読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第148回 百年企業研究会内容(2021/6/10)

1分間トピックス

【水島】
母が退院して、ちょっと不自由な感じ、左足左手が少しだけ動きにくい感じになっている。何とか歩くことはできるので、週3、4回、朝に実家へ行って、母と一緒に散歩している。1時間くらい、周りの公園とかをぶらぶらして、帰ってきて仕事をする。そんな生活パターンができてきた。
母とふたりで歩くという経験、というか、タイミングが今までなかったので、何かこっ恥ずかしいような気持ちと、ああ、でもこういうことなんやろなぁと思いながら過ごしていた。

映像が出てきて、うるっとなりました。優しいひと。

【墨田】
社屋のリフォームについて。
設計の人とか、外部の方とのやり取りはあるけれども、社内では、ほぼ自分ひとりの中で考えて、ひとりで全部やっていた。でも私の仕事がパンパンになってきたので、無理矢理社員に振って、見積とか色々取って進めて、ということでやっている。
そうやって無理矢理にでも関わってもらう方が、社員本人の自覚が生まれて、目の輝きも全然違うなという感じ。自分で全部を抱えへんほうがいいなっていうのは、前々から分かっていたけれど、実際そうしてみて良かったなーっていう感じで進んでいる。

後から触れるのですが。
リフォームを楽しむ墨田さんも素敵ですが、今回は、学校の先生になってほしいなと、強く思いました。こんな先生、学校にいてほしいなと。

【緑山】
夏になりまして、大変暑くなってきたので、こんな半袖のポロシャツで仕事するようになってきた。
先週、久しぶりに海へ魚釣りに行って参りました。釣れた魚がキジハタという魚で、海はすっかり夏の魚に変わってるなっていうのがよくわかった。そのキジハタの写真をインスタグラムにあげたらですね、すぐに銀河さんからコメントを頂いた。
めちゃくちゃ派手な赤と茶色の水玉模様の魚なんですけど、そんな T シャツを着たいと銀河さんがおっしゃったんで、へ~って思いながらも、反応していただいたのが嬉しいなと思った、という今日この頃です。

【銀河】
緑山さんのキジハタ、私のスマホで見たら、赤というよりも鮮やかなオレンジみたいな感じで、すごいめちゃくちゃ大好きな色で、絶対元気が出るなという色柄だったので、ぜひ着てみたいと思った。それが食べたら美味しいっていうコメントのお返事があって、食べるんかい!と思ってちょっと笑わせてもらった。
黄金さんが、例会で、俺は喋りすぎやということをおっしゃっていたが、この前は発表者だったから、発言が多いのは当然なので、そのしゃべりすぎを止めないでほしい、ということを言いたかったんですが、今日はいらっしゃらないので残念。

【紺野】
相変わらず働きっぱなしで、一息つくどころかちょっと忙しくなってきたな、というのが印象。
仕事の内容は、やっぱり働き方改革で違ったような形の仕事が入ってきていて、その影響がいよいよ出てきてるかなというところ。

忙しいからって大事なことを忘れないでくださいね、と私は強く言いたいです。
そこに愛はあるんか、ってね。紺野。

【白石】
プライベートでは、4月から、地元の工業会の会長をやっている。色んな派閥系があって、そこにちょっと挨拶がてら回ったりして、バタバタして、ちょっと気疲れしている。ちょっとかましたらなあかんと思って行ったが、意外にどこの派閥の方も、すごいウェルカムやったので、ちょっとびっくりしている。
仕事は、何かまあ、どうなんでしょう、オリンピックを強行するかどうか分からないですけど、全体的にまあうちらの業界はすごい上向き加減で 進み始めてきているので、仕事もプライベートも忙しい6月を送っている。

白石さん、スーツで行かれるんですよね。挨拶まわりって。
その雄姿、迫力あるでしょうね! コッソリ後つけたい……。カメラ回したい……。

【蒼天先生】
皆さん、「非まじめのすすめ」読んでおられますか? まず、買われましたか? あ、全員買われたんですか、すごい。
是非、読んでください。実は私、買って読み始めて2ヶ月になるんですが、まだ75%しか読めてません。超スローで読んでます。なぜなら、あまりにも面白いので、早く読むのがもったいない感じがしましてですね、ゆっくりゆっくり毎日1時間から1時間半ぐらいかな、毎日読んでいる。そんなスピードで読んでます。
非常に色々と学ぶことがあります。特にあの本は何回も読まれた方がいいと思います。なぜなら行間を読んでほしいんです。行間にいろんなことが書かれていますので、それを読み取るというのは勉強になると思う。ぜひぜひ、あの、ゆっくり読んでその都度行間に書かれていることを自分で察知して、それを文章で残しておくことがすごく大事かなと。このような印象を持っています。
皆さんお忙しいとは思いますが、 良い機会ですから、ぜひ頑張って読んでいただいたらどうでしょうか。

ありがとうございます。ゆっくりと読み続けています。本当にこの本が私たちの手元にあるのは奇跡だと思います。感謝します。理系と文系という境界線、あっけなくとっぱらわれています。

【山吹】
この1ヶ月も、パソコンに、ネットの世界に、振り回された日々でした。
飲食店の補助金申請も、郵送で申し込むよりも、ネットで申し込んだら早いそうで、訳のわからないまま、パソコンを触って、ややこしいところに行ったり、半日、1日を棒に振ったりしながら、過ごしました。

4月、5月は、たくさんの雉を田んぼで見かけました。私の見た雉は、絶対に飛ばないんです。恐るべき速さで走るのです! 早送りの漫画みたいに、早いんです! 写真に撮ることがどうしてもできないんです! どういうこと! いつか山吹さんに聞いてみたいと思っていました。


【菖蒲】
毎週、母が鍼灸の訪問に来てもらっている。ついでに私も診てもらっている。
女性の若い先生で、いつも、体を実際に触ってもらっている。
これまで、ずっとやってきて、「菖蒲さんの体が硬くなかったことがない」と言われた箇所がいくつかあった。背中側。先生がおっしゃるには、「経営者の皆さんは、男女問わず、みんなここが固い。菖蒲さんは、特に固い」
でも、今週火曜日の訪問のとき、「あれ! 柔らかい!」とおっしゃった。「針の入り方が違う!」と。体がちょっと柔らかくなっていて、先生も驚かれた。自分でもびっくりした。
その要因について考えた。
母の認知症は、どんどん深刻な状況になり、暴力が始まった。母に1時間おきに起こされるので、それに付き合っていると、夜に眠れない、という状況が度重なっていて、かなりしんどかった。
で、グループホームの利用を申請していて、待機中だったのが、いろいろ配慮していただいて、母も入れるということが決まった。
恐らく、そのことによって、体が変わったのだろうと思う。自分では大丈夫、大したことない、と思っていたが、自分の本当の声、というのは結構悲鳴を上げていたんだなと。自分で何となく客観視しながら見ているつもりだったけれども、体は悲鳴を上げていた。
「交感神経とかとの関係が大きいね」と先生はおっしゃっていた。
非常に、いろんなことが、生活の中で変わってきているという実感がある。ますます気分よく自分のことと、仕事のことができるということが、ちょっと嬉しいかな。
母と会えなくなる、一緒にいる時間が少なくなるのは残念なことだけど、自分のことを優先しなくてはいけない状況というのは、現実にあるので、そのバランスを考えながらやっていこうと思っているところ。

お疲れさまです! おひとりでお母様といらっしゃる菖蒲さんの大変さを思います。それでもこうやって、例会に参加していただけることが、本当に嬉しいです。

【 桜庭】
仕事の方は、官公庁の助成事業を受託することができた。期間限定だが、これまでのような仕事ができそうかな、と思っている。今までのような旅行の事業をちょっと磨き上げるような助成事業。
農家さん、漁師さん、職人さんたちと一緒に、これから仕事をし続けることができるような磨き上げをしていきましょうと言うことで、今話し合いを始めながら、7月からの事業スタートに向けて頑張っている。
なんとかそちらの方で皆さんにお支払いもさせていただきながら、当然自分の所には一銭も入らないんですけれども、皆さんの中ではちょっとしんどい方もやっぱりいらっしゃるので、少しでもお金が回っていけるといいなっと思ってやっている。

もう一つ、自分自身の事に関して言えば、 頭を柔らかく、右脳を使う、そんなお話をいただいていたので、以前からやり続けていたことだけれども、まずは田んぼに行くことをしている。自然に触れ合えるのはもちろん、無心になって、いろんな作業をしていくっていうのがすごく自分には合っている。
緑に囲まれて、何も気にせずに、ずっと淡々と作業をこなし、終わってから、地域の方たちとお話をする。それがツアーの中で、とても大事なネタになったり、最終的には信頼関係につながって、じゃあ今度こういうことしてみようかっていう、そういう時間を持てたりたりする。趣味と実益を兼ねて時々は家族も連れて行って、レジャーも兼ねてっていう形で、一番いい時間の過ごし方をしてるかなと思う。
ツアーの訪問地でもあり、お世話になっているお寺さんがある。ここ2、3年ぐらい、ご縁日とお正月など、行事の時にはお伺いしていた。そちらの方もお伺いしてお祈りするっていうことはすごく大事だなと思っている。特にこういう時代だからっていうわけではないんが、これからもちょっと、「お勤め」になるんですかね、やっていきたいなと思っている。
その二つですね。私の右脳の鍛え方として取り組んでいる。

今は、なんかわかんないんですけど、どこかで突然ひらめいて、楽しく生きていくように頑張ろう、頑張ろうじゃないけど、楽しく生きていくようにしよう、っていう風に思いまして、ちょっと墨田さん、銀河さん、菖蒲さんに色々声をかけていただいたことを消化している。

桜庭さんの人生が、桜庭さんのやり方で、桜庭さんにとって心地よいものになりますようにといつも祈っています。
でもどこか私は安心しています。桜庭さんを信じているし、桜庭さんは、とても賢くて、なんといってもいい人だから!

【黄金】
この1ヶ月で、心変わりというか、おもしろいことがあった。
頭が切れて、バリバリ仕事をする後輩がいて、高級な老人ホームを作るという計画をしていた。いい建設会社が見つからないということで、僕は、知り合いの建設会社を紹介してあげた。
うちの会社では、家具も文房具も扱っているので、建てる前は「家具や文房具は黄金さんにお願いします」、みたいなことを言っていたのが、値段が合わないということで、結局彼は、うちの会社からは何も買わなかった。
そのことが僕のところに報告が来て、最初はおもろくなかったわけですよ。
めちゃくちゃ腹立って、「紹介したったのに、何考えてるねん!」って言うたろかと思った。

でもそこでふっと思って、逆に花を贈ってみたんです。
そしたら向こうはびっくりして電話してきて、「ありがとうございました!」と言ってきた。
そのとき僕は、「商売も長いさかいに、次頼むで」と話しました。
後から考えても、自分でもそれで良かったなと思います。

よくよく考えたら、腹たってること自体がおかしいんですよね。
リターンを期待してるわけですから。
逆やな、と。
これでよかったな、と思いました。

というふうに、思考が変わったのが自分の中でも驚きでして、これがここ1ヶ月で起こったおもしろいできごとでした。
腹立ってたのに、すーっとそっちのほうに思考がいったから、大した難しいこと考えんでもふっと変わるんやな、おもしろいな、っていう新しい発見でした。

黄金さん最高。こういうエピソード好き。
狙ってやってことじゃなくて、何となくというか、自然にやったことがなんかじわっと本質に迫るすごいことやった。という。

 

「わが社の戦略と課題」発表

【銀河発表】
1ヶ月前に、発表の予定だったので、原稿を準備していた。
今日に延びたので、1か月間それを放置しておいて、この2、3日で見直してみた。
1ヶ月の時を経て、自分は1ヶ月前の自分をどう感じるだろうかと思って。
思っていたよりそんなに変わってなかった。もっと何書いてんの私!ってなるかなって思っていたが、「身近な人と愛し合っていくことが私の戦略」という大筋は変化していなかった。
今日は補足的な話をさせていただこうと思う。

その前に、テレビドラマからの名言をひとつ、紹介したい。何年か前「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマがあって、今年の年明けにそのスペシャル版をやっていまして。
主人公みくりちゃんと津崎さんが結婚して、子どもが生まれて、育児に追われている間にコロナがやってきて、知らぬ間に世間ではみんながマスクをしていた、という設定。
家族や友人と離れた生活は、否応なしに自分と向き合ってしまう時間をもたらした。結果自分を大切にすることの大切さ、を知る。
ドラマの最後に、みくりちゃんが言ったセリフ。
「自分の中の宇宙を大切にする時間を持てた。そのことを大切にしながら、次にみんなとリアルで会えるときには、前よりもほんの少し、お互い優しくなれるような、そういう社会がいいな」
その通りだと思いました。どこかお釈迦様みたいな感じがして、ドラマ侮るなかれと思って、紹介させていただきます。

何かしら自分に足りないものを追い求めることも大切だけれども、やっぱりもう既に自分は今幸せである、ということに気づくことが大事。どこかで聞いたことのある話だけれど、私は50歳になって、初めて実感した。私はもう既に幸せだと。
外へ外へ、上へ上へ、という視点だけではなくて、それももちろん大切だけども、やっぱり自分の内へ内へと掘り下げる作業をすることが必要かなと言うことが、これが年齢的なものなのかもしれないけれど、何かこうストっと自分の中に入ってきたなと。

それから、違和感、自分の中の違和感について。
自分が人と接している中で「なんでそんなこと言うの⁈」 みたいなことを感じることがある。それをなんでかなって考えていくと、結局相手のこと、相手の背景を考えていないが故の、自分のエゴ、わがまま、自意識過剰であるということがあまりにも多い。
そういう違和感をもたらす人っていうのは、私のそういう心の汚いところを私自身に見せつけてくれている、ということが、この頃本当にわかるような気がしている。
だから、気が合わないけれど、身近な人で、一緒にいないといけない人、っていう人に対するありがとうの気持ちを持てるようになった。誰も面と向かって、あんたのここが悪いねんって言ってくれないから、もう自分で気が付いていくしかない。それを気づかせてくれるのが、私が違和感を感じる人なのかな、そういうことを実感している。

それから、「生きていく」っていうことは、今思いついている最高の例えとしては、「点滴」という感じですね。もう少し上手な例えがしたかったんですけど。
病院で打ってもらう点滴は、「あ、今体内に取り込まれている」「あ、今何かに効いている」という実感をひしひしと感じることはないけれど、知らないうちに液体は全部体内に入っているし、「あ、ちょっと楽になったかも」と感じることもできる。
あっても常にはかんじないけど、やり終えると何かがよくなっている。
自分にとっての点滴は、日々の勉強、人との出会い、コミュニケーションかなと思う。そういう即効性がなく、特に毎日しなくても、生きていくことはできる、でも、ないと、自分が成長できず、視野が狭くなっていくもの。そういうものをやり続けることによって、心がきれいに、健康になっていく、というイメージ。

もうちょっといいたとえにしたい!

点滴(勉強、会話、思考、書くことなど)を打ち続けていないと、私はすぐに怠けるし、すぐに自分勝手な妄想に走るし、効果がどうとか成果がどうとか考える前に、やり続けないといけないと思っている。それが私の戦略かな。

【桜庭】
伝わった感じの緑山さんにコメントしていただきましょうか。

【緑山】
正直申し上げると今、難しい哲学とか倫理観とか僕はさっぱり分からないんで、銀河さんがおっしゃってたことの多分1/10ぐらいしか理解できてないと思います。すいません。
あのなんて言うたらええのかな、逃げ恥のコロナになって自分の中の宇宙を大切にするみたいな、どう転んでも僕の中からそういうことが絶対出てこない、何がどうひっくり返っても。自分の内へ内へ掘り下げるとか、 自分の中の違和感とか、そういう言葉が僕の中には一切出てこないんで、銀河さんの言ってることがイメージは分かるんですけど、 理解できてない自分がいます。すいません。これは私の右脳が発達してないせいだと思います(笑)

「言葉を尽くしても、分かり合えなさ過ぎ」て、もう笑ってしまう緑山さんとの関係。私はそういう「あなたのことは理解できない」と率直に言ってくださる緑山さんのことが大好きだし、自分なりに理解しようとしているつもりだし、そして緑山さんから拒絶されている感覚は全然ない。愛のある別居生活的な感じですね。
先日、「もしかしたら、緑山さんは私に対してこういう感覚でおられるのだろうか?」と思えるできごとを体験しましたので、紹介させてください……。
議事録チームでは、「音声入力」に関して、墨田さん水島さんの能力が開花し、かなりの精度で「議事録の音声入力化」が進んでおります。しかし問題がひとつある。私がまるでアホなのです。そっち方面の能力がほとんどなく、パソコンで議事録を作っているので、「ちょっとわかっている人」を演じてはいますが、いえいえ、タイプライターで打っているのとほぼ同じ使い方しかしていないということが、おふたりにはバレてしまっております。
「銀河さん、とりあえず、『パソコンで音声入力する2つの方法とは?Googleドキュメント・Windows音声認識』『無料で音声入力ができるGoogle音声入力の使い方』このサイト見てもらって、Google音声入力がどんなものか確認してみてください」
墨田さんからのメッセージに従って、読んでみたものの、一個も頭に入って来ないのです。
親切でわかりやすい日本語で書かれていますし、写真もたくさんあり、イメージもしやすいサイトなんです。のはずなんです。
漢字も読めるし、専門用語がいっぱい使ってあるわけでもないし、書き手の親切心すら感じることのできる文章なんです。
なのになのに。
まったく頭に入って来ないのはなぜ? 疲れてる? いやそうでもない。えーナニコレ。読めへん。

墨田さんは恐らくそういう私をイメージしておられたんでしょうね。
その後は、電話のやりとりで、実際パソコンを触りながら、私が理解しているかどうかを確認していただきながら、細やかに説明を進めていただき、今日に至っております。

そのときハタと気づいたのです。「私の話を聴く緑山さんは、もしかしたらGoogle音声入力のサイトを読む私と同じ心境なのでは? 文字は読めるけど内容が頭に入らない。いいこと書いてあるとは思うんだけど、脳みそが受け入れない。えーナニコレ」
緑山さんへの理解が少し深まった気がしたのでした(笑)。


【墨田】
僕、緑山さんと全く逆で、結構共感するところが多い、という感じ。結構何か近いものがあると言うか。
これはだいぶ前の話なんですが、ライティングゼミの時に銀河さんが書いてはった毎週の提出課題を読んでいて、それにだいぶ感化されたり影響を受けたところがあって、こういう表現の仕方があるんやとか、あーあるあるって思って、自分もなんかそういう表現できるようになりたいなーってちょっと思ったことがあったので、それからはだいぶ銀河さんの発想や、出てくる言葉とか考え方みたいなものをちょっとこうより深く理解しようと思っているところはある。なので、話の内容が、これ銀河さんっぽいなっていうふうに理解はしています。銀河さんらしくていいんじゃないかって思った。

【蒼天先生】
一言だけ言いましょうか。
よろしいか。また後から言いますし、一言だけ。
「違和感」っていうのはね、これはね、成長の証。一人ひとりね、ここに10人ほどいるけれど、一人ひとりの距離感というのは、毎月違っているんですよ。変わってくるんですよ。どんどん成長している人は、自分も成長していれば距離が近くなる。距離が近くなったら違和感は感じなくなる。さぼっている人がいたら、こちらが頑張っていたら、心の距離が離れるから違和感をすごく感じるようになる。
銀河さんの違和感っていうのはね、今聞いてて、たぶんね、あなたが成長してるその証やと思う。 だからみんなに対してどんどんと違和感を持つように、努力された方が僕は面白いと思う。
実を言えば、この百年企業研究会、最初は19名でスタートして、今残っているのは、黄金さんだけ。原因は何かと言うと、どんどんと距離感が、というか、違和感を感じるようになってくる。僕が違和感を感じたら、相手も感じている。ああもう辞めるんじゃないかな、と思ったらやっぱり辞めていく。これの繰り返し。だから、 辞めると言う人に対して踏みとどまるように言ったことは一度もない。じゃあさようなら、という感じで。
これはね、非常に面白い。違和感を感じるということは、いいことです。
仕事の上でも言えること。僕は、今までやってきた仕事の中で、どんどん違和感を感じた企業なり人とは、これはもう仕事はしないし、また向こうから発注も来ない。 しかし違和感がない人からはまた依頼が来る。違和感というのは固定じゃなくて常に変化しているから。それとまた、違和感を感じない新たな人がいっぱいいるから。そういう人との新たな出会いがある。
まあそんなことで、人間というのはもう、常に成長したり退化したりしてるわけだから、もう大いに違和感をもたれた方がいいと思う

【白石】
充実してはるんやなって感じですね。「戦略」を通り越して、少し「人生観」があるんだけど、今グッときてはる道が、充実してたり満たされてるから出てきた発想なのかなって思ったのと、「逃げ恥」ってこないだ結婚しはったのを聞いて初めて知ったんですけど、見ようと思ったら今インターネットとかで見られるみたいやから、見てみたいなーって思う。いい意味で今すごく心の余裕があるのかなっていう。だからそういう発想ができたのかなって。ちょっと羨ましい感じがしましたね。

【蒼天先生】
白石さん、心の余裕が銀河さんにあるとしたら、その原因は何だと思います?

【白石】
それは毎日が充実しているっていうことと、コツコツコツコツ積み上げてきた結果なのかなという。
いきなり心の余裕が三日後にできるわけじゃなくて、たぶんずっとこう生きてきた中で、他人に目をやったりとかそういうところで少しずつ あったことが結果的にすごい心の余裕と言うか、懐が広い深いという言い方は正しいのかどうかは分からないですけど、そういうところなのかなと。見てるところはまっすぐなんだけど、大きく物事を見てはるなというふうに思いましたけど。

【蒼天先生】
そういうことやと思います。
銀河さんから、「戦略」について、質問を受けたことを申しますと、「戦略」っていうのは、これは企業経営にだけ使う言葉ではありませんよっていう話。
例えば、自分の人生には「人生の戦略」があるし、「戦略」というのはいろんな場面で、その発想を使うことができる。だから、別に銀河さんの頭の中に、「企業経営についての戦略」というものがなくても、書くことは山ほどあるのではないか、と申し上げた。
「非まじめのすすめ」の中で、「境界を作らない」ということが書かれている。
境目をつけることはよくない。なぜか。それは、自分の決めた境目で物事を考えるから、世界が広がらない。だからさっきあの「逃げ恥」、私は見てないけれど、「自分の中にある宇宙を大切にする」と言う話、「宇宙」という発想、これはね、一つはやはりこういう境目って言うか、境界っていうものを取っ払った時に生まれてくる言葉だと思う。
だからそこのところを、皆さん十分理解されて「戦略」というものを考えられた方がいいんではないかなと思う。

【菖蒲】
私は銀河さんのお話を伺っていて、いつも何かこうホッとするというか。もちろん共感という部分もあるんですけれどもね。
銀河さんの Facebook で、いつも空とか、銀河さんが遭遇するというか出会うその景色、風景や物を見ると、心の余裕という言葉が適切か分かりませんが、銀河さんの見ている世界がちょっとずつこう、単なるセンスとかそういう話じゃなくって広がっていってて、なんかそれを間接的に見ながら、なんか銀河さんの心の静寂も含めて、その豊かさ柔らかさ優しさというものが、なんかそういうものがね、ああいう写真から伝わってきてる。

出会った最初の頃の銀河さんとは違ってきてるんやなっていうのを何となく感じている。最近の銀河さんのお顔を見てても、ええ感じやなと。
だから先生がおっしゃる、企業などにこだわらない、自分自身の「戦略」っていうのが、私たち自身にも当てはまる、あるんやと私は感じている。深いところで銀河さんも理解して、自分自身の変化も含めて楽しんではるんやなっていう感じ。 私も、見習うというか、一緒に成長していきたいな。
死ぬまで成長するんやろな、銀河さんは。私も負けんようにそうしたいなって思いました。

【銀河】
なんかもったいないお言葉を沢山頂戴しまして、ありがとうございました。

ありがたいお言葉で自分のことを表現していただき、素直に嬉しい気持ちがいっぱいです。菖蒲さんからは、よき影響をいただき続けています。
お母様とのエピソードをはじめ、年齢なんて無視、心の声にしたがって、仕事と人生にまい進される姿、いつまでも聴いていたいトーク、いろんなシーンが私の中で何度も再生され、とりわけお母様をハグされるお姿が、勝手に心の中で映像化されており、後期高齢者にまみれて暮らす私を励まします。


【蒼天先生】
皆さんね、 先月銀河さんが添付しておいてくれた文章、あれ読まれました?
なんかあんまり読まれてないような気がするんですわ。
これね是非読んでください、読まれてない方は。 読まれた方でももう一度読まれた方がいいと思います。
あれじっくり読ませていただきました。面白かった。めちゃくちゃ面白かった。
非常に深い。それと、境界がない。自由奔放です。しかしその中にちゃんとした考え方がある。これは皆さんきっとね何回か繰り返して読まれたらよく分かると思います。 やはり文章というのは何回も読み返すことができますから。だからそこで何回も読み返した時にその文章が浅いか深いかということが分かる。
僕が気になってたのは、銀河さんがこれ添付してくれた時に、皆さんのコメントがなかったこと。実を言えば。だから僕は非常にそれを気にしていて、いやこれは読んでないんちゃうかなって。あるいは読んだ人もいるかもしれないけれども、 コメントのしようがなかった。ちょっとスケールが大きいから。ていうことかもしれませんが、ただ、僕がお願いしたいのは、こうして一生懸命書いて出してもらったものは、たとえ感想がうまく書けなくても、「読みました」ぐらい一言ね、コメントほしいな。それはすごく感じた。
銀河さんだけに限らず是非お願いしたい。

さっき「違和感」については申し上げました。
(先月投稿した「わが社の戦略と課題」について)ここで、やっぱり難しいのは、「慈悲」 という言葉が出てきたけれど、これはなかなか皆さん理解できないと思う。
もう一つ、「パンを通じてお客様と愛し合ってきました」と書いてる。昔はここやったと思う。原点はね。しかしたぶん今は違うと思う。今は、さっき菖蒲さんから出てきた言葉で言うと、「幸せを通じて愛し合ってきた」と言うかね、モノからコトに愛し合うものが変わってきていると言う、そのことがここではっきりと読み取れる。 まあ事例もありますし。48年ぶりのご近所さんとの再会とかね。これはなかなか説得力のある文章だった。僕も何回か読ませていただきいた。是非これからも銀河さん時々投稿してください。 面白い。みんなの勉強になると思うから。


「自由奔放」「境界線がない」非常に嬉しい言葉でした。
自分で書きながら、「伝えたいことを美しくまとまりのある文章にするのは難しい」「でもこれは発表の原稿みたいなものだから、まとまりすぎていなくてもいいか」と思いながら、自由に書いたものだったので、そこを指摘していただいたのが嬉しかったです。

私は昭和45年生まれです。自身が受けてきた学校教育というのは、「ほめられるために」「認めてもらうために」「評価されるために」頑張る、努力する、自分にないものを見つけて、手に入れるよう努力する、苦手教科は努力で克服する。そういう傾向にありましたし、しっかりとその考え方は私に刷り込まれていました。高得点をとることがすごいこと。それが勝つということ。違和感を感じることもなく。人生とはそういうものだとさえ思い込んでおりました。
しかし、高校生あたりから、少しずつ違和感を感じるようになったのです。
そうやって生きることが、苦しくなってきたのです。居心地が悪くなってきたのです。
それでも、そう思うことは、努力が足りないからだ、問題と向き合えてないからだと、さらに自分を苦しい方向に追いやっていきました。
自分よりも優れた人に出会うと、苦しかったのです。嫉妬、という気持ちはもちろんある。でも、それだけではなく、「他人が自分よりも優れていることが、なぜ心から尊敬できないのか」という自分に対する怒りみたいな「私せまっ」という劣等感みたいなそういうどろどろとしたものが、もっと私を苦しめた。
「みんな違ってみんないい」って先生は言いながら、「みんなよりも優れようね、いい点とろうね、でも枠からはみ出ないでね」というのが学校や家庭の望む姿だと思い込んでいた。
それ矛盾してるやん、という気持ちを封じ込めて、「望まれているであろう姿」を「自分のなりたい姿」だと思い込んでいたのです。
そして実際は、「望まれているであろう姿」というのも、自分が思い込みで作り出した虚像にすぎなかったのですが。

そこから、お釈迦様の教えに出会うまで、それは30代のはじめごろです。苦しい道のりでした。生きていくのがしんどかったです。お釈迦様は、2600年も前から、「心を調整していけば、幸せになれる」と教えてくださっていたのです。
幸せってどういうことだろう、自分は幸せなんだろうか、誰でも幸せになれるってどういうことだろう、そうやって仏教の世界にのめりこんでいきました。
お釈迦様の教えを知り(まだまだ知らないことがいっぱいですが)、いろんな道、いろんな本、いろんなひととの出会いのなかで、もちろんこの百年企業研究会もそのひとつです、自分の固定観念を知り、開放され、自由になってきています。
どこかで完璧主義だった自分を認めてやると、実際は完璧にできることなんてひとつもない自分のことが、すっと認められる感じです。そういう自分をじっと観察すると、他人に対しても、知らないうちにやさしくなれる。

そうやって、ひとつひとつ、自分の内側を掘り下げていくと、0.1ミリずつ、目の前が明るくなり、身軽になります。
でも、この世に暮らしていると、自分を乱すできごとは容赦なく起こるし、自分が誰かを傷つけてしまうことも、止むことなく起こり続ける。なんなんだろう、でもこれは止めることができない事実。
なので、その都度、いつもと同じように、自分が穏やかになるまで、波がおさまるまで、じっと考える。体を動かす。そんな繰り返しをしているだけかもしれません。

「もうできた!心の調節機能、完成した!」というのはないのかもしれません。そう思っちゃった時点で、成長が止まってしまうのかもしれません。最近はそんなふうに思っています。
苦しいこと、自分を悩ますことは、成長の種で、それをクリアしたときに、ちょっとだけ成長している。乗り越えられたら、成長が待っている。そう信じて、「じゃ、できるだけ楽しんじゃお」と、軽い受け取り方をしているかも。

気が付けば50歳です。
自分で自分のリーダーを勤めて50年。やっと自分で自分をリードできる土台ができてきたかな。
変わろうと思ったその日から、自分は変えられる。というか、変えようと努力するというより、本来の自分の姿に気づくこと。私にとっては、そういうシンプルなことだったんだなと思います。

若いころの苦しみを、喜びに変換することができた、まとわりつく固定観念に気づき、すこしそれをはがしていくことができた。その小さな達成感が、自分をそだてる小さな種、小さな自信になっていると信じています。

人生の途上ですが、わかったようなことを書いてしまったかもしれません。
安心してください。どちらかというと、自分に向けて話しかけています、全部できちゃっているわけではございません。

そして、自分の心について、文字で表現する場を頂戴していること。本当にありがたいと思います。

長めのコメントを挟ませていただきました。
ありがとうございました。

 

「わが社の戦略と課題」発表

【水島さん発表】
まずさっきの感想。
銀河さんは、名キャッチャ―だと思った。どんな球を投げられても、どんな出来事が起こっても パッとうまくとってくれるというか。でそれを捕って、自分の中でちゃんと解釈して、何事もなかったかのように投げ返してくれる、そういう受け取り方がすごい上手い。それは勉強の積み重ねであったり、知識であったり、思考であったり、それらの積み重ねが、それを可能にしてるんだろうなと。「人生の達人」というような、そんな印象を持っている。
身近な人の中で、たぶん一番人生を楽しんではる、いろんなできごとをプラスに転換していけている人。「非まじめのすすめ」の中でも、ちょっとありましたけれども、何かそういうことが上手なんじゃないかな。見習おうかな、というところです。ありがとうございました。

そして私の話。
今年の目標は、「楽しくなるまでやる」、と書いていたけれど、皆さんピンとこなかった。
その後いろいろ考えた。
先ほどお話した母の病気、入院、退院、そういうこともあった。
そして、菖蒲さん、銀河さんとかも、介護の話をされていた。何かそういう年なんだなあという、自分が介護する側に回るという年でもあるし、いつかは自分もそうなっていくんだなーっていう、老いをすごく身近に感じ出した、そんな今日この頃。
まだ40というか、もう40というか、難しいところ。腰が痛いとか、はあるが、自分自身が老いてきた、というのは思っていなかったが、介護の対象になるような人が身近にできて、それをみていると、なんかそんなに時間って残されてないのかな、というのも結構思った。

それと、5月の墨田さんの発表をお聞きして、その後、蒼天先生から、お電話をいただいた。そういうこともあり、結論から言うと、「楽しんでやらなあかん」というか、「楽しまないと損やな」、というか、「好きなことをやる」、をもっと大事にしてもいいんじゃないかなという心境。
それが、「戦略と課題」ということの答えになるのかなと思っている。

まず、自分を振り返ってみた。
自分のできている部分と、できていない部分について。
できていない部分の方が多く、前からわかっていたこともあったりして、あまり見ないようにしていた部分もあった。

ひとつは「感情を押し殺しがちである」、ということ。
以前、蒼天先生に、「感情は仕事に必要か」と質問され、必要だと思うと答えた。必要だと思いながら、感情をぶつけるということは、できていない。感情を出していけていない。周りとバランスを取ろう、取ろう、という、そっちの方に力を割きがちだという感じがある。
「何考えているのかわからん人」「あんまり自分の意見を言わない人」、そういう感じで思われているのじゃないかな。

そういうことを突き詰めていくと、自分を自分で信じてへんのかなーっていうところもあったりする。「いけるやれる!」っていう自分もいるけれども、「ほんまに?」っていう懐疑的な自分もやっぱりいて、で、懐疑的な方がちょっと強めだったりして、あんまり自分に自信がないんだろうなと。一歩引いてしまうところもあったりする。
そういうのも結構あるんじゃないかなと、自己分析としては思っている。

それから、「やり過ごそうとする癖がある」ということ。
何とか今をやり過ごしたらいいわ、みたいな、その一夜漬け感というのが出てしまっていて、皆さんにこう、見透かされているんだろうなっていうのはまあ、ある。
問題点や、課題に対して、そこまで真摯に立ち向かっていないというか。

更には、「他人の意見を聞きすぎて、それに振り回されすぎている」というのがある。
お客様、家族、スタッフに対して、みんなの意見を聞いて、それを反映しようとするあまり、結局自分の考えが出せていない状態になってしまいがち。そればかりでもないが、その傾向が強い。
仕事のとき、お客さんにヒアリングをする。
その時に、これはこうですか、これはこうですか、ということをたぶん聞きすぎてしまっているのかな、と思う。そっちに寄せよう寄せようとする。それがいいときもあるけれども、なんかこう、爆発したものというか、「これめっちゃいいやん」みたいなそういうものになりにくい。「言われたことをカタチにしました」という結果になっている。
そこに、自分の意見とか、意志を提案したり、盛り込んだり、というよりは、作業として言われたことを淡々とやっていってます、そんな感じが多くなってしまっているな、というのがある。

そのあたりが、色々考えたことです。
弱点がわかってきた。
それプラス、「人は老いていく」ということを身近に感じるようになり、このまま他人に振り回されたまま生きていくのはやっぱ違うよな、と思っている。
自分の表現したいことをもっとわがままに出していってもいいんじゃないかと、思考がそっちに向いてきた、という感じ。それが「戦略」かな。

ありがたいことに、去年くらいから色々お仕事いただいていて、めちゃくちゃ忙しくて、3月4月倒れそうになりながら、何とかそれもこなせた。ちょっと、金額的にも余裕ができてきた。
なので、ペースを落として、自分の時間を作りつつ、次お仕事させていただくときには、ちょっとぶっとんだな、とか、なんかそういう案をいろいろおりまぜて、ご提案できるような仕事をしたい。時間をしっかりかけて、こんなんも面白いんじゃないですか、というような、相手が思ってないようなことまで含めてご提案できるような感じというのができればいいなと、思っている。
言いなりになるというよりは、何かそこで、新しいものをクリエイトしていく、そういう方に行きたいなというか、今行ってるというか、そんな感じ。


【墨田】
意見というよりは、感じたことですが。
僕が今まで、水島さんが発表、発言を効いてきた中で、今日が一番ち着いている感じがしました。全然うわずってないというか、自分をしっかり見てはるな、っていう。そして弱点を見つけたんかなーとか。いいとこあるんやけどそれ今まで散々言われてきてそれをやっと自分で気がつき始めてはるよな、という気がしました。

【蒼天先生】
「やっと気がつき始めた」、という話やけどね、気が付くまでのスピードどう思う?

【墨田】
それは……。

【蒼天先生】
ちゃんと言いなさい。ちゃんと言いましょう

【墨田】
遅いとは言わないけど、長かったな、っていう。
今日のその結果があって、いいなと思います。諦めなければ、という……。


【山吹】
「戦略」というのは仕事の経営面のことが戦略かなと思っていたけれど、今回銀河さん、水島さんは、日常の生活から自分に磨きをかける、それをひとつの目標、戦略に、作り上げていかはる、という、違う視点からの戦略を学びました。皆さんのことを見て、自分にまた返して、自分の戦略を組み立てるひとつのヒントをいただいたみたいな気がする。自分の生き方そのものの戦略のその先に、経営という部分があるのかなと気づかせていただいた。

銀河さんの感想になるが。
私は去年、空とか、朝日とか、いっぱい写真を撮ってFacebookなんかに投稿してました。銀河さんはこのごと、アヒルとか、空とか、いろんな美しい姿を載せておられる。ああいうのは撮りに行って撮れるもんじゃない。ふらっと行ったときに、その瞬間がやってくる。その瞬間というのが、今の私にはない。今はもう、パソコンに振り回されている!パソコンにこれだけの時間を使ってるんや、というのがね、自分を振り返ってね、これはいかんとまた一つ学ばせていただきました。


【紺野】
水島さんの「戦略」のお話を聞かせていただいて、もう、問題点が見えてきてるんじゃないかなと思った。じゃあどうしたらいいの? という話だけれども、問題が分かったら、解決する方法は いくつもあるので、問題が分かっただけでいいのかなと思う。
あとぶっ飛んだ案、ぶっ飛んだホームページというのは、ちょっと気になる。なのでどれだけすごいパフォーマンスが出てくるのか、見てみたい。

【水島】
何かの形で、それをお見せできたらいいなと思っている。
今の段階では、このお客さんにはこういうのはあまり好まれないだろうな……、と先に思って、ひいてしまって、現実的にはちょっと難しいような案を出すのは控えていたり、スタッフに任せて、ぶっ飛んではいないけど、このお客さんにはこれが気に入ってもらえるだろうな、というような案を、そのまま出したりしている。
やっぱり、そうじゃなくって、もちろんお客様のことも考えた上で、自分の好きに、というか、お客様の新しい一面が見えるんではないですか、ということを提案できればいいかなと思っている。お客様からしても、なるほど、そういう見方もあるんだと、新たな発見があるような。そしてもし、その案が採用されなかったとしても、ひらめきの種になったりするんじゃないかと思う。

【紺野】
そう思ってちょっと挑戦してみるのがいい。もし、採用されなくても、一歩踏み出したことになるし、反省して、次はこうやってやろう、という、更なる挑戦ができることにもなる。違った角度から、いろんな案がでてくるんじゃないかと思う。まずは一歩踏み出して、挑戦してみてください!


【緑山】
水島さん。「四十にして惑わず」ですね。

物事の道理をよく分かってこられたんじゃないかと思う。
けれども、私には、水島さんご自身は、本当に楽しんで仕事をしたはるように感じる。うちの会社のドアのデザインも、突拍子もないデザインで、それを採用させていただいた。非常に評判もいいですし。
それから、40にして年取った感があるなんていうのは絶対言って欲しくないんです。私、ここ2、3年、本当に体力が落ちてきて、魚釣りに行ったら、翌日腰が痛くて動けなかった。40でそんなこと言うてたら笑われますよ。
今、60過ぎた私が言うので、間違いないと思うけれども、もっと40代の頃、もっともっと遊んだらよかったな、もっともっと仕事して、もっともっと遊んだらよかったなと、60にして思う。趣味のカヤックの釣りにしても、56、7歳から始めたので、これを20代から始めといたらよかったなって、そんな後悔しかないんで、今もっともっと楽しんで、遊んで、仕事をしてください。以上です。

【水島】
別に今老いを感じている、老いてきたと感じているわけではないので……、そういうわけではなくて、周りの母のことであったりとか父のことであったりとか。
両親がいつも喧嘩ばっかりしているんですよね。もう70いくつですけれど、喧嘩ばっかり。もうちょっとお互い優しくなったらええのにな、と思ってみているが、だんだん頑固になってきてそれも難しいのだろうなと。
その一方で、弱ってきている母を、外に連れ出して、一緒に散歩へ行ったりしていると、やっぱり老いっていうのはあるんだな、ということに気づいてしまう。
自分が差し迫って老いてきたと実感ができていない分、老いは遠い先のことだったけれど、実は身近にあり、忍び寄って来ているんだな、と思った。別に今老いてヤバイ、という意味ではないのではなくって、そういうこと思ったということです(笑)。


【白石】
さっき墨田さんがおっしゃっていたように、的を絞れてきたのかなと思う。僕も水島さんと知り合って3、4年になるけれども、発表とか発言のときには、いろんな方向に意見を散らしてはったと思うんですよ。とりあえず意見散らしといたら、核心は突かれへんやろ、みたいな。安定してきたから絞れたのか、的を絞れたから、安定してきたのか分からへんけれども、今日は的をついたこと言ってはるなと、長い先を見つめて話しておられるなと思った。
今までのような、付け焼刃的に散らしてる感じが、今回はなかったです。やりたいことがスパッと分かりはったのかなと思いました。

【水島】
スパッと分かりきってはいないんですけれども なんかちょっと見えてきたところです。
前回5月に、本当は発表するはずだったが、その時はここまで絞りきれていなかった。
あの時、墨田さんの発表を聴いて、なるほどなと、やっぱり先へ行ってはるな、と思った。その後、自分に落とし込んでみたらどうなるんだろう、などと考え、悩んでいたところ、実は蒼天先生にお電話をいただいた。
そこで先生にだいぶ大きなヒント、答えに近いようなヒントを頂いた。今まで、同じことを何度もお聞きしているはずだったことだけれども、そのとき初めて腑に落ちた、という感覚だった。目から鱗と言うか。
後は「非まじめのすすめ」読ませていただいて、これもまた絶妙にいいタイミングでいい本を読ませて頂いた。タイミングの妙みたいなものを感じる、そんな話の内容で、なるほどなるほどと思いながら拝読した。

先ほどの境目の話で。仕事とプライベートがどうこうだ、とかそういうことじゃないんだと思えてきた。いろんな課題に対して、いろんな見方ができるんだよ、と教えてもらった。自分が一面的にしか捉えられていなかった、凝り固まっている、と実感した。それを崩していけばいいなと、より強く思うようになった。

【白石】
覚醒しましたやん。


【蒼天先生】
してない。まだまだ ……。
先ほどからお褒めの言葉がたくさんありましたね。申し訳ないけれども、まだまだそこには至ってないというのが私の認識です。

理由を申し上げます。前回、前々回と、その前と比べて、ごめんはっきり言うけど、中身が変わってない。中身というか、水準、レベルが変わってない。
なぜレベルが変わらんかということね。まずそのことをきちっと、理解、認識しないとあきまへん。
例えば、「他人の意見に振り回される」とか「他人の意見ばかり聞きすぎてる」とか、これは、なぜこんなことが起こるかな? なぜ実際こういうことが起こっているのか、その原因について、どう考えてる?

【水島】
確固たる自分の考え、意思がないということでしょうか?

【蒼天先生】
自分の確固たる考え方を持っていたら、振り回されることはない。
振り回されている、ということは、あなたは常に、脇役の仕事をしているということ。主役の仕事をしていないということ。
相手に合わせた、脇役の仕事、それは面白くないと思う。
じゃあ、脇役から主役になるためには、何をするべきか?
この説明が欲しかった。
それから、売り上げが上がり、仕事にゆとりができて、自分の時間が作れるようになったという話があったね。じゃあ、自分の時間が作れたら、何をする予定ですか?

【水島】
本、小説を読むようにしています。それから、一時中断していた日記を再開しました。

【蒼天先生】
なるほど。
じゃ、一番大切なことに触れましょう。
水島さんが短冊発表のときに、私たちに話してくれたことで、あなたの戦略と課題を考えるうえで、一番大切なことがあった。そこが漏れているように思ったので、もう一度、みんなで振り返ってみたい。

「学生時代に適当にホームページを作っていたときは、とても楽しかった」という話、ありましたね。
ポイントはそこです。学生時代のホームページ作りは楽しくて、なぜ今、仕事としてやっているホームページ作りは、「作業」になってしまって、面白いと感じないのか。それはなぜ?

【水島】
表現したいことがあったんですよね。
こういうのをみんなに伝えたい、こういうのをみんなに見てほしい、そういうのがあったんです。

【蒼天先生】
それがあったから楽しかった。今それがないから楽しくない。

【水島】
完全に楽しくないわけではないんですがね。

【蒼天先生】
僕の印象では。
周りの声を聞きすぎるとか、他人の意見に振り回されるとか、そういう言葉が出てくる限り、楽しい部分はあるかもしれないけれども、楽しくない部分が多いんじゃないかな。

「自分の伝えたいことが伝えられていない」
僕は、そこに大きなヒントが隠されているのではないかと思う。

これは水島さん、簡単な話じゃないだろうか。
学生時代の、ホームページ作りの姿勢、取り組み方、考え方に戻れば、楽しいホームページをつくるという仕事ができるのではないか?
シンプルに僕はそう感じました。

「自分の考え方をストレートに表現する」そういう楽しいホームページを、仕事として、対価をもらってやるには、お客さんにたいしてどういう形で、何をすればいいのか?
そこを考えないといけないわけだが、

いいやん。

やりたい放題に作ったらいいやん。
お客さんに押し付けてみたらいい。きっとお客さんは気に入らないと思う。
そこで水島さんが、きちっとした考え方でもって、「相手は、何に対し、なぜ気に入らないのか?」ということ、お客さんが気に入らない、そのホームページを作った意図を、きちんと説明できたならば、お客さんがその説明に、なるほどと納得できたならば、それは買ってもらえる商品になる。僕やったら買う。

それができていないから、結局相手に振り回されてしまうという結果に終わってしまっているのではないか?

【水島】
そうです。

【蒼天先生】
ポイントはそこ!
そんなん無理な話やと思ってないか?

そこでや。君は何をすればいいのか。
ベースは、学生時代に作っていた自分主体のホームページ。表現したいことを表現するホームページ。
そして、「自分の考え方に基づいて、相手の立場に立って作ったホームページ」を著してみる。「自分の考え方で作ったものが、相手を喜ばせる」には、どうしたらいいのか、ということを、考える。これは単なる技術的な問題ではない。自分の頭の中をどう切り替えるか。それを考えたらいいだけの話。

きっと仕事は楽しくなる。そして、顧客からも喜んでもらえる仕事になる。

あなたの仕事は、いわゆる創造的な仕事やんか。創造的な仕事の武器は、頭。
自分の頭が進化していなくて、相手の頭が進化していったら、どうなるか。さっきの「違和感」の話でいうと、相手との距離感、違和感、というのが増幅されてくる。そこのところを、君自身がどう考えて、どんなプランを立てて、どうするか、ということ。

「非まじめのすすめ」に、ライト兄弟のエピソードが載っていたね。
最初から、飛行機を作る目的とか、コストはどれくらいかかるのか、とか、そんなことを考えていたら、絶対成功しなかった。単純に、純粋に、「鳥のように空を飛びたい」という、その思いだけで作った。だから成功したんだと書かれていたね。僕も、その通りだと思う。

コストはどうなんや。そればかり考えるから、創業率が悪い。純粋に、こういうビジネスがしたい、という思いが消される。萎える。
僕は長い間創業塾をやってきて、4、5年前にやっとわかった。創業にお金のことを考えたらあかん。だから、ビジネスプランなんか、作ったらあかん、と気づいた。

要するに、まずは純粋にどんなビジネスがしたいのか、純粋にどんなホームページが作りたいのか、というところからスタートしないと、よい仕事、よいビジネスはできない。コスト関連の事情が、その妨げになってはいけない。
銀河さんのこの前の投稿にあったあれ。「パンを通じて、顧客と愛し合ってきた」。あれはそういう発想。気持ちが純粋なんや。顧客と、人と愛し合いたいというところから出てきたビジネスは、金を儲けてどうしようとかそういうことを考えていたら、まず成り立っていない。いいビジネスはできない。いいビジネスをしていたら、勝手にお金は入ってくる。そんなものではないだろうか。

水島さん、墨田さんにホームページを頼まれたと言っていたね。
まず、そこで、墨田さんの考え方を無視して、本当に自分の考え方で、墨田工務店のホームページを作ったらどうや。墨田さんが気に入らんかっても、そこで自分の考え方で押し切れ。墨田さんどう?

【墨田】
全然いいですよ。

【蒼天先生】
もし、どうしても気に入らず、話にならなかったら、全面的に変更してもらったらいい。
で、次は僕のホームページで実践を積んだらどうか。
実践を積むことによって、自分に欠けているものは何か、顧客との溝は、ギャップは、どこにあるのか、そういうことを探っていく。

僕たちはまだ、君の本当の実力を知らない。君にどんな発想力があるのか、どんな力があるのか、僕らから見ると、闇に包まれたまま。
それを、いちど、しっかりと見せてほしい。

失敗してもいい。
むしろ失敗しないと、次のステップに進めない。
墨田さんのホームページをやらせてもらえるのは、本当によいタイミングだと思う。
自分の考え方を、しっかりと作品に反映させてほしい。

「非まじめのすすめ」にもあったね。
大きな失敗をしないと、大きな成功はない。
失敗しないことには、よくならない。

今の土俵でごちゃごちゃいうのは、やめよう。
別の土俵を作ろう。
本を読みなさい、というのは、そういうことなんやで。現場の延長線で物事を考えていてもだめ、別の土俵を作ることを考えよう。
どうですか?しっかりとやる決意はつきましたか?

【水島】
はい。やります。その方向で。

【蒼天先生】
いつまでにやりますか?
墨田さんのホームページはいつまでに作りますか?

【水島】
相談しながら
8月9月ぐらいですかね。

【蒼天先生】
遅い遅い遅い。
それは仕事の流れの中で言ってる。自分を変えるための仕事なら、すぐにやらないと。従来の流れでやろうと思ったらあきまへん。8月9月まで待てません。思い立ったら吉日です。すぐやらないと。

【水島】
はい。

水島さん
墨田さんのホームページ、進んでいますか?(蒼)


【菖蒲】
水島さんに質問があります。今答えてもらわなくて、大丈夫ですよ。
水島さんが思う、よいホームページとは? よいホームページの条件とは?
どういうホームページを、水島さんがよいと評価しているのか、私は知りたいです。

例えば私が仕事を依頼するときに、水島さんが思われるところの、ホームページというものは、こういう基準で評価されなければいけない、というポイントを教えていただかないと、私はその先に進めないなと思う。

今日のお話をお聞きして、すごく気になったのが、「ヒアリング」という言葉。
「お客さんに振り回される」「ヒアリングをする」そういうのは何かが違う。
お客さんの言うとおりにして、「お客さんの頭の中に既にある、望むこと」に、ちゃんと答えることがいい仕事ではないと。それは違うと思う。

仕事に取り掛かる前に、お客さんが既に思っていることも、潜在的に感じていることも、水島さんが、引き出してあげないといかんのやないかと思うんです。
だからね、「ヒアリング」じゃなくて、「インタビュー」なんですよ。
「ヒアリング」は、お客様の要望を聞いてくるみたいな、受け身な感じ。それを聞いたとおり作ったんやで、って言われても、そんなん全然楽しくないと思うんですよ。

私も、水島さんにホームページ作ってもらおうと思っているけれども、水島さんの仕事に、何を望むかというと、やはりその前に、水島さんの会社の個性というものを知りたいと思う。そこがわからない。

それから、すべては最初の準備段階で決まるという気がしてならない。
実際に建物を建てる、という仕事と同様、クリエイティブな仕事も、準備が大切。
会社というものを表現するのがホームページ。
そこには、水島さんの持ち味と個性、構成内容と構成力、それらを表現するテクニック、そしてこんなんしたら面白いな、こういう提案しようかな、というイメージが先にあるべき。

お客さんが自身で思っている以上のことを、提案して、あっと驚かせてほしい。
是非、「ヒアリング」という言い方はやめて、「インタビュー」にしていただきたい。

ここ、以前の例会で、緑山さんが墨田さんにおっしゃったことを思い出しました。
「想像を圧倒的に超えるサービス」ですよね。やっぱり緑山さんと菖蒲さんの感覚、似ているところがあって、それが、心底、説得力があります。


私は仕事の現場にいるからわかるんだけれども、
例えば、「アンケート」にも、いいものとそうでないものがある。いいアンケートというのは、本質を引き出す内容になっているわけです。だから、しっかりしたアンケート調査をする場合、設問をどうするか、という、つまり設計段階から、勝負が始まっている。
それは物作りでも同じ。最初の段階で、すべてが決まってしまう気がする。
だから、水島さんには、そこを突っ込んだところで、ぐっと相手のことを引き出して、表現してほしいと思う。
相手がここのメンバーだったら、お互いもう知っているから、個性を表現しやすい。
だから、前のめり気味で、墨田さんの個性を引き出し、誰にも表現できない墨田さんを表現できる、そうなってほしいと思う。


【銀河】
菖蒲さんの「インタビュー」ということから。
水島さんに、阿川佐和子さんの「聞く力」という本をおススメしたい。
インタビューの仕方についての本でもあるのですが、それよりも、人とどう関わって生きていくのか、という部分で、内容が深く、勉強になります。菖蒲さんのお話を受けていうと、インタビューをしてから、どんなホームページにするのか、考えていくじゃないですか。いかにお客さんと、お互いに心を開いて話ができるか、ということが大事だと思いました。この本には、そのヒントが、いっぱい書いてあります。

私は、「なう」という読み物をつくっていることもあり、「この人との会話が、何かネタにならないか、ヒントにならないか」と下心をもって話してしまうことがよくある。
で、「聞く」ということに注意を払いつつ、インタビューをしているつもりで、人と会話をする。そんな下心もあるけれど、結果として、その相手とは、よき人間関係を作ることができるのです。人と関わり、人を大切にするということは、相手にインタビューをすることかもしれない、そんなふうに思える本です。おススメします。
それからもうひとつだけ。もし違ってたらごめんなさい。
頭の中と社会は別っていう考え方があって。
頭の中って、放っておいたら、すごく色々考えますよね。高尚なこと、絶対に誰にも言えない自分のドロドロ、あり得ない妄想、ガキっぽいこと、タラレバ、悪態、ジャンル分けしにくいほど、無意識にいろいろ考えてしまいます。でも、それって、自然なこと。全部自分の中から勝手に出てきちゃうことだから、自由。仕方ないこと。
でも、それを言葉にして、発言するとき、誰かに話すときには、社会とかかわることになる。だから配慮するし、言わなくてもいいことは言わないし、気遣いすべきことはする。頭の中と社会は、別。
でも、もしかして水島さん、頭の中ですでに、「こんな事思ったらあかん」「こんなこと言ったら空気が悪くなる」「こうすべきじゃない」「これは無理」こんな発想はないですか?こんなことは考えていらっしゃいませんか?

【水島】
考えてると思いますね。はい。

【銀河】
頭の中では、社会人じゃなくていいんです。何を思ってもいいんです。と私は思います。
どんなにえぐいことを思っていても、大丈夫。
弱って来たお母様と一緒にお散歩ができる、優しい水島さんなんだから。行動が優しい、ということは、本当に優しいんだから、安心して、自信を持ってほしいです。そんな水島さんは、社会人として、言っちゃダメなことを言ったり行動したり、絶対しない人だから、せめて頭の中では、いろんなブレーキを外して、自由に行動してほしい。

【水島】
あ、ブレーキかけてると思います。

【銀河】
そのブレーキをとっぱらった瞬間にいっぱい出るんですよ。いろんな水島さんが。
それを社会に出すかどうかを決めるのは水島さんなんだけど、ベースが優しい人ですからそんな無茶苦茶な事は出さない。突拍子もないことを出してもそのベースに優しさがあるから、オッケーだと思う。
ただもうすでに今、思考の段階で、すごくご自分の可能性とか自由な発想っていうのを封じ込めておられるんじゃないかなっていう、それがもう長年の習慣になってるんじゃないかなないかなという気がするんですよ。そんなことないですか?

【水島】
そう思います
押し殺すというか、バランスとるのが仕事と言うか回して行くと言うかそういう風にしがちだったのでそういう感じの思考になってると思います。

【銀河】
頭の中は誰にも見えない。出てくるものは全て自分なので、いいのも悪いのもいやらしいの美しいのも全部自分なので、そういう自分を認識するだけで全然違うんじゃないかなと。身も心も軽くなるんじゃないかなと思う。頭の中で思考することを我慢したり、不自由になってほしくないな、そこだけは言ってみたいなと思いながら、聞いていました。

水島さん、阿川佐和子さんの「聞く力」 読まれましたか?

頭の中は社会人でなくてもよい。
ぼくも、いい勉強をさせていただきました。(蒼)


【桜庭】
3人の方の発言は、私の心にも刺さりました。きっと水島さんはそれ以上だったと思います。山吹さん最後締めていただけますか。

【山吹】
重たいです
普段の感じで・・・
そらもう、自由奔放にやれる仕事ほど楽しいものはないです。
今の私の仕事が楽しくないのは色んな規制があるから。アップアップしかけてるから。そらもう、自由奔放、こんなにありがたい仕事が墨田さんからまわってくるなんて、うらやましい仕事をいただかはるなあって思います。ほんま好きなことは自由でなかったら、規制があったらもう、絶対楽しくない。ですね。

 

「わが社の戦略と課題」発表

【緑山さん発表】
黄金さんの1分間スピーチを聞いて思ったこと。
こちらがすごく良い提案をしたら、そっくりそのまま、よその代理店で契約された。そこの間に税理士が介在している、って言うのをいくつか経験している。むっちゃくちゃ腹立つんですよ。
アイデアとか知恵とか芸術とかノウハウを、こっちが集約して出したものをそっくりそのまま持って行かれるっていうかね。
だから最近知財に対しての値段がつけにくい部分があるんですけど、そういったことが本当に往々にして世知辛いというか、せっかく建設会社紹介してあげたのに、うちにちょっとぐらい(仕事を)出してくれたらええやんかと思う黄金さんの気持ちはわかるけど、僕も基本的にはそっち派なんですけど、それを見事にかわりはったというのが、私はまだまだやなと。私は未だに腹立ってるというところです。

「我が社の戦略と課題」ということで。
蒼天先生が先ほどおっしゃった、「戦略とは自分の頭にあること、それがオンリーワンである。頭の中にあることを言語化して行動することだ」それを聞いて、「そういうことか~」と思いながら、今日の話を聞いていた。私の考え方と正反対・対極におられる方が今日は2人発表されました。

今日は私は仕事上の戦略しか言えません、という感じです。
まず、今年の短冊は、「不昧に生きる」
ごまかさずに生きていこうということで。
これは今年だけに限らず、一生を続けていくことなんだろうな、ということで書かせていただきました。

先ほど山吹さんの言葉の中にあった「規制の中にある仕事は面白くないです」という話もあったけれども、実際私は生命保険の仕事しかしていませんので、規制ばっかりの中で生きている。

前半は、生命保険というものがどういうものなのかというのをお話しさせていただきます。
ここに書いている生命保険の普遍的概念というのが皆さんが思っておられる通りだと思うんですけれども、保険とは生老病死に備えるものであり、加入していれば安心かなと皆さん思っておられると思う。
私は1993年から生命保険に携わってきていて、実際にこれまで私の仲介で保険料をトータルいくらぐらい払ってもらったのかというのを計算した。
正確に計算したわけではなく、イメージだが、おそらく100億円ぐらい払ってもらっているんじゃないかなと思う。
28年前から仕事をしているので、例えば月3万円払う人が25年払えば、既に900万円払っておられることになる。
例えば家族全員で月10万円払う方が25年払うと、3000万円払ってはるわけですね。
この3000万円払ってる人も、900万円払っている人も、一時払いで5000万円払った人もいるんですけれども、毎年数十人から100人ぐらいの人に販売してきたんで、全部積み重ねていくと、100億円超える。すごい額を売ったんやなと思う。

これまでに亡くなられた方は7、8人おられて、実際死亡保険金を払ったのは、3億円弱。
100億円払ってもらって3億円。他に満期保険金、年金、解約金とか払ったのが多分30億円前後。入院されてとか、ガンになられてとか、給付金は1億円もあるかないか。
おそらくこれから支払いが出てくるものが30億円とか40億円とかあると思う。
実はすごい金融商品を扱ってきたんやな、というのを今回このレジメを作るのに改めて実感した次第。

私ひとりで100億円も払ってもらうお客さんを捕まえたのに、じゃあ日本で生命保険の仕事をしている人間って百万人とかいるわけで、これって一体どういう現状があるのかというのをお伝えしたいと思う。
実はここ(スライド)に「騙された国民」と書いているが、騙され続けている国民がいるわけなんですね。
実は、『週刊ダイヤモンド』で今年の5月に、「保険の裏・営業の闇」というシリーズで18に渡るストーリーが出た。
「保険の裏・営業の闇」って実際どういうものがあるのか。私が感じている「保険の裏・営業の闇」をお伝えしたいと思う。

「公表してはいけない予定利率」
1990年前半販売されていた商品は6%とか有配当4.75%とか。
2000年に入って2%ぐらいまでに下がり、現在では1%もしくは0.75%という商品が販売されている。
これがですね、「あなたがご契約になられている生命保険は今6%の商品にご加入になられていますよ」ということを謳ってはいけない。
なぜか。今は「保険業法」というのがあるが、私が保険に携わった1993年のころは、「保険募集に関する取締法」という名前だった。
皆さん、法律の中で「取り締まり」の名前のつく法律ってご存知ですか?なんとかなんとか取締法とか。
実は、当時は「麻薬取締法」と「保険取締法」しかなかった。麻薬と保険は同等のものだったということ。
これが、90年代半ば頃に保険業法という名前に変わった。その法律の中で、こういった公表してはいけない予定利率っていうのがあった。
なぜか。保険会社は6%の商品を売っておいて、94年の10月1日までは6%だったんですけれども、94年の10月2日からは5%に下げますよ、となった時に、じゃあ94年の10月2日以降どうやって売ったらいいねんという話になってくるわけですね。
だんだん4%、3%、2%となって、今1%の商品なんです。
そうなったらあなたがご契約になられている6%の商品を解約して、私から1%の商品に入ってくださいって言ったらお客さんは入るでしょうか? 絶対入らない。
京都銀行で6%の定期預金をしているのに、定期預金6%の預金を解約して、滋賀銀行の1%に変えませんか? といったところで、絶対変えないですよね?
ところが保険会社は売り続けないといけない。だから公表してはいけませんという酷い法律なんですね。
だから未だに、「あなたの加入している商品は何%ですよ」なんてことは、一切教えてくれません。というのが現状。これが保険の裏の一つ目。

次、保険の裏の2つ目。
「比較販売をすると罰せられる」
実は、比較販売というのは一切してはいけない。
この表は、50歳の男性が死亡したら5千万円払われますよ、保険期間10年間で60歳までですよという例。
F生命で加入すれば年間で138,000円払えば加入できる。S生命だと199,000円。N生命だと20万円、M生命だと36万円払わないといけない。F生命だと、月払いで言うと11,000円ぐらい、M生命だったら月3万円払わないといけない。
この保険料比較をしちゃダメ、ということなんですね。

おかしな法律だけれども、この中で1番お客さんの多い保険会社はどこか想像つきますか? 実は、日本で売られている生命保険のこの6社の中で言えば、一番多いのは M生命。一番高い保険会社。年間36万円払わされてる人がめちゃくちゃ多い。実はその他の5社の合計の10倍ぐらいが M生命。F生命に入ってる人なんてほとんどいない。
こんなおかしな話は基本的にはないんですけれども、M生命に入っている人がほとんどですよという。
比較ができないからこういうことが起きている。保険の裏の二つ目はこんな感じ。

次は「営業の闇」について。
2年ほど前に報道でたくさん取り上げられた、かんぽ生命が……という話。
結局こういう事件が起きるというのは、法律がこんな状態なんで。
かんぽの営業職員さんはいっぱいおられて、日本に5000万世帯の家があるとしたら、その半数は郵便貯金の口座を持っておられる。
1/2の確率で何がしかの郵便局との取引がある。そこへ無理やり売って来いと言うのが、結局こういう事件になった。

保険の営業マンというのが、大体就職されて2年経てば8割の人が辞めて退職していく。離職率が8割。
だから昔は麻薬と覚せい剤・大麻と同じように保険は使われていたのかなというところが、未だにちょっと社会的信用がないのかなあというのが現状の問題と思う。

こういった生命保険業界のおかしなところをどうして行こうか、というのが私の、我が社の「戦略」。
今後何をしていくか。
今年の4月にセブンコンサルティングという会社を作った。そのセブンコンサルティングの戦略として、まあ私の戦略としてということも言えるんですけれども、「保険営業の概念を変えて行こう」ということ。
「保険営業の概念を変える」っていうのは、とりあえず保険営業マンの社会的地位を上げていきたいということをまず思っている。
先ほどみたいに法律的な問題もあったり、昔でいう護送船団方式とか、既存の100年以上続いている保険会社を守らないかんとか、いろんな法律の壁があって、なかなかそれ(社会的地位)も上がらないが。
少なくとも私のオフィスにいる仲間とか、親しい営業マンとかだけでも、社会的地位を上げていきたいなと。
そのためには、保険営業マンが信頼されないといけませんよという形なんですね。

そんな中で、「コロナは大チャンス」と(スライドに)書いている。
今回のコロナで、先月のデータを見ると、日本に中小企業は350万社ぐらいあり、コロナの「ゼロゼロ融資」 と呼ばれる、支払いを5年据えおいて金利もゼロですよ、という融資を受けた企業が、125万社あるというんですよ。
先月、銀行の融資をやってる人にお話を伺っていると、今年に入って倒産する会社が極端に減っている。
つまり、本来貸してくれなかったところに、コロナ融資が出るようになって、会社が生き延びちゃってしまっている。本来なら潰れてしまっている会社、借りられなかった会社が借りられるようになった、それが生き延びちゃっている。
以前蒼天先生が「大廃業時代」とおっしゃっていたけれども、おそらくこの返済が始まる頃には、大廃業時代と言うか、大倒産時代が来るんじゃないかと。
それをなんとか助けて行かなあかんなというのが、「コロナは大チャンス」というふうにとられているところなんです。

戦略としてはこういうことで、課題としては、「正しいものを見極める」という力。
先ほどの保険商品の比較もそうですし、過去の金利の問題もあるし、また企業さんで言えばその融資が適正であったとしても、金利を払っていくためにどうして行ったらいいのか、元本返済が始まった時に本当にやっていけるのか、とか、そういったところを直していかないといけない。
正しい方向性を見極める・正しい商品を見極めるということ。
それと並行して、こういった話をきちんと伝える先を見つけていく、ということが今後の課題になってくるかなと思う。

セブンコンサルティングの話を4月にお話しした時に、蒼天先生から「7つは何や」と質問された。若い奴に考えてもらってるんで後日発表します、という話をしたが、セブンコンサルティングではこの7つを柱にしています。
1.財務の健全化
2.保険の適正化
3.資金繰管理支援
4.経営計画策定
5.融資の適正化
6.相続対策
7.事業承継計画

現にもう動いている部分もあり、この中の1(財務の健全化)と2(保険の適正化)は無料で行っていきます。
3から7に関しては有料でやっていくようになります。
新会社の事業内容としては1と2、まずは財務分析の診断、そして保険の適正化をしていきましょうということをメインの柱で動いていきます。
今年の短冊に書いた「不昧に生きる」というのがここまでどう関わるかという話なんですけれども、継続して勉強していき、必ずやお客様に貢献できる営業活動をしていきたいなと思っています。

【桜庭】
ありがとうございました。
前の二人とは全く違う発表をしていただきました(笑)。
ひとつだけ質問させて頂きたいんですけれども。
保険営業マンの社会的地位を上げるということなんですけれども、そこについてはここからどうつながっていくのかというところだけ、少しお考えを聞かせていただければありがたいなと思うんですけれども。

【緑山】
難しいんですけれども。
MDRTと言われる生命保険の営業マンが入っている会があるんですね。
それとか、JAIFAとよばれる外務員協会とか。
あとは、少ないですけれども私の周りの人間だけでも、社会的地位を上げていこう、というような動き方しかできないのが現状です。

【桜庭】
承知しました。
ありがとうございました。

【黄金】
ちょっと保険のこと聞くんですけれども、例えば61歳でこういう健康状態で会社の売上がなんぼ、とかっていう条件をコンピューターに入れたら、答えってひとつになるんですか?

【緑山】
ひとつにはならないですね。

【黄金】
なぜですか?

【緑山】
まず健康状態が一番引っかかります。
五十歳男性で死んだらいくら、っていうだけであったら、コンピューターに入れたらすぐわかります。
目的がひとつだけであればすぐわかります。たと言えば死亡だけ、とか。
そこに、解約返戻金があるかないかとか、いろんな条件が絡んできますね。

【黄金】
さっきのセブンコンサルティングの柱について。
そのコンセプトが、なんかバラバラちゃうかなと。目指してはることと違うような気がした。
なぜ最初、保険のことを聞いたかと言うと、AI の世の中になってきて、健康状態とか、全てデータがどんどん溜まってきます。大規模な生命保険会社がそれを導入してやれば、ネットで生命保険も全部できるんじゃないかと。
そう考えると、人が介在するような保険の売り方って、一体どんな売り方なんだろうなと。
そもそも、色んなものが発展してきた時に、保険が主役ではなくて、生き方・ライフプラン、そっちのほうのプランナーみたいなのが緑山さんの目指されるものであって、保険は豊かな生活を送るための手段の一つ、みたいな考え方なんじゃないかと。
戦略って売るための仕組みかもわからへんけど、たぶんそれって、売るための仕組みを作っていったらAIに負けると思うんですよ。

【緑山】
なんとなくわかります。
例えば、さっきの7つの柱、経営計画の策定とかやっていく中で、まず売るということではなくって、問題解決の一つのコンテンツとして保険がある。
でその会社が債務超過であったら、利益がでるようにお手伝いをして、綺麗にしてから売ろうというような考え方。
もしくは例えば債務超過なのに貯蓄性の高い保険にはいっている場合じゃないですよ、というアドバイスをするとか。
そういった形の案内からスタートする、というところですね。

【黄金】
一番最初の闇の話で、「取締」っていうのも、犯罪まがいのことが起こるから取り締まる法律があったわけですよね。
だから比較させないなんてね、今比較サイトばっかりあるのに比較させないというのもおかしな話。

【緑山】
まぁそうなりますね。
先ほど AI の話で、現実にそういったネットで全て完結するっていうやり方はある。
ただ、先程私がお話ししたように、今まで100億円以上保険料集めてて、実際に死亡で払ったのが3億円も満たない。それは何かとうと、まだ支払い時期が来ていない、まだ亡くなる人が先であるということですよね。
それで保険金支払うときに、ネットで入ってるとトラブルが起きやすいんですね。
支払うのが保険営業マンの仕事であって、保険に入ってもらうのが保険営業マンの仕事ではないんです。
払う時にきちんといい仕事をしないといけない、という感じですね。
難しいんですけどね。
伝わればいいんですけど。
AIもなかなか普及はしないですね。

【黄金】
多分保険に入る人も少なくなるんちゃうかと思うんですけれども。
こういうことが分かってきて、緑山さんが話されるようなことがどんどんオープンになってくるとね。

【緑山】
減ってると思います。現実に。

【黄金】
緑山さんせっかくこれまでお金集めてやってきはったんやったら、「そこか?」っていう感じでしたんでね。なんか延長線上になってる。延長線上じゃおもろないよな、という感じをすごく受けたんでね。

【蒼天先生】
延長線上じゃないでしょう。今の話は。
なぜならこの戦略、全部間違いやと思う。悪いけど。
何でかと言うとね、7 C、 無料でやってるふたつだけでよろしい。あとは要りません。
だって経営計画立てても無駄です。
事業承継、ありません。
大風呂敷広げるのはやめましょう。現実離れしてる。
それともう一つ、肝心なこと。
法人の営業、あきまへん。法人はお金になるかもしれないけど。
個人ですよ。
基本的にそこが間違いです。ちょっと欲を出しすぎた。
法人やから事業承継やら経営計画やら出てくるんです。無理。絶対無理。言うときます。
物事は計画通り行きません。
事業承継も終わります。
すぐ陳腐化するんですよ、7 C は。実行する前に。
保険だけでいい。

【緑山】
おっしゃって頂いてることは分かるんですけれども、現状ですね、ここ3年ぐらいの数字でいくと50%、60%ぐらいが法人なんですね。
40%ぐらいが個人のお客様なんで。
もちろんどちらかを捨てるなんてことはないので。
ただ、法人のフットワークが落ちてきてるんですね、数が。個人を回ると。

【蒼天先生】
法人はやってもよろしいけどね、7C やめましょう。
2Cでいい。2Cで充分。
3から7は全部ダメです。時代遅れです。

【緑山】
なるほど。

【蒼天先生】
計画は無理です。私もやりません。
事業承継、私はやりません。できないから。
時代は変わってるんですよ。
中小企業はこれから倒産して行きます。
そのリスクをどれだけ見てるかということもありますな。
あまりにも未知の世界なのに未熟なままで入り込まはったという感じがしますわ。
これは緑山さんの人柄で、個人でやらはったほうが一番いいと思いますわ。

【緑山】
もちろんその路線忘れずに行きます。

【蒼天先生】
要はコツコツと積み上げて行かなあきまへんにゃわ。
大口を取ろうなんてね、そういう発想が緑山さん中にどっかにある。
これが僕から見たら時代遅れです。
そういう印象を僕は受けました。
はっきり言って申し訳ないけども。
前にも申し上げたかと思いますが、絵に描いた餅や、と。

今すぐとは言いませんけれども、せっかく立てた計画で考えてはることですが、やはり1年ぐらいの間にもう一回、自社のこれからの……。

【緑山】
会社の名前が「セブンコンサルティング」なんでね……。

【蒼天先生】
ほな、社名変更したらしまいですやん。

(…通信が悪くてWi-Fiつなぎ直し)

【桜庭】
もう5時になってしまったんですけれどもどうしましょうか?
このままだと尻切れトンボ何で、少しだけでもまとめてから終えたいと思います。

【蒼天先生】
僕は終わってもいいと思います。
ただね、緑山さん、ちょっと頭冷やしてもう1回原点に戻って、個人的に会社を見つめ直していただいたらどうでしょうか。
会社の利益を上げるということよりも、保険屋として何をすべきかというところをね、原点に戻ってもう一度考え直されること。
やるやらんは別ですよ。
欲が入ってるから、この際欲を抜きましょう。
その時に保険屋さんとしての原点がはっきりするから。
その上で戦略を立てましょうや。
僕はその方がいいと思います。

【緑山】
はい。

【桜庭】
もうひとりぐらいお願いしましょうか。

【白石】
先生からもう1回緑山さんにということがあったんですけれども、個人的にお願いみたいなものがあるんですけれども、法人格って2年ぐらい前に損金計上できる保険ってほとんどなくなったじゃないですか。
僕らって保険に逃げる時って、結局損金計上できるから保険に入るっていうのが結構多かったんですけれども。
最近保険屋さんに言うのは、「金隠せるような保険ないんか?」っていう話をよくするんですけれども。
次何かの戦略の時に、緑山さんが今法人格が6割ぐらいあって、個人で4割だっていうのがあったから、このセブンコンサルティングという会社の中で、法人格はどういう風に攻めようと思ってはるのかとか、個人様はどういう風に攻めようと思ってるのかっていうのを教えてもらえたら嬉しいかなっていう風に思います。
多分この2年ぐらいで法人さんが考える保険のあり方ってだいぶ変わったと思うんです。
ほとんどが税金払うのが嫌やから保険に入るっていう逃げ方がほとんどだったと思うんですけれども。
保険の専門家がこれから法人格に保険を売るんやったらどういうことを考えて保険をすすめて春のかとかそういう戦略を教えてほしいなと思います。

【緑山】
先ほどの「保険の裏」の所であるんですけれども、「国税庁対保険会社」っていうね。
新しい商品を作ると国税庁が網をかけるっていう、イタチごっこの歴史があるんですね。
そもそも私は節税保険というようなものは基本的に嫌いなので売ってないんですよ。
節税をやるのは税理士さんなんですよ。
私はいつもその税理士さんと喧嘩するわけなんですね。それで結構負けるんですよ。
社長は節税を選ぶんですよ
違うでしょ、会社は納税して初めてお金が残るでしょう、というスタンスで行くんですけれど、税理士は節税を持ってくる。
それで結構負けちゃうんですけれど。
それが今は一切できなくなってきている。
まぁ一切じゃないんですけどね。
1/2損金でやることも可能だし、4割損も6割損もあるんだけども、会社がきちんとを継続するために保険を作らないといけないのに、節税が前に出ているというのが間違いだったんですよ。
これからはめちゃくちゃチャンスがあるんです。
私がやってきたやり方がこれからは正攻法になっていくというところなんで、保険=節税じゃないというところで考えられたらどうかなと思います。

【白石】
それを今日の PowerPoint に入れて欲しかったなと思います。

【緑山】
実はそれ作ったんですけれども、抜いたんです。
また何かの時にお見せしたいと思います。

【桜庭】
今日は銀河さん・水島さん・緑山さんということで、お疲れ様でした。

【蒼天先生】
基本的にね、本質を見る目というのかな、それが今日皆さん3人の発表から感じたことです。

【桜庭】
重たい宿題をいただきましたが、また来月ですね。
ではもうちょっと本質的なところに迫って発表をしないといけないということで、ちょっと重くなりましたけれども、また来月よろしくお願いいたします。
では本日はお疲れ様でした。

議事録作成者の声
緑山さんの発表について、感じたこと。
初めての試練だったかもしれません。
パワーポイントを使ったお話を、文字にすることが、本当に難しく、「画像を貼り付けたい」という欲望にかられておりました。
さらに、「保険業」という、自分にとっては未知の世界のことを「誰が読んでもわかりやすく」というのは、非常に難しいことでした。これは勉強不足。
議事録チームで、たくさん相談させていただいて、大切な部分、本質にかかわる部分だけを残し、きれいにまとめる方向で進めていこう、としていたのですが、いかんせん今回は本当に力不足、やればやるほど全部大切な気がしてきて、どんどん深みにはまってしまい、きれいにまとめることができませんでした。
ですので、緑山さんの発表については、ほぼ、文字起こし原稿どおりの内容です。
ご了承くださいませ。
「言い訳」「妥協」いずれもあまり使用したくない単語ですが、今回は、ダブルで使用することになりました。
大変申し訳ございません!

こんな日もある


Zoomでお会いしておりますと、個人的にちょっと小会話、ということができません。
今回は、もし、リアルで開催していたら、例会前とか、休憩中とか、終了後に話しかけたかったな、という小会話を、1分間トークに挿入しました。
リアルで会いたいなー、と、ひとり盛り上がっておりました。

ありがとうございました。

 

一覧に戻る

TOPへ戻る