会員コラム

平澤 高志
氏名
平澤 高志
会社名
株式会社アイティ・キューブ
部署・役職名
代表取締役
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第8回わざわざ長野から滋賀に行く理由(わけ)

「一度、滋賀に来てみはりまっかぁ?」
この一言から、一度のはずがいつの間にか毎月滋賀に行くようになり、
「経営者たるもの、月に最低1日は、自由になる時間をつくらなあきまへん」
と諭され。
こうして、休んではいけない研究会への本格的な参戦が始まったのです。

私は、創立20年を迎える信州のIT企業の社長をしています。
お客様企業の問題点や課題を解決し、未来を創ることをミッションとして事業を行っています。

今から4年程前のこと。
順調に推移していた自社製パッケージソフトウェアの売れ行きが悪くなると同時に、メイン事業であるシステムの受託開発事業で、資金回収が数か月遅れる事件が発生しました。
私自身が製品開発や導入に一年半以上も時間を割いていたせいで、このあたりの詰めが甘なってしまっていたのでしょう。
当然、営業活動は満足にできず、次の案件受注が遅れ、資金繰りに苦慮することになってしまったのです。
当時は、銀行からの借り入れは当然のこととして織り込んで経営していたのですが、資金繰りに時間を割かねばならなくなり、このあたりから自分の経営方法に対して自問自答し始めることになりました。
高収益を上げている会社であれば、このような資金繰りでの苦労は発生しません。
それなのに我が社ではいつまで経っても同じことの繰り返しだ……。
そんな思いが強くなり、様々な心配から眠れぬ日々が続いたのです。

営業活動も満足にできていなかったので、改めて販売代理店の営業さんやパートナーさんに弊社について聞いてみたりもしました。
すると、「やはり同業他社と差別化できるものが必要ですよね」、という意見をいただきました。
なんとかしないといけないとわかってはいましたが、改めて言われると愕然としました。
私は今まで何をやっていたんだろう、という強い後悔。
経営者としてどうあらねばならないか、事業を成長させていくためにどうしなければならないかがわからなくなり、全ての意思決定に迷いが生じました。
経営者として当たり前の問題に対して、初めて真剣に向き合い始めたのです。

そんな時に舞い込んできた、「経営戦略セミナー」の案内。
講師は田中先生。 藁をもすがる気持ちで受講しました。
目からウロコの連続でした。
そこから田中先生とのお付き合いが始まります。
その結果、この3年で売上規模は当時から 1.5倍になりました。
しかし田中先生はもっと先を見据えておられて、「今は拡大やおまへん。土台が大事や」 と叱られます。
そして、『土台を固める』が 私のテーマとなりました。

起業してから、自社の掃除はほとんど 自分でしたことがありませんでした。
そんなことは私がすることではないと思っていましたし、玄関に少々蜘蛛の巣が張っていようが気にもなりませんでした。
自分を変革するために、毎日蜘蛛の巣を払い、箒で掃除をし、トイレを磨いていると、会社は当然きれいになっていきます。
それまでは考えたこともなかったのですが、花を植えて会社を飾ってみたり、花びらが落ちていれば掃除をしたり、という毎日になりました。
私自身の小さな変化です。でもとても大切な1歩であると感じたのです。

また、会社は経営者の器以上にはならない、会社を伸ばしていくためには、経営者が成長するしかないと教わり、今まで以上に学習するようになりました。
未知なるものへの恐怖に打ち勝つには、まず知識を付けるための学習を重ねることと教わりました。
そして、社員との勉強会や、面談を重ねていくうちに、気が付くと社内のコミュニケーションが良くなったのか、雰囲気がよくなってきました。
まだまだ何もできていませんし、経営戦略というレベルでもないのですが、私自身が変わることで、社内も変わってきたことを実感できるようになってきたのです。

「人として正しいこと」や「自分の人生の使命」は何か?
経営者としての価値とは?
良い会社にしていくために経営者としてどうあるべきか?
それを真剣に考える、大変重要なターニングポイントがきたのだと感じ、身が引き締まる思いがしたのを覚えています。
そして改めて気づいた、「まず自らを変革し、私自身が成長すること」の大切さ。
その思いは、今も変わりません。

4年前は、もうだめかもと思ったこともあったのですが、3年前から百年企業研究会に参加させて頂くようになり、いろんなことが変わっていきました。
研究会で『№1戦略』を実践されている先輩会員の皆さん方に直接話を聞いたり、指摘を頂くことで、自分の未熟さを痛感しつつ、「よし、明日からこうしよう」と決心しながら、数時間かけて車で帰っていきます。
そして翌月には、自身の成長を確認するために また滋賀に向かってアクセルを踏んでいるのです。

まだまだ会社としての№1戦略はできていませんし、それを確立するために滋賀に通っています。
人としてどうあらねばならないかを考えて、社員と一緒に勉強することも忘れません。

『経営者として出直し、望まれる事業、永続する事業に本気で取り組む決心をし、社員やその家族、取引先もふくめ、皆が幸せになれるようにしたい。この会社で働いていて良かったという会社にしたい。』
それを実現するために、今からでも遅くない、今気が付いて良かった、という思いで真剣に取り組んでいこうと思っています。
そしていつの日か、この研究会を卒業できる日を楽しみに、自身の成長、社員の成長、会社の成長を目指し実践していきたいと思っています。

2019.04.10
株式会社アイティー・キューブ 平澤 高志

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