読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第152回 百年企業研究会内容(2021/11/11)

開会の挨拶・先生からの報告

紺野さんが退会されまた。
日付は10月13日付。少し厳しいこと言ったのが原因だったのか。それとも他に何かあったのか、その辺りはわかりませんが、我々は去るもの追わずということでずっとやっていますので、その方針は変えません。

2つ目は、山吹さんがご逝去されました。先月例会していた時にはもう亡くなられていた。
山吹さんのご主人が、お悔やみに伺うことを固辞されたので、ではなにかお悔やみの品を贈ろうということで、お線香を送らせていただいた。昨日ご主人からお礼の電話を頂いた。

彼女がこの会に入られた経緯を調べてみた。
以前のぼくの講演を何回か聴いて頂いて、このことがきっかけで彼女と知り合った。
2015年の4月10日に、メッセンジャーで「セミナー受講した山吹ですが…… 私覚えてくれてはりますか?」というメッセージが入って。
「一生懸命言われたとおりやって早速成果が出たので、その成果を報告したくて連絡させていただきました」

その次、2019年の12月末。
その時は、切実な電話がかかってきた。事業承継失敗した、と。
今の新しいお店で息子にやってもらおうと思っていたが、息子は笠置(以前からあるお店)でやると。ほうっといてくれと。頑固親父と息子の意見が合わなかった。親父の指示を受けないように、笠置で自分でやる、と。
親父は怒って、せっかく設備を整えてお店作ったけどこの店を畳むと。そういうことになって、それは余りにももったいないから私一人でやりますと、旦那さんに言ったら、「お前できるんやったらやってみいや」ということになって。
さぁこれからやっていかなくてはならないが、何をしたらいいかわからない、ということで僕に相談があった。
僕も何からするべきか、事情がよく分からないから、とりあえず研究会に入って考えたら? と言った。
で、「入らせていただけるんですか、ありがとうございます! ただひとつ、大きなハードルが… 主人の了解が……。 それがすごく高いハードルで、機嫌のいいときに言って頼んでみます。うまく行ったらよろしくお願いします」ということでした。

2020年1月3日に「OKが出ました。」というメッセンジが来た。
不思議なことに、言ったら「行けや」と言われたと。こんなことは、生まれて初めてだと。
それで1月の例会から参加されました。
今年(2020年)は飛躍の年にするんやと。お店をとにかく自分でやると。雉の仕入れは主人がやってくれるというので、それだけやってくれたらあとは全部私がやるということでスタートしたんです。1日1組だけにしとこうと。1人の客も1組。5人の客も1組。
それ以上、欲を出さなくてもいいでしょと。そう言ったら、「そうします!」と言って。
それではじめられて、極めて順調に行った。もともと知名度もあったので。

昨日ご主人との電話で、「いやぁ奥さん超ポジティブですごかった」と伝えたら、
「いやぁ家内もめちゃくちゃ(研究会を)楽しみにしていました。張り切って行きますのや」と言っておられた。それで、朝早くから出かける。2時からと聞いていたけど、10時ぐらいに出かけて行く。
その辺散策して、お昼ごはん食べて…と聞いていた。
「ものすごく喜んでたから、私も喜んでましたんや」ということで、お互いに亭主関白同士で気が合って、話が弾んだ。
お悔やみに来てもらっても対応できないという事情は良く分かるので、電話でお悔やみを申し上げた。

【緑山】
彼女は62、63歳ぐらい。僕と同じ年代ぐらいです。

【蒼天先生】
そうですか。早いですなぁ……。

もう1つ。
昨日、白石さんから電話があり、「ちょっと休会させてほしいんですが」という突然のお話だった。
「どうされました?」
「いや、あきませんのです。頭で考えることと、体がやることが、全然バラバラなんです。で、全然ちゃんとした生活ができてない。仕事はちゃんとしているんだけれども、調子悪くて、お昼で帰ったり。そんな状態なんでしばらく安静にしようと思う」
ということで。
ゆっくり休んでください、と言うと、いや行きたいんです、と。
できたら2月に行きたいです。治ったら1月に行きたいと。最終的には、3月まで休会届けを出しておきましょうと。一応、4月から出るということにしてあるけれども、しかし、よくなったらその翌日から出てください、そういうことでいいですか? と言うと、いいですと。
そんなことで。
3月末まで休会。しかし良くなり次第出席する、と。
感じとしては来年の1月か2月ぐらいから来られるのではないかと思う。
よく考えると、先月も先々月も発言が情緒不安定だった感じもするし。

12名いたのが、紺野くんが辞めて、山吹さんが亡くなって10名になって、白石さんがお休みされて、桜庭さんも今日まで休会、今日は8人です。非常に小さな所帯になった。

以前、たくさんの会員が辞めた時期があり、その時にもう百年企業研究会を辞めようかな、と思ったが、今回は小所帯になっても辞めようとは思わない。このまま続けようと思っている。

 

1分間トピックス

【水島】
山吹さんの件があって、そうか… という感じでガクッと来たというか。
親しい人がなくなるとどうしても… という感じですよね…。
めちゃくちゃプライベートで仲良くさせてもらっていたわけではないので、もっと仲良くというか、色々お話をしていればよかったなぁっていう後悔の方があるな、という…そんな感じです。
昨日、近くに暮らしていた両親が引越しました。
もともと、熊本から出て来て、京都・滋賀でずっとやってきたが、そろそろ田舎に帰ろうかということで、引越していった。片付けを手伝いに行っていたが、それはもう大変だった。こちらの言うことは聞かない、「これはいるんや!」と物を捨てない。70いくつだが、頑固で……。
以前、蒼天先生が、「本とか全部捨てました」と話されていた。先生すごいな。整理ができるというのは素晴らしいなと思った。
引越し屋さんに「これ、いりますかね?」と言われたりしながら、これ本当に使うのかな? というようなものも、全部持っていくと。熊本に住んでいる兄も手伝いに来て、家族総出でわーっとやった。
何週間か準備期間があったのに、全然やってなかった。
やっぱり片づけられなくなるのだ、とがっくりきたのと、何とか無事に送り出せて、「行ってらっしゃい」という気持ちと。
そんなことで、ドタバタのここ何週間かが過ぎ、今日からの新生活、なんとかやってもらえればいいかなと思っている。

【蒼天先生】
こっちにいるのは一人だけ?

【水島】
そうなりましたね。
親と兄が滋賀にいるので滋賀に帰ってきたんですが、両方熊本へ行ってしまって、はしご外されたみたいな感じになってしまいました(笑)
一族は全員熊本にいて、102歳のおばあちゃんが生きていて、そのお世話もしたいので、親としてもあっちにいくのが安心だ、ということですね。

【蒼天先生】
おばあちゃんも、喜ばれる。

【藤崎】
それまで面倒みなくてもよかったというのもすごいですよね。

【水島】
父の兄弟が熊本にいるので、みんなで面倒見ていたみたいですが、頭もはっきりしていて、料理とかも作りますし、すごいと思いますね。


【墨田】
最近気になる言葉があったので、何だろう、と思って調べたという話。
「木鶏(もっけい)」とか、「木鶏クラブ」という読書会かなんかをされているというのを聞いて、「木鶏って何だろう?」と。
ずっと気になっていて、さぁ一回調べよう、と調べたら、それは中国の故事だった。
(参考)木鶏
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E9%B6%8F

ある王が闘鶏を育てよと指示して、もうできたか? と聞いたら、「喚いて相手を威嚇しています」。
また10日ほど経って、どこまでできたか聞いたら、「まだ他の鶏をにらみつけてます」。
最後また10日経って聞いたら、「木鶏のようになっています。完璧です」と。
木の鶏のように全く動じない、何もしないようになって完璧です、と答えて、そうか、よし、と言った、という話が元で。
どんなことにも動じない、ということのたとえの話らしく、それを「木鶏」という。

それを聞いて、「木鶏クラブ」とは、人としてガンとしたものを作っていこうという趣旨だったのかと思った。
それから、どんな人が木鶏なんだろう、とか考えていた。
さっきの蒼天先生の話で、「この会も小さな所帯になった。でも何にも思わない」と。これはこの会も木鶏に近づいてるのかな、と感じた、という話。

【藤崎】
「致知」っていう雑誌、あれを使って勉強会をしているのが「木鶏クラブ」ですよ。

【銀河】
ありがたい雑誌なんですか?

【蒼天先生】
ありがたくない! ありがたく思う人もいるかもしれないけど。
著名な方の記事が多いが、抽象的なことばかりで、こうしなさい、こうしなさい、って。
結局結論だけが書いてあって、プロセスが書いてない。

【水島】
ちょうど僕2ヶ月前に申し込んだんです(笑)。

一同笑

【蒼天先生】
僕は反対です。あれは、結論を急ぐ人が読む雑誌。

【水島】
申し込んだのに(笑)。

【墨田】
水島さん、そこで動じたらダメですよ。木鶏にならないと(笑)。

 

【銀河】
山吹さんのことがすごく残念でした。
いつも一生懸命で、未来を色々描いておられたことしか覚えてないので。
いつも興味を持っている「仏教」って、死ぬっていうことがすぐそこにあるんだよ、っていう教えが結構あるのにも関わらず、実際自分が抱いてしまう感情というのが、かけ離れてたので。
やっぱり考えるたびに色々と思い出してしまう。

それでもやっぱり時間は流れていく。
10月31日は2年ぶりに山国寄席を開催した。別に誰に求められているわけでもなかったけれど、こういう地域の寄席っていうのは、放っておくと自然消滅しそうなので、みんなで、なんとかやろう、ということになった。
噺家さんたちも、喜んできてくださって。いつもは桂塩鯛さんだけだが、今回は三味線の方とお弟子さんの小鯛さんもきていただいて、にぎやかで満席になって、なかなかよい会ができた。


【黄金】
この1ヶ月は集まる機会が増えてきた。久しぶりに、以前研修会で一緒に学んでいた人と会った。
その時に彼が、「黄金さん、後継者問題をどう考えてます?」と聞いてきた。彼は後継者で、僕よりも15、6歳ほど年下。
僕が言ったのは、「そうやね、僕も62歳やから考えなあかんのやけどね。色々歴史もある中で、次の子にちゃんとしっかりと受け繋げるような体制づくりをした上で、次選ぶのは僕の息子や、親族でなくてはならない、ということではなく、ちゃんとした体制を整えてやりたい」
そしたら彼は、ちょっとお酒を飲んでいたのもあるけれど、一言、「黄金さん、それ違います。黄金さん自身が、本当にやりたいことを一生懸命楽しくやっていたら、後継者ってそれを見て、自分もやりたいと思うのではないでしょうか?」と。
「体制を整えるとかおっしゃっていますけど、そんなんじゃないですよ」と言われてね。

一同(笑)

【黄金】
その時、頭ゴツーンとどつかれたみたいな感じでね。
その子、一緒に研修会に行っているときは、全然しゃべらない、おとなしい子やったんや。
でもたまたま二人でちょっと二次会行こうか、と言って飲みに行って、隣でパパパパンッと言われて、返す言葉がなかった。
それで思った。自分はいろんな人に学びを得て、こういうところに来て、教えてもらって学ぼうとか、気づこうとかっていう心を持っているけれども、どこかに頑なに信じているものがある。誰にも指摘されないから、実は先入観とか固定観念に満ちた思考回路が、当たり前に存在してしまっているなあと。
彼の言葉で、凄くその時フレッシュな気持ちになった。
なるほどなぁ、そうやんなぁ、自分がもっとやりたいことがあるなら、蒼天先生じゃないけど、歳は関係なく 挑戦しよう、やろうやろうって。
頭の中、理屈では「新しい挑戦」と言いながら、片方の奥の方の頭の中では「こういうふうにやろう」と決めてる自分がいるのがわかってね、いいこと言ってくれたな、と。
いい機会だったな、とその子にめちゃくちゃ感謝してるんですけどね。

最近、人と直接出会って、リアルで話す機会が増えると、何だか頭をどつかれるようなことが結構あって。コロナ禍で引きこもっている間に、先入観というか、そういうものに洗脳されてる感じがあるよな、っていうのが凄くある。

銀河さんの写真やないけどね。
最近僕、空を見ることを意識してて。あ、こんなきれいなんや、とかね。夜空もそうやしね。
月が好きやし、月よく見るんやけどね。
別に曇り空でもいいし、空を見るっていう。あれ結構気持ちいいもんですよね。
銀河さんの写真、空が多いじゃないですか。あれ凄いなと思ってて。
なんというか、開放するというか、それを意識してやってて。
そうすると、自然に社員に対しても優しくなるというか、社員に「助けてーな。頼むわ。ごめんな」と頼ったり。そうしたほうが自分も楽やし。
そんな毎日です。結構いい日々かな、と思ってます。

今日の一分間トピックスじゃなくて、3分4分やね(笑)


【緑山】
先週山吹さんの訃報をお聞きして、同世代やのになぁ…というのを思っていたら、同世代の方が亡くなるということが、重なっている。
今週の月曜日、同級生の女性がくも膜下で亡くなりましてですね。
この保険の仕事をしていて、奥さんが亡くなった事例っていうのは、少ない。
一般的には、旦那さんが亡くなるほうが多い。旦那さんが亡くなったら、たいてい、奥さんからお通夜の前に電話が来る。こちらは、書類こんなん用意せなあかんよ、って伝えて、大体、1週間で何千万円って支払いが終わるんです。
で、奥さんが亡くなった例が2件あって。まず連絡が来ない。いろんなルートで連絡が来て、手続きに行ったら、まぁ1ヶ月2ヶ月、旦那さんが書類出してこない。もうね、心折れてると言うか。
多分先生が山吹さんの旦那さんとお電話された状態が1ヶ月2ヶ月ゆうに続きますわ。
男って弱いなぁってね、ほんまに思う。
山吹さんの旦那さん、下手したら長生きできないぐらい、弱られると僕は思うんで、そっちも心配やなぁと。

そう思いつつ、11月になってコロナが落ち着いて、魚釣りするんですけど、釣れないときは全然釣れない。
でも、ある瞬間、潮が流れ出したりしたら、海がざわついてくるんですよ。一匹釣れたら、立て続けに釣れる。これ、「活性化する」っていうんですけど。

11月に入って、周りが活性化してきたな、という気がする。
10年ぶりのお客さんから電話がかかってきて、とか。
たまたまこういうやつがいるんやけど、保険作ってやってくれへんかとか。
なんか連発して、バババッと入ってきている。
昔から11月と12月は、昔からある保険会社(漢字の保険会社)は、「保険月」と呼んでるんです。ノルマが3倍になる。だからその間、いわゆる保険のおばちゃんみたいな人が、バーっと回られるんです。
そしたら、海の中と一緒で、ガーッと活性化する。それが影響してきて、こっちに回ってくる。そういうイメージがあるので、保険のおばちゃんのおかげで、今やれているのかな、と思ったりしている。
コロナが終わったから活性化してきたのか、飲み屋街に人が出歩くようになって商店街が活性化してきたからなのかはわからないけど、11月に入って活性化してきたな、という気はする。


【菖蒲】
いっぱい話すことがあるんで(笑)。3つぐらいに絞ります。

1番しょうもない話を1個。
皆さんは、エレベーターの行き先を押すときに、間違って押してしまった場合、その取り消し方って知っていますか?

【藤崎】
2回押すんですよね。

【菖蒲】
あぁ、やっぱり知ってるんだ。何十年も知らなかった(笑)。
先日知って驚いたんです。ちゃんと実験してみました。

【蒼天先生】
今まで知らなかった!

一同笑

【菖蒲】
そういうものってありますよね。私の中で衝撃だったんで(笑)。それがまず一番目で。

それと、山吹さんとは同い年なんです。
帰りに一緒に帰ってちょっとお茶したりとかお話したりしてましたけども。
どんどん元気になられている感じがしてたんやけどね。

やっぱり同級生が亡くなるとショックなんです。
この2年3年で、同級生が立て続けに6、7人亡くなった。1人が女性であとは全員男性で。
その死因が全員肺がん。そのうち喫煙者は3人、喫煙者じゃない人もみんな肺がん。
私は九星気学というやつで、「六白金星」なんですが、弱いところは肺なんですよ。やっぱり関係あるのかな、と思った。

【蒼天先生】
その方たちは例えば北九州で八幡製鐵に勤めていたとか、そういうことはない?

【菖蒲】
それは関係ないと思います。そんな昔の……(笑)。七色の煙時代ではないです。
でも、大気の問題というのは、あります。
九州の北部は、光化学スモッグの問題もたくさんあったけれども、川もきれいになり、空気もきれいになったけれども、ここ10年ぐらい、中国からPM2.5と黄砂がじゃんじゃん来て、続いている。10年前くらいから、天気予報では晴れなのに、ずっと空が変なグレーの曇天なんですよ。空を見た時のヌケ感がないような空になってしまって。

コロナ以前の話で、60代以上の人たち、高齢の方が気管支喘息と喘息になるケースが凄く増えている、ということでした。
私も、急に咳喘息になりました。普段話題にしないけれども、ある時4人で、揃ってご飯食べている時にその話題になったら、全員喘息だったんですよ。
65歳になってからなったとか、70歳になってから喘息になったとか、皆さんおっしゃってました。
これはおそらく大気が汚れてるんじゃないかとか、みんな知らない間にアレルギーになったりしてるんじゃないかな、と思いました。皆さんも気をつけてください。

いい話があって、あ、3つの話を4つにします。

一同笑

【菖蒲】
1個は、宮崎県の日向市で景観アドバイザーをやらせていただいてもう10年を越えました。
まぁ嬉しいような嬉しくないような、嬉しいことにしたいと思うんですけれども、市政70周年で表彰されるということで。功労賞みたいなものですね。来週式典があって、一般土木の部門で表彰されます。行ってこようと思っています。
自費で行かないといけないんですよ(笑)。コロナで、ずっとズームでやっていたんですけれども、表彰のときには交通費は出ないというね(笑)。
現地の建築士や技術士や、市民活動している人など、一緒にやってきた人がプライベートで20人ぐらいでお祝いしてくださるということなんで、それが1番嬉しいですね。

【蒼天先生】
焼酎気をつけてくださいよ。宮崎は酒っていうたら焼酎ですからね。

【菖蒲】
先生、そんなん心得ております(笑)。私は1番勝ってましたんですね、みんな倒れてましたけど。

一同笑

【菖蒲】
伝説があって、今はもう飲めないけど、昔は40人ぐらいで飲んだら私一人が生き残るっていう。それぐらい強かった。
そんなことで、リアルに会えなかった人とリアルに会えるということがちょっと嬉しいな、とい思っています。

もうひとつ、4つ目のお話です。
12月4日から8日まで、九十九伸一(つくも しんいち)さんの個展を行います。
スペインのバルセロナ在住の、30年来の友人で、毎年、私が企画主催してきた個展です。
京都のギャラリー富小路でやらせていただきます。もしお時間ありましたらぜひ来てください。

この人は世界を確立している。現代美術と言えば現代美術です。具象ではなく抽象。
私の企画で、「スカーフ原画展」と題して、エルメスの上を行くスカーフを作りました。
この原画が90cm×90cmで原寸です。絵になりますと140万円になります。
それを6万6千円のスカーフにしました。ヨーロッパで10枚と、日本で10枚作っています。予約が半分入ってしまっていて、もし必要な方は言ってください。

この人は色彩が素晴らしい。世界的に見ても、ここまでできる人はいない。
エルメスと同じ、イタリアのシルクで、プリントは世界で一番素晴らしい美術品用のスキャナでスキャニングして、それをエコインクでプリントしています。

https://shinichitsukumo.com/

来年は三度目の正直で、堺のフェニーチェという芸術劇場で、彼の個展と彼の息子のエレキチェロの演奏をやらせていただきます。
独特の色彩の世界です。私は絵の前に引き込まれる感じとか、絵と対話する人っていうのは、何を見てるんかな、と思うんです。人それぞれに引かれるものがあるんですよね。
リアルに描かれた美しさというのもあるし。

この人のはファンタジーなんですよ。
ある女の子から「時空のファンタジーってなんですか?」みたいに聞かれて、なんて答えようってなったんですけれども。

絵に向かった瞬間、その瞬間に永遠とか時間の長さとか、今ここで物として向き合ってるけれども、その向こうに見える世界というのが宇宙的なぐらいの広がりかも知れないし、そういう計り知れないものと計れる物質的なものとが一瞬にして交錯するというか。
そういう世界をこの人は見せてくれるというか。

彼はレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた、「リッタの聖母」っていう絵を昔に何度もデッサンしているんですね。
(参考)リッタの聖母
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%BF%E3%81%AE%E8%81%96%E6%AF%8D

そのデッサンを元にさっき見せたスカーフを作っているんですけれども、それをリアルに再現したわけじゃないわけですよ。
彼のイメージの中で作ったリッタの聖母が描かれているにすぎないかもしれないけど、実際にリッタの聖母がいたかどうかわからないけども、そこに想いを馳せると、きっとこうだろうという想いというのは計れない、永遠というか、広がりのあるものなんだろうな、という感じがいたします。
だから絵の楽しみ方というのは、「これは何を描いているんだろう?」という見方もあれば、その先にまたたく間の時間と、はてしない時間とが、いっぺんに絵の中に存在するというね。
そんな感じを彼の絵を見て感じてるんだな、と私なりに改めて思った次第です。
皆さんが惹かれるかどうかは好みとかもありますが。

彼は大気を見て、色が見える人なんです。
本当にそこに存在しているものを見て描いているという、そんなアーティストです。

ということで、この個展を開催するに至れたので、喜びの声ということで。


【藤崎】
今九十九伸一さんの作品を見せていただいて、好き嫌いとかあると思うけけど、何を意味しているんだろうとつい考えてしまう。
そして答えが見つからず悶々とする、この人は何が言いたいんだろう、っていうのを考えちゃう。
純粋に感動するとか、そういうものを見た時に何も考えずに見られるものが、僕の中では近代美術なんですね。
バンクシーとかもいいんだけど、どうしても意味を考えてしまったりするんで。

山吹さん、私あまり接点がなくて、久しぶりに出てきたらいらっしゃらなかった、という感じで。
議事録を見ていると、とっても前向きな人で、貪欲な方だなという印象がめちゃめちゃあったんですよね。たぶん創業してどうしたらいいのか具体的にいろんなことが知りたい、っていうことを絶えず求めていた感じがあって。
この会って、人間的な部分だとか、心の部分だとかの話が中心的になって来たと思うので、山吹さんはどう思ってたのかな、と思っていたんだけど、さっきも言ったように本当にここに来るのが楽しみだと。相当な影響を受けたんじゃないかな、と感じた。
そうやって人に影響を与えられるような会になっていくといいな、と思いました。
亡くなられてとっても残念なんですけれども、これも宿命というか…そういうことなのかもしれないですね。

墨田さんの会社がリフォームをされているということをお伺いしたんですけれども。
私も社員数も増えて、手狭になってきたので引っ越しをしたいと。
今谷底にいるので、上に行きたいということで、探したら全然ないですね。田舎は物件がなかなかなく、今の会社をリフォームすることにして、工事が進んでいる。もう少しで完成。
僕は何年かに1度動いていくような感じを持っているんで、そろそろ動きどころかなぁということも考えていて。
次回のときには完成したものを少しお見せできるんじゃないかな、というところです。

 

蒼天先生発表

【蒼天先生】
まず近況報告から。
この一週間は、ネットで新庄の記事ばかり読んでいた。もちろん就任会見も見た。
彼のことは、もともと好きだった。彼の書いた本も1冊持っている。
新庄はただの野球人じゃない。就任会見でも、好き放題言っていたが、彼の面白さっていうのはスケールの大きさ。何を考えているのかわからない、何を考えているのかわからないと人に思わせる。それは何か。普通の人にはない「勇気」を持っている。

新庄に対して、シンクロニシティを感じた。

彼は、メジャーリーグから日本へ帰ってくるときに、「札幌球場を満員にして、日本一にさせる、日本一になる」と宣言した。
僕は、何年か前に、コラムにそのことを書いて、投稿していた。

つまり、描いた夢と、こうありたいという具体的な妄想を実現すると言うか、そういうことにトライしてやり遂げる。
シンクロニシティ、「共時性」と日本語では訳されているみたいだが。
新庄がアメリカから帰ってきて、夢を本当に実現したこと、それにすごく印象が残っていて、それから彼に非常に注目を始めた。とにかく一般的な常識では考えられないことを2つ3つ言った。「優勝を目指さない」とか「人を変えるのが監督の仕事だ」とか、「日本のプロ野球を変える」そんなことも言っていた。

彼は、巨人のように有名選手ばかりを集めてきて優勝するのではなくて、いわゆる選手のモチベーションを上げて、その勢いで優勝させる。「背番号1」もそう。これは、最初は自分が背番号1をつけるけれども、背番号1を付けられるそういう選手が出てきたら託す、と言っている。
「ごちそうさまとか、いただきますとかが言えないやつは駄目」だとか。日本ハムから通訳で一緒に行った人が、強行スケジュールで、へとへとになって肘をついてご飯を食べていた。そしたら新庄はものすごく怒ったらしい。なんじゃその食べ方はって。基本の基がきちっとできている。
そういうことで、新庄の生き方というのは、360度どの視点から見ても何か学ぶところがあるし、活かすところがあるし、もう僕は来年から阪神ファンやめて日本ハムファンになろうと思っている。

そこでね、ここで一つ言いたいこと。「化石人間」
「化石人間」ということを、この際皆さんに申し上げておきたい。
「化石人間」それは頭の固い人。5年前でも10年前でも全然考え方が変わらない人。自分の殻が破れない人。色々言い方はありますが。

新庄は今でも宇宙人だと思ってる人がいる。彼は今はもう、普通の人。
今の宇宙人は大谷翔平。なぜか。オールスター戦か、ホームラン競争のときか、選ばれた超トップクラスのメジャーリーガーが、自分のボールを持って来て大谷にサインをせがんできた。こんなことありえない。自分たちと違う次元から来た人だと。自分が努力して、やっとメジャーで代表的な選手になれたけれども、まだまだ上がいるんだという認識、そこで決定的に我々と違うという、そういう認識だったと思う。

今回のテーマは「わが社の戦略と課題」でしたね確か。もう中小企業に戦略なんか考えることはやめときましょうって前々から言っている。なぜいらないのか。この際皆さんに知ってもらいたい。
僕が30代の頃に勉強したことです。ランチェスター。彼の考え方というのはものすごくシンプル。
どういうことか。例えば刀を持っているひと1人と、刀を持っているひと5人、喧嘩したら、同じ刀という武器ならば人数が多い方が勝つに決まっている。これが基本。
同じ武器である限り、規模が大きい方が、必ず勝つ。
中小企業は規模が小さいから規模の大きい企業と競争しても勝てっこない。これが基本の基。

ではどうしたら中小企業は勝てるのか。
例えば大企業が刀、中小企業がピストルを持ったらどうなるか。ピストルで勝てる。
では刀の人が100人いたら、ピストルの人1人で勝てるか? 勝てない。後ろからガバッとやられる。
機関銃だったらどうなるか、 それでもおそらく負ける。

ポイントになるのは規模と武器、この2つで決まるということ。
要は、いくら中小企業が頑張っても、大企業の人数に達することはできない、人数的に負ける。だからと言って、中小企業が大企業を上回る武器を持つことができるか? それも非常に難しい。しかし持つことができるかもしれない。
具体的に言えば、紺野さんが来た月に話していたダイヤモンドカットを思い出す。あれは大企業でもまだできていない、と、ものすごく嬉しそうな精悍な顔をしていた。だから大企業にも注目されている、と言っていた。ああいう技術を手に入れたら、大企業相手でも1人で勝てる。しかしいずれ追いつかれます。

そこで追いつかれないためにどうしたらいいか、どんな武器を手に入れたらいいか、ここが1番のポイントだと思っている。
大企業に負けない中小企業の武器、ひとつだけある。皆さん、それは何だと思われますか?
難しいことは何もない。
1億2600万分の1ということ。分母は日本の人口。分子は自分。日本で水島くんは水島くんひとりしかいない。誰も真似しようと思ってもできない。外見だけではなく、性格も、中身も。
78億分の1ということ。分母は世界の人口。分子は自分。日本だけではなく、世界でも、自分はひとりしかいないということ。

分かりやすく言えば、経営者1人ひとりが武器。ただ1つの武器。自分を武器にすることができたら、競争相手は、いない。
結局自分を磨く。自分を磨いて自分の良さを、自分の真の実力を出すことができれば、自分にしかない実力を出せれば、それが戦略。だから、何も考えることがない。
じゃあ自分の強みとはなんぞや?
これが先ほど話した新庄と繋がってくる。

頭の固い人、柔らかい人、色々な人が新庄の話を聴いている。360度どの角度から見ても新庄がただの監督ではないということはわかる。ただ見方は、人によって違う。ただ普通とは違うなぁという程度の人もいれば、すごいなあと思う人もいる。一人一人見方が違う。
その違いを自分を武器にしてるんですよ。
「今日はすごいファッションですね」就任会見のとき、変なスーツを着ていた。彼はこう答えていた。「いや私全部がファッションなんです」全部違うんですよ、考えてることが。
「僕は選手の顔を変えることが仕事で、 野球教えることではありません」とも言っていた。
一方、彼は、ものすごく勉強している。
彼は十数年前宇宙人だと言われたが、今はただの人。
勇気、柔軟な頭脳、とてつもない大きな目標、地道な努力、愛、これだと思う。愛は野球に対する愛。それから目に見えないところでめちゃくちゃ努力している。
よく出るエピソードで、敬遠のボールをヒットにして巨人に勝ったという話。あれだって敬遠のボールを打つ練習をしてたんですよ、一生懸命。で当時監督は野村ですわ。練習でやってるのを見て、1回やってもいいと許可が下りた。練習していたから、そういうことができた。
とてつもない話、(ドームの)天井から降りてくる(登場する)のもそうだが、ものすごく計画・スケジュールの精度が高い。一見そうは見えないけど。
我々は彼をいろんな側面から見ればそれぞれの立場で、あーここがおもろいなってことは分かると思うんですよ。だから僕は新庄をバカにしては絶対いけないと思っている。

まず経営者が武器にならないといけないという話をしたが、メモの下の方に「ビジネスは売り手と買い手で成り立っているが、売り手も買い手も人間である」と書いている。 みんな人間。しかし1人1人の利害が渦巻いている、1人1人の喜怒哀楽が渦巻いている。だからビジネスというのは人と人との戦い。昔は違った。昔は物と物との戦い。いい製品を1日も早く出すことだった。
今は、人対人の戦いなのです。物対物というのは昔の話なのです
結局何かと言えば、戦略なんてもういらない。自分がどれだけどういう特性を持って臨むかということに尽きると思う。

ただね、人にない「もの」を持ってるはずだ、持ってるはずやだけど、それを通して人から見てすごいなと思わせる特性にレベルアップできるか、ここがポイント。
みんなが持っているのは唯の原石です。磨いて初めて宝石になる。宝石になっていない原石のままでは、まだ人として武器にならないということ。そこが今1番欠けている、中小企業にとってのウィークポイント。

この研究会でも途中から経営の話をしなくなった。人の話しかしなくなった。
これは何かというと、いかに経営者を魅力的にするか、あるいは人として自分の本当の強みと言うか真の実力を発揮できる人間になるか。真の実力をどうすれば蓄えることができるか。そこがね、できるようでできない。

さてそこで、自分の持ち味を、誰から見ても凄い新庄のように思われるような逸品に いかに仕上げるか、日々どういう努力をしていったらそういう逸品に仕上げられるか、これは、 これから皆さんに考えていただきたいと思う。

少なくとも、経営、経営、経営、と言っている人はあきません。
それからもう1つは、 毎日手帳が真っ黒じゃなかったら寂しい言っている人はあきません。結局、まず、自分の時間を日々どれだけ取れるかということ。
1日24時間あります。時間はこれだけしかありません。この中でどれだけ自分のためにどれだけ時間を使えるかということ。

黄金さんは、最近手帳は白くなったと、家で飯を食えるようになったと、酒も飲まないようになったと。何時に帰宅されますか?

【黄金】
7時から7時半の間。

【蒼天先生】
たくさん時間ありますな。酒飲まなかったら、食事はすぐ終わる。風呂に入ったらもう9時には終わってますな。

【黄金】
9時半頃かな。

【蒼天先生】
さてそれから何してはりますか。何時に寝られますか。

【黄金】
11時ぐらい。

【蒼天先生】
起きるのは?

【黄金】
6時。

【蒼天先生】
7時間寝てはりますな。

墨田さん仕事何時に終わっておられますか?

【墨田】
9時。

【蒼天先生】
それからご飯食べて、お風呂入って、何時に寝る?

【墨田】
12時頃

【蒼天先生】
何時に起きられますか?

【墨田】
5時

【蒼天先生】
睡眠時間は5時間。黄金さんは7時間。これで2時間の差。
黄金さん、6時に起きてから何されますか?

【黄金】
色々支度して、庭行って水やったりとかして、ちょっと10分か15分本読んだりしますけど。

【蒼天先生】
墨田さん、5時に起きて何されていますか?

【墨田】
5時15分には会社にいます。すぐ近くなんで歯を磨いたらすぐ出社です。

【蒼天先生】
5時15分から仕事して、終わるのは9時。何時間働いてはります?

【墨田】
計算したことありません。

【蒼天先生】
この際計算しましょ。16時間。
黄金さんは?

【黄金】
会社に着くのが8時で、終わるのが7時半ごろです。

【蒼天先生】
11時間くらいですね。昼休み入れてね。
藤崎さんは?

【藤崎】
会社には6時半に行って、9時から仕事は始めます。
終わるのは11時。

【蒼天先生】
16時間ですな。
さて皆さん、3人の事例を出していただいた。この3人の毎日の生き方、だれが1番健全な生き方だと思いますか? 水島さん。

【水島】
健全の定義が難しいですが、黄金さんかなと思います。

【蒼天先生】
理由は何ですか?

【水島】
働く時間が長すぎないし、睡眠時間をしっかりとられているところです。

【蒼天先生】
緑山さんはどうですか? 3人の評価

【緑山】
墨田さんも藤崎さんもぶっ倒れますよ。1番は、黄金さん。

【蒼天先生】
菖蒲さんどう思れますか?

【菖蒲】
16時間働いているおふたり、大変だなと思います(笑)。

【蒼天先生】
墨田さん、何のために働くんですか16時間?

【墨田】
楽しいから。

【蒼天先生】
なぜ、楽しいんですか?

【墨田】
今特に、やりたいことができているから

【蒼天先生】
やりたいこととはどういう内容なんですか? 自分のためになるんですか? 将来のために自分に役立つことがいっぱいあるんですか? 16時間の間に学ぶ時間があるということですか?

【墨田】
そうです。

【蒼天先生】
この16時間の間に、学ぶ時間は何時間あります?

【墨田】
最近少ないので、2時間ぐらいですかね。

【蒼天先生】
ということは、14時間、働いておられるんですな。
実際金儲けに使ってる時間が14時間なんですね。

【墨田】
いやその14時間の中でも、勉強になる時間はあります。

【蒼天先生】
じゃあそれもここに入れましょう。

【墨田】
5時間ぐらい。

【蒼天先生】
仕事しながら5時間勉強されている。
この5時間、学んだことをどうされてますか?

【墨田】
記録していることもあれば、体に覚えさせていることもあります。

【蒼天先生】
全部忘れてますな。毎日体で覚えていたら、そのうち覚えることもあるだろうけど、極めて効率の悪い覚え方です。勉強になっていません。
そのうち記録している時間どれぐらいですか?

【墨田】
1時間。

【蒼天先生】
15時間仕事して勉強してるのは1時間、そういうことですな。
ということは、1日で、自分のために使っている時間は、たったの1時間しかないということですな。
それで楽しいんですか?

【墨田】
楽しいです。

【蒼天先生】
何で楽しいんですか?
好きな仕事をしているから楽しいということですか?

【墨田】
はい。

【蒼天先生】
好きな仕事は将来に繋がりますか?
繋がるということは、新庄レベルになるようでないといけないということですよ。
自己満足ではあきません。どうですか?

【墨田】
(新庄レベルに)直結するイメージはないですね。

【蒼天先生】
ということは、それはそのうち忘れてるということですな。

藤崎さんどうですか?

【藤崎】
3時間は自分の時間です。2時間ほど、アイディアノートを書いてます。

【蒼天先生】
アイデアノートに長期的な視点はありますか?
長期的な視点は何割ぐらいあるんですか?

【藤崎】
7割短期で3割が長期です。

【蒼天先生】
長期的な視点をしているのは、2時間のうちの3割、つまり30分ほどですな。
あと1時間は何をしていますか?

【藤崎】
日中や帰る前に反省などを。

【蒼天先生】
ほとんど短期ですね。

3人に同時に質問します
こんな生活でいいんですか?

みんなやっぱり、どうしても目先のことでうまくいったら満足している傾向にある。
30分やそこそこで新庄みたいになりません。新庄は持って生まれた才能じゃなくて、努力ですわ。勇気が出るというのは、自分にいろんなストックができたから出るんであって、自分にストックがなかったら勇気は出ません。

緑山さんこの人達に何かアドバイスありませんか。

【緑山】
逆にちょっとお聞きしたいのですが、墨田さんが、14時間の中に5時間勉強が、とおっしゃいましたけど、それは仕事の中に勉強があるって言うことでしょう? 蒼天先生がおっしゃる、自分を高める血や肉となるという勉強じゃないけれども、勉強はしているという。

【蒼天先生】
それは勉強になる経験をしているということです。
経験をしたということですよ。経験をしただけでは残らない。その場の経験だけで。

【緑山】
蒼天先生のおっしゃる勉強とは何か?

【蒼天先生】
それはメモに書いておきました。「日常の精度を上げましょう」ということです。
今更言い始めたことではありません。

菖蒲さん、日常の精度を上げるって、どういうことだと思われますか?

【菖蒲】
やっぱり自分自身の内面に敏感になるというか、そういう感じですかね。

【蒼天先生】
内面に敏感になるということは、その敏感になっても、そこで終わっていたら、その敏感は、一部残るかもしれないけれども、ほとんど忘れてしまう。

だから、精度を上げるというのは、その感じたこと… たとえば墨田さんが仕事中に感じたこと、勉強になった、と思うことでも、そこで終わってしまうから、何も残らない。少しは残るかもしれないけれども。
極めて効率が悪い。だから、それを効率をよくしたら、精度が上がる。

つまり、何が言いたいかといいますと、今のことに優先して仕事する、時間を過ごすか、自分の将来のために、時間を過ごすか、というそのへんの認識をまず持たなければならない、ということ。
自分の将来のために、時間をできるだけ多く使わないと、その先が心配だ、ということ。目先の時間に満足していても、それは今の満足であって、必ずしも将来につながるとは限らない。
そこなんです。

沈黙

【蒼天先生】
水島さん、特にあなたは若いから、未来に対することに、敏感になってないと、心配ですな。

【水島】
はい。

【蒼天先生】
本当は、歳を重ねるほど、未来に対して心配する。残された時間が少ないから。
若い人はどちらかと言えば、まだ先があるから、目先のことで一生懸命になっていても、という感じだけれども、しかし、若い時から、未来に対する色んなことを考え、今のうちにアクションを起こしておけば、将来、よくなる。

問題はそこなんですわ。で、要は、僕は新庄のあれを見てて、あ、彼は13年間、ものすごく勉強してきたなと。僕はそう思いました。アメリカから帰ってきてから、変わった。ああいうこと、上から降りてくること、とか、結局自分が13年間蓄えてきたから、ああいうことができた。

とてつもなく大きな目標を立てて、それを実現する。実現するためには、勇気がいる。その勇気は何でできるかといえば、自分自身の内面にあるパワーでしょ。自分自身の中にある内面のパワーは、どうして養うか。

それは何かといえば、まず、毎日自分のために、時間を充てなければなりませんわな。

銀河さんはちゃんとできてるな?

【銀河】
ちょっと先生がおっしゃることに、質問がありますけど。

私は、日々の今のこの瞬間の先が未来なので、将来のための時間をとる、という認識というのが、ほんの少し違和感があって、今が未来に繋がっているんやから、今この瞬間を、あ、これは人の言葉ですけれども、今の瞬間を美しく素敵に積み重ねることが、知らん間に、いい未来になっているというそういう考え方…

【蒼天先生】
正しいと思います。

【銀河】
未来に対して特に時間を取るのではなく・・・
「今が未来」という感覚。

【蒼天先生】
いやそれは、そう認識していて仕事していたらそれでいい。

【銀河】
私生産性低い。

【蒼天先生】
生産性低くてもかまへんのや。
常に未来を考えながら行動しているということは、未来に繋がっているというわけや。今の仕事に夢中になっている、没頭しているということはね、それは、未来に繋がることを考えていないわけや。

【銀河】
今の目の前の仕事に集中するということのその積み重ねっていうこと
私の中では、それをどうやって自分のものに…

【蒼天先生】
あんね、わかった。こういうことですわ。
銀河さんの考え方と他の人が違うのはね、何かと言えばね、今のことに一生懸命になる、
銀河さんが言ったのは、今のことを一生懸命になったらそれは今、未来に繋がっているんやから、自分の未来、人生に繋がっているんやね。
他のかた。
全員とは言いませんけどね。他の方今一生懸命なったはるけれども、その成果は何かと言えば、まずお金ですわ。お金なんですよ。なくてはやっていけないから。だから、お金が成果やから、未来の人生に繋がってない。まず当面のお金のほうに繋がっている。

【銀河】
その辺が、一家の大黒柱というのと、(そうではない自分との違いでございます)

【蒼天先生】
だから、宿命なんや。
だから、何時間とります? っていうのはそこなんや。

これは宿命。女房子ども社員を養わなくてはならないから、これは必要なんや。
必要だけれどもしかし、その中で、自分のためにどれだけ捻出できるか、その捻出した時間というのは何かといえば、銀河さんのいう未来に繋がっているはず。繋がってくるわけだ。
と僕は感じた。

【銀河】
そうですよね。お金のために頑張ってもらいましょう。でも、自分は、そのぶん、家族のことであったりとか、お金にはならないけれども、めっちゃ働いてるんですよね。1円にもならないけれども、お掃除して洗濯してごはんつくって送り迎えして、お金を振込に行くみたいな。そういうことですよね。

【蒼天先生】
それは、ほんとにね、ひとつひとつは単純なこと、取り組みだけれども、それは常にこういうことが頭にあるから、繋がっていくわけです。
僕も、実を言えば、コロナでほとんど注文がなくなった。
それで、机の前に座って、約1年間何を考えたかというと、今やっていることがこれから先の人生に繋がっているな、ということをすごく深く理解できるようになった。
もちろん、1日中勉強ばかりしているわけじゃなくて、色々なことをやる。色んな時間をとる。テレビも見る。本を読む。軌道に外れた本も読む。しかし、しかし、ここなんやな。仕事がなくなったから、お金のことを考えられなくなった、というかな。悲しい現実もあるんやけども。しかし、よく考えてみたら、人生とお金とどっちが大事や、人生が大事に決まっている。
ところが、お金って何かというと、要は自分が納得できる生活ができる、するために最低必要限度あればいいわけで、そう考えてみたら、不要なお金を稼ぐ時間は、自分のために充てたらいいのではないか? という発想になってくるね。
そうなれば、こういう時間をもっと自分のために充てましょうと、そういうことになってくる。
ここに、下の方に書かせていただいているんですが、

「ビジネスは、売手と買手で成り立っているが、売手も買手も人間である。
売手と買手の利害、喜怒哀楽が渦巻いている世界である。ビジネスは人と人との戦いである。だから新庄になれば、戦いは不要。しかしビジネスの究極の目的は、別のところにある」

そこが、皆さんが抜けているところ。ビジネスの究極目的は何か? と言ったら、幸せになるということでしょ。いくらお金稼いでもね、幸せになれなかったら意味がない。
コロナでね、飲食店が閉店になった、カラオケボックスが閉店になった、死活問題だと言っておられるけれども、そういう人は、店を10店舗も20店舗も持っている人が多かった。なぜそんなにたくさんの店を持たないといけないのか?  1店舗から2店舗持って、それでそのお店を徹底的に内容をよくすれば、その方がいいと思う。
やっぱり、より多くお金を稼ぎたいという認識が、たくさんお店を持ちたいという、たくさん稼ぐことが経営者の能力だと思い続けておられる中小企業の経営者の方があまりにも多いの違いますかということ。

もう一回言いますと、中小企業は大企業には勝てません。規模で負けます。いくら中小企業が規模を大きくしても、大企業はもっと大規模で、技術ももっとたくさん持っている。レベルは上です。
だから大企業が攻めてきたら、すぐにやられます。
やられない方法は何かといえば、経営者自らの特性、真の実力と言うか、それをビジネスでフルに展開していったら、独自のマーケットができるということです。だからそういうところで戦っていればいいということだ、と僕は思っている。
じゃあどうしてその精度を上げるかということです。

僕の経験から言いますと。
26、7年前ですけれども、全国からたくさんの注文が来て、セミナー、講演をやっていました。受講生に対して、レジュメを書きます。項目だけ書いて、あとは真っ白というレジュメを作っていた。いろんな受講生から文句が出た。何も書いてないじゃないかと。
自分で書きなさいよということ。自分で書いて、初めて理解できるんですよ。
皆さん、そういう自分で積極的に学ぶという、その辺がまずないなということをすごく感じた。
それともう一つ、役所が便宜的に使っているフォーマット。フォーマットをすぐ求める。フォーマットを埋めれば、それでビジネスができ上がるという発想。
とんでもない話。もうそういうものはすべて考える力を喪失させている弊害です。
だから一番大事なのは真っ白な画用紙に、自分の好きな絵を描くということ。
そこで想像力を養われてもいいし、それができて初めて自分の実力はついたことになる。

さてそこで、その実力、精度を上げるためにはどうすればいいか。
ひとつは自分のために時間を取ると言いました。
もうひとつは何かと言うと、具体的に言えば、よく言ってますし、これは誰でもやっていること。メモ魔になるということです。都度メモをとるということです。

例えば大リーグだったかな、トップクラスの競技で、タブレットじゃなくて、ノートで、メモされていた。次のピッチャーの癖など、全部データを見てから座席に着く。そういうものがなかったら、結果は全然違うでしょうね。

とにかく、大企業と中小企業の決定的な違いは、メモの数。
僕は都度メモというものを持っている。こういうところに来るときは、日記、普通のノートを持ち歩いている。
寝る時は枕元にメモを置く。
食事したら食事のするところにメモを置く。
常に緊張感を持っているわけではないが、閃くときがある。
その閃きを、ワンセンテンスでいいから、メモしておく。
それを1日分集めてきて、それを組み立てたら、すごい量と質にのメモができ上がる。
そのいわゆるルーティーンというか、基本の基が大切。
結局、たくさん働いている人は、仕事中に勉強をしている、勉強になることがあると言っても、そこで終わっていたら、全部忘れてしまう。これができてなかったら、いくら稼いでも、将来心配。人生100年時代だから、どんどん忘れていく。
で、精度が上がるということはどういうことか?
そういうものをちゃんと書いていくと、こういうことがはっきりする。
毎日似たような仕事をしている。5時に起きて5時15分に仕事場に入っている。毎日同じような繰り返しでも。内容は全く違うはず。
朝ごはんを食べても、同じおかずはないし、毎日出会う人は違うし、同じ人に出会っても、違うことを話す。
つまり、日々感じる喜怒哀楽の内容は、毎日違うということ。メモ魔になって、例えば毎日それをきちっとまとめていけば、人間の精度、感じ方は1年後、この喜怒哀楽の質が変わる。敢えて言うなら、新しい喜怒哀楽に気づく。

新しい喜怒哀楽は、じわじわじわじわ、そういうものを感じていって、1年経って、振り返ったら、あ、何だか自分の気分が変わったな、感じていることが変わったな、と、ある日気づく。多分そういうことじゃないだろうかと思う。
精度を上げるということは、日々どんどん、新しい喜怒哀楽の発見があるということ。
この発見があって何年か経っていくと、日常の精度が上がっているということ。日常の精度を上げるということは、1年も2年も3年もかかって、ということだ、がこういうルーティンワークがなかったら精度は上がっていかない。

日常の精度が上がる、新しい喜怒哀楽に気づくということは、どういうことかと言うと。
ここにAさんとBさんがいる。
Aさんはずっと同じレベルで一生懸命お金儲けをしている。
Bさんは毎年毎年、新しい喜怒哀楽の発見をして、3年経過する。
そうなると、Aさんの感じている日常の中の喜怒哀楽と、Bさんの感じている喜怒哀楽の内容は違ってくる。いくら頑張っても、Aさんは、Bさんの感じている喜怒哀楽を見ることはできない。
ここがポイント。生活の精度は限界がないので、習慣にすることによって、どこまでもどこまでもあげて行くことができる。そうなったら、ビジネスも同じ。顧客が何を考えているかということが、すぐわかるようになる。この顧客だったら、こういう提案をしてあげたらいいなとか、すぐ判断できる。
まず中小企業の戦略というのは何かといえば、自分の人間としての精度を上げるということ。これが中小企業の経営者の戦略だから、マーケティングがどうとか、マネージメントがどうとかいりません、ということ。

だからねさっき菖蒲さんから紹介していただいた素晴らしい風呂敷

一同大爆笑

スカーフ! スカーフですね。シルクのスカーフですね。ごめんごめんシルクのスカーフ。素晴らしい絵が描かれていた。 我々の目から見たら、ここに書かれてあるものは、何か分かりません。 ところが描いた人にはちゃんと意図があって、考えがあって、この絵を描いた。作者の考えがわからないから、この絵の意味が分からない。作者の考える意図なりが分かれば、この絵の良さがわかる。
ここが、これから我々が目指さなければならないこと。

もうちょっとハイレベルな話をすると、世の中には、目に見えるものと目に見えないものがある。我々の人間としての日々の生活、日々のビジネスの中で、目に見えるものと見えないものがある。
日常の精度を上げていくとどうなるかというと、目に見えないものがどんどん見えてくるようになる。喜怒哀楽が、毎日刷新されていく、新しい喜怒哀楽がどんどん見えてくると、今まで見えてこなかった喜怒哀楽が見えてくる。今まで見えていなかったものが徐々に見えてくるということ。
我々みんな、目に見えないものを見る力が違うと思う。まず見えているものが違うと思う。どこまで目に見えないものを見ているかによって、人生も変わるし、もちろんビジネスも変わるし、生き方全てが変わってくる。
例えば、絵に込められた意図がわかるようになれば、楽しくなりますね。謎の絵が理解できたら楽しいでしょう。
ゴッホの絵は写実的なのでわかりやすいが、ピカソの絵は一見分かりにくい。しかし見る人が見たら、その素晴らしさがよくわかるというのは、目に見えないものを見るレベルが高いということ。だからピカソが何を考えて書いたのかというのが分かる人には、その絵の価値がわかるということ。同じ人生なら目に見えないものをより多く見えるようにしましょうやと僕は言いたい。

1番下に、「私の戦略」と書かせていただいた。これはめちゃくちゃほらを吹いています。「90歳になるまでに『達人』になる」と書いている。
達人の定義とはなにかと言うと、「ほら」です。目に見えないものを全部見る能力を持つというのが実を言えば私の90歳までの目標なんです。
だからどんどんどんどんと生活の精度を上げていく。生活の精度が上がっていたら、たとえ仕事がなかっても楽しい。めちゃくちゃ楽しい。
よく感性という言葉を使う。若い頃に僕の入っていた勉強会で、めちゃくちゃ感性の鋭い女性がいた。僕は何も感じないのに、彼女はものすごく笑ったりする。何が面白かったの? と聞くと、蒼天さん分からないの? と笑われた。それはもう感度の違い。
それから親しくなった。僕はお茶をやっていたので、それなりに理解できることもあった。

とにかく目に見えないものを見ましょうよ。見えるようになりましょうよ。
「日常の精度を上げれば、今まで経験したことのない、さまざまな喜怒哀楽との遭遇がある。この遭遇が人間の内面を変える。
感性が豊かになる。愛に敏感になる。日常に彩りができる。日常の優先順位が変わる。これは完全に変わる」

「4つの能力に敏感になる。間違う、忘れる、ウソをつく、罪を犯す」
これは今日ちょっと話したかったが、時間がないから割愛させていただく。また、機会があると思う。又話させていただく。

いくら理屈で言っても、単なる理屈だろう、という認識があってはいけない。
たまたま今、新庄というのが出てきたので、ひとつ新庄をイメージしながら考えていただいたらよくわかると思って、彼を例に出させていただいた。彼には、我々が見えていないものが、いっぱい見えている。
もっと言えば、おもしろいのは、新庄には、12球団あるうち、11球団の監督が見えていないものがいっぱい見えている。だから何しよるかわからない。だから新庄の野球、見てみたいなとすごく思う。

いずれにしても、この原点は、まず1日のうちに、自分のための時間を作る。メモ魔になって、1日1日、メモしたものを蓄え、まとめて積み上げていく。
そこで新しい喜怒哀楽に気づく。毎日少しずつ新しい喜怒哀楽に気づいていけば、人間の感度が非常に上がる。感性が非常に鋭くなる。人のわからないことが分かる。人が見えていないことが見えるようになる。
そういう日々をずっと送って行けば、他者と圧倒的な差をつけることができる。
さて、そこで考えるべきことは、今お金に充てている時間を、できるだけ自分のために充てられないかという、その意思決定をすること。
それができなければ、元の木阿弥である。それができるかどうか。ぜひ行ってほしい。
それを自分のこれからの人生の戦略として取り組んでいただければ、面白いんじゃないだろうかということを今日は申し上げたかった。

いっぱい質問があると思いますのでどうぞ質問してください。

【水島】
先生の言われたことはそれが仕事なり経営を良くするために繋がっていくということでしょうか?

【蒼天先生】
いや、人間がよくなるということは、経営者は人間が良くなれば、人間のレベルが上がったら、経営は勝手に良くなるよ。

【水島】
なるほど。直接的にということではないんですね。

【蒼天先生】
まず経営ありきじゃなくて、人間ありきですよ。人間のレベルが高かったら、経営もよくなるよ。

【藤崎】
精度ということばに、自分の理解の中で、ちょっと引っかかってるというか、単純に精度っていうと、正確性、というような言葉になると思うんですよね。

【蒼天先生】
緻密性ですわ。

【藤崎】
緻密性、というのが、この中で喜怒哀楽と、どう繋がるのかなあ、回路として繋がらないんですよ。

【蒼天先生】
要は、日々の生活が緻密になれば、人のいろんな思考を緻密に把握することができる。
緻密に把握しようと思えば、その前に自分自身が緻密になっていないと、相手の細かいところまで分かりませんよね。
だから自分が脳を鍛えて、どんどん感性を高めて、五感を鋭くして、日々感じることをどんどんと残して、自分の体に吸収して、ちゃんと記録に残してしていけば、勝手に精度が上がってくるのではないでしょうか?
自分の精度が上がれば、精度が上がるということは、今まで見えなかったことが見えてくるわけですから、相手に対しても、つまり内面がよく見えてくるからですよ。自分に今、いっぱい色んなものを持っているわけですが、意外と、仕事に追われていたりすると、気が付いていないわけですよ。だから、いわゆる、精度を上げてくると、5つの出会いがあるんですよ。簡単に言いますとね、もの、こと、ひと、じぶん、目にみえないもの。
例えば、色んなものが見えてくると、新しい生きがいを感じる。新しい生きがいを感じたら、新しい生きがいから、新しい出合いがある。その新しい出合いとは、新しいものとの出合い、こととの出合い、ひととの出会い、じぶん自身との出会い。今まで知らなかった自分とも出会える。それから、今まで目に見えなかったものとの出合いが必ずある。
その出会いに日々驚愕していれば、おもしろい人生になると思いますよ。毎日変わっていくんだから。人口もどんどん減ってくるし、昔みたいに、どんどん経済が拡大するわけではないし、これからスローダウンの時代。そんなにね、沢山稼ごうという考え方が、もう、右肩上がりに考えることは全然ないわけです。むしろ中身をよくする、量を拡大するよりも、質を高めるという、こちらの方向でしょう。自分の精度を良くしたら、質はどんどん高まりますよ。

【藤崎】
あのう、たぶん、本を読んでない人が、なんで本を読むのか、っていうことと同じで、読んだ人にしかわからない、というのと同じで、たぶん、こういうことを繰り返してやってみないとわからないのかもしれません。

【蒼天先生】
そうですね。
だから僕よく言ってますやん。だまされたと思ってやりなさい、って。

しかし、やらなかったら、現状維持ですよ。

【黄金】
5分前になりましたので、そろそろしめないといけないんですが。
今日のお話は、奥が深いんで、次回もぜひ。差し戻しというわけではございませんが、今日投げかけはった話題が、奥が深いんで、もう一回頭整理した上で・・・

【蒼天先生】
ほなね、こうしましょ。
皆さんから質問出してください。みんなから質問出してもらって、その質問みて、僕の話の組み立てをします。それでよろしいかな。

次回は、1週間ほど前までに、質問を投稿しておいてください。
質問を見て、僕は話を組み立てます。

【黄金】
どっと質問をお願いします。

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