読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第163回 百年企業研究会内容(2022/10/13)

【次第】

テーマ:「会社の最後を見届ける」
14:00~14:10 開会・挨拶
14:10~14:50 3分以内トピックス
14:50~15:30 テーマ「会社の最後を見届ける」
15:30~15:40 休憩
15:40~16:55 議論続き
16:55~17:00 事務連絡・閉会

 

【開会の挨拶】

●蒼天先生
今日のテーマは、「会社の最後を見届ける」ということにしました。
前回、事業承継云々と言ってましたが、面白くない。
皆さん社長さんですから、会社の最後を見届けるのは皆さんですね。
どういう時に見届けるか? 
これは経営者の方の状況によって決まってきます。
その時、どういう状況になったら閉めるべきか、ということになりますけれども。
自分がどういう生き方をすれば企業の寿命を継続できるか、ということにもつながってきます。
企業の寿命と経営者の寿命、切っても切り離せませんので。
その辺も含めて考えてみたらどうでしょうか。継続するかどうかは今日の議論次第で変わると思います。

10年経てば10歳歳を取る。
目先の仕事に追われていたら3,4年はすぐ経ってしまう。
年齢を取るということは意外と早い。
そのことを自覚する必要があるんじゃないかなと。
そういう意味もありますので、こういうテーマにさせていただきました。

 

【3分以内トピックス】

●墨田
先月の例会、「私についての時間」になって、色々アドバイスを頂きました。
あれから1ヶ月、前から思っていたこともあり、今年中に10年先のビジョンを作る取り組みを始めました。
会社が創業して、あと13年で、100年なんです。
100周年を冠に、13年後のビジョンを作ろうと動き出しました。
今まで何回かチャレンジしてきたことあったけど、結局適当に終わってしまったので、今回は自分が何もかもするのではなくて、社員さんの思いなども聞いて、反映させていきたいなと思っています。
私が聞くと出てこないこともあるので、第三者を通じて面談をしてもらって、そのエッセンスを私が聞かせてもらって。また私と社員さんを個別に面談したりして私が聞くだけ、ということで拾い集めるところまではしました。
およその方針が決まったので、それを元に、近々みんながどう思うかを社内全体でやろうということを企画しています。
年度明けには具体的なところまで落とし込んだ13年のビジョンを発表しようとしています。
自分の忙しさが意図しない忙しさじゃなくて、意図して今はこれでこういうことで忙しいんだということが理解できるようになれば最高だと思っていますし、多分捉え方が変わって動き方が変わって、楽しくなるだろうなという予感がしています。

●緑山
来年の短冊が楽しみですね。


●銀河
こんな勉強会あるで、といつも誘ってくれる友人がいます。
あまり興味がないのもあったりするけど、3回に1回ぐらいは行かないと悪いなというのがあって。今回は、お誘いに乗ろう、と、9月8日に、「量子力学的習慣術」っていうセミナーを受けました。
自分は文系なので、絶対はまらへんやろうなと思って、なんの期待もせずに、友人に対しての感謝の気持ちだけで行ったんですが。
量子力学って素粒子の話で、目に見えないもののお話でした。結局生き方の話、人生という見えない物質、光の粒粒を、どうとらえるか、どう大切に扱うかっていう、やばいやつだったんです(笑)。
目に見えない世界を、科学的に説明されたら…ものすごい説得力のあるスピリチュアルに近い、現実的な話。
習慣づけていく日々のトライアルみたいなのがあって、自分で振り返ったこととかをみんなで共有するというのを4週間続ける。1回1回サポートしてもらう。
結局、素粒子というキーワードから、自分と向き合うということが結論だったわけで。

まだこれについて語れるほど勉強してないし今も勉強中なんですけど、それのおかげで素粒子というのが目に見えないものなので時間とか空間とか、時間軸を越えるという話から、時間を有効に使う方法が身につくみたいなことがあって。

ちょうど、父の百か日の法要が終わった途端、おじいちゃんが誤嚥性肺炎で入院して。
もうちょっとあかんで、もう2時間後ぐらいやで、と言われながら、そこから回復して明日退院(笑)、という状況です。退院なんですけど、要介護4という凄いことになってて。
もちろん介護ヘルパーさんとか訪問看護さんとか医療機関にお世話になるんですが、家族も排泄であったり、食事の介助は協力しようと。おばあちゃんも一緒に、そういう訓練に行ったり、どんどん自分じゃない時間の流れが必然的にある中で、善き行いをしようという思いがあって。
犠牲的な精神じゃなく、自分の家族のことやし、とか、おじいちゃんがいたから夫がいるわけで、とか、普通のことが普通に考えらるようになって。
雑用が多すぎるという日常生活でも、うちの下宿生が国体で優勝したりとか。いい話もたくさんあって。
本当にやることいっぱいなんですけど、うまく時間使えている感じ。今日のこの例会も普通に来れたやんっていう。さっきまで、明日退院に向けて、介護用ベッドの準備をしてました。。
そういうのもあったけど、普通に来れてるし。
よかったら「量子力学的習慣術」というのをおすすめしたいと思います。


●黄金
かなり元に戻ってきまして、用事がめちゃめちゃ増えてきて。
先月の例会のあと、東京、名古屋へ行きました。久々にリアルで人に会って話す機会が、増えてきています。
東京では、劇的にビジネスが変わってきてたりとか。
話を聞いていても、実感できなかったんですが、行ってみて、リアルに見て、すごく変化を感じました。品川の駅前もえーっというぐらい変わっていてびっくりしました。

スケジュールが詰まりつつあるので、取捨選択しないといけないなと。
オンラインの会だと、その時間だけ空けておけばよかったけれど、リアルな会が増えると、移動時間も考えないといけないし、これはどうなのか…? と考えることもある。
スケジュールがいっぱい、ということは、何とかしないと、と思っています。

実は、体調があまりよくなくなってきまして。年に1回の人間ドック以外、内科的な病院には、ほとんど行ったことがなかったんですが。
血圧とか、糖尿病とか色々あるんですけど、大体もうギリギリボーダーラインぐらいで、薬飲むかどうかというところで来てたんですけど、ここのところ血圧が高めになってしまって。
今まで130~150の間で、下が80~100の間ぐらいだったのがちょっと高くなっちゃって。
もう63歳になりましたんで、何もしないのもちょっといけないと思って。初めて薬を飲もうということで、近くのお医者さんに行きまして。
どっちかというと薬飲むのは大嫌いで、したことなかったんですけど、そういうところで意地をはらんでもいいかなと。
初めて薬を飲むということしました。
先生は様子見ながらやりましょうということで、戻ったらまたええやんかって話なんですけど。
僕、血圧計の前に行くとめちゃ緊張するんです。めちゃ上がるんです(笑)
日々計ってくださいね、って言われてるんですけど。
そんなことで、体調も気をつけなあかんな、と思う今日このごろです。

●緑山
血圧140ぐらい普通ですよ。
僕、高い時190ぐらいあって、これやばいわと思って医者に行きましたけど。

●蒼天先生
血圧の薬は飲まない方がいい。
飲んだら自分の本当の血圧がわからない。

●菖蒲
血圧の薬は絶対飲んだらあきません。
今130以上になったらダメ、とかコマーシャルしてるじゃないですか。
我々の年齢になったら、プラス100なんです。
160ちょっとあって普通なんです(笑)。
体がだんだん老化してきて、ポンプの力が変わってきたら、当然高くなるのが当たり前なんですって。だから、大騒ぎすることではないと。200になったら、さすがにちょっとね。医者は薬で儲けてますから。
1番怖いのは、ずっと飲みなさいっていうやつがやばいんですよ。
悪いからその時だけ飲んで直しなさいっていうんだったらわかるけど、ずっと飲みなさいっていうものほど悪さするものはないんですよ。私は紆余曲折の中で、やっぱりお薬は習慣化したらダメだと知りました。そんなことしなくても下げることできるんですから。
あんまり薬に頼らない今までの姿勢を貫いた方がいいと思いますよ。

●黄金
年齢によって、ここ最近160上がったりとか、これが激しくなって頭痛いなと思って、血圧計ったら高くなってたり。年齢とともに血管弱るとか言われるから……。

●蒼天先生
63ってまだ若い。なにが年寄りや!

会場笑


●菖蒲
いっぱいしゃべりたいことがあったんですけど。
テレビドラマで「ファーストペンギン」というドラマが始まったんですよ。
ファーストペンギンって、皆さん聞いたことあるかもしれないけど、ペンギンの群れの中で、最初に飛び込むペンギンのこと。そしたら後ずっと続いて飛び込むじゃないですか。あのイメージですね。
それを人間に重ねた時に、ファーストペンギンと言われるような人のタイプを、実話に基づいてドラマ化してるんですよ。
堤真一と奈緒が出てて、その子がシングルマザーの役で出てるんですけどね。
漁協を救うんですよ。お魚ボックス作って。
それをやろうとした時の漁協からの反対、もう凄いはしごの外され方していくんですよ。
だけど、へこたれないんですよ。詐欺師と言われてもへこたれない。
漁協の組合長が詐欺師と言って吹聴して、そこから戦いが始まるんですけどね。
その子が若いときの経験で、みんなの意思を聞いてさあいくよ、と言って振り返ったら誰もいないっていう状況を何度か経験してて。
そこの漁協でも、向こうが頼んで、あんたが救ってくれって言ったのに、いざとなったらみんな「俺は言ってない」とか言って逃げるんですよ。
でもこの子はへこたれずに行くんですよ。

それを見て、私は自分の若い時のこと思い出したんですよ。
私と全く一緒やって。中学・高校のときも、先生に対して言いに行くっていうから、私が取りまとめて、教職員室に行くよって言って、みんなで集まって行こうって行ったら、私だけだったとかね(笑)。
そういうことがいっぱいあったんですよ。
それを思い出したときに、この会に出てきて、蒼天先生や皆さんとの出会いのおかげで、自分の中で蘇ってきたのは、「菖蒲さんはパイオニアなんや」ということ。どうしても先に行ってしまうというか。その性質は治らない。それを忘れてたんですね。
一時私はちょっと静かにして、大人しくして、出過ぎたことはしないようにという風に10年少々思っていたのですが、この何年かでパイオニア精神が蘇ってきて。
それは、誰にでもがあるものではなくて、神様に与えてもらった性分で、それ自体を全うしていったほうが、自分らしく生きていけるのかなと思って。もうすごい余計なお節介ばっかりしてます(笑)。
昔だったら、感情的になって、ムキになってね。いや、そうじゃないんですとかって言ってたかもしれないけど、今は静かに穏やかに言うと、「わかりました」って向こうが言うから(笑)。なんかやっぱり、年の功かな、と。

人によく言われたのは、「あんたは転んでもただでは起きん。転んだら草をつかんで、この草は何に使えるかって考える」って言われたことがあるんですよ。
いや、そんなたくましくありませんって言ったけど、似たような感じあるかなと最近思った次第です(笑)。

●蒼天先生
パイオニア精神、僕はこの年になるまでずっと遠回りの人生を歩んできました。
めちゃくちゃ遠回りでした。
その原因はパイオニア精神なんです。常にファーストペンギンなんですよ。
よしついてこい、っていうても誰もついてこない。そういう経験を何回もしてきました。

やっぱり人は要領がいいんですね。
ついてくるつもりだったけど、過激すぎるからやっぱりやめとこか、とかね。

しかし成長することと人間の特性は違うんですよ。
要は、ファーストペンギンやから自分は成長してないのではなくて、特性なんですよ。
特性は天から授かったものやから。これは変わらないから。
これはとことん活かしまくる。これがものすごい大事なことだと思います。
本当に僕は遠回りしましたけど、それがかえってよかったなと。
遠回りしたら何故いいか?
遠回りしたら距離が長くなるから、いろんな景色が見られるんですよ。人が見てない景色をいっぱい見てきたような気がします。目に見えない世界を。
目に見えないものを見るというのは、ある意味、自分が見えて他人に見えないということでしょ? なぜ自分が見えたかというと、人と違う道を歩んできたからです。違う道を歩んでるから、違う景色が見える。そこから感動が生まれる。自分だけの感性みたいなものが生まれることもある。ファーストペンギンは、持って生まれた特性・才能です。
僕はそれでめちゃくちゃ得してきました。しかし、なかなか前に進みませんでした。
僕は自分の人生で人に自慢できることが1つあるとすれば、それかな。
その代わり、嫌われるやつには嫌われるし、好かれるやつには好かれるし。
風当たりはすごくなる。特に大きな組織の中でそんなことしたら、まあ叩かれるわ、叩かれるわ。叩かれまくってきましたからね、僕は。しかし、叩かれることが楽しくなる(笑)。人に指示されるのは嫌やっていうのは、そこにあると思います。
自分が思いついたこと、やりたいことはとことんやりまくる。そこがすごく大事なことだなと。

●菖蒲
「出る杭は打たれるって」いう言葉があるけど、あるところでチラシを見たら、「出すぎた杭は打たれない」って書いてあった(笑)。

●蒼天先生
僕はそれですわ。
もう出すぎた杭ですから打たれません(笑)。

それはそうと、1ヶ月前に言ったこと、忘れますな。
先月の議事録見て、自分で不整脈のこと喋った記憶ないんやけどね。
書いてあるんや(笑)。これはやばいと思って。
24時間測定器をつけて検査した結果は、そんな悪くないんです。
自覚症状はありまへん、ってお医者さんに言うたら、そこで治療終わっておきましょう、となった。
加齢によるしんどさなのか、不整脈によるしんどさなのか、自分で区別がつかないんですよ。
例えばウォーキングしていて、月に2、3回、歩き始めてすぐしんどい時があるんですよ。
今日は体調悪い日なんやな、と思ってたんですけど、今考えると不整脈でしんどかったんやな、という気がする。
それを意識すると、心臓っていうのは中心やから、気になるわけです。
夜寝てから、考えを巡らすこともあるんです。この先どうなるんだろうと。

先程、転んでもただでは起きないという話がありましたが、僕はそれに徹しようと。
昨日の夜も寝られなかったんですけど、もう起きてテーブルの前に座って、日記を持っていって。そうしたら、やっぱりただでは起きないんですよ。
いっぱい絵を描いたりとか。頭が冴えてきて。結局寝たの4時ごろです。
寝ること忘れているわけです。集中してしまって。寝られないのもいいことだな、と。
皆さん、寝られないときは起きましょう。そして考え事をしましょう。
考えて結論出たら気分がいいからすぐ寝てしまう。
人間の体のメカニズムって面白いですな。そういう生き方もおもしろいなと。
これは新たな生き方の発見ですわ。
そんなことで、病気もいいことだなと。ちょっと心臓だから怖いですけどね。
人生に新しい景色が見え始めたなと思っている今日このごろです。


●水島
前から言っておりました、同窓会誌が出来上がりまして。
100ページあるんですけども、半分がほぼ広告(笑)。
後の50ページがまあ色々大変で、原稿をいただいて確認して、ちょっと文字間違ってるからもう1回書き直してください、みたいなやり取りを、半年ぐらいずっとやってたんですね。
大変ながらやっとでき上がったんですけど、でき上がると、いろんな人に見ていただいて、よかったよとか結構話題になってたよとか言ってもらって、それでああよかったと、ほっとしました。
でもこれが印刷して刷り上がってくるまでが、もう怖くて。
真っ白なページとかあるんじゃないかなとか、ちゃんと本になってくるのだろうか
とか。印刷会社に頼んでいるので、間違いなくやってくれるんでしょうけれども、やっぱり不安は不安ですよね。
それでちゃんとでき上がってきて、ああよかったと安心したのが1番大きかったです。
スタッフが頑張ってやってくれてて、この前面談をした時に、どうでしたかって聞いたら、めちゃくちゃ大変でした、と。確認作業もあったし、情報はなかなか出てこないし、大変だったけれども、めちゃくちゃやりがいありました、って言ってくれて。こういう100ページの本を1人で作るってなかなかないんですよね。
大きい会社だったら、何人かで分担して作ったりするんですけれど、これを1冊1人のデザイナーでやってもらったんで、それはいい経験でしたと言ってくれて。やってよかったなと思いました。


●緑山
病気の話もありましたが、私が1番危ない。
太ったでしょ? ステロイドのせいで。病気してから変わったことがいくつかあるんですけど。
釣りが趣味でカヤックはもう漕げないので墨田さんに譲ってもう乗らないんですけど、ひとりでは魚釣りに行けない人間だったんです。ところが、病気してからひとりで行くようになりまして。
こないだも金曜の晩にキスの天ぷら食いたいなと思って、墨田さんにメッセンジャー送って、明日キス釣りいきませんか? と(笑)。
そうやって 誰かを誘うのもしたことなかったんですよ。
フラれましたけど(笑)
ひとりで4時頃起きて海行って、1匹も釣れず(笑)
それでも海ボーっと眺めながら、波の音を聞いているという。
そういうことをやれるようになった自分が成長したのか、戻ったのかわかりませんけど、病気の副作用のひとつかなと。

全然話題は違うんですけど、蒼天先生が前に「緑山の池をつくったら?」という話されてて。
SNSを研究しようと思って。
昔からtwitterは登録していたけど、もう1回ちゃんとしようかなと思ってやり直して。
twitterをよく見るようにしてたら、ついこの間話題になった辺野古の座り込みの西村博之のtwitterと、せやろがいおじさんの反論とがあって。
西村博之のYouTubeとか両方の意見を拾うように見てて。まぁ西村博之は打たれ強いし、尊敬するぐらい。
論破王と呼ばれるだけあって、人のことをボロカス言うというのが案外自分にも似てるのかなと思ったり。

あと、いろんな人から刺激を受けるじゃないですか。
自分が発言する言葉の責任って結構重たいと思うんですけど、最近どうも西村博之の刺激がインパクトがあって。
昨日も支社長会議っていうのがあったんですけど、そこでギャっと言ってしまいました。

もうひとつ刺激なのは、黒川博行っていう直木賞作家なんですけど。
それの疫病神シリーズという本が、ヤクザの話なんですよ。
それ入院している間ずっとシリーズを読んでたんで、退院して会社にいったらヤクザみたいになって(笑)。すぐ人に感化されるようになったという。
それが自分の言葉の責任があるのかないのか、人のせいなのか、自分のせいなのか。
最近は、黒川博行のヤクザの言葉と、西村博之の論破する言葉に刺激を受けている今日このごろです。

 

【会社の最後を見届ける】

●緑山
本日のテーマ「会社の最後を見届ける」

実際、皆さん会社を経営されているもしくは個人事業主として事業をされているわけですが、私などは、会社の最後を見届けることなんて、どうなの? いや、誰かに継ぐだろうか?、とか、売るだろうか?、とか、そういう言葉を思い浮かべてしまうんですけど。
先生、もう少し、このテーマを選ばれた趣旨を深く教えていただけますでしょうか?

●蒼天先生
わかりました。(ホワイトボードで説明)

僕ね、会社を作ったのが1993年。閉めたのが2019年です。
2019年というと、コロナのコの字も知らないときです。ま、たまたまですが。

なぜ会社を閉めたのか。
自主解散、自発的に解散したんです。そういう閉めかたもある、ということです。

自分の年齢だとか、それからもうひとつは、まだまだやりたいことがあった。
ところがね、会社を持っていたら、会社に縛られる。売り上げも計上しなくちゃならないし、受注活動もしなきゃならない。僕は営業活動というものが苦手で、今でもヘタクソで、あんまりしたことがないですが。
で、1番の目的は、肩書を取りたかったんですよ。
例えば、今までは、代表取締役、中小企業診断士という肩書、国からいただいた経営革新等支援機関、という資格もあるし、他にもそんな感じのものがいっぱいあったんです。法人をやめたら、そういうものが全部なくなるわけです。
なぜ肩書が嫌だったのか? 肩書があると、色んな活動が制限されるんです。
僕の場合は、さっきのパイオニア精神じゃないですが、まだまだ自分でやりたいこともあるし、自分本位で、自分の好きなことをやりたい、という、そういうものもありましたから、だからやめたんです。それはそこまでにして。

皆さん、「商品のライフサイクル」ってありますよね。(ホワイトボードに図)
商品には、順に導入期、成長期、成熟期があり、それから衰退期にはいる。

これも皆さんご存じのとおり、導入する、成長する、成熟する、そして、いかに、ここの時点で、上まで成長するか、これがひとつの課題です。

次のポイントは何かと言いますと、いかに成熟期を長くするか、これは1つのポイントですな、それからいずれこうなってくる。まあ、そういうことはみなさんご存じですね。

それをですわ。今度はね、会社の、その前に…

今現在はこれはもういわゆる拡大期なんですが、

今は「縮小期」です。縮小期に変わってきました。
じゃ縮小期になったら、これと同じグラフ、グラフというか、線を担うかどうか、わかりません。例えば、具体的に言えば、導入はしても成長しません。こういうの多いですな。

で、一部はぶわっと成長しています。iPhoneなんかそうですな。
しかし、ほとんどのところはその辺でうにゃうにゃうにゃうにゃしてて、成熟期や何や言うてる間にもう終わってしまう。
まあ、これは今の時代、こんなイメージです。

これを1つ頭の中に入れて、今度は、これを企業のライフサイクル、4つのサイクルにあてはめると、どんな感じになります? 自社は。あんまり皆さんこんなことは考えたことがなかったと思います。

水島さん。起業しましたね。何年ですか?

●水島
10年ですね。2011年ですね。

●蒼天先生
今2022年。ここはどうなりしたか?
ぶわっと成長しましたか?

●水島
いえいえ。そんな成長はしてないですね。ボチボチなので、なだらかなカーブという感じです。

●蒼天先生
それは何を基準として、なだらかなカーブなんですか?

●水島
売り上げなのか、人数なのかというところですが……。
1番最初ひとりで立ち上げたので、それから比べると、今は人数も増え、売り上げも増え、という形にはなっていますが、成長したという感じというよりは、うん、そうですね。なだらかなカーブという感じですね。

●蒼天先生
売り上げも人数も、両方なんですね。
この線はね、拡大期の、これ全部量です。ここにあの、ブルーで書いたこれ、これも実を言えば量です。
だけど、ビジネスにするのは人間ですな。質はどうなっているのか? という議論が、これから必要になってくるんです。

さて水島さん、2011年に起業しました。今どの辺ですか?
要はね、あなたはこれ量やな? これよりも上に成長してますか? これよりも下ですか?

●水島
えーっと、(質も)量と一緒ぐらいかなと思います。

●蒼天先生
わかりました。ここも一緒ですな、量も質も一緒やということですな。

じゃあ次は、これから、量はどうなっていきそうですか?

●水島
そんなにあのー、劇的に増えることはないと思うんですが……。

●蒼天先生
こうですか?

●水島
そうですね、そのぐらいのイメージですね。

●蒼天先生
じゃあ、あなた自身はどうですか? 質は?

●水島
いや、あげていかなあかんなと思いながらそれができていないという……。
えっと、一緒ぐらいのカーブのイメージになっちゃうので、質の方ももうちょっとあげていきたいところですね。

●蒼天先生
企業のライフサイルの考えるときは、企業を経営するのは人だから、経営者のライフサイクルも、同時に考えていかなきゃならないということになります。
ここが商品と企業との決定的な違いですな。
それと、もう1つ、昔は量でよかったけども、今は質で計測する。
質で計測するということは、どういう物差しで、どう判断していくか、という物差しを持たないといけませんね。

量子力学の話も出てきましたが、目に見えないものをどれだけ蓄えて、どれだけ実力を蓄えるかっていう、そういうことが出てきます。

まずね。基本的にはっきり言えることは、人、経営者の成長以上に企業は成長しないということです。
企業の成長と、人の成長の相関は、人がまずどんどん高まって、企業が後からついてくるという、そういうことになりますね。

そういうことが、端的に現れる業種は、菖蒲さんのお仕事です。

では、次は、です。
人のライフサイクルは何だ? ということです。何で決まるか、ということです。

企業は 量と質、ここでは企業と経営者の関わりを考えましたけども、 今度は人だけ考えた時に、このライフサイクルは、どうなのか? ということです。

これも1つ。考えていかなけれならないということですが。

これ、人のライフサイクル。どんな物差しで考えましょう?
自分自身を考えてみたらいいです。自分の成長は、何をもって成長したとみなしているか。
そんなに難しく考えなくてもよろしい。

墨田さん、どうです?

●墨田
人の成長を何で考えるか、何を基準にしているか? ですか?

●蒼天先生
どういうものをさしで考えるか。

●墨田
むずかしい。
わかりません!

会場大爆笑!
水島さん「潔い!」

●蒼天先生
銀河さん、どうですか?
自分自身の成長はなんで測ってはります?

●銀河
どんだけ人に感謝できるようになったか、ということです。
あ、ごめん、これ今量子力学をやってるからこんなこと言っちゃうんです。

●蒼天先生
思いがけないこと言いますね。

●黄金
できないことができる、とかね。できることが増える。曖昧やな~。

●蒼天先生
これも成長。よくわかります。
菖蒲さんどうですか?

●菖蒲
あの、できるっていう言い方とはちょっと反対になるけど、ストレスを感じる、そのストレスが減るという感じですね。
だから、幸せと感じる回数が増えるということですね。

●蒼天先生
なるほど、ストレスが減り、幸せが増えるということですな。
緑山さん、どうですか?

●緑山
そうですね。私はどっちか言うと、こう量とか、質で測れるものがあるといいなと思うんで。えー、友達が増えるとか。そんな感じ。

●蒼天先生
あのね、実を言えばね、僕が1番嫌いな言葉にね、「見える化」っていう言葉があるでしょ。あれ、大嫌いなんですよ。見えないものを見える化しましょう。

桜庭さん、自分の成長のものさし、何ではかってますか?

●桜庭
自分が付き合ってる人たちが自分だと思うんですよね。
もちろん、職業でもあったり、考え方でもあったり、だと思うんですけども、そういう意味で、自分の価値観をすごくよりよく反映してくれる人とお付き合いができるようになると、そういう人たちと話せるようになったんだな、という。

●水島
先生、じゃ僕もいいですか? チャレンジの数。

●蒼天先生
ああ、チャレンジの数ね。数ではあかんのやで。チャレンジの質やないとあかんのやで。

●水島
では、「チャレンジをすること」

●蒼天先生
まあ、いいですわ。チャレンジが増えるんですな。わかりました。
まあ、最初に出てきたこれから派生してしてますから、みんなこういうレベルのことばが出てきましたけども、僕が求めていたのは そうじゃなくて。

会場笑い

こういうことが、正常と感じることはよくわかりました。その原因はなんなんでしょうか?その大元ですわ。それをちょっと考えないと、結果だけ云々しててもね。
何でファンが増えたのか? なんで感謝できるようになったのか? なんでできないことができるようになったのか? なんでストレスが減って幸せ感を感じられるようになったのか?

●水島
心の成長ってことですかね?

●蒼天先生
心の成長、ええこと言うなあ、ええこと言いました。

●水島
あ、ええこと言いました? 珍しい~~~

会場大爆笑


●蒼天先生
心の話が出ましたね。ほかに何かありますか?

●墨田
ちょっと違うかもしれないですけど、なんか、スキルとか専門性とか、なんかその知識みたいな、そういう。

●蒼天先生
スキルアップですな。スキルが上がったことによって、成長を感じる、そういうことですな。

黄金さん、どうですか?

●黄金
銀河さんとよく似てますけどね、受け入れる力とか、大きな器とかはね…

●蒼天先生
器。自分の器が大きくなりたいということですわな。

●黄金
だから、許せないことが許せたりとか、すべてを包み込めるみたいな力とかね。

●蒼天先生
うん、わかりました。
桜庭さんどうですか?

●桜庭
全く同じことですね。やっぱり人を許すっていうことですね。
許容範囲が狭いと、どうしても自分の価値観だけで人を判断するんですけど、そういう考え方もあるっていうことを認められるようになったときに、初めてすぐに腹を立てなかったり。

●蒼天先生
つまり、それは器が大きくなったからということですな。
緑山さんどうですか?

●緑山
ま、全部踏まえて思うことは、「生き方」というか。

●蒼天先生
これまで出てきた中で、ひとつだけ、質の違うものがあります。

大体ほとんどが自分の内面の話ですね。これ、人から見えないものですな。しかし、質がひとつだけ違うものがある。それわかっていただけますか。

時間がないから申し上げます。「スキル」これですわ。墨田さんも自分でちょっと違うかもしれないと言ってましたが。

ほかは、まあまあ、同類項ですわ。大きい目で見たらね。

ホワイトボードがいっぱいになって、消したり裏返したり、
そして前回に比べてとっても暑かったので、窓を開けたり。

●蒼天先生
じゃあ、次に話を進めます。例えばね、道という。例えば柔道とか、茶道とか、「道」のつくものは、何がよく言われますか?

心技体

ですな。

これってね、人間の本質やと思ってるんですよ。
「体」はからだですな。
「技」は、墨田さんの言ってくれた「スキル」です。
残りは全部、「心」なんです。
それをわかってもらったら、今度はライフサイクルに戻りますね。

横軸を年齢
縦軸を成長

このグラフに
「心」「技」「体」の成長と衰退を線で書き入れるとどうなるでしょうか。

黄金さん。
あなたの考えで、心技体のグラフを、ゼロ歳から書き入れてみてください。

黄金さんホワイトボードに心技体3本の線を記入

さて、具体的に言えば、 今日も3分間トピックスで病気の話がいっぱい出てきましたね。
体力は落してくるんですよ。落ちてきたら、同じ様に「心」「技」も落ちてきませんか?
それを加味して書いてください。

黄金さん、慎重に、細やかに、何度か修正を重ね、年代のところもしっかりチェックしつつ…

●黄金
心はま、ずっといけると。
技術はま、これも60歳くらいのターニングポイントまでいけるかな、ちょっと行き過ぎかな。

●蒼天先生
どなたか女性の方。菖蒲さんどうですか?
菖蒲さんの考えで書いてもらったらいいです。全部右肩上がりかもしれないし。

●菖蒲
アゲアゲみたいなね。

菖蒲さんは、体の衰え曲線に対して、技はほぼ右肩上がり、心はずっと右肩上がり、そんなグラフを書いてくださいました。

●蒼天先生
ちょっと休憩にはいりましょうか。
休憩中、「自分はこれらとは違う」という人は、書き足しておいてくださいね。

休憩


●緑山
一旦おきまして。
桜庭さん、3分間スピーチを含めまして、近況のご報告をいただければ、と。

●桜庭
わかりました。今日は遅くなってしまって、申し訳なかったです。
ようやく国境が開くことになり、何の制約もなく、海外からの渡航ができるようになりました。
でも、今開いたからと言って、じゃあ、明日行こうっていう風には、当然ならない。ようやく開いたから、じゃあ、来年行こうか、というのが普通なので、まあ、来年の春は、たくさんお客さんから予約はいただいてるんですけど、残念ながら、今の今は結構まだキャンセルが多いです。
まだ日本のコロナの状況、そんなに数が落ちてるわけでもないですし、保険もかけてこられるとは思うんですけど、一旦かかったら、多分大変なことになってしまうのでね。
そういうリスクもあって、やっぱりやめようっていう方もいまだに多いのかなって考えています。

でも、おかげ様で、この週末、大津祭りがあって、それに来られた方とか、そこから先、引き続いてポンポンポンと来られた方がいらっしゃいました。それと、今日のお客様と、本当に久しぶりに来ていただいたので、私もちょっと忙しく、あっちこっちって走り回っています。

年頭の挨拶でもさせていただいたんですけど、とても楽しいな、と思って仕事させてもらって、本当に嬉しいなって思っています。
基本的には私は、マネージメントの方が中心なんですけど、本当に久しぶりのツアーなので、当然現場の状況を確認しなければいけないので、現場でずっと通訳さんたちと一緒に仕事もするんですけれども、ほんとに世界から来られる皆さんも、ようやく日本が門戸を開放してくれたっていうことで、楽しみに来ていただいてます。

今日のお客様もそうだったんですけれども、すごく好奇心仰盛で、いろんなことを聞いてくださるので、こちらも本当に勉強にもなるし、もっと勉強しなければ、とか、こういうこともお伝えしたいなっていうこともたくさんありました。自分の中でも課題を見つけられたりするので、こうして人と話をすることができる仕事をさせてもらえるだけでも、ありがたいな、と、日々実感してます。

ただ、これで万が一、誰かがコロナになったら、ほぼ一環の終わりみたいなところもあるので、やっぱりそこがまだ怖いなと思いながら、どんなに気を付けていても、もう防ぎようがないところってあると思いますのでね。そういうのをこういつも あの受け入れはして楽しいんですけど、ちょっとハラハラしながらやってるようなところもあり、なかなか難しいなと思っているところです。

両手で手放しで喜べるというところまでは来てなくって、特効薬とかが、早く開発でもされたら、まあ、仮にかかっても、あの大丈夫だっていう風に言えるんですけど、そうでない現状である限りは、ちょっと油断できないなと思いながら、あの今のところお客様を迎えています。
そんな感じでしょうかね。

●緑山
桜庭さんに質問とかございませんか。

●水島
新聞の反響はどうだったですか。

●桜庭
新聞とテレビって、今まで結構たくさん取材いただいていて、この阿闍梨様の記事に関して言えば、2回目なんですね。
で、面白かったのは、前回読売新聞さんだったんですけど、あんまりその時は反響なかったんですけれども、今回京都新聞のローカルな滋賀版なので、本当に滋賀だけだったんですけど、めっちゃマスコミから、反応がありました。ま、タイミングがよかったんでしょうね。
あの、昨日からちょうどビザなし渡航が解禁、ということがちょっと前に載ったので、うちも取材させてほしいっていうのが何件か来て、で、もうやだよっていう感じで、あの、ちょっとそんなすぐにはツアーも入りません。っていう感じで、お断りはしたんですけれども。

京都新聞の記者さん、ご近所のお友だちで、娘の同級生のお母さんで、いつも仲良くしてる方なんですけれども。
このツアーは、県からの助成金もあって開催できたので、県の担当者を立てる意味でも、取材に来てほしいとお願いして、記事にしてもらいました。その意味では、県にもちょっと恩返しができたかなと。

やっぱり難しいんですよね。ツアーそのものが。阿闍梨様にくっついて行ったからと言って、おかげをいただけるわけでもないですし、すごい人と一緒に歩いたって言って、だから、なんなんだってことになってしまうんですよね。それは、いろんなストーリーもこちらを考えてお伝えはするんですけれども、
いろんなメッセージを入れていくようなストーリーを作ったんですけれどもね、でも、やっぱり難しいから、本当にこっちも一生懸命。言葉も難しいですし、ストーリーの作り方も難しい。比叡山なんて、観光の山じゃないので、観光として来られたら、やっぱり高野山には負けてしまうところがあって、その辺の魅力をどう出すかっていうのもすごい去年、一生懸命頑張ったんですけど、まだまだちょっとそこは開発途上なんですが、それでもまあまあ、今回これさせてもらって、あのほぼ来たな。できたなっていう風に思っていたところだったんですけれど、これ決まってないのにこんなん言ったらあれなんですけど、決まってほしいから言おうかな。昨日の晩メールが来て、ヨーロッパの国の 首相の娘さんが来たいと。
「めっちゃいいです!」みたいな感じで!

会場どよめき!

で、もう、すぐに阿闍梨さんに、「来た来た!」みたいな感じで、連絡しました。
4月なんですが、4月はちょっと忙しい時期だから本当はちょっと難しいと言われていたのですが、「ええよ」と返事がすぐに来て、すぐにオーガナイズしてくださいみたいな感じで、お返事しました。うまくまとまれば、なんですがね、来てもらえたらいいなと思っています。
このツアーは、高いので、基本的にはハリウッドの俳優さんとか、ちょっとそういうセレブな方たちに向けたもので。阿闍梨さんへのお支払いが高額なので、一般の方にはやっぱり高いので、なかなか普通の人には参加できないかなと思っているんですが、まあ、もうそれでもいいかなと思っていて。
やっぱり歩いてると本当にいろんなことを聞かせていただいたり、よくそんなことをね、1000日もやってたなっていう、そういうことを毎回毎回勉強させてもらうので、私たちもそういう機会を通じて、自分たちも清めていただく、じゃないですけど、一緒にトレーニングをさせていただいてるような気持ちになって、このツアーがぜひ成立すればいいなという思いで、これからもちょっと精進しながら過ごしていきたいな、と思っています。

●菖蒲
質問なんですけど、その大阿闍梨さんと一緒に道を歩く、っていうのは、その商品っていうのは、桜庭さんのところでいうと、内容的に、金額的に、最上級、ということなんですね。
ほかのその、勉強になるような、ツアーというか、それはまた企画されるんですか?

●桜庭
できたらやっぱり、作っていきたいなと思っています。でも、ここがまだね、全然というか、自分たちがよしという手ごたえを感じるレベルまで来たか? というと、まあ、ほぼほぼ来たんですけど、そうではないので、そこに近づいたらたぶん次も見えてくるかな、と思うんですが、やっぱり作っていきたいと思っています。

●菖蒲
外国のセレブ向け、みたいなのと、もう1つ国内のセレブじゃなくて、あのちょっと勉強したい、みたいな人に向けては…?

●桜庭
国内はやらないですね。一切やらないです。

●菖蒲
なるほど。国内は一切やる必要がない。あ、いやいや、外国人向けでも、もう少しなんて言ったらいいんですかね。体験するツアーというのは…?

●桜庭
それは、いくつか整えてあるんですけれども。

●菖蒲
でも、それはもう全部、大津に絞っていますか?

●桜庭
はい。あ、大津とか、今日は信楽だったんですけれども、この辺です。湖の西側とか、の辺りのみです。

●菖蒲
今ふと思ったんですけど、あの、私がかかってる水間鉄道。水間寺は、比叡山の天台宗別格本山で、タケさん、っていうのが貫主、ご住職なんですね。なかなか、位的には、作家で僧侶であった今東光(こん とうこう)さんが貫主をされたことでもよく知られてます(今東光氏は昭和36年に就任され昭和48年に退任されるまでの12年間、貫主を務められた)。色々いわれ、ってありますでしょ。

今、鉄道は民間なんだけれども、その発展のためには、地域活性も含めて、水間寺と一体的にやらないといけないということで、水間寺のために打った「金護摩木うどん」といううどんを、おみやげ物としてデビューさせるんですけれども、重ねると護摩木みたいになるひらべったいうどんに、ゴマを練りこんで、作ったおうどんをデビューさせるんですよ。
それはやっぱり、皆さんの幸せを願って祈願を、という、お寺のために作ってあげたみたいなおうどんなんですけど。で、うどん屋も始めるんですけどね。

そういうそこに行基さんがね、ここに観音様は、動けないから、そこに連れて行ってもらうために、十六童子を遣わしたとかね、いろんなエピソードがあって、お寺にまつわるですね。
そういったことも背景とかも含めて、来た外国人の人にね、その一帯のなんか面白さを伝えるようツアーがあればいいのに。
今は国内の人に向けて、月に何回か写経もあって、私なんか全然違うところに住んでるから、知らなかったんですけれども、関わりだして、この2年間、いろんなことを知ると、大阿闍梨様とは違うけれども、そこのあの、なんて言うんですかね。あの言われとか、色々ね、おみくじなんかでも、ま、おみくじの話をすると、ちょっと話が長くなりますから、またの機会にしたいと思いますが、まあ、そういうことで、そういうのもあったらいいな、と思います。

●蒼天先生
桜庭さんね、僕ひとつだけ。高野山と比べて云々、という話が出てきたど、高野山を意識してなくても全然いい。なぜならね、今1番伝えたいことは、阿闍梨さんの人となり、だけを奥深く伝えることがね、外人さんが非常に喜ぶことに繋がってくるんじゃないかな、と思うんで、僕だったらそういうやり方で、要はだから、間口を広げたり、よそと比較したりとかね、阿闍梨を・・・

●桜庭
比較するのはね、旅行会社さんですよ。どっちに連れてこうかっていう風にやっぱなるので、同じとこばっかり連れてけない、寺ばっかりっていうのはやっぱりないので、そうすると、向こうの魅力に負けてしまうところがあるから、私たちのコンテンツとしては、これでっていうか…

●蒼天先生
それはもう旅行会社に、阿闍梨さんのツアーで十分やとね、その深さをね、ちゃんと伝えておいたらいいんと違うかな。特に。

●桜庭
はい。わかりました。


「ライフサイクル」の話に戻ります。


●蒼天先生
さて、それでね、これ、休み中に(考えて)なんか反論する方はなかったんですか。

●緑山
上から、ギザギザ線を描いた人がいます。

●蒼天先生
誰ですか。

●墨田
私です。赤の波線と、黒の一点鎖線を書きました。その違いは、体力の衰えとは関係なく、「技」はずっとまだ上がっていく。
それはどっちかというと、頭を使う方の仕事とか、あんまり体と関係ないとか、体力じゃない部分の設計デザインとか、あと、政治家とか。歳を重ねるほど、技術的に高くなる、というそういう意味合いです。
赤の「心」の線がぐにゃぐにとなってるのは振幅で、なんかちょっと割とこう、自分がぶれたりすることも若いときは特に多く、今でこそちょっとはましですけど、まだ振幅は大きいので。歳を重ね、磨いていくと、振幅が小さくなって、最後は達観するくらい上がっていけばいいなという、そんな線です。

●蒼天先生
そこでね、じゃあこの前提で、次に行きますけども。
「体」体力は衰えていくのに、「心」はどんどん上がっていくでしょうか。
例えばね、先ほどあの3分間で言いましたが、体が衰えてきたら、心よりも体の方を優先して考えるのではないでしょうか。まだ経験がないからわからないかもしれませんが(笑)。

●銀河
まだ多分そこまで実感が(笑)。でもその感じで言うと、先生の体力が落ちていかれて、でも、先生が、ご自身の能力を私たちに巻き散らしてくださって(笑)、我々がそれを受け取るっていうことは、先生の能力が拡散して、事実上がっていく、という意味だと思うんですよ。それどうです?

●蒼天先生
じゃあ申し上げます。まずね、体力の限界はこの辺だと思ってます。70歳そこそこ。人によって違いますよ。なぜ70かというとね、サラリーマンの人はね、定年になるでしょ。定年になったらね、体力がガタガタガタっと落ちてるんですよ。これ、環境はそうさせるんだと思いますけどね。
で、何故体力が落ちるかというとね、心が落ちるんですよ。なぜかというと、今まで毎日多忙にいろんな人と会って社会に貢献していた。それがね、庭いじりということになるとね、心もガタンと落ちるんですよ。
だから、結局のところ、皆さんは違いますけども、そういう事情はあるっていうことはひとつ。
それと、私のことを申し上げますと、体力は見事に落ちてきました。もちろん上がってるところもあります。毎日ウォーキングをしているから、歩く速さ、距離、それから耐久力はどんどん増えてます。しかし、しょうもない病気になったり、心臓、ハートのところまで病気が襲ってきたりっていうのはね。やっぱり体力落ちます。ま、体力が落ちたら、やっぱり体力が落ちたことを最優先に考えます。これはもう人間としてそうですわ。命あっての人生ですわ。まず体力を考える、ついつい考えてしまう。体力のこと考えたらね、間違いなくね、申し訳ないけど、心も落ちていきます。一般論としてね。

技術、「技」はね、使わなくなるから落ちていきます。技は毎日使わないと落ちていきますな。だから、「体」が落ちると、「心」も「技」も落ちるんですよ。
で、ここで皆さんに考えてほしいのは、体力が落ちても、皆さんに書いていただいたように、こうこういう形で維持するためには、どうすればいいかっていうことがひとつポイントなんです。これが人生のね、ライフサイクルを考える上でひとつの大きなポイントになると思います。
じゃあ、こうするためには、何がポイントになるのか? ということです。

●墨田
私、最初にいっぱい出てきたその感謝とか、自己肯定感とか、器が大きいとか、絶対それだと思うんですけど。

●蒼天先生
うん、それもありますな。もっと大きなことでなんかありませんか。もっと言えば、長期的なことかもしれません。

●銀河
長期的な。体力が落ちても、なおかつ心が育つこと。

●蒼天先生
心も技もね、ずっと右肩上がりでいく。これ右肩上がりでいくとね、これが中心になって、体力もね、こうなるんですよ。

●銀河
引っ張られて。

●蒼天先生
うん、引っ張られて。で、僕の経験から言えば心と技と体はね、常に綱引きなんですよ。
心がしっかりしていたら、体を引っ張ってくれる。

●銀河
人とのコミュニケーション?

●蒼天先生
もっと長いこと。

●銀河
何か人に伝えるとか。

●蒼天先生
そんな難しい考えんでもええんや(笑)。

●菖蒲
好奇心を失わないとか。

●蒼天先生
うん、だんだん近づいてきた(笑)。

●緑山
学び続けるとか。

●蒼天先生
目的がなかった学び続けられませんで。

●黄金
好きなことをやる。

●蒼天先生
うん、それもありますな。しかし、好きなことがあっても、何のためにやるんかっていうことを考えたときにね。

●銀河
あ、社会に役立つことをする。

●蒼天先生
もっともっと自分中心に考えようや。

●水島
楽しむっていうことですか。

●蒼天先生
もう言います(笑)。
これは僕の個人的な考え方ですよ。これですわ、ドリームを持ち続けているかどうかですよ。で、これをね、僕は大きければ大きいほどいいと思ってるんですよ。妄想でいいと思ってます。ところが歳と共に、それがね、現実のものになっていくんです。と僕は勝手に思ってるんですが、反論はありませんか。
やっぱり夢があって、初めてね。やはり心が元気になるんです。目指すべきものがあれば。目標っていうのは現実の話やね。これ妄想の世界でもいいです。僕は妄想の方がいいと思います。ただね、はっきりしてることは60代の考えた夢はね、もう完全に現実のものになってるもん。だから、今、描いてる夢もいずれ、もし体力が通じ続いてたら実現する可能性がある。
と考えてますが、桜庭さんいかがでしょう。

●桜庭
難しいですね。

●蒼天先生
菖蒲さんいかがですか。

●菖蒲
そうですね、ある程度の年齢いかれた方に聞いてですね、その、夢があると答える人っていうのは、本当に少ないのかもしれませんよね。私はたまたまお付き合いする人たちが、前のめりで歩き、話し、人の話を前のめりで聞き、みたいなね。そういう人たちが多いのです。やっぱり過去のことの自慢話とかしないですね。未来とか今これがこうだからこうだって、わしはそのときおらんかもしれんけど、こうなったらいいとかいうことを話されるしね。
だから、そういう人たちはね、やっぱりあの、それこそ心が体を引っ張って、若々しく感じるから、それはすごいなと。

●蒼天先生
さっきの3分間トピックスの続きを言いますとね、体のことを考えたらね、寝られまへん。寝つきが悪いんです。ところがね、これ(夢)を考え出すとね、勝手に寝てしまう。心地よく寝てしまう。もう決定的に、寝つきがええか悪いかもね、これなんですよ。ということは、睡眠時間が十分取れると、それだけじゃないですけどね、体がみんなこっちの方に集中してくると、心技がね、こっちの方向いてくると、体もね、こっちを向けてくるのちゃうかな。
そういう風に、僕は個人的にですが、実感してるんです。
そこで、ここでやっと初めて、今回のテーマになります(笑)。

これを前提にしてね。企業って書きましたけども、自社のエンドをどう考えるかっていうことですな。しかしその前に、こういうもの(夢)がなかったら、会社もふにゃふにゃふにゃってなりますわな。だって、体がこっち向いてて、なんか大病を抱えてたらね。緑山さんそうでしょ、やっぱり体のこと大事に考えるでしょ。だから、どうしても後回しになりますやろ、会社とかそんなこと。

●緑山
言うてられません。

●蒼天先生
やっぱり人生1回限りだから。だから、まず今回、僕が皆さんに提案したいテーマのポイントのひとつは、「夢」ですね。これから、これをね、どういう形で。夢の話は、今までしてませんな。
例えば、講演に行ったりしたら、大抵目先の話です。
多少中期的な話になっても、目先が多いですな。売上を5年先どうしようとかね。そうじゃなくて、もっともっとずっと先を考えましょう。で、この夢が大きければ大きいほどね、時間がかかるから。長く生存したいという欲が出ます。僕も91歳までと思ってたけど、もっと延びてます(笑)。それはまだ言いませんけど、はるかに延びました。夢がでかくなってくから。
だから、いや、僕はもうこれで今の環境で十分満足ですと、もう、このまま死んで十分です、という方なら、もうこんなん関係ないですね。しかし、銀河さんでも、一生懸命、要介護4のお父ちゃん、お世話しててもね、めちゃくちゃ元気やんか。

●銀河
そうですね、悲壮感がないことが、自分でもびっくりします。

●蒼天先生
それを支えてるのは「何」? 僕さっきそれを質問したくて、ちょっと後回しにしようと思って。それ1回考えて。

●銀河
やっぱり感謝で満たすということが何よりも?

●蒼天先生
なんで感謝する?

●銀河
まず、自分が自分でいるということが、まず自分がちゃんといられてる、生きていることがありがたい。
そうなると、いろんなネガティブ発言とか、ネガティブな要素って、実家の相続のこととかもね。ネガティブなこと、山盛りなんですよ。でも、それがとても遠いところに感じられるようになって、で、そこに対峙しないといけないんだけども、その仕方が、全然巻き込まれないっていうか、自分はいつも平和なんですね。淡々とよき方向に向けて、決断して行動するだけ。

●蒼天先生
だから、要はね、本来はそちらの方に対応しなきゃならない。目先のことに。ところがそれを乗り越えて、大変な介護をしながらね、介護の先に何かを見ている。

●銀河
おじいちゃんを1日1回は笑かしたろっていうのはあるんですよ(笑)。

●蒼天先生
うん、そうか。
だから、普段考えへんことやから、すぐピンと来ないかもしれないけども。自分はなぜおじいちゃんを1日1回笑かしたると思うんやっていうことを突きつめていったら、どうなる?

●銀河
考えていったら、あー生きててよかった、家で死ねてよかった、と思ってほしいって多分思ってるんじゃないかなと思う。そんなことしてたら、結構1日忙しい。

●蒼天先生
しかしね、忙しいだけやったらね、きっと不満もつと思う。忙しいけども、ノンストレスにいられることは、何かプラスアルファのものを心の中に持っているってことやろな。
それをね、見つけてほしいわけや、これが今回のね、皆さんに言えることですから、ひとつのテーマにできひんかなと、そう思ったんですが。
1回こんなことで皆さん考えてみませんか。今日1日で終わりませんから、これからしばらく続くかもしれません。

今月も議事録をやっていてよかったと思いました。
こういうふうに、私自身に対して、課題をいただいていたこと、もしこうやって議事録を書かなかったら、絶対忘れ去っていたことでしょう。

この先、また考え方も、ものの見方も変化していくという前提ですが、
今、思っていることは。量子力学のほうに、完全に行っちゃってますが(笑)。
ただいま勉強中です。

生きていること、息をして、思考したり行動できたりすることに、感謝する。
日々の景色、四季の移ろいに、心から感動する。
今目の前にいる人との会話、ふれあいを、まるごと楽しむ。
何をするのも、「常識だから」「それが当然だから」「そうすべきだから」というバイアスをできるだけ外して、「自分の意志で決める」ことに徹する。
もちろん、いろんな日があるので、完璧にできているとは思い難いですが、できなくても、自分を責めない。
できてないな、ちょっと嫌なことを言っちゃった、とか、嫌なことを言われたとか、計画どおりにものごとが運ばないとか、食べ過ぎて眠いとか、瞬間瞬間、起こるできごとに対して、自分が感じたことをちゃんと感じきる。あーあかんやん~と自分を責めないで、しっかりそうなった自分を見つめてあげるというか。

それだけで日々が感謝とか愛とかに満たされていく、というのを
実感できるようになっちゃって、
過去から本を読んでいる仏教とか心理学とか脳科学とか、もちろん百年企業研究会で、色んな皆さんの考え方や人間性に触れて、そういう知識や経験、それから身体調律の先生に教わった、身体の使い方、で培われた何かと反応して、いつもだいたいいい感じ、穏やかな心でいられる。

だから、目の前のことに集中できるし
なぜか忙しくても落ち着いていられるし
起こるできごとがだいたい楽しめる。
怒っている自分のことでさえ、たのしんでいる気がします。
ミクロで自分と向き合う視線と
マクロで上から全体を俯瞰する視線

両方が大事、ということが、今思っていることです。
何言ってるかわかんない、と思われるかもしれないし、またきっとおかしなこと言っちゃってる感じですが(笑)、しかも「夢をもつ」ということにどう繋がるのかわかりにくいのですが、
どんな夢をみて、どんな妄想をするにしても、自分の心がのびやかで自由で、穏やかな状態、世間や常識といった外部のもろもろに束縛されていない状態であってこそ、いい夢が見られるんじゃないかな、と思っています。


●桜庭
この時間でやっとテーマって(笑)。

●水島
夢と目標っていうのはまた違うものですか。

●蒼天先生
皆さんどう思われますか?

●黄金
目標はやっぱりこのロードマップやないけど、達成するためにちゃんと計画作ってやれるものだと思うけど、夢は、まだ道筋がわからへんけど、こういうことやりたいねっていう、その大きな打ち上げるみたいなもの。

●蒼天先生
お月さんを見るか土星を見るかの違い。

●水島
余計わからなくなってしまいます(笑)。

●蒼天先生
要はね、お月さんは、もう人が行っているわけや。人の技術で解決できている。そういうレベルの話を「目標」という。土星は誰も行っていない。それは「夢」です。と、僕は考えています。

●水島
夢に向かうためには、目標にこうブレイクダウンして、というか。

●蒼天先生
それはダメね。なぜかというと、目標にこだわってしまうから。目標を優先したらね、「技」にこだわってしまう。「心」にこだわってほしいわけや。目に見えないものに。

●水島
あー、夢って難しいですね。

●蒼天先生
難しいから楽しい。好きなように描けるから。

●水島
まあ、そうですね。
あんまり現実的なことを言うと、それは夢というよりは目標的なことになっちゃうんですかね。

●銀河
でも、それでもまあいいかな、その境界線はあえて作らなくてもいいかもしれない。

●蒼天先生
さて、そこで企業の、自社の、見届けをいつするか。見届けというのは自然ですわ。ライフサイクルはどう考えるか。桜庭さん悪いねぇ、起業したばかりで会社の終わりを考えるというんやから(笑)。

●桜庭
え、でも、コロナのときは終わったなと思いましたね。

●蒼天先生
いや、これね、やっぱ考えておかないといけないと思う。僕も何も考えてなかった。

●銀河
先生に言われて初めて気づく、多分、何もなかったら1ミリも考えない。

●蒼天先生
しかし、不思議なことにね、別に手前味噌でもなんでもないやけど、コロナの前の年に2019年に解散してる。これ、コロナが入ってからだったら、なかなか解散できなかった。
起業した1993年っていうのもね、バブル崩壊もええとこでね、友達にみんな言われた。お前アホかって。こんなときに起業するやつがあるか、3年もったらええとこやって。しかしね、みんなが起業しないから自分が起業するんや。そんな精神ですわ。

●銀河
そこが多分もう超強力自己肯定感。だからそううまいこと、タイミングが合うというか、そんな気もします。

●蒼天先生
だから、この際ね、夢を見ること、夢を膨らますこと、これはもう現実離れしてもなんでもいい。
それがまずあって、自分が何歳まで生きたいとか、そういうことになってくるだろうし、今何をすべきかっていうことを考えることになるだろうし、心も多分弾んでくるんじゃないかなと思うんですが。
どうですか。皆さん、黄金さんそれでよろしいですか。

●黄金
ま、自己肯定感とかね、人間ってこういろんなストレスを感じていて、夢をいつも思い浮かべてるといいんだけど、それがしぼんじゃって、目の前の問題とかに何か吸い込まれていく、囚われていく、というか。常にこれが夢か、これが夢だね、と日々頭に描いてるかなと思うと、薄まってきているなと、今日の話を聞いて、感じました。

●蒼天先生
なんでそうなったと思います?
あのね、夢ってね、ストレスある日もあるし、色々あるけど、今しぼんでると思うかもしれないけれど、しぼまない。しぼまない方法は何かっていえば、自分の夢について毎日書き続けるということ。それだけの話や。たとえ5分でも10分でもね、時間取って自分の夢を書き続けたら、夢は絶対しぼまない。というよりも、どんどん膨らんでくる。それと、もうひとつは、最初5分か10分と言ってたのが、1時間でも書き続けることになってくる。
多分、銀河さんはそういうことだと思う。書いてないと言っても、やっぱり毎日日記を書いてるからね、何かのことを。目先のその日のことを書いてるけども、その向こうにあるものを書いてないから、まだピンときてないだけで。

●銀河
書くっていうことで、明らかに変わった。

●蒼天先生
書くっていうのはね、常に未来志向なん。これは、過去を振り返って反省することもたくさんあるかもしれんけども。しかし、反省してても未来志向です。
だから、毎日書いてたら、そんなん夢ってしぼまへんて、絶対。

●緑山
夢を持ち続けて、しぼまさない方法とか考えるんですけど、あの、まだなんて言うんですか、ビジネスとして成功してないのに、最後を見届けるのが発想できないです。なんて言ったらいいの。

●蒼天先生
いや、要は、まずビジネスありきか、人生ありきかっていうことや。
まあ、今言っておられるのは、まずビジネスありきって考えると、そういう発想になりますよね。

●緑山
4年前ぐらいか、5年前か、この会に入ってすぐぐらいの頃か、その辺の席で私言ったことあるんですけど、仕事9割、人生1割みたいなことを言ったような気がするんですけどね。

●蒼天先生
覚えています。

●緑山
まだそこからあんまり離れてへんなっていうのがちょっと正直ありますね。85対15ぐらいになったけど。

●蒼天先生
短冊のときに、1回ありましたやん。これは会社のことや、ということで発表されたときに、「会社違いますよ。それ、人生そのものですやんか」って言ったことありました。

●緑山
なんとなく記憶にある気がします。

●蒼天先生
だから、過去の短冊見てもらえたらわかると思いますが、自分はまずビジネスありきだと考えてるから、これはビジネスやと思ってるけれども。

●緑山
そこから離れられへんのですよね。

●蒼天先生
まあ、だからこの議論ずっと話していきましょうよ。


●緑山
あ~、難しい。いや、ほんまにほんま、僕は進歩してないね。

●水島
仕事での成功を最優先してしまうっていう感じですか。

●緑山
ま、仕事の夢は大っきいのは今持ってるのもあるし、いろんな本読んだり。成功は、チャレンジし続けた人が成功するみたいなね、成功するまでやったから成功するんやみたいなっていう話は聞くけど、なんか成功していないのに閉め方は考えられない、と単純に思うだけで。でも、なんか人としてって言われたらまだまだですから。
最後どうするかって考えるとしたら、多分先生にまた怒られるんですけど、高く売ってやろうと思って、いや、そういう発想になっちゃうね。発想が貧困というか、もう。

●墨田
全然そんなんいいんじゃないですか。自分がしなくなってしまって、今まで大事にしてきたこととか、いろんなものがプツっとそこで切れるよりも、それを次に繋ぐことが。

●緑山
前回のテーマの事業承継みたいな。

●銀河
お客さん困りますよね。

●緑山
そうなんです、若いやつを採用せなあかん。

●水島
続いてくれないとね。特に保険なんかで言うと。

●緑山
昨日の会議もそれで揉めて、僕が「アホなこと言うな。それはあかんやろ。」みたいなこと言って揉めたんですよ。

●蒼天先生
多分ね。緑山さんは、保険の仕事の仲間で、対等に同じ土俵の上で喋る相手がいないんやと。だから、結局暴言になってしまうわけ。前に言っておられたように、保険やってるやつなんてアホばっかりやよね。僕それ本音やと思う。だって僕がね、緑山さんにイチコロにやられたもん。今までかけてた保険、全部緑山さんに渡したから。怒られながら(笑)。

●緑山
創業されたのが93年でしょ。私もね、保険業に入ったのが93年、その1年後ぐらいの話ですね。

●蒼天先生
ちょうど大変なときでしたわ。

●水島
入って1年でそんなに説得力があるっていうのはすごいですね。

●銀河
天職ですね。

●蒼天先生
その天職の話もね、その先にしていかないといけない。結局ね、天職にたどり着かないと、夢は大きくならない。基本は。
これも悪いけど、金儲けだけでいくら会社が良くなってもね。どっかで必ず詰まるから。それが天職やったらつまずかない。天職ってなんやと言ったら、やることが楽しい。で、自分の力をフルに発揮できるし、自分の特性もフルに発揮できるから。もうこれはね、誰も止められない。じゃ、そうなったらその心もね、技もね、どんどん右肩上がりになってくるから、そうなったら体もね、それなりに一生懸命後からついてきはるから。

あの、前後しましたが、このテーマを皆さんとここで議論したいと思ったのは、今ね、僕の歴史の中で、最大の転換期なんですよ。バブルも大変やった、リーマンも大変やった。ところがね、その前にオイルショックとか、色々あります。過去に遡っていったら、ありますが、過去のものはね、全部お金に絡むことやったんですよ。リーマンにしてもそうだし、バブルもそうだし、オイルショックもそうだし。まあしかしね、今回はもういろんなものが大変なんですよ。
例えば、もちろんお金もありますな、円安の問題。それから、いわゆる温暖化の問題もある。それから分断の話。格差分断の話がもう今まで中流と言われた人がどんどん下に落ちてしまった。特にアメリカは、一部の上流以外は、下の方に落ちている。

今までの理屈ではもう全然できないことが、予想もしなかったいろんなことが世の中で起こってるわけですよ。政情不安もそうですよ。あの戦争もそうですが。だからいろんなことが起こっていて、機能不全になっているわけですよ。

だから、そういう時代に これから我々生きていかなくちゃならないわけですよ。だから、今ね、こういうことを未来に向かっていろんなことを考えておくことがね、1番タイミングとしては、いいことじゃないかな、僕はそういう思いでいます。

実はあんまりテレビでもニュースなんか見なかったけれど、最近はこのニュースを見る。おもしろいからね。よく見ているのは、あの、TBSのBSの午後7時半からやってるやつ。
毎回とにかく深いところまで掘り下げようか思うようなテーマでね、見ていたら、これからや世界がどんな感じで変わっていくかっていうのね、だんだんイメージができるようになってきた。大変な時代になります。しかし、それでも生きていかんとあかん。日本は三流になります。あと10年も経てば三流です。そんな中で、これから、水島さんやったらまだだいぶ生きていかんなあかんですな。そんなもんで、例えばデフォルトでも起こってね、あのー、1ドルが300円とか400円になる。こういうことだって考えられることなんですよ。うん、だから、何が起こるかわからない。
だから、もうそんなことでね。そんな時代でやっぱりいろんなことを我々も十分考えながら、自分の 立ち位置を考えて、自分の生き方を考えておくということはね、求められているんじゃないかな。
まあ、大企業なんかは、ダメージの大きい企業と、ダメージの全然ない企業が二極化してくると思います。例えば、僕らのときは松下電器があって、東芝があって、日立があって、ソニーがあって。電気はものすごく強い分野だったんです。ところがどうです? アップルにとられてしまって、あるいは中国のファーウェイかな。

結局日本の企業も、大きくなることばっかり考えてしまった、ということだと思うけどな。だから要はものすごい強い企業と強くない企業ができてくる。しかし、一方で中小企業も同じことが言えると。
それからいわゆる貧富の差がとても大きくなるから。正社員とパートの格差がものすごく大きくなる。時給1000円とかを容認する社会だからね、日本は。
僕らの年代でもそうですよ。大企業に勤めた人は年金が入るし、企業年金っていうのが入るし、基礎年金が入る3階建てです。だから、自営業の人とは、とても格差がついている。
しかし、お金が入ったからといって、これもダメなんですよ。安心してしまって、遊び惚けているから、頭がどんどんダメになってしまって、で、もう70過ぎになったら、奥さんから年賀状で返事して、もう本人は年賀状かけませんので、もう今年をもって終わらせてください、と。僕の友達にも10人ぐらいます。そいつらみんないい企業いって、偉いさんにになって、っていうやつが多いです。

だから、お金では絶対に物事を解決できないということです。だから、自分でどういう生き方をするかっていうことね。
だから、もう皆さん、僕も含めてだけども、自分でビジネスをしているものは強いから、やり方によっては。だから、今のうち、ちゃんと土台を固めておいたらどうですか。
土台を固める一方で、自分はどうするか、ドリームですなあ。そういうものをやっぱり持ち続けることは必要だし、持ち続けたら健康寿命がものすごく長くなると思います。
やっぱり自分の力で生きる、自分の人生を自分で描くっていうか。そのためにはもちろん技はお金に繋がりますね。
さてどうですか。夢について、次回から語り合いませんか。

●水島
今言われたお話では結構将来像で言うと暗いじゃないですか。ネガティブなお話がだいぶあったと思うんですけど。日本が三流になっていくとか。それと、その夢っていうすごいポジティブなもの、これをどう一緒に考えたらいいんだろうっていうのが、なんかよくわからない。

●黄金
それとこれは全然違うもんちゃう?

●水島
違うもんですかね。

●黄金
だって、世の中どんどん変わっていってるから。5年先じゃなくて、夢やから。10年、20年、水島さんやったら30年、40年、50年先どうなってるか。それが夢でしょ。

●蒼天先生
前言ってましたよね、3年で10倍成長しましょう、って。私やってますがな。もう間もなく、もうちょいで2年経ち、あと、1年余りでそれが達成できるかどうか。いや、できるかどうか、わからないけども、そういうことに取り組んでることがおもしろい。しかし、取り組んでいる。考えている時間は1日のうちでほんの一部。一部しか考えていないけど、それがね、全体に波及するから、非常にね、面白い日々が送れて楽しい。そういう土壌があるから、銀河さんは介護が楽しいんだと思う。そんなこと、普通の人は考えられないよ。

●銀河
うん、無理してないんですよ、それはほんとに。

●蒼天先生
うちの例を言うとね、おふくろのときに介護してくれた嫁さんがね。これはもう下の世話から全部しなあかんね。1週間一生懸命やる。で、1週間はどっかに預ける。その間に遊びまくる(笑)。そしてまた帰ってくる、また一生懸命やる。それが1年か2年か続いたけどね、3年ぐらい続いたかもしれない。しかし、もうそれはね、人それぞれだし、決まって頑張ってやってくれているんだから。施設に1週間預けたときは僕が一生懸命に行ってね、相手したしたからね、下の世話は施設がしてくれはるから。
色々とあると思う。しかし、楽しいということはね、滅多にない。

●銀河
もちろん私もそういう公共のサービスを受けての上で、ですから。全部しているわけではないです。
いま、地域と医療の連携はやばいですよ。うん、日本の福祉はすごい。

●蒼天先生
当時はそこまでできていなかったからね。
しかし、うちの嫁さんは、自宅で診ることによって、すごく僕のおふくろに愛情を持つようになったからね。

菖蒲さんの話聞いてたら、それをしみじみ感じるけどね。だって、男はおふくろを抱けないから。

だから、もう例えば墨田さんには前言ったけど、家の問題の需要なんか、これはもういくらでも新規事業が出てくるね。空家はいっぱい出てくるし。1人で大きな大きな屋敷に住んでおられたりとかね。そんな問題どうするかとかね。きっといずれ何らかの形で関わりが出てくるかもしれないし。しかし、需要があることは面白いしね。

●墨田
夢はあるなっていう感じはしますけど。

●蒼天先生
うん、だから、内容は変わってくるかもしれないけども。

●銀河
所有者が亡くなったら、土に返る家とか(笑)。

●墨田
いや、でも、それもひとつの妄想で(笑)。

●銀河
なんか建物あるからめんどくさいねん、相続が。

●蒼天先生
だからね、これからね、妄想をするってことはね、ものすごく大事な気がする。
妄想もいずれ、現実になる。来月もこの続きしようよ。

●水島
みんな考えてくる感じですか。これは。

●銀河
妄想ってめっちゃ楽ちゃいます?なんか。

●蒼天先生
いや、だから、1人1人ずつこうです。あなたの夢はなんですか。とか、そんなんじゃなくて、もっと全体に議論を、ということです。

●銀河
楽しいツッコミしか出てこない(笑)。

●蒼天先生
それは楽しみやね。

●水島
妄想ですからね。

●銀河
そうそうそう、誰の責任でもない。

●蒼天先生
次の段階で、それが現実のものになっていくプロセスが多分出てくる。
すると、それが今の仕事に繋がっていくかもしれないですね。多分繋がると思う。

●水島
例えば墨田コンツェルンをつくるっていうのは、夢か目標かで言うとどっちになるんですか。

●蒼天先生
いや、夢では全然ない。目先の話。あえて言えば目標かな。

●銀河
主が死んだら溶ける家作って。めっちゃ希望します(笑)。

●水島
ボタン押したらね。1発で溶けるのを。

●銀河
土に帰って、もうキレイキレイに。

●緑山
今日は先生のご講演を聞かせていただいただけで、皆さんの発表の時間は少なかったんですけど、終わり5分前になりました。
次回のテーマは、夢・妄想を語り合う、というような感じですかね。

●蒼天先生
あの、菖蒲さん途中で切らせてもらいましたけど、なんか言うことないですか。

●緑山
ちょっと菖蒲さんには時間が足りない(笑)。次回ゆっくり。

●銀河
水間寺さんと比叡山の関係っていうことじゃなくて?

●菖蒲
いや、そういうのもあるしね。なんかこう繋がりがね、全く違う地域でね、何かひとつになんかね、外国人向けのプログラムがね。大阿闍梨さんとは違うけれども、なんか考えられることはないかなと思ったんです。思いつきです。

●緑山
ノウハウのビジネスになるかもわかりませんね、それもね。
いつも最後に締めの言葉を先生からいただいてるんですけど。

●蒼天先生
桜庭さん、何かあったら言ってください。

●桜庭
難しいなと思って。

●蒼天先生
しかしね、いずれはね、通らなきゃならないね、関所というかかね、と僕は勝手に思ってるんです。

●緑山
次回は白石さん出席のご予定なんで、ぜひ全員出席でお会いしたいなと思いますし、3分間スピーチで、もう病気の話はやめましょう(笑)。
まあ白石さんの現状はちょっと長めにお聞かせいただきたいなとは思いますけれども。

●蒼天先生
できるだけね、白石さんは優しくいたわってあげましょうね。

●緑山
あの人、飲めたらなぁ、次回飲みに行きたいねんけどな。

●蒼天先生
私は飲みません。

●緑山
ですよね。蒼天先生と先ほどトイレでちょっとだけお話しました。断酒をするとおっしゃってましたけど、もしかしたら、断酒を撤回されるかもわかりません(笑)。断酒について飲みながら語りましょう。
ということで、時間になりましたので、本日第163回の百年企業研究会終わりになります。
では、次回またご案内よろしくお願いいたします。お疲れ様でした。

 

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