね。

●蒼天先生
僕はね、目的が見えなかった。読めなかった。あれを作った目的が。
ただ単に今の事務所が古かったから建て替えただけなのかなと、勝手に思った。
あるいは特定の意図を持って、将来のビジョンがあって、それに沿って作り替えたのか。

●墨田さん
その意味で言うと、ビジョンがあって明確にこのためにやったということではないです。
どちらかというと、とにかく綺麗にしたかった。
お客さんのためというよりも、自分たち働いてるもんが、とにかく気持ちよく仕事できるところにしたいというのが1番大きいです。

●蒼天先生
その割には金かけすぎたんちゃうかな。

●墨田さん
もう、それでも僕はいいと思いました。中途半端するのが嫌だったんで。

●蒼天先生
未来に繋がるものが見えてこなかったんや、わかりやすく言えば。

●墨田さん
まあ、事務所を見られて、それはそう言われてもしょうがないなと思います。

●桜庭さん
新しい社屋に行ってどうこういうよりも、ニュースレターをたくさんいただいたのを読ませていただいて、ちょっとお願いしようと思ってる案件があるんですけれども、これから気候も変わって、すごく地球的に住みにくいような感じになってくると思うんですよね。
その時に、住宅の役割ってすごく大きいと思うんですけれども、ちょっと手を入れたら、そんなにお金かけなくても、もう少し快適に暮らせるっていうような方法がいろいろ書かれてて、そういう方法に向かってくるんじゃないのかなと。
高齢化していくっていうことは、そうだと思うんですよね。
新築を建てるとかそういうことよりも、むしろリフォームだったり、ちょっとしたリノベーションであったり。
窓を変えたりだとか、少しの工夫で快適に暮らせるようになるっていうことの需要の方が、新築需要より多くなるのかなっていう風に思うんですよね。
そういうところの工夫なんかがたくさんニュースレターに書かれてたと思います。
で、どの方向にっていうのは、私が言えることではないと思うんですけれども、少しだけお金をかけたら、もう少し今のお家であっても快適に暮らせるのかっていう提案がどんどんなされていると思いますし。
私はそれでこれからいいんじゃないのかなっていう風に思ったので。
ニュースレターを見て、昔に見せていただいたものと比べると、ものすごく進歩してるなっていうのに、私自身は感動しました。
そこに多分墨田さんが今の精一杯で将来残ってっていうことではないのかもしれませんけれども、姿勢が見えてるような気はしました。
特徴だった建築方法とかデザインとか、そういうものではないのかもしれないんですけれども、その地域の中の、墨田さんのお家でなかったとしても、暮らしをすごくよくするっていう、ハウスドクターみたいな存在、そういう意味では、ああすごいなっていう風に私は思いましたね。
気軽に立ち寄ってもらえたり、やっぱりね、自分のとこも綺麗じゃないと、お客さん呼びにくいところってあると思うんですけど、それがあってのまずは綺麗にされたっていうとこだと思うし。
どの道、日本の人口はこれから減っていくわけで、滋賀県ももう頭打ちになってると思うので、その中でどうやってやっていくのかってなると、今の家をいかに長く保たせていくのかっていうところに焦点が行くんじゃないのかなって私は思うんですよね。
その中で、他にもいろいろ手を入れれば、もっと断熱にしても寒さ対策にしても、いろいろできることってあるんだなっていう風に思うと、十分立派な提案をされてるんじゃないのかなっていう風に感じました。


●菖蒲さん
私は、すごく居心地のいい空間を作られたなっていうのを思ったんですね。
で、先生がさっきおっしゃってた、どういう方向でしようとしてるんかっていうのが、今1つクリアじゃないような気はしたんですが。
多分、墨田さんの頭の中にはこういう方向で行きたいなっていうのは、思いとしてはあるんやと思ったんです。
あるけど、それを明確に・明快に言葉として発してないだけなんかなっていう感じはしたんですね。
それは、あの空間作って、外でみんなでお食事したところの使い方とかで、縁日的な使い方とか、キッチンカーとか来たら地域の人たちが集まれるようなちょっとしたこともできるよね、みたいな話もしましたけど。
工務店として、単なるお客さんとの接点だけではなくて、地域の中での工務店の役割も含め、なんか思ってることがあるんやないかなっていうのは、ニュースレター見てもそう思うけど、それをビジョンとして、自分ところはこうやるんやっていうこと、だからこうしたんやっていうことを明快に言うてへんのやないかなっていう気がしたんですよ。
私も宮崎の方では、いろいろ建築士の人たちや工務店の人たち、ちょうど同じぐらいの年齢の人たちとのお付き合いがあるんですが、個性のある動き方してる人はね、自分で大っきいキャンピングカー持って、もう休みのたびに家族であちこちのキャンプ場に行ってるんですよ。
で、キャンプ場や景勝地とかに行って、facebookにアップして。
新潟とかですね、みんな家族乗せてね、どこにでも行くんですよ。宮崎からですよ。
で、結局、自分ところの家も改装したんですよ。
それがまた素敵な改装をして、なんかキャンプ場みたいな家になったんですけどね。
みんな集まって、スノーピークかなんかの製品を置いて、そこでバーベキューができるようにして、とかね。
みんなが集まれるような空間を作ってはるんですよ。
仕事も忙しいのに、よくそんなキャンプなんかいけるなとは思ってたけど。
私、もう10何年の付き合いなんですけども、いつももう目を真っ赤にして寝てない状態で会合に来るんですけどね。
倒れるんじゃないかなと思ってたけど、でも結局そこをくぐり抜けて今では社長にもなって、楽しんで自分で運転してあちこち行って。
その経験がまた自分の作るものにも反映されてて。会社も発展して行ってるんですよ。
その姿もすごいなと思って、感心してたんだけど。
でも、多分ね、彼は忙しくても楽しみ切ってるんだなっていう感じがしたんですよ。
だから、なんかもうこうなったら墨田さんも自分のコンセプトを、ポンと自分自身がど真ん中に没頭するような楽しさを、背中で人に見せて、楽しんだ方がええんやないかな。
なんか、優しいんですよね、ソフトでね。
相手のことを汲み取ってコミュニケーションしていくっていういうのも、それはいいと思うんだけど、もっと自分の中でこれが面白いとか、バンと行った方がいいんじゃないかなっていう感じはしました。
抽象的な言い方かもしれんけど、そんな印象を持ったんです。
だから、近所の人たちとのそういうコミュニケーションの場を持つんだったら持つで、徹底して面白がってやるべきだし、逆にこんな面白いことがあるよとか、こんな美味しいもんがあるよっていうことを、押し付けのようにしてもいいんやないかなって思いました。
それだけのコンテンツっていうか、内容を持ってらっしゃるから、したらええんやないかなと思ったんですよね。
キャラクターはキャラクターとして、墨田さん持ってらっしゃるキャラクターでそのままでいいけど、でもせっかくこういう媒体を作ってるから、それも利用しながらみんなに呼び掛けして、なんか一緒にやろうぜ、みたいな感じをやっていくのもいいんやないかなと思いましたね。

●蒼天先生
事業承継を取り上げた一つの理由はね、長期的な視点でものを考えてほしいなっていう、そういう一つの提案もあるんです。
例えば、さっき聞いた、いろんな人とリモートでコミュニケーション図って…… というのもいいことだと思うけど、その前にね、やっぱりいつか言わないといけないと思ったことはね、あなたの方から「こんな会社にしたいんだ」とか「こういう形でこんな夢持ってます」とかね、なんかそういうのが出てこない。
で、そういうものをどんどんと発信すれば、思いつきでもええから発信すれば、それが度重なってきたら、自分のビジョン・未来みたいなものがね、その積み重ねから「あ、俺こんな方向に行ってもいいな」とかね。
そういう議論がもっともっとしたいなと思う。
だから、日頃からそういう発想を持って仕事にね。
今、キャンプの話も出てきたけれどもね、とにかくそういう未来に向かって具体的にこういうことしたいとかね、そういう思考が常になければ、多分今言われた宮崎の方もね、日頃からそういう思いをずっと前から持っておられて、それがキャンピングカーっていう形で結実したんやと思う。
だから、やっぱりそういう未来に向かう姿勢っていうかな、そういうものをもっともっと考える時間を持たないと。
で、また人に「私、こんなこと考えてるんだよ」という形でね。
あるいは、さっきお褒めの言葉が桜庭さんからあったけども、僕はニュースレターを読む時、そういう文言がどっかにないかなと思っていつも見てるんだけども、ほとんどは現在の話で、出てこないよな。
出てこないっていうことは、言葉悪いけども、きちんと普段あんまり考えてないっていうことだから、出てこないってことやね。
だからそこのところはね、やっぱり考える時と違うかな。
そういうことは考えないと、事業承継のことを考える道はできないんちゃうかな。
現状だけで事業承継どうするとか、そんなん意味ないことやからね。
だから、別にあなたをいじめるつもりはなかったけども、今日はね、まず事業承継取り上げたのは、お2人に、その辺から入って考えてみたらどうだろうかと。
藤崎さんはね、それなりになんか持ってはるんやわ。
まだはっきり伝わってこないけども、なんかこんなことしたいってモヤモヤしたものをね、持ってはんねん。
それは話してたら、端々から聞こえてくる。
もっともよく聴こえてくるのが緑山さん。緑山さんと話してたらめちゃくちゃおもろい。
これはもういろんなこと考えてはる。
ここで口に出さはることは10分の1ぐらいしか出してはらへんだろうけども。
そこのところをね、これからもっともっとやっぱ考えなきゃいけないんじゃないかなと思うやけどね。
例えば、いつもいつも言うことやけど、もう1回最後に言うとね、毎日そのことを具体的に考えて、10分でも20分でも、毎日書いていったら?
これ毎日書かなあかん。
僕も皆さんに自慢するんじゃないんですが、コロナ以降ずっと机の前に座って一人で黙々とやってますが、コロナの最初の頃、1年目はあんまり楽しくなかったけども、もうこの1、2年はね、毎日がものすごく楽しい。
なぜかというと、そういうことをずっと書き続けてきたから、それがね、花が開くっていうのかな。具体的に見えてくるんよ、モヤモヤしてるものが。
で、もう藤崎さんもそうやと思う。
自分のこと考えましょう、日記書きましょうなんてね、よく言ったけども、毎日同じことを10分か15分考える時間を持つ。
考える時は、前日の書いたことを読む、前々日書いたことを読む。
それをずっと目を通していく、1週間経ったらもう一回一から目を通す。
そういう地道な取り組みをしていれば、おそらくね、今年中でも、自分はこんな方向で行ってみたいなとかね、こんな夢を描いてみたいなとか、出てくると思うけどね。
もっと言えば、息子のためにこんな会社残してやりたいなとかね。
これはもう息子さんの意思次第やけども、今の会社やったら残せとよういわんけど。
なんか癖のある、夢のあるビジョンがね、言葉として具体的に描ければ、新しい展開に入ってくるんやないかなと思うよ。
それがね、このところできてへんのちゃうか。
前に厳しく言ったかもしれんけど、かかりつけって何年やってるんやって言ったやん。
いつまでかかりつけ言うてるんや、って言うたのはそこなんやけどね。
水島さんにも言えるんやけど、目先に追われたりね、目先のことだけで考えてるから、汚くなったから直そうとかそういう発想でなってしまうんや。
実際はね、新しいハードを作る時は、いろんな夢をその中に折り込んで建物の設計できたんちゃうかなと思って。
事業承継なんてあなたしようと思ってへんかもしれんけども、そういうユニークなものをなんかイメージして、それを具体化していけば、「ああこれは息子にぜぜひ継承したいな」っていうね、そういう気持ちも出てくるかもしれんしね。
だから、日頃そういう状態をね、ずっと続けていくというかな。
それが結局事業承継するか否かに繋がってくるから。
いわゆる昔から言われる事業承継、財産承継みたいなことやなくて、そこをもっと考えられへんかな。
これは藤崎さんもそでうすな。黄金さんもそうですな。水島さんもそうですな。
緑山さんは十分考えてはる。
銀河さんもちゃんと考えてると思うし。

●銀河さん
事業承継っていうのは私には結構ハードルの高い、縁遠いことというか。
そのことに繋がらないかもしれないんですけど、墨田さんのところにお邪魔した時、実際に家を建てたいとか、家をリフォームしたいと思うお客さんの側からしたら、すごく新しい世界観があったようにも思うんです。
経営者としてとか、その辺は私にはわかんないんですけど、もし自分が墨田さんの工務店に何かお願いするとすれば、楽しい!自由や!みたいな。
なんかいっぱい自由があるなって思いましたし、議事録の番外編の方にも書いてたんですけど、やっぱり、おもてなしの心、「お宿 墨田」みたいな。
コンセプトみたいなのが私からは見えたというか。
だから、発注側から見たら、すごく良い感じやなって思ったんですけど。
今それは論点がずれてますかね……?

●蒼天先生
いや、別にそれは構へんのやけど。
はっきり言って、それでは僕は不満です(笑)
墨田さんばっかり責めて申し訳ないけどね、事業承継には1つのモデルが必要やからね。
あなたはまだ若いから、社長の経験も大分踏んだし、もうここまで来たらもっともっと厳しく当たらなあかんのちゃうかなと。

●墨田さん
もうお聞きしたこと全部、どれも納得です。

●蒼天先生
結局ね、あなたは自分のポテンシャル活かせてへんのや。
まだ自分の内面が覗けてへんねや。
それ、何か言うたら仕事が忙しいこともあるやろう。

●水島
墨田さんがすごい楽しそうに仕事していれば、お子さんは「自分もやってみよう、なんか楽しそうに仕事してるな」みたいな。ちょっと興味あるわ、と。
自然とそうなっていく流れが多分1番いいんだろうなと思います。
多分、先生が先ほど言われた饅頭屋さんとかだと、もういや、そっち行きたくないって言うてるのに、無理やりやれって言ってやらせるみたいなことになってしまうんだろうなと思うんですよね。
財産的な価値あるから、これとりあえず継げよ、みたいな。
代々続いてるから、みたいな感じになるんでしょうけど。
それが本人がやってみたい!っていう感じになれば、1番いいんでしょうね。
そういう風に持っていければ。

●墨田さん
そういうことで言うと、息子とか家族は会社が綺麗になったし、期待しとるというかね。
僕がほんまに好きなことやってるんで、アクアリウム置いてるとか、家帰らんでもええぐらいにしてるとか、そんなんですごく興味持ってて。
長男は英語の方に進んでるんだけど、別に工務店継ぐことはないけど、俺が翻訳とかができて、ワールドワイドな工務店の手伝いができるかもしれんとか、勝手に言うてたり。
ちょっと親父が働いてるところに1回バイトさしてとかって言うてきたり。
自分からそんなん言うてくる感じなんで、僕は何も求めてないけど、ある程度僕が楽しそうにやってるっていうこととかは伝わってるのは伝わってる。
ただ、もうズバリ言われるように、将来どうやっていきたいかっていうとこが、今全然明確に言えないからそこが1番の問題だと思います。

●水島
いいですね。お子さんはそういう風に思ってくれて。

●墨田さん
それはめちゃくちゃ嬉しかったですね。

●蒼天先生
墨田さんだけの話じゃないけど、僕は皆さんにぜひお願いしたいのは、事業承継取り上げた意味でもあるんですけども、長期的なスタンスでね、考えようや。
だから、僕は来年はね、長期的な話をしたいなと思って。
話というか議論したいなと思ってるんですけどね。
やっぱりね、世の中どんどん変わっていくし、ややこしいことがいっぱい起こるし、だから、どうしてもそちらの方に目が行きがちでね。
自分のビネスもなかなかうまいこといかない。
だから目先を見がちでね。
最後に追い詰められた時にどうしようじゃ遅いわけや。
それと、長期的にものごとを考えるというのは、ビジネスだけじゃなくて、自分の人生もそうやわね。
時間は2度と戻ってこないから。
だから、これからどうするかっていう。何を目指すか。本当に自分が求めているものが何か、そういうものをね、考えまくったら答えが出てくると思う。
菖蒲さんはあちこちいっぱい注文があるいうことは何か言うとね、別に褒めるわけやないけども、きっと、前の仕事以上のことをいつも提案して、相手を驚かせてると思う。
だから、絶対次から次に注文が来るんやな。
しかしね、ちょっとサボるとね、いっぺんにガクンと来る。

●菖蒲さん
ちょっと一時期サボっとったんですけどね(笑)

●蒼天先生
サボる期間が長かったら、もう取り返しがつかないことになるし。
桜庭さんの場合は、僕はもう阿闍梨さんが決定的やと思う。
これで大きな飛躍があった。
これがなかったら、また一言言ったかもしれんけども。
僕は阿闍梨さんの話を聞いて、あ、これで大きな進展があったなと。
また3年ほど経ったらまた次出てくると思うから楽しみにしてるけど。
一段上がったらね、そこで景色が変わるわけや。
変わったら次の世界を求めようとするわけ。
そこでね、どんどんどんどん上へ上がっていけるわけ。
同じとこにいてたら、次の世界が見えへんから、ずっとその世界にいるから。
だからいざとなった時に困るわけで。

●桜庭さん
息子さん、外国の方にっていうのは、ブレイクスルーになるような。
結局、何も特徴がなかったら、英語に直したところで誰も読まないと思うんですよね。
でもいま日本建築って世界無形文化遺産に登録されてたと思うんですけど、それは伝統工法の建て方であったり職人さんであったりすると思うんですけども、そういうところはすごく注目に値するし。
鬼瓦のツアーとかやってますけれども、そういうのに興味を持っている方が来られていて、日本ならではとか、そういうところは検索してきてくださると思うんですよね。
何を発信してもらうのかというところを息子に説明しようと思ったら、自ずと何かの特徴がなければいけない。
もしくは外国との違いであったりね。日本の気候風土にこれが合理的なんだということを示せる何かがなければ、語るものもないので。
そういうところを翻訳してもらおうと思った時にきっと出てくると思うんですよね。
菖蒲さんが最初におっしゃって私も思ったのは、写真とか絵で見せるのも大事で、今ってInstagramとかああいうので単純に伝わるんですけど、でもやっぱり言葉の力ってすごく大きくって。
昔、リー先生がおっしゃってましたけれども、凡庸ではなくて、教養とか思いとか、それなりのボキャブラリーって必要で。
一般の人がそういう言葉を使わない、こういう業界のこの人が使うからホーっと思うんだっていう、そういう言葉を選ぶってすごく大事だと思うんですよね。
その特徴にみなさん魅了されると思うので。
それは日本語で出来ないと、英語ではもっと陳腐になると思いますし。
そこをうまく息子さんと共同作業でできたら、すごくいいヒントを息子さんからもらって、なんか出てくるんじゃないかな、というのを思ったりします。

●墨田さん
僕の時間みたいになって申し訳ないですけど(笑)

●藤崎さん
そこを1つテーマにして、みんな自分のことを考えてる。

●黄金さん
僕の商売はね、なくなるんですよ。確実に。
高度成長で人口が増えて、会社の数が増えないと、このメインでやってる仕事はなくなるんです。
なくなるんやけど、なくならないようにすためにどうするかというのが僕のテーマ。
事業承継もなにも、まず会社をどうするかっていう話があるので。
工務店って物作るじゃないですか。
僕らって売る仕事でしょう。
事業承継ということよりも、自分が楽しいか、楽しく仕事してるか。
僕らの業界でもやっぱり勘違いしてる人が結構いてて、規模の大きいところは社長は現場に出ないというところも多いんですよ。
現場に出なくて管理だけするっていう。
僕は現場に出るし、楽しくやろうという方なんやけど。
商社の僕らは、会社や事業所があって成り立つビジネスなんやけど、確実になくなる。
ネットで買えるものばっかりやしね。
じゃあ何で生きる?とかね。
栗東はまだまだマシなところなんやけど。
墨田くんのところとはまた違った次元で、先生は長期的視点とおっしゃったけれども、回り回って元に戻ってくるようなところがあってね。
シンプルにものごとを考えたらいいかな、ということと。
楽しくできる仕事って何?と。
そういうことに返ってくるんかな、と。
今回のテーマ、僕の時間短くてよかった(笑)

●蒼天先生
1回で終わらへんかもしれんで。次回継続するかも(笑)
それよりもね、なくなるっていうけどね、 需要がゼロにならへんわけや。
需要がゼロにならへん限り残るんや。
例えば、3Dプリンター。ああいうものができたから、関連する業界はもう根こそぎやられてしまった、中小企の分まで全部取ってしまった。
しかしね、あなたのやってることは、ゼロにならへんわけや。
ゼロにならないということは、誰かが最後に残ってやるというわけや。
だから、選択肢としてその最後になるか、それともそこから逃げ出して他のものをね、ちまちま探し始めるか、それの違いやと思うけども。
僕は気概としては、最後の一社になったらええやないかと思う。

●黄金さん
そういうことでもありますし、それと、独自路線とか、桜庭さんが言ったボキャブラリーの言葉としてどういう言葉が発せられるかとかね、そういうことやと思うんです。
特徴ですわ。
あなたとこの違いはなんなの?って。
一言で言うてあなたの会社って何が違うの?って言われた時にどう答えるか?ということやと思うんです。
そこは僕はずっと考えてますけどね。

●蒼天先生
別に違いってね、会社の違い言わんでもええやん。
経営者みんな違うんやから。経営者として突出したらいいんや。

●黄金さん
簡単に言わはるけど、それが難しい(笑)

●蒼天先生
それをやらんとやな、難しいからやるんやんか。
だから経営者としてね、もう突出したポジションにいたら、会社はその経営者の頭で出来上がってくるわけやから。
今すぐやろうとしても無理やけどね。例えば3年先にはこうしようとかね。
毎日考え続けたら出てくるよ。

●黄金さん
まあいろいろネタはありますけどね。

●蒼天先生
ネタで並べといても話にならへんからね。
それを具体的にどうしていくかっていう。それはもう自分が考えることやわね。

●黄金さん
先生が前に言ってくれはったね、僕らが扱ってる商品、マイナスマイナスマイナスやけど、マイナスにマイスかけたらプラスなるやんかっていう話。
マイナスの業界やけど、かけたらプラスになるみたいな。
そういう発想でね、ゼロにはならない。

●蒼天先生
どの業界でも言えることやけどね。ゼロには絶対ならへん。
「もの」で1社だけ残ろうと思うからからややこしくなる。
会社で最後の1社になろうと思ったら大企業にならないといけない。
経営者が突出したら、別に企業は大でも小でもどうでもええわけや。
だからそこへ到達するビジョンをちゃんと持って、そこに向かってどう歩んでいくか、その過程で勝手に出てくるもんや。
まず事業承継ありきじゃなくてね。
原理原則は一緒や。
緑山さんはもう他府県の営業マンがこの顧客あかんと思っても、緑山さんなんとかして、っていうて。それぐらいもう突出してはるわけや、この人は。
だから堂々と落ち着いて入院してられるわけや(笑)

来月もこのテーマでやります。
事業承継っていうのは、俗にいう事業承継じゃないから。
深めていかなあかん。
もう1つはね、深めるだけじゃなくて、墨田さんも今日から実行してもらうわけや。
みんなそういう形で回ってくるわけです。僕も含めてね。
だから、これ、次回も続けましょか。

●黄金さん
いやでもほんまにね、僕は考え方も変わって、最後の見届けでもええかな思ってます。
それも選択肢のひとつやから。
誰かを不幸せにしたらあかんけどね、でも自分の事業を続けるとか、そういうのは全然違うと思ってる。

●蒼天先生
だってね、人間ね、大なり小なりプライドがあるわけや。
しょうもない見届けしたくないわけや。
見届けするということはね、何かといえば、自分のはるかに上回る何か思い描くものを見届けたいわけや。
だからそういう意味もこの言葉の中に含まれてあったんだけどね。

なら、来月は誰になるのか知りまへんけど、継続でよろしいですか。
ではそういうことで。

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