読むドラマ(議事録)

相手を知ることは、自分を知ること。
年齢も業種も異なる経営者たちが、月に一度つどう目的はただ一つ。
決して一人ではたどり着けない月面「本当の自分」に降り立つため。
これはそんな経営者たちのリアルなやり取りから生まれたドラマ(議事録)です。
(禁:無断転載)

 第158回 百年企業研究会内容(2022/05/12)

【次第】

テーマ:各自の発表をもとに「所信表明から見えてきた5年先」についての議論
14:00~14:05 開会・挨拶
14:05~14:35 3分以内トピックス(近況や1ヶ月の中で印象的な出来事など)
14;35~15:25 中園発表
15:25~15:35 休憩
15;35~16:05 田中義信さん発表
16;05~16:55 平澤さん発表
16:55~17:00 事務局からの連絡・閉会

 

【開会あいさつ】

●蒼天先生
ここへ来るとき、百年企業研究会のホームページを見ていたんですが、ちょっとびっくりしました。こうして皆さんとお会いするのは、今年初めてです。今日明けましておめでとう、です(笑)。

前回から、「所信表明から見えてきた5年先」ということで、それぞれの所信表明について、みんなでコメントを入れていく、ということを始めました。
桜庭さん、墨田さん、緑山さん、銀河さんと、4名終わりましたので、今日は残りの人にお願いします。

「所信表明を、やりっぱなしにしない」ということについて、議事録の果たす役割は大きいです。
今年に入ってからの議事録を読み返していくと、やっぱりよろしいなぁ。
皆さんの考え方、発言としては出ていないけれども、行間からにじみ出るおもい、じっくり読めば、非常に勉強になる。
こうやって、所信表明をさらに掘り下げて、5年先の未来を見ていく作業は、議事録があるからできることだな、としみじみ感じました。

 

【3分間トピックス】

●銀河
商工会の女性部に所属しています。そこの先輩の方が、「京北には、京北全体を網羅した、観光客向けの地図がない。京北のことが全部わかる観光マップを作りたい」というおもいをあたためてこられて、女性部の補助事業で、京北観光マップづくりに取り組みました。
始まったのは、3年前、コロナのちょっと前で、作っている間に、コロナの時代になりました。
その内容は、通常編、歴史探訪編、季節満喫編(花など)、そしてグルメ編、それぞれのシートを重ねて、いろんな京北の姿を見つけることができたり、印刷されているQRコードから、音声や動画が視聴できたりという、結構内容の濃い、持ち甲斐のある地図になっています。
地図を作るにあたって、女性部員が全員で京北地域全域を分担して歩いて、地図に載せたいところを掘り起こしていく作業をやりました。結果、みんな、「京北って、すごくない?」ということに気づいて、詳しくて愛情いっぱいのマップができてしまいました。
出来た当初は、コロナ真っ最中で、どこにも置くところがなかったのですが、最近、京都市観光協会でも取り扱ってもらえるようになり、お客様から、思っている以上によい反応をいただいています。
印刷された地図だけを見ていると、「普通の観光マップやん」ということなのですが、何年もかけて積み上げてきた経緯とか、女性部員の気持ちとか、そういう印刷されない背景を知っていると、この地図がすごく輝いて見えます。
そういうことが、日常いっぱいあって、多くのことは表面しかみていなくて、また見えてなくて、でも、色んなことに気づいたり、知ったりすると、実はすごいことだったんだ、ということがいっぱいあるにちがいない、と昨日の夜、思いました。


●黄金
いろいろありました。
人間ドックに行ったり、それから、いろんな会が始まって、大阪や東京に行きました。
東京は、久しぶりでしたね。
なんか「行きたくない感」がめちゃめちゃありまして。コロナが心配、というのではなくて、外に出る行為が、おっくうになるというか、邪魔くさいというか、わざわざ東京なんか行かなくてええんちゃうん、とか思いながら行きました。
ところが、実際東京に行って、人に会って、すごく刺激をもらった。ずっと家にこもっていて、それに慣れてしまうことの恐ろしさを感じました。人に会って、もらった刺激で、スイッチが入ったみたいな感じ。
ああ、またこうやって外に出て、リアルに人と会って、リアルに会話しないとだめだな、とすごく感じた。
コロナでこもっていた2年間、自分の中では、自然なかたちで過ごしてきたつもりだったけど、実際は、考え方も何もかも、きゅうっと力が入って、縮こまっていたような感じに、気づいた。
それからもうひとつ、「リアルに人と会って話すことの大切さ」を感じたのは、仕事のことでも、答えのない、今後どういうふうにやっていったらいいのか、という会話をしていたときに、全然関係のない業界の人が言った言葉が、自分にフィットする、カチッとハマる。そういう体験をしたこと。本当にリアルの大切さを実感しました。
それから、自分がラッキーだな、と思えたことは、会いたい人に、まるで予定していたかのように、ぴたっ、ぴたっとうまいこと会えたこと。これは本当にありがたいと感じました。
外に出る大切さ、人の温度を感じる大切さ、そして自身が内にこもっていたことを発見できた、有意義な1ヶ月でした。


●緑山
このところ、芸能人、ダチョウ倶楽部の竜平さん、渡辺博之さん、ほぼ同世代の方々が、連続してお亡くなりになられました。私、今週の日曜日が誕生日ということで、63歳になるんですけれども、ネットの記事なんかを読んだりしていたら、「老年性うつ」とか、そういう言葉も耳にするようになって(笑)。「老年性」って言われたら嫌ですやん。ま、「高齢者」と呼ばれたくもないんですが、テレビでもよく言っています。
最近そういう、ネットとかテレビとか、しょうもなくて、テレビなんかは見ることもほとんどないんですが、今回そのおふたりが亡くなられて、自分が63歳になることを考えると、どういうときに死にたくなるんかな、と考えたりします。
実際、自分は夜寝るときはひとりで、真っ暗にして眠ります。結構寝付けないときがある。そういうときは、あまりよくないけれども、睡眠導入剤を一粒飲んで、即コテンと寝るようにはしていますが。
以前、旅行会社にいたころのお話で、絶対絶命のピンチ、ちょっとお話したことがありますね。こういうとき死にたくなるんかな、と思ったり。思い起こせば、まあまあ、年に1回くらいは、そういうできごとが起こってますね。そして、過ぎてしまったら、「なんで悩んでたんやろ?」って思うので、今回亡くなられたおふたりには、「あんたら、何悩んでたん?」と聞いてあげたかったです。僕の悩みの方が、たぶんしんどいよ、と、慰めてあげたいな、と思う今日この頃です。
みなさん、もしお悩みがありましたら、こっそり話してくださいね。あなたよりひどい人が他にもいるんやで、って、教えてあげられます。


●墨田
ふたつあります。
ひとつは、前に、次男と同い年で、家出してきた少年を預かっている、と話したことがあったじゃないですか。つい最近、やっと彼が自宅に帰りました。
なんですけど、そんないい話じゃなくて。
今日から修学旅行で、うちの子は行くけれど、彼は行かない。学校側から、そういう状況なら、無理やりにでも、ちゃんと自宅に帰るようにしてください、みたいな話になって、妻が彼の母親とやり取りして、帰ってもらう、ということになりました。
悲しかったのは、彼の母親の対応。実の子どもではないからか、ひとごとのような、あまり関心がないような感じが、やり取りの中から垣間見えて、帰宅しても、たぶん彼は幸せにはなれないだろうな、とすごく思いました。悲しい話でした。

もうひとつは、消防団のことです。
10年以上、地元の消防団に入っていて、今年は班長という立場になりました。ちょうど、ポンプ操法大会を5月22日に控えており、班長しかなることのない「指揮者」という役割をもらっています。嫌だけれども、週2回から3回、夜に公式練習と自主練習があり、僕がその日程を決めて、みんなで練習しています。
今さらこんなこと、もうええやん、と思っていたのですが、実際取り組んでみると、みんなが応援してくれて、選手もみんな熱くて、僕も大きい声を出して、久しぶりに体育会系の部活をやっていたことを思い出して、やっぱり大きな声を出すと、ぴりっとするなあ、ということを久しぶりに思い出した、ということです。

●蒼天先生
それは、何を競うんですか?

●墨田
最終的には火を消す・・・

●蒼天先生
ホースから水を出すの?

●墨田
・・・水を出す、というのを4人くらいで連携してやっていく、という一連の・・・

●蒼天先生
どこまで飛ばすか、ですか?

●墨田
たった5分くらいなんですけど、全体のスピードとか、規律とか、どれだけ統制が取れているか、とか。そういう総合的なことを競うんです。

●蒼天先生
はあ……。

●銀河
消防の服を着たら、男の人はみんなカッコいいんですよ。マジで。

●墨田
スキー場で、みんな可愛く見えるのと一緒ですよ(笑)。

●黄金
田舎やったら、消防団入ってたらぜったい信用できる、っていうやん。

●銀河
消防って、男の人にとってはすごく大事だと思います。コミュニケーションの場でしょ?

●墨田
まあ……。

●黄金
過ぎるとこあるけどな。

●蒼天先生
男は、社会的に、コミュニティの中で居場所がないから。女性と比べて。だから結局そういうところに作ってあるのかな。

●黄金
その通りやけどね。

●銀河
うちの地域では、軍隊みたいですよ。

●黄金
田舎へ行けばいくほど、すごいもんな。信楽とか。

●蒼天先生
うち、田舎みたいなもんやけど、消防団って、そんなんありませんわ。

●水島
うちもないですね。誘われたこともない。あるんですかね? 全地域にあるんですか?

●銀河
あると思います。

●黄金
だいたいあるよ。栗東でもあるよ。各地域にある。

すみません、「消防団談義」のくだりは、省略してもよかったのかもしれませんが、消防団大好きなので、勝手ながら全収録させていただきました。
京北では、全団員80名以上いて(人口比に対して、多すぎる説)、それが4つの分団と、たくさんの班に分かれていて、それぞれ活動されています。
京都市に合併する前は、「指揮分団」という、別枠の団があり、行進、査閲などのときのマーチングバンドとして活動されていて、めちゃくちゃかっこよかったです。
そして、いつも水害や雪害のときには、それこそ「ぴりっと」大活躍で、本当にたのもしい、田舎の伝統文化です。

 

藤崎さんが到着されました。

●蒼天先生
じゃあ次、水島さん。

●水島
さっきの黄金さんのお話、めちゃくちゃわかる! と思ってお聞きしていました。本当にこもってしまいますね。世界が狭くなってしまっていて、先日大阪に打合せに行くと、あ、なんか全然違うな、と。そこで、リアルで人と話をして、人とのつながりを非常に感じました。・
ご案内がぎりぎりになって申し訳なかったのですが、今日もリアルで開催できてよかったなと思います。

最近は、ウォーキングをしています。蒼天先生が歩いておられると聞いていたので、毎日30分歩く、と決めて、やり始めました。
やり始めると、なかなかいいもんですね。季節の移り変わりが見えるな、とか思いながら歩く生活を始めました、というところです。


●桜庭
先月はめそめそした状態で、画面汚しだったんですが、父がその後亡くなり、先月お葬式がありました。コロナなので、ちっちゃいお葬式だったんですけれども。
なかなか気持ちの整理をつけるのが大変で、しんどい時期が続いたのですが、5月に入って、今年も田植えをやりましょうということになって、今年も頑張って田んぼに通っています。
個人的には、今年は田植えはなくてもいいかなと思っていたのですが、通訳さんたちと相談すると、地域でツアーをやるのだし、地域とのつながりを保つ意味でも、田植えはひとつのコミュニティの場づくりにもなる。ツアーを続けさせてもらうことに役立つのだったら、やるべきではないか、ということになりました。
皆さんも、ニュースでお聞きになっていると思いますが、ようやく、少しずつ観光客が戻ってくる可能性があるということで、業界も少しざわざわし始めています。
果たしてそれが、現実になるのかどうか、浮かれることなくやっていきたいなと思っています。今は、秋の予約をたくさん受けているので、それに向けて、準備を進めています。

今日は、こうして、リアルの場での例会、久しぶりに来させていただき、嬉しく思っています。


●藤崎
私、所信表明を発表させていただいて、何となく思うところがあり、ゴールデンウィーク前に、1週間くらい、沖縄に行ってきました。
1週間まるまる自分が会社から離れる、ということが、もしかして、何かのいいきっかけになるかもしれないなと思って、うちのかみさんも連れて行きました。
そこで、何が起きたか、というと、あまり何も起きずに、特に感動的なこともなく、天気もさしてよくもなく、だったのですが(笑)。
ひとつ今までとちがったことは、僕、沖縄に行くのは3回目で、過去2回は、リゾートで行ってたんですね。ですが今回は「ひめゆりの塔」へ行ったんです。今まではひめゆりの塔が何なのか、全然認識していなかったのですが、改めて行ってみて、戦時中のことなどに、自分で興味をわかせて行くことができました。
何となく、自分の中で、変化を起こそうと思っているのかどうか、わからないですけれど、とりあえず、行動を起こしてみた、という感じです。
特に、得たものが何かあるか? と言われても、ないですけど。以上です。


●蒼天先生
今シーズン初めて、夏のスーツを着ました。
ジャケットはいいんです。下のズボンが全部入らない。体重は全然変わってない。体型が変わってるんやね、きっと。歩く姿は悪くなるし、高齢者どころか後期高齢者だし。
体は経年劣化するものだと、痛感しました。
体重は変わらなくても、体型は変わっていく。全然そんな意識がなかったけれど。
皆さんも十分気をつけてください。

さっき、緑山さんは、63歳の誕生日、とおっしゃいましたね。若いです。
芸能人の方が亡くなった話もされましたが、僕はまだ、この歳になっても、1度たりともそういうことは考えたことがない。
人間ドックもどこも異常なかったし、からだは大丈夫なんですけどね。頭の方も、たぶん大丈夫だと思います。

それでさっき、黄金さん、或いは水島さんが言っていた、出かけないと、世界が狭まる、という話。僕も出かけてないですが、全然狭まってないんです。で、なんでかな、と思いながら聴いてたんですが。
ゴールデンウィークのときに、今日のこともあるから、1度人混みにもまれたほういいかな、ということで、プライベートで梅田へ行ったんです。
色んな意味で、刺激がいっぱいで、めちゃくちゃ歩いたんですが、全然大丈夫で、ご飯を食べて帰ってきました。

桜庭さんの話にもありましがた、海外からの観光客も、あちらで検査してきた人は、フリーパスで入国できるとか、相当緩和されてきたようですね。
結果としてそれはどうなるのかわからないけれども、我々は、そういう時代に遭遇したのだから、そういう時代でも、日々暮らしていかなくてはならないのだから、毎日感染者が何名、などと報道されても、そんなに心配せずに、これが日常だと思って生活したほうがよいのではないか、そういう思いでいます。
なので、今日はリアルでやらせてもらっています。これからも、できるだけ顔を合わせてやっていきましょう。黄金さんが言ってましたね、「人のぬくもりを感じて」ということ、それを大切に、やらせていただきます。

白石さんのことですが、今月は連絡を取っていないんです。あまりにも毎月電話するのも、どうかと思いますので、よくなることを祈りつつ、また1ヶ月、様子をみようと思います。
それと、菖蒲さんは、お母さんのことで欠席です。
桜庭さんは、今年1年間は日本にいるんですね?

●桜庭
来年までは、います。今年は、8月に向うに行こうと思っています。

●蒼天先生
白石さん、何回も連絡してるけど、もう、連絡しづらくなっていて。どなたかしてもらえれば。

●墨田
私、連絡とります。

●蒼天先生
よろしくお願いします。心配しています。
3分スピーチはこれで終わります。

 

【「所信表明から見えてきた5年先」前回の復習と確認】

今日の発表は、水島さん、黄金さん、藤崎さん、菖蒲さん、最後に僕、そういう順番でやっていきますが、その前に、前回やってもらった桜庭さん、墨田さん、緑山さん、銀河さん、について、ちょっと確認をしておきたいと思います。

桜庭さんは、「超ハイクオリティなビジネスを目指す」ということで、よろしいですね。
アメリカと日本をまたにかけて、或いは、直接、アメリカのマーケットに殴り込みをかけて、こちらに来てもらう、ということでよろしいですね。

墨田さん。
どうです? 僕は、墨田コンツェルンを完成させてほしい、と思っています。
草津というのは、人口が増加しているイメージがあるけれども、それは駅前だけなんですね。南草津の周辺なんかは、昔超ド田舎だったのに、あっという間にいっぱいマンションができて。
だから、昔の草津地域で、そこで何か快適なまちづくり、すなわち住まいづくりをする、ということです。地域を作る、そこに暮らす人に、快適な環境を作ってあげる、ということです。そういうことで、僕は頑張ってほしいなと思うんだけれども。

●墨田
はい、改めてそうやって聞かせてもらうと、そうだったな、と。
僕の中で、コンツェルン、コンツェルン、が気になって、そんなん、と思ってたんですけども。

●蒼天先生
いや、それは何かと言うとね、工務店も何もかも傘下におさめる、ということですよ。
小さな工務店は、これからどんどん淘汰されていく。そこで、優秀な、やる気のある職人さんを傘下に収めて、その人たちのこれからの仕事の筋道もつけてあげる、というね。そういうイメージです。
今のコンセプトでやり始めて、もう、5、6年たつでしょう? まあまあうまくいった、ということで、ずるずるとそのままやっていくと、10年くらいすぐにたってしまう。そこでもう、安住してしまうということになってしまうから、もうぼちぼち、次のことを考えるべきじゃないかなと。
できるかどうかは別として、考える、という行為がいいことですから、是非考えてほしいです。

緑山さんは、池を作るということで、よろしいですな?

●緑山
SNSをちょっと勉強して……。

●蒼天先生
そうそう、SNSを駆使して、その池の中で、人に泳いでもらう。そういうことですな。

それから眞理さんは、作家デビューですな。高野山大学へさっそく入学手続きもね。

●銀河
先生、何か急いでられますか?

●蒼天先生
だって、もう3人のお子さんは家を出られたわけでしょ。

●銀河
まだ老人たちがね、あと4人というか。

●蒼天先生
あ~老人たち。そうかそうか。
じゃ、通信制ってないのかな。それでええやんか。勉強するのが目的やから。
そういうところから、準備もすすめられたらいいんじゃないかな。
僕、本当にぴったりだと思う。これはひとつの選択肢として、あなたの未来のために、考えられたらいいんじゃないかなと思います。

●銀河
ありがとうございます。

●蒼天先生
では、今月、スタートですね。

 

【水島さん 発表】

●蒼天先生
水島さん、まずはひとことどうぞ。

●水島
特にないんですが……。
前回頂いた話から、ずっと考えていて、ちょっとやってみようかな、ということは1個できました。まだアイデアレベルですが、それをちょっと今期来期ぐらいで、形にしてやってみようかなと思っています。

5年後10年後ということで、ずっと今まで、独立して10年ぐらいやってきたので、そろそろ違うことを手掛けていくのもいいんじゃないかな、視点を変えてみるのもいいんじゃないかな、というのでそれを今考えているところです。
できれば今年中ぐらいに何か新しいアクションを起こして、形にしたいなと思っています。

●蒼天先生
水島さん、申し訳ないけどね、はっきり言いますが、それは思い違い。
新しいことをしろ、なんてひとことも言ってない。君がそう受け止めているだけで、そんな意見は全然出てないよ。
前回のあなたの発言を、コピーしてきています。

—-前回の引用 ここから—-
「君は成長していない」よく言われるなと思いまして、それは何故だろう? 色々考えました。確かに、自分で成長した感はないよなぁ、と思いますし……。
要は心の底から成長したいと思ってないんじゃないかな、と。
実は自分の中に、「現状でいいんじゃないの?」という思いが少しあって。
「完全に現状でいい」とまでは思っていないけれども、どこかでそういう自分を受け入れてしまっている。「激烈に変化したい」とまでも思っていない、というのが、どこかにあると思いました。
—-前回の引用 ここまで—-

これがあなたの底流ですね。ここをなんとかしないといけないんじゃないでしょうか。
その続きを読むとね。

—-前回の引用 ここから—-
かといって、仕事をサボっているわけではない。ちゃんとやっています。
—-前回の引用 ここまで—-

前段のことは仕事とは関係ないことで、あなたの心の中にある内部のこと。
仕事をちゃんとしなさい、という話ではない。だから自分の仕事を通して成長するとか、そんな議論ではないわけです。
底流にあるそういう心構えというか、いつごろから芽生えたのか知らないけれども、そういう考えが残っていることが問題だと。そこが、あなたが考えないといけないこと。
だから新しいことなんて全然やらなくていい。

そのことについて、桜庭さんがものすごいいいこと言ってくれています。

—-前回の引用 ここから—-
お客様のことを、ものすごく深く深く見ていないと、表現はできないと思う。お客様のその先を想像しながら、その人となり、そのビジネスをすごく上手に表現してあげないといけない。その深みみたいなものが必然的に求められる仕事だと思います。
プロにしかできない表現と、自分自身では気づけない部分をすくい上げてもらえるスキル、そういうものが必要かなと思う。それが見えてくると、きっと最強になるんだろうなと思いながら、いつもウェブビジネスってどうなるのかな、と思いながら見ています。
—-前回の引用 ここまで—-

いいこと言ってくれている。核心をついてくれていますね。きっと桜庭さんがホームページを作るときの心構えだったのではないかと思う。
そういうところを、もっと掘り下げたほうがいいのでは? 決して、仕事で新しいことをやりなさい、ということではない。

●水島
新しいといっても、すごく新しいとか、ぜんぜん別分野とかではなくて、今の延長線上、今のものを発展させていく、と考えていたんですけれども。

●緑山
水島さんは、すごく優しい人なんですけど。

以前、先生と藤崎さんと5人で飲みに行きましたよね。
あの日は魚釣りの話をして、僕がカヤックを辞めるので、水島さんカヤックいりませんか?って僕、最初に言ったと思う。
そしたら、「え~っ、それって……」と言って、奥さんにお伺いたてないといけない、とかいろんなことで断らはった。
そしたら墨田さんが、「僕欲しいです」っておっしゃったから、カヤックは墨田さんのところに行きました。
よく言うじゃないですか、チャンスは後頭部ハゲとるっていう話ね。前髪をそのときにすぐ掴めよ、ということね。
とりあえずもらっておいて、やっぱりいらない、と思ったら、緑山さんやっぱりいらなかったです、お返しします、って言ったらよかったかもしれないし、「墨田さんいらん?」とまわしてもいいわけだし。

30年、保険業界でいろんな社長を見ていますが、決断の早い経営者は、伸びている会社、というイメージがあります。
だからまぁ、ただなんだから、もらいはったらよかったのにな、と僕は一瞬思いました。

つながってないかもしれないけど、先ほど蒼天先生がおっしゃったことと、もしかしたら少しリンクしているのかな、と思いました。

●水島
そこはあると思います。決断は早い方ではないと思います。
でも、たぶん、カヤックを持って帰ったら怒られるやろうな、っていうのが先に立ちましたね。「どこに置くんよ!」と言われるのが目に見えているので……(笑)。

●緑山
それでも持って帰るっていう。

●蒼天先生
怒られても、「うるさい!」って言わないの?

●水島
言わないですね。そもそも家に置くところがないので。

●緑山
後日談があって。墨田さんがカヤックを取りに来られたときに、「水島さんの奥さんが釣具屋さんで働いてはるから、買いに行きましょう」「いこいこ!」となったのですが、水島さん、「今日は休んでます、よかった」って言って(笑)。
逆でしょ?
「うちの嫁に言っといたら、安くしてくれるかもしれないし、言っときます」そう言って欲しいんですね。
そういう行動の裏表みたいなんが、もしかしたらビジネスになにか引っかかっているのかもしれないですね。

●水島
ちょっと引き気味になるところはあるかもしれませんね。

●緑山
チャンスは後頭部ハゲてますんで。

●水島
前髪をつかめっていうね。はい、ありがとうございます。

●黄金
水島さんには、ウェブデザイナーとかそんなイメージがあるんやけど、本当はそこじゃないだろうな、と感じています。
本の装丁とか、建築系とか、デザインという枠の中で、もう少しジャンルを広げてみるとか。
デザインってすごく重要なのに、日本って、無形のものをちゃんと評価できないところがあるよね。そういう意味で、自分の好きなことで、一石を投じるようなコンテンツを出したりするのもいいかもね。
デザインって、世界を相手にできるし、商売にはならないかもしれないけれど、大きな世界に出られるんじゃないかな、という気がします。遊び半分かもしれないけど、やっていくと逆に自分のビジネスの幅が自然と広がるというか。デザイン業界、日本ではもっと広げていかないといけない世界だと思うので、そういうところ、挑戦してもいいかも。
有名なデザイナーになります、っていうのも、ありなんじゃないかな?

それから、嫁さんに言えへんのは俺とよう似てる(笑)。いらんことしたら怒られる(笑)。
そういうのもまぁ人間やからな。なんでも完璧言うのもおもろないから。
そういうところあってもええんちゃうかと思うけど。

●桜庭
緑山さんのお話を聞いてて思ったんですけど、水島さんは、経営者として大成したいとあんまり思っていらっしゃらないんだろうなと。

●水島
そんなには思ってないですかね。

●蒼天先生
それは僕も思ってるんだけどね。
経営者として大成したいと思ってなくても、人間として成功したいというか、自分の思い描く人生を歩いてほしいというか。

●桜庭さん
でも今、ある程度気持ちよく、いい感じの自分のお客様に囲まれてるわけですよね。

●水島
そうですね。あんまり嫌なお客さんとかはいないですね。

●蒼天先生
だからそこが問題やと思うわ。

●桜庭
そこは彼の持っている特性というか。

●蒼天先生
だから彼は平穏無事で、大波は立たない。
でもそれでずるずる行ってたら、この姿のまま10年すぐ経ってしまうということを僕は言いたい。

●桜庭
でもね、そういう得な性分の人っているんじゃないのかなと思うんですよね。

●黄金
俺もそう思う。

●桜庭
ずっと大波もなくてすごいエキサイティングなこともないかもしれないけど、だからといって大コケもなく、なにかに守られているように大過なく過ごしてきましたっていう、得な性分を持っていらっしゃるんじゃないかと。

だからみんながヤイヤイ心配しているけど、でも商売はうまくいってるし、奥さんは多少うるさいかもしれないけど、それでもうまくやっているし、いいんじゃないでしょうか?
本来ものすごく賢い人のはずなので。

ガツガツ勉強しないと!と思っていないところは、逆にうらやましいですね。そんな風に穏やかになりたかったです。
時々、私は誰と競争しているんだろう、って思うことがあります。それはもちろん、「自分と」なんですけどね。過去よりも、昨日よりも、ということなのですが、なんとなくそれも苦しく思うようになってきた。
いつも安定していて、気持ちも安定していて、怒るところもあんまりみたことがないし、ある意味いつも一緒、ということはいいことですよね。「ええやん」と思います。

●銀河
はい、平常心って大事。

●桜庭
多くを求めず、今ある場所でうまくやっている、というのは、仏の道に通じているんじゃないかと。その穏やかさは、すごくうらやましいなぁ、と思うところで。

●水島
そんなふうに言われたの、初めてですね。

●黄金
水島くん、アーティストになるとか、そっちの方には向かわないの?

●水島
さっき少し言ってもらってましたが、僕そもそもデザイナーでも、アーティストでもないですし、そういうのはないですかね。

●蒼天先生
前にも話したことがあったけれど。
きみは、現状、自分の提案を貫くのではなく、クライアントの案を受け入れて、採用するという仕事をしている。自分の提案の方がいいと思っていても、そうではない案でホームページを作っていますね。
そこで僕は、去年きみに宿題を出した。
「とにかく、これが自分の傑作だ!」というホームページを作ってくれないかと。
それを見て、きみのポテンシャルというか、どんな能力があるのか、それを知りたいと思っています。
確か墨田工務店のホームページを作るはずだったと思うけれど。

●墨田
もうちょっとで完成のところです。

●蒼天先生
今のは違うの?

●墨田さん
今のは違います。

●蒼天先生
そうかぁ。今のは全然しょうもないよなぁ。

●一同(笑)。

●水島
あぶなー!(笑)。

●蒼天先生
じゃ、今のは、水島くんのところで作ったわけじゃないんか?

●水島
うちじゃないですうちじゃないです!

●蒼天先生
あぁ、それは失礼しました。

●水島
びっくりした! 危ないところでした。怖~!(笑)。

●蒼天先生
「これが、妥協なしの俺のホームページだ」っていうのをね、1回見てみたい。
それを見てからね、5年先、次の対策を考えようか。

●水島
今、うちのホームページをリニューアルしようと思っています。それを本気で、しっかり作ってみます。
もちろん、今は墨田さんのホームページ、本気でやってるんですよ?(笑)。

●蒼天先生
今のあなたのホームページはなかなかいいやんか。

●水島
いいですか?
あれはよくないです。もう古いので。

●蒼天先生
じゃ、それができあがってから、また話をしましょう。

それで桜庭さんの言う道を行くか、あるいはもうちょっと頂点を目指すか。
あるいはまた別の道を歩むか。あなたの作品を見てから、みんなで考えましょうか。

●水島
はい、わかりました。本気で作らせていただきます。

●蒼天先生
それいつごろできますか?

●水島
いつごろ……ちょっと立て込んでるんですよね。夏頃、秋……。

●蒼天先生
遅い遅い! 秋になったら、もう忘れてますよ。
立て込んでるっていうのは、受注の仕方が悪いんです。僕はメーカーにいたからよくわかるんだけど。生産設備があって、1日あたり作る量が決まってたら、受注する量も決まってくるわけでしょう。それを上回る受注残を抱えたら、もう製造現場はめちゃくちゃになってしまう。それはやってはいけないこと。
受注は自分のペースでやらないと。

●水島
そうですね。
今のところ、めちゃくちゃではないです。6月7月ぐらいまで、ちゃんと進められる感じではあります。それでパンパンになっているわけではなくて、6月末ぐらいである程度終わって、次7月の受注もちょっとありますよ、という感じですね。
ただ、会社のホームページに取り掛かるには、しっかり腰を据えてやりたいので、時間が必要かなと。

●蒼天先生
それは1日3時間なら3時間、わが社のために使う。残りの時間を受注したものに使う。
そういう使い方ができるのでは?

●水島
そうですね。今はその時間を予定の中に組み込んでいないので、ちょっと入れられないです。

●蒼天先生
それをやらないといけないと思う。

●水島
そうですね。

●蒼天先生
じゃあもうちょっと早めに頑張ってそれを作ってください。それから考えましょうか。

●水島
わかりました。

蒼天先生と水島さんの「愛あふれる『渓流下りトーク』」。スムーズに流れているな、と安心したとたん、すぐに岩にぶつかるし……。

 

●藤崎
この前沖縄で、「ひめゆりの塔」へ行ったときに、ひめゆり部隊の皆さんの中にある、「お国のために」という使命感を、ものすごく感じたんです。
僕は、人として生まれたからには、世のため人のため、じゃないけれど、使命を持っていきたいなという思いがあります。なので、彼女たちにものすごく共感する部分があったんだよね。
今、お話を聞いていて、普段はあまり見えてこないんですが、水島さん自身が、どんな人生を歩みたいのか? 内からフツフツと沸き起こるようなものがあるんだろうか? そこをちょっと聞いてみたいです。

●水島
フツフツと煮えたぎるものがあんまりないんですけれども。
国のために、みたいな大きな、そこまではあんまりなくて。
半径何メートルかの範囲の、何人かぐらいの、お客様、スタッフ、家族ぐらいのところまでを幸せにできればいいな、と思っています。
うちでは下請けの仕事もやっています。そのときは、発注してくれるデザイン会社さんが満足してくださって、負担が少しでも軽減するように、ということに努めています。
「あぁ、助かりました」と言っていただけることが、うちのやりがいです。
それをすごく広げて、世間とか、社会とか、世界とか、そこまでは考えていないですね。

●藤崎
ホームページで、どういう世界を作ろうと思う?

●水島
ホームページで世界を作ろうとは思ってないですね。

●藤崎
世界で作るっていうのは変だけど、ホームページにこだわる理由って?
デザイナーとかいろんな選択肢があるんだけど、なんでホームページにこだわる?

●水島
もちろんホームページもやりますし、ロゴ、看板、パンフレットなど、色々作らせてもらっています。
制作物を通じて、お客様の思いを形にしていく、伝わるな形に翻訳していく、みたいなところですね。

●藤崎
ホームページからは脱却してるんだ。

●水島
ホームページプラスアルファいろいろ、っていう感じですね。

●藤崎
ブランドプロデュースみたいな感覚で受け取っていい?

●水島
と言いたいところなんですが、前にブランディングとか言うなと言われたんで(笑)。
なのであんまり言わないようにしてます。
そこまでだいそれたものではないですけれども、みなさん、作られているホームページは伝わらないものになっていることが多いです。
それを伝わるように、うちが改良したり、新しいものにしたりさせてもらっています。
「つなぐ」感じですね。
お客様とエンドユーザーさんをつなぐ。
そこがうちの使命かなと思ってますし、下請けでやる場合は、そこまではなかなかできないので、負担を減らしてあげるというのがうちの使命かなと思っていますね。

●藤崎
下請けは今後もやっていく?

●水島
そうですね。どちらかというと下請けのほうが好きなんです。
プロ同士の話というか、わかっている人間同士の話ができる。普通の人ではわからない、プロならではのこだわりを理解してもらって、こちらの制作物に対して、ここまでこだわってくれてありがとうございます、とちゃんと喜んでくださる。わかってもらえる、という点では、下請け仕事も結構好きです。

●藤崎
密かに認めてもらえるところがいいのかな?

ここ丁寧に作っているんですよ、コーティングしているんですよ、使いやすさ、ユーザビリティにこだわっているんですよ、普通の人が着目して見ないようなところを、わかっていただけたりするところ、ですね。

●蒼天先生
墨田さん、今の生き方どう思う? 下請けで穏やかな日々を送る。

●墨田
下請けだから、ということではなく、自分のよさがきちんと認めてもらえる、評価される、そういう場として、プロ同士、わかっている者同士で、いい仕事をされているな、と感じました。
それを一般的なクライアントにもっと伝えるというか、わかってもらうようにする方が、もっとおもしろいんじゃないかな、とは思いますね。

●水島
両方楽しいんですよ。
考え方というか、自分として認めてもらえる方向性が両方違うんですよね。
プロの人には、そういう形で認めてもらえる。
一般のお客さんには、いいものを、かっこいいもの作ってもらってありがとうございます、という感じで喜んでもらえる。それはそれで全然嬉しいですし。
それぞれ嬉しいです。
なので、どっちがどうというのはないんですけれども。
最近いろいろ考えている中で、意外に下請けが好きだ、と思っています。

●墨田
下請けと言っても、依頼者はお客さんだから、いかに喜んでもらうか、ということですよね。

●水島
そうですね。
下請けだからダメっていうことはないなと思っていて。
誰かに喜んでもらえるという意味では、それがエンドユーザーさんなのか、間に人がいるのかっていうだけの違いなので、結局一緒です。その仕事に意味がないってことはもちろんないわけで。
下請けがダメっていうことも特にないかなと思っているんですが、ちょっとそれは皆さんに聞いてみたいです。

●藤崎
「下請け」という表現が、「言われたとおりやるだけ」という、あんまりいいイメージではないので。
そういう仕事じゃないということですよね?

●水島
うちは、もっとこうした方がいいんじゃないですか、とか結構口を出します。

●藤崎
自分のやり方でやらせてもらってるみたいな感じなのかな。

●桜庭
プラス、フィーも押さえられた価格というわけではなさそうな感じですよね?

●水島
普通に見積もりをして、金額もらいますね。
もちろん変な価格でやれとか言われることはなくって、安い金額のときはここまでしかできませんよ、というのは言いますので。

●黄金
どんな仕事の仕方をしてるの?

●水島
いろんなパターンがあります。大体、間に他の制作会社が入っていて、そことエンドユーザーさんが話をして、決まったり、こうしたいという要望がうちに来る感じです。

●黄金
エンドユーザーとはつながらない?

●水島
直接は繋がらないですけど、繋がるケースもあります。
ただあんまり飛び越えてやると、契約関係がややこしいので。

●黄金
制作会社が間に入ると、お客さんが本当に望んでいることが伝わらないケースもあるんじゃないかと思うんだけど。
制作会社が優秀な会社で、水島くんの実力+制作会社のノウハウがプラスされて、ということについてはいいけれども。

●水島
そういう意味では、制作会社から、うちに相談がきます。
それを受けて、「これだったら、こうした方が使いやすくなりますよ」という提案をさせてもらいます。
制作会社は、エンドユーザーさんの方に、その提案をされて、そこで決まったことがうちにおりてきます。なので、「この通りに作ってください」というよりは、相談を受ける方が多いですね。
課題をクリアする手段について、制作会社と一緒に話をして、提案していく感じです。

●黄金
デザインだけじゃなくて、仕組みもその中に組み込んだりするの?
例えば、アクセスに対する仕組みなんかもセットにして、アクセス解析とかも全部やるわけ?

●水島
下請けの場合、エンドユーザーさんの情報をそこまで知れないので、解析まではできないです。制作会社に対して、こういう構成にしたほうがよりわかりやすくなりますよ、という提案をします。
制作会社からおりてくるのは、大体ざっくりしたものが多いので、新人のディレクターさんとかだと、あんまり内容が詰めきれていなくって、隙が多いな、というのが出てくるんですよね。
いろんなケースがありますが、制作会社から、言われたことをやるだけというよりは、こちらから提案、代替案を出させてもらう、それは結構やっています。

●藤崎
考えれば考えるほど、それって直接お客さんとやったほうがよっぽどいいよね。もったいないね。

●水島
そうですね……。
両方やっているんですが、エンドユーザーさんと直接やるしんどさもあったりします。

●藤崎
どうしても、もったいないと思ってしまう。
間に入る業者の存在があると、どうしてもエンドユーザーさんとの間に、フィルターがかかってしまう。本来伝わってほしい、生の声とか、気持ちとか、それを直接水島さんが受けられないことがもったいない。
うちの構造も同じで、直接お客さんの声が聞けるかどうかで、全然変わってしまうから。

●水島
確かに制作物としては、リアルでつながっているのとは、ちょっと違うかもしれないですけれども。

●蒼天先生
整理すると、我々には、あなたの人生観は変えられないから、最終的にあなたが決めたらいいことだけれども。

僕が起業したときの話だけど、講演の斡旋会社ってあるんですよ。
聴講者はたくさん来てくれるし、移動の切符の手配もやってくれるんだけど、講演料の半分をピンハネされて、半年くらいで辞めました。
それから、主催者と、事前に直接話をしないから、本当に、どういう目的でこの講演会を開催するのかわからない、その前提で行かなくてはならない。だから、靴の裏から、足を掻いているみたいなものでしたよ。
辞めたのは正解だったと思う。
やっぱり、顧客と直接話をして、お互いにより良いものを求めていく、というか。
顧客からの注文に対して、聴講者は、こういうことを求めておられるのではないでしょうか、とか、色んなやり方、考え方を提案することができた。最初の注文よりも、よい講演内容になっていく。結局そういうことが、次の受注につながる。

水島くんとは業種は違うかもしれないけど、目に見えないものを売ってるという意味では、自分の能力が直接活かせる仕事だし、顧客と直接議論するのは大変かもしれない。けどもその大変さからね、いろんな新しい創造が生まれるから。

●水島
議論は別に好きなので、苦じゃないんですよ。

●蒼天先生
いやもう弁解せんでもええ。安易な下請けを選ぶか、直接の顧客とのやりとりを選ぶか。
下請けの場合、制作会社が突然倒産したり、突然外注先を変えたり、突然ゼロになることだってあるわけでしょう。

●水島
そんな1社依存じゃないので……。

●蒼天先生
1社依存じゃないから大丈夫だ、いう考え方、これは会社の収益のことを考えてるわけで。
我々のビジネスというのは自分の人生とつながっているわけでしょう?
だからそういう意味での視点が嫌なんや。
だから別に売上が減るからどうのこうのじゃなくて。

僕の経験からすると、僕の場合は下請けに出してた方だけど、自分の考え方と合わなかったら、他のところに変えてきた。断られた方は、自分の意見を殺してでも、注文を取りにくる。
そういう姿を見てきたから、売上さえ確保できたらいいっていうかね。
あるいは、ちゃんとした親会社だから、上手に付き合っておいたらいいとか。
そういう視点で平穏無事に行くか。
その辺は自分の考え方次第だから、それ以上は言わないけれども、1回考えてみたらどうでしょう?

●水島
そうですね。
皆さんの意見をお聞きしていると、「下請け」というと、すごくネガティブなイメージがあるんですけれども、そんなこともないんですよね。

●蒼天先生
それはきみがそう思っているだけで、社会一般的な常識としてはネガティブです。きみが限られた世界の中でそう判断してるだけの話でね。
例えば公共工事。一次下請け、二次下請け、三次下請け、四次下請け、結局事故起こしてるのは五次下請けとかでしょう。めちゃくちゃ安い金額で受注してね。業界は違うけれど、そういう構造が今も残っている。

●水島
うちそんなに安くないので、あんまり当てはまらないんですよね。

●蒼天先生
だからそれは当てはまるか当てはまらないかは別にして、考え方の問題。
現在よければ全てよし、将来もよしと判断する、そういう自分の人生観ならそれでいい。
その辺ちょっと考えてみたら。

●水島
わかりました。

●銀河
水島さんが、これだけ長い時間、ご自分の仕事について話してくださったのは初めてで、私はすごく嬉しかったです。
下請けに対して何のイメージもない自分としては、人に喜んでもらうことをしておられる、それだけで、めちゃめちゃいい仕事をされていると思います。
人に喜んでもらえることをするというのが仕事の基本だから、本当に素敵だと思いました。

いつも、議事録の文字起こしを3人でやるとき、大体水島さんが3分割してくださる。時間で、3つに分ける、その分け方が優しいんです。
それはいちいち、俺のこの優しさを見てよ、じゃなくて、普通に優しい分け方で、分けられた側から見たら、なんて優しい分け方なんやと。何も説明されなくても、にじみ出ています。
私の中では、にじみ出てるものっていうのが1番大事なことなんです。

細かくお話を聴くことも、もちろん大切なんですが、説明には出て来ない、いちいち言わない、でも知らん間ににじみ出てしまってる、みたいな、なんかそういう優しさみたいなのが私は好きで。
なんかそういう分け方ひとつ取っても、そういうのを感じるんですよね。
やりやすいように、とか、たぶん私が1番時間がかかるので、私の担当は短くしてもらってるとか。
いつもいつもありがたいなと思いながら、平等に3等分といいながら、平等ではないんですよね。
そういうにじみでているものを見ていると、仕事もそういう風にされているのだろうな、ということが容易に想像できるので、水島さんと関わられるお客さんは、嬉しいと思うのですよ。喜びを感じておられると思うんです。

もうひとつ。ここではこういう水島さんなんですけど、めちゃくちゃ経営者の一面が絶対あると思うんですよ。無意識のうちに、かも。
じゃなかったらこういう風に会社経営できないと思いますし、この場所では出て来ないというか、出しておられないというか、わからないですけど、そういう経営者としての鋭い面を持っておられると思います。
それはむき出しにならないというか、出そうとも思ってはらへんし、そもそも自分でも感じないままやってはるんかもしれませんけれども。
何かそういうのもありつつ、基本の「人に喜んでもらうことをする」っていう。

●蒼天先生
僕が言いたいのは、そのにじみ出ているのを、エンドユーザーに使ってほしいな、と思って。
だってそれがエンドユーザーに伝わらないかもしれない。選択は親会社がするわけだから。
僕の考え方としては、下請けはしてもらいたくない。

●藤崎
それは僕も同じ。絶対によさが通じないから、もったいない。

●蒼天先生
もったいない。エンドユーザーには半分伝わってないと思うわ。

●水島
僕からすると、ディレクターさんというか、上の会社がわかってくれれば全然いいんですよね。

●蒼天先生
それは彼の人生観やから、仕方がない。

もう時間半分使ってしまったな(笑)。

●水島
すいません、ありがとうございます(笑)。
皆さんありがとうございました。

 

【黄金さん 発表】

●黄金
前に発表したときに、蒼天先生から「本当にやりたいことは、必ず見つかるから」とアドバイスいただいたんですが、今もまだ模索の真っ只中です。

自分がもし、今のポジションじゃなかったら。
会社に大きな借金がなかったら。
自分に何ができるんだろう、自分は何をやりたいのだろう、本当にわからないです。

コロナ禍、家にいる時間は、本を読んでいたんです。ずーっと本を読んでいたら、あるとき嫁さんに「もったいないことしてるね」と言われたんです。「もっと何かすることないの?」と。
庭いじりをすることもあるし、映画を見ることも好きだし、歩いたりとか、そんなことはいくらでもやるんだけど、ふっと時間ができたときに、自分の手を使って何かをする、ということはないし、そもそもやりたいことが見つからない。

仕事においても、自分は今、本当にやりたいことって何だろう、と探していたりする。

今、そんなモヤモヤ感があります。
「闊達自在」に、自分の心の奥底にあるものをやっていったらいいな、という思いだけはあります。
そういうことを考え続けている今日この頃です。

会社の方は、お陰様で順調に来ています。
なぜか?
僕が表に出ないからという話とか。
あまりヤイヤイ言わないからという話とか。
逆にどんどん人に頼っていってるとか。
決して今までも偉そうにはしてなかったけど、最近入社した子たちに対しても、わからなかったら聞けるように、会話も偉そうにしないように、普通に会話しているし。
会社自身が勝手に動いてるよな、っていう感じ。
それもまた無意識に回ってきているところがあるので、そこは今のままでいいかなと思ったりしてるんやけども。

自分はどうかというと、冒頭でお話したように、本当にやりたいことをモヤモヤと探し続けている状況です。
ただ、ものづくり、何か作りたいという感覚がすごくあります。
作るということ。何を作りたいのか、それは自分の奥底にあるんだろうな。
自分自身の本当の奥底にあるものを引っ張り出そう引っ張り出そうとしています。
この2年間のゆとりの時間がよかったかなと。ちょっと何かが浮いてくるというか、そろそろ海面に現れてくる感じかな、と楽しみにしているんだけど。

3分間トピックスで、緑山さんのお話にもあったけど、僕も自分自身がこの場からいなくなりたくなる、そんなことはありました。ひとりってやっぱりダメですね。
ひとりだと、悪い方に考えてしまうから、誰かと会って、話をしないとな、と思います。

●蒼天先生
男はひとりに弱いんや。

●黄金
それはね、自分は感じるところがある。だから友だちと会うことはすごく大事で、このコロナが明けて人と出会うのが嬉しくなって。閉じこもっていた自分というのが動き出してよかったなと。

●水島
前に、まだ話せないけど、やりたいことがある、と言っておられたことがあったと思うんですけど。

●黄金さん
まだ話せないけど、僕が思ってる中のひとつ。
例えばですよ、パン屋さんをやるのにどれぐらい時間がかかるんですか、ってこの前質問したじゃないですか。ああいうことも憧れではあるのよ。
銀河さんを見てというよりは、何か作るということと、作ったもので誰かを幸せにしたい、笑顔を見たい、とか。
うちはオフィス作ったりしていて、同じことかもしれないけど、自分でなにか作りたい。
だから水島くんの仕事とか憧れるわけよ。

●藤崎
黄金さんは、受け継いだビジネスをやっておられますが、やりたいことというのは、自分発としてのビジネスをしたいのか、それともビジネスじゃないことをしたいのか、どうでしょう?

●黄金
それはやっぱり趣味じゃなくて。
儲けなくてもいいから、コストはかけつつ、赤字では意味がないと思っていて、ちゃんとやって、それでトントンでいいんです。

社長を引退して、全然関係ないところに行って、自分でそれをやるんだったらそれは趣味でもいいかもしれないけど、今は社長業もやってるから、社長業に影響出たらダメなので。
上手にシフトしながら行きたいですね。

●藤崎
僕はその気持ち、すごくよくわかります。僕自身は自分でやりたいことを始めています。

今の自分の状態で、創業していたとしたら、素晴らしい会社になっていただろうな、と思うし、だから改めて、新しいビジネスを新しい人たちと始めるのはとっても面白いだろうな、と思ったりするんですよね。
だから特に、黄金さんのように、受け継いで仕事をやらねばならぬ状況で経営者を始めた人は、特にその気持ちが強くなるんじゃないのかな、と思ったので、とっても共感します。

●黄金
ただその新しいビジネスで、大きくしたいとは全然思ってなくて。
自分でやりたいというか。これは贅沢なことかもしれないけれども。
受け継いだことをありがたい、という感謝の気持ちもある。決してそこを否定してるわけじゃなくてね。
なんかそういう新しいことをやりたいな、と。
逆に言うたら、それがパンを作るとか、何かを作るじゃなくて、今のビジネスの中のある分野でものを作るということになるかも知れないけど、自分自身が生きてる証というか、そういうものが何かしたいなぁと。

●桜庭
名プレイヤーだったのが名監督になるんだなぁ、と、考えていました。
監督になったらいろいろ我慢しているところがあって、ひとりひとりのよさをどうやって際立たせるのかというのを考えながらやってらっしゃるんだなぁというのが、最近のご発言をお聞きしていても、すごく伝わってくるので。
その中で、1プレイヤーとして、もうちょっとやりたいという思いも出るんだなぁというのが、そうかぁと思いながら聞いていたんですけれども。
なかなか監督業も大変だなぁと思います。
ちょっと私の立っているステージとは違うところにいらっしゃるので、とても意見を言えるようなところではないんですが、野村監督のようになってほしいなと。

●墨田
落合の「代打、オレ」っていう(笑)。そんな感じですよね。
やりたい放題やってもらったほうがいいなという感じが。
ようやくでしょ?自分の思うようなことができる、そういう環境が整ったという。気持ちとしても。

●桜庭
余裕ができたっていう感じですか?

●黄金
ちゃうねん。
余裕というよりも、この年齢になって、確実に残りが短いことを感じたんです。

自分が会社を引き継いだときは、とても厳しい状況でした。
「なんとかよくしたい」という気持ちは当然あって、うまくいったと思ったらドカン、またうまくいったと思ったらドカン、と悪いことがおこる。そんな繰り返しをしていました。

儲かったら社員にお金を出す。お金で人を動かそう、みたいなのが昔ありました。
桜庭さんに、人は理屈じゃない、とかつて言われていました。

今は全くそんなことは考えられない。バカなことをやってたな、と思うんですけど。
昔は、人を信じられない自分がいて、報酬が人を動かす、と本気で思ってしまっていました。

やっぱりそうじゃないよね、というのを思うようになって。
それで自分自身がめちゃくちゃ成長したとは決して思わないけれども、自分の考えに自信を持ちすぎてた自分に気づいたんです。そうじゃないよね。
これ蒼天先生に散々言われてきたにもかかわらず、何回言われても、全然聞かなかった自分がいたんだけども。
なんか不思議やけど、これが自然に、なんかな……。

●蒼天先生
あの、次の仕事、僕、後から提案します。

●一同(笑)。

●黄金さん
白石さんが昔、僕みたいな社長になりたいって言ってくれたんやね。
社長社長してる社長になりたい、スーツ着てパリッとして社長社長した人になりたいっておっしゃったんだけど。
自分はそんな社長をやっている、そんなふうに見えている、とは思ってなかったのに、そう言われたときに、逆にショックを受けました。

●蒼天先生
あれはね、白石さん、迷っておられたんだと思う。

●黄金
桜庭さんも変わられたし。優しくなられました。

●一同(笑)。

●蒼天先生
みんなが変わってるんや。

●黄金
桜庭さんは、いつも僕に、本当に厳しいことを言ってくれて、そういう言葉も、僕を変えてくれたひとつの材料ではあったんやけど。
でもね、本人は思ってなかってん。

●蒼天先生
自覚がなかったんやね。

●黄金
社員を駒なんて一切思ってなかったんやけど、お金で動かそうと思うっていうことは、要するに駒扱いしてるのと同じかも。

●蒼天先生
それはね、みんなが通るプロセス。
それはそれでええやん。成長過程ということで。

●黄金
何が変えたかわからないけど、社員が本当に一生懸命動いてくれる。
それと、自分の持ってる価値観を変えることによって、いろんなものが変わってきた。
ひとつ変えたら、全部変わってきた感がある。
いろんなものが変わってきたというより、いろんなものの見え方が変わってきた、と言えるかも知れない。

ただ課題は山積しています。
会社が順風満帆で、このまま行ったら、ずっとうまく行けるというような甘い時代じゃないんで。そこは緊張しながら仕事はしています。
もう一方で、でもそれだけ、仕事だけだったらあかんな、と思ってて。
そこじゃないところ、なにかしたいという思いがフツフツと湧いてきて。

●緑山
黄金さん、愛が大きくなってまいりましたね。

私も、黄金さんと同い年で、モノを作って売った経験が今まで1度もないんです。
墨田さんが家を作ったり、形あるものを作られる、ということがめちゃくちゃうらやましくて、その辺、黄金さんとは共通認識があるなと思います。

それから、よくよく考えると、僕は僕で、保険を作るときに、芸術作品的な感覚を持っています。誰にもまねできない、自分の作り方があります。
たぶん、そこも共通するものをお持ちだと思います。

ものづくりをして、形のあるものを売ることと、形のないものを売ること、そこには共通することがある。
この前、新入社員研修へ行かれたときの講義「何のために生きるのか、何のために仕事をするのか」そういう部分で。
そういうことを悟ってこられて、愛情ある名社長になってこられたんじゃないかな、うまく言えませんが、そういうふうに思います。

●黄金
僕、緑山さんの仕事はね、すごくものづくりやと思ってるんです。
形のない、目に見えないものを作っておられるから、それすごいことだと思ってて。ある意味緑山さんは、究極の製造業なんです。

僕らは、中途半端な部分が多いので、そこは全然違ってて。

ただ、愛情いっぱいなんて、うちの嫁さんに言ったらめっちゃ怒られる(笑)。
「どこに愛があるの?」って(笑)。

●一同(笑)。

●緑山
笑ってそういうことを言えるところに愛があるんです。

●銀河
全然逃げられませんね(笑)。何を言っても愛で返される(笑)。

●蒼天先生
それではよろしいか?
私、黄金さんに次の仕事を提案したいと思います。
今までと真逆のことを言います。
これからね、外部団体、外部のいろんな組織の「偉いさん」になって下さい。

●一同(笑)。

●黄金
真逆ですやん!(笑)。

●蒼天先生
さまざまな組織の「偉いさん」になってほしい。だってもう、ある程度自分の会社は社員に任せておけるんだから。
それと、さっきの話。久しぶりに東京へ行って、人と会って、生き返ったっていう話ね。
そういうことを総合して考えると、やっぱりあなたは、外へ出て、いろんな人と会って、いろんな役職を持って、いろんなところへ影響を与える。それが1番適していると思う。

今まで、外部の役はやめておきなさい、と言っていたのは、会社が横を向いていたから。まずはあなたの考え方を変えないといけなかったから。でも、もう脱皮できたんですよ。

そして続きがあります。
外部の役だけじゃない。いろんな中小企業の外部取締役になって、その毒舌でもって、いろんな中小企業に影響を与える。ものすごく説得力のある話ができるはず。もう少し勉強が必要だけど。

ものづくりをしたいかもしれないけど、世のため人のために役立つとすれば、中小企業の外部取締役になって、報酬をいただきながら、もたもたしている中小企業のために人肌脱ぐ。これから中小企業は、どんどん悪くなってくると思うから。
で、自分から「ごめんやす、外部取締役させてもらえませんか……?」と言っても誰も聞いてくれないから、実績のある団体に、もう1回復活して、そのきっかけにしていくわけです。
地元は嫌がられると思うから、地元ではない業界の組織、そういうところにどんどん出て行ったらいいと思う。

コンサルタント、と言ってしまったら、構えられてしまうからダメで、自身が今も中小企業の経営者であり、色んな経験、苦労をしてここまで来たということが大事。同じ中小企業の経営者である、ということが、他の中小企業の経営者に対して、影響を与えることができると思う。

それをね、僕はこれからのあなたの仕事に付け加えたらどうかなと思っている。
考えてなかったかもしれないけど。

●黄金
びっくり。

●一同(笑)。

●蒼天先生
この前の議事録で、あなたの発言を読んでて、すぐピンと来た。
あぁこれは社外取締役をやる役が回ってきたなと。

●黄金
まぁ、力はないけど。うーん。

●蒼天先生
議事録から、あなたの会社の実績を見てみると。
内部をしっかり固めること。
経営者が育てば社員が育つ。
社員が育ったら、商品構成や顧客構成が変わる。
商品構成や顧客構成が変われば、収益構造も変わる。
これはどういうことかというと、経営者が変わればすべてが変わる、ということ。

まだ63歳でしょ。1歩踏み出して、まだ10年くらい、十分いける。
東京の企業でもいいし。2、3社実績ができたら、以心伝心、口コミで色んなところに伝わるから。
普通、社外取締役というのは、高額報酬だけれど、あなたの場合は、そんなに給料が必要なわけではないから。
むしろ助ける、という意味で。
そして、もうひとつ、お願いしたいのは、墨田くんのところの社外取締役になって欲しい。

●一同(笑)。

●水島
素晴らしい。繋がりましたね!

●蒼天先生
こういううるさい人がいたら、視野が広くなりますよ。
栗東と草津だから、近いから、いつでも会っていろんな話もできるから。

●銀河
楽しそう

●墨田
想像もつかない……(笑)。

●一同(笑)。

●蒼天先生
いや、考えていたら、そういうところに結びついてくる。
これは墨田さんのところの社外取締役になれる、って。

●藤崎
私も同感です。

●墨田
おもしろいですね。

●藤崎
何が生まれてくるんだろうっていう感じがするよね。

●蒼天先生
墨田さん、ぜひやってほしい。

●墨田
はい。

●蒼天先生
今日の話はここまでにしますが、考えましょ。

●黄金
先生、歳を取られたんでしょうか。最近僕に優しくなられた。僕自身がよくなった、とか言ってくださるけど、本当にそんなことはないし……。今日も何を言われるかな~と思って発言していたんだけど。

●蒼天先生
きみが人間的に急成長したとか、そういうことじゃなくて、考え方が変わったということです。
僕は、たくさん中小企業の経営者を知っているけれども、今の黄金さんのような考え方できる奴、なかなかいないんです。

黄金さんとは、長いつき合いだから、言いたいことを言っていますが、別にめちゃくちゃ高い評価しているとか、すごい人間になったとか言っているわけではないよ(笑)。
黄金さんが、今の日本の中小企業にとって、非常に重要な立ち位置になってきた、ということを言いたい。それを、世のため人のために尽くしてほしいな、と。

●黄金さん
ありがとうございます。

最高のお言葉ですね! 議事録を書きながら、うるうるしました。

 

●銀河
すみません。仕事的な話を考えておられると思わず、趣味かと軽く考えていました。
バイオリンを習われたらどうですか? と言おうとしていました。
何なら、バイオリンを作るところから。
ピアノのように、鍵盤をたたいたらとりあえず音がでる、という楽器ではなくて、自分の研ぎ澄まされた何かを頼りに音を作る、ロジカルな賢さだけでははかれない、そういう業界に手を出されたら、と思って。

でも、皆さんのお話を聞いて、ちょっと仕事からかけ離れすぎているな、言わずにおこうかな、とも思ったんですが、社外取締役をいっぱい兼任されたら、また頭いっぱい使われるから、やっぱりたまにはバイオリンどうかな、とおススメします。

●黄金
たぶん休みになったときは頭使わないと思う(笑)。

●銀河
そうなんですかね(笑)。
耳と指が頼り、みたいな世界ですね。
そうやってきれいな心を保つというか。モーツァルトみたいな。
知らんけど(笑)。

●黄金
知らんけど(笑)。わかりました。ありがとうございました。

●蒼天先生
昔、クライアントに、ピアノ調律師の方がおられました。心はものすごくきれいでしたよ。
音楽にいつも接しているというのは、非常にいいことだとは思いますけどね。ぜひ、習ったらいい。
僕の知り合い、60歳過ぎてから、コントラバスを習いに行って、今も一生懸命やっている人がいます。そういうのも、おもしろいけどね。

 

【藤崎さん 発表】

●藤崎
1年間お休みを頂いた後、前回発表したときに、みなさんからいろんなご意見を頂いて、さらに蒼天先生から、「1年間黙って参加しろ」と言われまして、黙って参加しようと思っています。
自分の時間を作る、ということを含めて、1ヶ月に1回はどこか旅に出るとか、そういったことにチャレンジしていこうと思っています。

●蒼天先生
最初に質問。奥さんが、「ITキューブのマザーテレサになる」と言われたんですよね? どういうところからそういう発言になったんでしょうか?

●藤崎
会社の中で、自分は技術者ではない。この会社では役に立たない。でも、役に立ちたい、というおもいは強く、できない自分を卑下していた。その中で、自分にできることは何か? 考え続けた結果、マザーテレサのように、母のように社員と関わることだと思っているらしいです。

毎週火曜日の朝8時から、妻とミーティングをしています(他の幹部とは、違う曜日に毎朝8時からやっています)。
そういう時間をつくることで、妻や幹部の表面的な部分と、本心の部分を掘り下げていくとおもしろいなと思っています。
自分の生まれ育った環境の中で、知らず知らずのうちにこんなふうになっていたとか、なぜそういうことを思い始めたのか、とか、いろんなことが見つかっていくなかで、そういう話をしてくれた、ということです。

●蒼天先生
具体的に何か奥さんのために動かれていますか?

●藤崎
「マザーテレサになる」と言っていたのですが、実はその後、彼女が本当にやりたいことは、実は、会社の総務や経理ではなくて、自分は自分でビジネスを始めたい、ということがわかったんです。具体的にどういうビジネスなのかは、白状しませんが。
全然いいじゃない。いくらでも応援するよ。と話しています。
そう思ってくれたことの方が、嬉しいんです。「旦那がビジネスやっているから、妻としてお手伝いしなくてはならない」という「ねばならない」という義務感、役割感から生まれた「マザーテレサ」願望だったのですが、そうではなく、自分が自分でやりたいことをやってみたいと思ってくれたこと。それが嬉しい。

では具体的に、妻に何をしてあげられているのか。
彼女は「ねばならない」という生き方をしている。その考え方を理解してあげるというところから、スタートしています。


●蒼天先生
僕ね、奥さんの気持ちがよくわかります。
奥さんは、自分の能力を発揮できていない、ということです。
自分の能力を発揮できる場を作ってあげる、というのが今藤崎さんに突きつけられた問題ではないかなと思います。

●藤崎
今の総務、経理という仕事に関して、やりたいことかどうか、自分の能力が発揮できる場所なのか、ということはわからないですが、ただ、認めてあげて、任せてあげる、ということも、重要かなと思っています。
自分で率先して、やろうとしたことが、たとえ間違っていても、それをやらせてあげる、認めてあげる、ということが、私がしていくことかなと思っています。
身内なのでつい強めに行ってしまうこともあるので、気を付けている、そんなところです。

●黄金
私のところは妻といっしょに働いていないのでわからないけれども、藤崎さんのとことは会社の中では社員と社長とでパーンと分かれているのですか?

●藤崎
私はどちらかと言うと身内感を出したくないので、そういう感じにはしています。
妻のことは私も社員もみんな下の名前で呼んでいて、みんなは私のことを社長と呼んでいます。

●黄金
自分の両親は、夫婦でいっしょに働いていました。身内感を出したくないというのはよくわかります。
自分には経験がないから、イメージがわかないけれど、奥さんは、自分の居場所はどこ? 存在価値は何? とずっと自問されているのかもしれません。そういうことがあるのは、結構しんどいだろうなと思います。

●蒼天先生
今聞いた範囲では、仕事に対しては、やる気まんまんである。会社のことも、非常に愛しておられる、ということを感じるので、それなら、そういう立ち位置で、奥さんに仕事をする場を与えてあげることが大事じゃないかなと思います。どういう立ち位置かは、わからないけれども。

●黄金
ある部分はもう奥さんに任せてしまう。全部これ好きにやっていいからと。

●藤崎
今そういうイメージで、総務経理は全部任せています。そこに彼女の部下として、番頭さんをつけています。

●蒼天先生
今話を聞いた中では、そういう仕事が必ずしも向いているようには聞こえない。
向いている仕事をやらせてあげることが大事。

●藤崎
彼女に向いている仕事が、うちの会社にあるかどうかは疑問で、もしかしたら、さっきの「自分がビジネスをやりたい」という方を選択したほうがいい、となってくるかもしれないです。

ただ、彼女は、人と関わる、ということに非常に興味を持っている。自分の意志で、コーチングなどの教育を受けて、本も色々読んで勉強している姿を見ると、そういう方面のことで、力を発揮することができるかもしれません。やってみたらどうかなと思います。

●水島
社内でコーチング的なことはされるんですか?

●藤崎
大それたことはしていませんが、絶えずみんなに声をかけています。体調が悪そうだったら大丈夫? と声かけしたり。

●水島
肩書はあるんですか?

●藤崎
最近、取締役の名刺を持たせました。それまでは全然つけていませんでした。

●水島
開発リーダーみたいなものもできそうな気がしますが。
もちろん知識については、サポートが必要かもしれませんが、スケジュール管理や人との折衝がとてもお上手な感じを受けたので、開発リーダーができそうな感じがします。

●蒼天先生
藤崎さんは、たぶん、考えていることの8割9割が会社の事で、奥さんのことほとんど考えておられないではないですか?

●藤崎
その通りでございます(笑)。

●黄金
それ、みんなやで(笑)。

●桜庭
私のところは、家族経営の税理士事務所です。典型的な昭和の父と母が、今も一緒に働いています。
ずっと前に、蒼天先生から、パートナーとの共同経営は、絶対にうまくいかないから、やめたほうがよい、でも、夫婦は、そうではない、という話をお聞きしていて、確かに、父と母を見ていたら、そうなんです。父がうまくやってくれているところを、母が陰で支える仕事。母を見ていると、それが当たり前だと思っているし、そこに見返りを求めずにやっていて、それも、必要なことかなと。昔ながらのやり方で、いいのか悪いのか、わかりませんが、家族の中で、みんなが個性を発揮して、というのは、難しいかもしれません。
もちろん、今はそんな時代ではないですけど、会社の中に、ふたつ頭はいらないですよね。どちらかが引かなければならないと思うと、私が嫁だったら、身を引くかなと。そんなに自分を犠牲にする必要もないけれど、発揮しようと思うのは、理想だけど、それは難しいと思ってしまいます。

●緑山
前回、藤崎さんは、いろんな人が、たくさん寄ってくるタイプの人なのでは? ということをお伝えしました。今回、奥さんの周りにも、たくさんの人が寄ってくるようなイメージがわきました。
私のオフィスでは、妻が一緒にいるような状況は、120%あり得ないので(笑)。飲みに行った女性の話だとか、給料の話だとか、できませんから(笑)。
保険業界というのは、今月は給料がこれだけあって、来月はこれだけしかない、ということが当たり前で、誰もが給与明細を家に持って帰らない。私も30年間妻に給与明細を見せたことがありません。言っても理解してもらえないから。そんな環境にいるので、奥さんが会社にいるということが全く想像出来ません(笑)。
でも最初言ったみたいに、みんな人間関係うまくやっているように思えますし、いいんじゃないでしょうか。奥さんに営業に出てもらったらどうでしょうか。

●水島
営業に出てもらうのはとても面白いです。最前線に行ってもらったらどうでしょう。

●緑山
今、藤崎さんは会社の経営者であり、トップ営業マンであり、トップ人事マンであり、銀行の交渉まで何もかもされていると思うので、藤崎さんの会社の規模でいえば、藤崎さんが偉くなったことを想定したときに、例えば営業分野を奥さんに任せるとか、いうイメージですかね。

●藤崎
今は総務経理を任せていますが、本当に右腕として盛り立ててちゃんとやっているのかと言われると、自信がないんですね。

●桜庭
会社の中の社員教育を担当してもらったらどうでしょうか。

●藤崎
そうそう、それを今社内で話しているところです。

●黄金
会社は最初からふたりで始められたのですか?

●藤崎
違います。家庭不和になりかけたので会社に入れました(笑)。
仕事が忙しすぎて、全然家に帰らないから、旦那どうなってるの、変なことしてるんじゃないの、という話が出たものですから。
一緒に働いていると、だんだん味方になってきますね。子どもたちから手が離れてくると、会社の仕事に力を入れるようになって、自分の居場所を会社に作るようになりました。

●黄金
総務経理は何人おられるんですか?

●藤崎
ふたりです。

●黄金
今、働き方改革などで、やらなければならないことが多いじゃないですか。そういうことを責任持ってやってもらったらどうでしょう。

●藤崎
今、そういうことを含めて、社内規程を全部取りまとめる仕事をしています。

●黄金
総務経理の仕事は、女性がやってくれる方がよいのではないかと思います。
例えば、マザーテレサじゃないですが、社員の結婚、出産など、プライベートなイベントに対してアドバイスしてあげるとか。事務的な業務の大切だけれど、社員や家族にどこまで関われるか、そういう分野の相談役、窓口になれるのではないでしょうか? 多様性の世の中になってきて、また社員が増えるほど、そういうことは大事になってくるから。

●蒼天先生
会社で女性は奥さんだけですか?

●藤崎
妻を含めて4名いて、来月5名になります。

●蒼天先生
どんな仕事をされていますか?

●藤崎
ふたりが総務経理、ふたりが開発、来月の方は開発です。開発の仕事内容は設計やプロジェクトのマネージメントなどです。

●蒼天先生
藤崎さんに怒られるのを承知で言うと、IT企業には女性の発想が欠如しているのでは?男では考えられない発想、男が考える範囲外にある発想ということです。

●藤崎
わかる気がします。幹部会議は、男ばかり5人でやっています。

●蒼天先生
この頃特に言われるのが、女性から愛される企業。長期的にみて、これからはそういうことも求められてくる。その辺で、女性の発想をあなたの会社の中に取り入れる必要があるのではないかと。

●藤崎
来月入ってくる女性というのは、合同企業説明会で女性だけの説明会で来られた方が、妻の話に共感して入社を決めてくれました。

●蒼天先生
期間限定でもいいから、マザーテレサ、母じゃなくて、父になってもらったらどうでしょう? 社長になってもらうということです。

奥さんに社長業を任せる。藤崎さんは、口を出さない。
総務経理を藤崎さんが担当する。総務経理は、いろんなことが見えますよ。
客観的に、人のことが見たい。仕事ができるかどうかで人を判断するのではなく、別の視点から人を見る。技術があるとか、営業センスがあるとか、そういう価値判断ばかりではなく。
藤崎さんには、そういう訓練が必要じゃないかと思います。

奥さんを活かす場所がないということでしたから、そういう発想もあるんじゃないですか?
2、3年、別の視点から社内を見渡す。長期的に見れば、あなたの会社に違うものが生まれるかもしれない。

●藤崎
私が大事にしている価値観が、社員みんなに伝わっていないと思っています。それを、みんなが共感できるような働きかけをしたいんです。だから「人」というところに焦点を当てたいです。

●蒼天先生
「人」に焦点をあてるならば、違う視点から見ないといけませんね。社長の視点は社長の視点ですから。
企業の体質を本質的なところで見直してみる、そして奥さんの能力を引き出してあげる、そういうところも考えてみれば、そういう手もあるのではないかと思いました。

●藤崎
ちょっと頭が凝り固まっていましたね。ヒントをいただいた気がします。
本人は嫌がるかもしれませんが(笑)。

●蒼天先生
ITキューブをドラマチックに変えるには、そういうひとつの荒療治というか、麻酔をかけずに手術をするようなことが必要じゃないかなと。
奥さんに、今日こんな話題が出たよと話をしてみてください。最初は否定されると思いますよ。でも、奥さんの話に共感した女性が、入社される、そんな実績がある方なら、理解してくださるのではないかと思います。
以前、奥さんが意見発表をされた映像を見せていただいたじゃないですか。ああいうところに出る、という意欲的な方なんだから。

●藤崎
いや、だいぶ無理しているとは思いますが……。

●蒼天先生
しかし、無理してだんだん階段上がっていくものなんですよ。

●銀河
奥さんがここにおられたら雰囲気がわかるんですけどね。

●蒼天先生
1度お越しいただきましょか(笑)。
前半は藤崎さんの話、後半は奥さんの話で(笑)。
ま、それは冗談として、ほんとに1度お越しいただいてもいいんじゃないかな。

●水島
何も考えない人がコーチングなんて勉強しないですよね。何か自分がやりたいという気持ちを持っておられたんでしょうか。

●藤崎
初めて研修を受けて、自分がずっと思っていたことの勉強になったと思うんですね。
彼女は、両親ともに事業をやっている、非常に忙しい家庭で生まれ育ちました。で。
妻は次女なのですが、長女は手をかけて育てられたけれども、自分は放し飼い状態。
おばあさんが母親に厳しかったので、母親に迷惑をかけないように、自分はいい子じゃないといけない、と固定観念にとらわれていた。
コーチングの勉強は、彼女にとって、非常に大きな学びで、自分を開放することを覚えたそうです。
「人」に興味を持って、自分にできることは、人に関わることかなと思う、そんなことを言っていました。

●蒼天先生
なんかもったいないですよね。

●藤崎
そこを盛り立ててあげられていないですね、私が。

●蒼天先生
もうひとつね、藤崎さんご自身が暇になるということが大事だと思います。
この中で一番忙しいのは藤崎さんですよ、きっと。ずっと継続して忙しい。

●藤崎
今は幹部の育成が最大の焦点なので、そこに時間をかけているという感じです。

●蒼天先生
人って育成できませんよ。本人に自覚がなければ。

●藤崎
そこの意識を私と話しながらコミュニケーションを取っていくことで、より彼らの意識が変わっていくことを期待しています。

●蒼天先生
さあ、5分前になってきましたが、何か言い残したこと、今日の発表者全部を含めて何かありましたら。

●桜庭
先生のご提案がおもしろくて、すごいというか、深いなあと。
銀河さんへのご提案が意外で、なるほどと思いました。思ったことの延長線上で考えていて、パン屋を辞めろなんて、なかなか言えないですよ。
確かに議事録を読み込んでいって、普段の発言を聞いていたらそういう発想になるのかと思うのですが、なかなかそのレベルまで、人に対してものを言えるということは、たやすいことではないです。
今の延長線上にその人を見るのではなく、その人の本質を見たときに、果たしてこの人が本当に活躍するにはどうしたらいいのか、その視点で人を見る、私も学びたいと思いました。
そして今日もまた同様に、すごいなあと。
初めて、先生に対して、びっくりした、という気持ちを持ちました。

●蒼天先生
はっきり言って、私、1月から4月までの議事録をものすごく精査しました。読んでいるうちに固まってくる。ああ、この人はこういう方向だなあと。今はこうだけれども。あるいは、この人はこういう方向に行ったらきっと伸びるなあとか。
議事録は我々にとっていい教科書になると思います。読みまくりましょう。
議事録を作り始めてよかったなと、この1、2ヶ月、ものすごく感じています。
みなさんも読んでくれていると思います。一番読んでいないのは藤崎さんだと思う(笑)。それもわかっている。
これを読んでいたらね、長い付き合いだから、今日明日の付き合いなら当てずっぽうで分からないけど、相手の本当の本質、人間性みたいなものが分かったうえで、議事録を読んでいたら、ひとつの道が開けてくるというか。
みなさんもそうなると思いますよ、きっと。私の場合は、もちろん自分のことも大事だけれど、やはりこの歳になったら、みなさんにできるだけよくなってもらいたい、というおもいが強いから。一時的にはきついことを言っているかもしれないけれど。
黄金さんには、長い間一番きついことを言いました。しかし、やっぱりそれは変わってほしいから。ある意味で愛情です。それで横向いて逃げていく人もいるし、それはもうそれで仕方がないし。
もっとも大事なのは、現状維持で考えてはいけないということ。これだけは言っておきます。これからどんどん変わっていくから。
何度も言うけれども、大好きな仕事をしていたら10年なんてすぐに経つ。しかし、実際は同じことをやっているに過ぎない。
桜庭さんはある意味転機ができたじゃない。コロナで転機ができて、ご主人の転勤でまた転機ができた。そういう転機がすごく大事なんですよ。桜庭さんが、普段努力しているからこそ、そういう転機をしっかりと活かすことができるし、いろんなことに気づくきっかけになるんです。
みなさんもそういう転機は生かすべきだし、目先の売上でニコニコ笑っているだけだったら、あっという間に10年終わってしまうから。
だから銀河さんにも営業は3日間だけでいいよ、って言ったんです。もちろん儲けたほうがいいかもしれないけれど、儲けるよりも、自分の人生をどうしていくかということが1番大事なことだからね。
そんなことを考えながら、みなさん5年先どうしているだろう、どんな変わり方しているかなと思ったりね。

あと発表は菖蒲さんと私ですね。次回、菖蒲さんは、だいぶ時間がかかると思います。
次々回ぐらいから、自分の10年先を考えましょう。自分だけの10年先ではなく、社会がどう変わっていくのか、ということを十分考えながら、です。
これは参考になるかわかりませんが、私は30代早々ぐらいで、そのとき在籍していた会社で10年長期経営計画を立てました。
まず、「社会がどう変わっていくのか?」ということを調べました。
一番に見るのは、人口の変遷。将来をもっとも高い確率で予測できるのは、人口動態です。
それから社会情勢、世界の競合の動き。バッテリーの企業に勤めていたから、アメリカのバッテリー企業のアニュアルレポートを徹底的に調べた。
とにかく、いろんな足下を固めることがすごく大事です。そうしながら自分のことを考える。
自分のことだけを考えていたら計画は作れないし、そんな計画を作ったとしても意味がないから。併せて考えることで、自分の立ち位置がきちんと決まってくる。
要は、現状の延長線上で立ち位置を考えないことです。

●桜庭
藤崎さん、議事録を奥さまに見せたらどうですか? こんな話があったよって。

●会場のみなさん
ほんまや!

●藤崎
なるほどね!

ひとこと編集者
今月から、文字起こしの段階から、表記を統一する、ということに取り組んでいただきました。たとえば、数字は半角で、とか、子供じゃなくて子ども、と表記する、とか、発言者を仮名にする、とか、そういう表記の統一です。
今までは私が編集するときに、ちまちまとなおしていたことを、一気にやっていただいて、交通整理された状態で、編集に取り掛かることができました。3歩くらい進んだ感じ、ありがたい限りです。
相変わらず、編集そのものにはとても時間が必要です。そこは、なかなか進歩しないんですが、蒼天先生から、「時間をかけて、ゆっくりやってください」と言っていただいて、たくさんの時間をかけて、今月もようやく完成です。
ありがとうございました。(銀河)

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